急に王妃って言われても…。オジサマが好きなだけだったのに…

satomi

文字の大きさ
12 / 18

12.ミシェルは出産上手

しおりを挟む

 そんなこんなで、いよいよ出産。痛-い。これは慣れとかあるの?
 またしても、私は出産短時間記録を作ったみたい。安産型の体型なのかなぁ?
 双子の男の子と女の子。ロビンとジェシカにしよう。決~めたっ!

「ミシェル、出産後苦労様。双子の名前なんだけどさぁ―――」
「あ、私は女の子がジェシカで男の子がロビン。もう決めちゃったもんねー」
「……それ、俺らの名前と似ても似つかないし、三つ子とも似てないけど?」
「似てる必要あるの?」
「親子の象徴っていうか……」
「家名が同じだからいいじゃない。似てる方がややこしくて迷うわよ!」
 主に私が。おそらく、サンドラは賢い子だから間違えないだろうなぁ。他の二人も陛下も大丈夫か……。あれ?私だけ?でも、名前間違えは辛いし、いいよね?
「まぁ、いいけどさぁ。名前は二人で決めたかったなぁ」
 あら、かわいい。そんな理由だったんだ。『ロビン』も『ジェシカ』も‘男の子だったら~’とか‘女の子なら~’で出産前に考えてたんだよねぇ。双子とは思ってなかったけどさ。

「「「母様!」」」
 あら、弟妹に会いに来たの?
「母様お疲れ様です」
「ありがとう。サンドラご希望の女の子よ。双子だから男の子もいるけど。女の子は名前がジェシカ。男の子はロビンよ」
 三つ子は自身の弟妹に釘付け。私は疲れてるから休んでいいかな?陛下もいるけど。
「母様は疲れてるから休むね」
 ああ、休んでいても初乳をあげるという儀式(?)で起こされるのか…。正直キツイなぁ。

「「あんぎゃあー」」
「母様は疲れて寝てるんだから静かにしろよ!」
 アレックスはそう言うけどね。あんた達は義兄の戴冠式の最中に泣き叫んだわよ……?
「俺の魔術で―――」
 なんかヤバい!!
「母乳かも?ほらほら、陛下も三つ子達も部屋から出て」
「「「「は~い」」」」
 兄弟妹仲、本当にいいなぁ。
 とりあえず、双子に初乳をあげるか。
「乳母はいないの?」
 そりゃ、二人くらい私だって手をかけるけどさぁ。夜泣きとか?
「はい、ただいま」
 遅いよ~。危なくリックが魔術使うところだった。乳児に魔術ってなんか対象年齢以下の気がする。


 そんなんでこのラックス王国(名称初出!)は男子が3人もいて安泰!……跡継は女王になる予定のサンドラだけど。

「ミシェル、俺は思うよ。男の子の双子だったら、名前は『ロビン』と『フット』だったんじゃないか?」
 ぎくり。わかっちゃうかぁ。『フット』ってフットマンみたいじゃない?かといって、アレンジ?
「いいじゃない!私の趣味みたいなもの(?)なんだから。結果は男の子と女の子の双子だったし。女の子はちゃんとした名前だと思うんだけどなぁ?」
 趣味で名前をつけられるのも自分だったらどうかと思うかもだけど、名付けなんてそんなものよ!
 長男:アレックス=ラックス
 次男:リック=ラックス
 長女:サンドラ=ラックス
 三男:ロビン=ラックス
 次女:ジェジカ=ラックス
 みんな仲良くするのよ~。そして、三つ子と陛下は仲良しですね……。兄弟妹仲がいいのは良いと思いますよ?

 うーん、下の双子には私と前・国王陛下の関係から説明しなきゃならないのが難しいなぁ。何才くらいの時に話すのがいいかなぁ?
 賢いサンドラに聞いてみようっと。

「え~?前・国王陛下と母様の間で私達三つ子が生まれて、その後で、今の陛下と母様の間で双子が……って説明?うーん、10才くらいかなぁ?自我がちゃんとしてからの方がいいと思う。あと、母様が自分たちの父さまともおじい様とも肉体関係があったのか……って理解しないといけないでしょ?なんか言葉にすると、母様なんか悪女~」
 そんなこと言って見捨てないで~、サンドラ~!


しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

見知らぬ子息に婚約破棄してくれと言われ、腹の立つ言葉を投げつけられましたが、どうやら必要ない我慢をしてしまうようです

珠宮さくら
恋愛
両親のいいとこ取りをした出来の良い兄を持ったジェンシーナ・ペデルセン。そんな兄に似ずとも、母親の家系に似ていれば、それだけでもだいぶ恵まれたことになったのだが、残念ながらジェンシーナは似ることができなかった。 だからといって家族は、それでジェンシーナを蔑ろにすることはなかったが、比べたがる人はどこにでもいるようだ。 それだけでなく、ジェンシーナは何気に厄介な人間に巻き込まれてしまうが、我慢する必要もないことに気づくのが、いつも遅いようで……。

可愛い妹を母は溺愛して、私のことを嫌っていたはずなのに王太子と婚約が決まった途端、その溺愛が私に向くとは思いませんでした

珠宮さくら
恋愛
ステファニア・サンマルティーニは、伯爵家に生まれたが、実母が妹の方だけをひたすら可愛いと溺愛していた。 それが当たり前となった伯爵家で、ステファニアは必死になって妹と遊ぼうとしたが、母はそのたび、おかしなことを言うばかりだった。 そんなことがいつまで続くのかと思っていたのだが、王太子と婚約した途端、一変するとは思いもしなかった。

婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜

夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」 婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。 彼女は涙を見せず、静かに笑った。 ──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。 「そなたに、我が祝福を授けよう」 神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。 だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。 ──そして半年後。 隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、 ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。 「……この命、お前に捧げよう」 「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」 かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。 ──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、 “氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。

悪役令嬢に転生しましたがモブが好き放題やっていたので私の仕事はありませんでした

蔵崎とら
恋愛
権力と知識を持ったモブは、たちが悪い。そんなお話。

姉の厄介さは叔母譲りでしたが、嘘のようにあっさりと私の人生からいなくなりました

珠宮さくら
恋愛
イヴォンヌ・ロカンクールは、自分宛てに届いたものを勝手に開けてしまう姉に悩まされていた。 それも、イヴォンヌの婚約者からの贈り物で、それを阻止しようとする使用人たちが悪戦苦闘しているのを心配して、諦めるしかなくなっていた。 それが日常となってしまい、イヴォンヌの心が疲弊していく一方となっていたところで、そこから目まぐるしく変化していくとは思いもしなかった。

見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです

珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。 その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。 それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。

姉と妹の常識のなさは父親譲りのようですが、似てない私は養子先で運命の人と再会できました

珠宮さくら
恋愛
スヴェーア国の子爵家の次女として生まれたシーラ・ヘイデンスタムは、母親の姉と同じ髪色をしていたことで、母親に何かと昔のことや隣国のことを話して聞かせてくれていた。 そんな最愛の母親の死後、シーラは父親に疎まれ、姉と妹から散々な目に合わされることになり、婚約者にすら誤解されて婚約を破棄することになって、居場所がなくなったシーラを助けてくれたのは、伯母のエルヴィーラだった。 同じ髪色をしている伯母夫妻の養子となってからのシーラは、姉と妹以上に実の父親がどんなに非常識だったかを知ることになるとは思いもしなかった。

手作りお菓子をゴミ箱に捨てられた私は、自棄を起こしてとんでもない相手と婚約したのですが、私も含めたみんな変になっていたようです

珠宮さくら
恋愛
アンゼリカ・クリットの生まれた国には、不思議な習慣があった。だから、アンゼリカは必死になって頑張って馴染もうとした。 でも、アンゼリカではそれが難しすぎた。それでも、頑張り続けた結果、みんなに喜ばれる才能を開花させたはずなのにどうにもおかしな方向に突き進むことになった。 加えて好きになった人が最低野郎だとわかり、自棄を起こして婚約した子息も最低だったりとアンゼリカの周りは、最悪が溢れていたようだ。

処理中です...