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農業楽しい。収穫が。
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何があったのでしょう?
あ、私はそこらじゅうにいる平民の娘です。名前はココ。16才です。
私のうちは農業をしつつ、家畜も育て。とわりと忙しく生活していました。
・・・その農地を現在、イケメン達が耕している次第です。
農地なのにキラキラしい。もとの農地はもっとドロドロツチツチしているはずなのに・・・。
「ココ!俺が耕した農地はどうだ?イイ感じで作物が育ちそうだと思うんだが?」
「何を言う。俺が耕した農地の方がスマートに耕されているだろう?」
「俺の方が広い農地を耕したみたいだな?」
と、3人。全員イケメンで良家の貴族の方です。農地を耕す経験なぞ一生せずに済むような方々。
最初に声をかけて下さったのは
コーカス=マハスト侯爵様。金髪碧眼で、社交界ではさぞかしモテモテ秋波がバシバシ飛んでいるだろうなぁと思います。
次に声をかけて下さったのは
スイーク=ベル侯爵様。文官のようで、確かに他の二人よりも美しく耕されています。無駄がない。と言いますか…。
最後に声をかけて下さったのが
ツェッピ=サンドウ侯爵様。武官のようで、力自慢でしょうか?かなり雑ではありますが、面積は広く耕されています。
そうは言っても御三方ともイケメンです。私は村で少々生きにくい状況です。
これが村八分というのでしょうか?初体験です。
私は農地がお三方に任せられる状態なので(現在)、家畜の世話をしています。
早朝、鶏と戦い。卵をゲット。これが朝食になります。
午前中牛舎の掃除、搾乳、ミルクをゲット。これが昼食になります。
午後からは羊の毛刈りでもしようかしら?昨日したんだっけ?では牛の爪切り。力仕事だけど、生きるためにやるしかないのです。
全く、こういった力仕事こそ男衆にやってもらいたいのに、なぜ農地を耕すことにかけてるかなぁ?
「はぁ、ココもいないし。一休みするか。おい、お前護衛騎士として俺の代わりに農地を耕しておけ!」
「そうだよなぁ。俺も休もう。俺のとこも頼む」
「いいぜ!俺の護衛騎士だし~」
「俺も休もう。全く、社交の罰ゲームでも酷くないか?『適当な農家の土地を1週間耕す』って。あ、俺のとこも頼んでいいか?」
「いいぜ!それっぽく耕すんだろ?うちの護衛騎士ならできるだろ?ははは」
「あら、みなさん休憩ですか?農家は365日24時間休憩なしですよ?」
「いやぁ、このあとまたココ好みの農地を耕すためだよ」
「「そうそう」」
仲良くなったようで、何より。
「明日は皆さんが耕した農地に野菜の苗を植えましょうか?」
お三方には力仕事して欲しいし。
村の入り口でこんな状態の私でも友達を続けてくれているソアラにあった。
「ココ!あの3人はココが見てない時は怠けてるのよ?なんか罰ゲームで農地耕してるみたい」
「そっかぁ、そうよね。おかしいもの。高位貴族が農地を耕すって!」
うーん、どうすればいいかな?直接ズバッと言っちゃえ!
「えーと、侯爵様たち」
くそぅ。キラキラしい。
「罰ゲームで農地を耕しているようですね。休憩中はご自身の護衛の騎士の方に代わってもらっているとか?」
マハスト侯爵様・ベル侯爵様・サンドウ侯爵様キラキラしいが、それだけだなぁ。
「え?寝耳に水ですが?」
とはマハスト侯爵様の言葉。
「私がそれほど村で無視をされていないのが証拠では?それから、他の村人の目撃証言とかあります」
「他の村人の目撃証言に信憑性はあるのか?」
とはベル侯爵様の言葉。
「私にとっては、苦楽を共にした村人の証言は信憑性があります」
「他に物的証拠がないんじゃ断言できないんじゃないかな?」
とはサンドウ侯爵様の言葉。
「そうですね。三人とも必死そうに否定をしているところが余計に怪しいんですよ。さぁ、王宮にでも行きましょうか?」
「「「ちょっと待て!」」」
「平民はそう簡単に王宮に入れないんじゃないのか?むしろ、平民は無理だろう?」
軽く三人の男たちに笑われた。嘲笑?
