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第8話 お嬢様は恋愛に疎い?
しおりを挟む困った……。
マークの護衛騎士をしていれば自然と二人は上手くいくのでは?などと考えていたが、まさかステフ嬢が初恋もしたことがないほどに恋愛関係に鈍いと思っていなかった。
これは私の誤算だろう。
マークの方でも自分の護衛騎士をしていたら自分の事を少しは意識してくれるんじゃ……なんて考えているかもしれないが、あの感じだと『職務を全うします!』という男気さえも感じてしまう。女性なのにしかもかなり見目麗しい女性なのに…。あの分じゃ自宅に釣書がたくさん来ているのでは?などと邪推をしてしまうのだが、デビュタントしていないのならばそんなに多くないのかもしれない。いやしかし、学園に通っていた時に素顔を晒したわけで……。ああ、なんて罪作りなんだろう?
********
「お嬢様!護衛騎士の意味は分かっていますか?」
「え?マークを護衛すればいいのよね?マークもそこそこ強いから楽な仕事よね~。楽な仕事はないっていうけど、あるじゃない?」
「それは…お嬢様が幼き頃より剣術の鍛錬をしてきたからです。そういえばこのことは侯爵様には?」
「やだ。サラがみんなで集まってる時に私がマークの護衛騎士すればいいじゃない?みたいな提案したんじゃない?忘れちゃったの?」
色々あり過ぎたんです。王城に行ったり。頭のキャパを完全にオーバーしてます。
「侯爵様がご存じならばいいのですが……。護衛騎士ですが、王城にお部屋を賜るようで私が侍女として仕えることとなりましたので、引き続きよろしくお願いいたします」
「今更、サラ以外の人なんて嫌よ。それにプライベートじゃ『ステフ』でいたいし。そうなると理解のあるサラが適任なのよ」
ステフ嬢=ピエトロ様という事は知られていませんもんね。本当に仕事として護衛騎士を引き受けているのですね。なんだかマーク様が少し不憫になってきました。不敬でありますが、このあたりは許していただきたく思います。
「お嬢様はマーク様の事をどのように思っているのですか?」
私はド直球でお嬢様に訊ねてみました。これでモジモジとかそう言う事があったら、少しは脈アリです。
「えー、そうねぇ。前は騎士仲間だったんだけど、護衛騎士になるわけだし。雇用主?」
嗚呼、無情。
昔もアッサリと切り捨てられ、現在もバッサリと切り捨てましたね。
マーク様には頑張っていただくしかありません。私の力ではどうにもできません。
う~ん、恋愛小説?興味なさそうですね。どちらかと言いますと、歴史小説や戦術がわかるようなもの。の方が好まれますね。
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