そこにソアラがやってきた。
「ココ様は入れます」
「「「ココ様ぁ?」」」
そして私とソアラと三人の侯爵様で謁見の間に入った。
「平民が入れるのか?」
「王宮の護衛騎士は何をしているんだ?」
等を三人は話していた。
「陛下のおな~り~」
「おぉ、久しぶりだの、我が娘。農業体験はどうだ?」
「毎日が勉強でございます。一日でも休んではいけません。動植物を相手にする職業は大変ですね」
「ほぅ、多くを学んでいるようだな」
「明日には植物の苗を植えようと考えています」
「おや、腕に少々傷があるようだが?」
「ああ、これは早朝に鶏と戦うようにして卵を得るためです。新鮮な卵はおいしいです」
「しかし、傷は心配だ。なんとかならないのか?」
「そこの侯爵達は?」
「あー、なんか罰ゲームで私の農地を耕していました」
「うんうん」
「でも、私が見ていないところではサボって、自身の護衛騎士に農地を耕させていました」
「サボるのはいかんなぁ。どこの家の者だ?」
お父様の表情が険しくなった。
「はい、私はコーカス=マハストと申します」
「私はスイーク=ベルと申します」
「私はツェッピ=サンドウと申します」
「なんと、3人とも名家ではないか!その家門に泥を塗る行為だな。書簡を家に送る故、自宅謹慎でもしているがよい」
「あの~私はこのまま農業体験していていいですか?」
「ソアラを側に置くぞ。鶏が心配だなぁ」
「今度植えた苗が成長し、実が出来たあかつきにはお父様に食べて頂きたいと・・・」
ああ、頬が紅潮してしまう。
「可愛い娘よ。了解した。しかし、気が済んだら政略結婚として隣国の王子のところに嫁いでもらうぞ」
「わかりました」
気が済むかわからないけど、そういう事にしておこう。
私は農地に戻り、明日に植える予定の苗のチェックをした。
「うふふ、この苗を植えて美味しい野菜を食べるのよ!」
「ココは食いしん坊だったのか?」
しまった家の戸を開けっぱなしだった。近所で農地管理をしているシューヌに見られた。
「いや、純粋に農業も好きよ?でもその成果も味わいたいじゃない?」
「うん、まぁわかるかな?俺も昨日苗を植えたしな」
「えっ、何を植えたの?」
「俺は平凡だな。イモ類とソバだ。俺は農業初心者だからな。初心者に優しい野菜だ!ココは?」
「えーと、この苗は、キュウリにトマト…」
「家庭菜園かよ?」
「きちんとした農業よ!家畜だって育ててるし・・・」
「あーわかった、わかった。収穫の時には美味しいサラダを食べてくれ」
なんか馬鹿にされた気分。お父様にだって食べて頂くんだからっ!
そして収穫の時、
「私の苗はほとんど夏野菜ねー。そういうのも考えればよかったわ。キュウリが物凄い量収穫できた…。こんなにあったら城中の使用人も食べれるんじゃないかしら?トマトは選定しながら作ったから量は多くないなぁ。キュウリみたいに城中とはいかないな」
私は陛下(お父様)にキュウリとトマトを届けに王宮に行った。
入り口で流石に止められた。キュウリ(大量)とトマトを持ってたから不審者なんだろうな。
でも、一緒に行ってくれたソアラが、「王女にあらせられます」と言えば、通してくれた。そんな入り口の騎士さんにもキュウリが届くといいな。
「お父様、収穫をしましたので、約束通り届けに参りました。夏野菜で熟れたものを今朝採ってきたばかりなのではやくお召し上がり下さい」
「おお、娘よ。随分大量のキュウリだな」
「はい。このように夏野菜ですので、夏限定で一気に実がなるのです。大量にあるので、城の者もみんな食べて下さい。入り口の騎士も食べてくれるといいな」
「入り口の騎士、何かあったのか?」
「えーと、大量のキュウリを持っているのが不審だったんでしょうね。止められました。仕事でしょう?仕方ありません。そんな彼に、採れたての美味しいキュウリを食べて欲しいのです」
「なんと優しい心遣い!父は感動だ!!料理長、すぐに手配を」
「あー、できれば凝った料理にせずに素材の味を生かすような。キュウリ丸かじり?みたいな?それははしたないですね。サラダがいいかと。それもグリーンサラダ!」
「しかと承りました」と、料理長は厨房の方へ行ってしまった。
「ところで・・・隣国の王子との政略結婚の覚悟はできたか?正直儂の覚悟ができていない。可愛い我が娘を嫁に…うーむ」
「お父様、それが王家というものです。覚悟は幼少の頃より出来ております。農業体験ができて非常に良かったと思います。国民の気持ちがわかった気がします」
「実は…隣国の王子がこの王宮に今いらっしゃる。対面しなさい」
「わかりました」
私は普段の汚れた農業スタイルから、侍女により磨かれ、王女スタイルに変身させられた。侍女ってすごい。
「第一王女、ココでございます」
「うん、知ってる」
うぇ?シューヌじゃん。何やってんの?仮装?
「俺、隣国からしばらくあの村に農業留学してたんだよね~」
「…シューヌが隣国の王子ってやつ?」
「そう」
「なんか気が抜けた。王女スタイルになんなくても良かったじゃん」
「いや、そこはさぁ一応外交用の格好しようよ」
「勝手知ったる相手だと、いつもの格好でいいじゃんって思う」
「俺の国さぁ、農業が遅れてるんだよね。そこで、俺が農業留学ってわけ。政略結婚の相手まで農業体験してるとは思わなかったけどなぁ」
「シューヌはいつから私が王女って知ってたの?」
「最初からだけど?名前が“ココ”って聞いてたし。珍しい名前だから。ね?」
あきれてものも言えない。
「今後はシューヌの国で農業やるのかしら?」
「俺らはやんなくていいと思うけど?」
「農業って大変だけどやりがいあるじゃん!私は上の者が率先してやった方がいいと思う」
「それはまぁ、俺の親父と要相談だな。よろしくな、奥さん」
あ、そうだ。シューヌが旦那様になるんだ。世の中不思議な事が多いなー。と思う。
そんな私達ですが子供に恵まれ、3男2女です。
側妃等要りません!跡継ぎも十分です。収穫期は家族総出で収穫し、量が多い場合は城中の人間にふるまいます。
私は幸せです。気にしないでください、お父様。あ、孫の顔は気になる?美形だから安心して♡
あ、私はそこらじゅうにいる平民の娘です。名前はココ。16才です。
私のうちは農業をしつつ、家畜も育て。とわりと忙しく生活していました。
・・・その農地を現在、イケメン達が耕している次第です。
農地なのにキラキラしい。もとの農地はもっとドロドロツチツチしているはずなのに・・・。
「ココ!俺が耕した農地はどうだ?イイ感じで作物が育ちそうだと思うんだが?」
「何を言う。俺が耕した農地の方がスマートに耕されているだろう?」
「俺の方が広い農地を耕したみたいだな?」
と、3人。全員イケメンで良家の貴族の方です。農地を耕す経験なぞ一生せずに済むような方々。
最初に声をかけて下さったのは
コーカス=マハスト侯爵様。金髪碧眼で、社交界ではさぞかしモテモテ秋波がバシバシ飛んでいるだろうなぁと思います。
次に声をかけて下さったのは
スイーク=ベル侯爵様。文官のようで、確かに他の二人よりも美しく耕されています。無駄がない。と言いますか…。
最後に声をかけて下さったのが
ツェッピ=サンドウ侯爵様。武官のようで、力自慢でしょうか?かなり雑ではありますが、面積は広く耕されています。
そうは言っても御三方ともイケメンです。私は村で少々生きにくい状況です。
これが村八分というのでしょうか?初体験です。
私は農地がお三方に任せられる状態なので(現在)、家畜の世話をしています。
早朝、鶏と戦い。卵をゲット。これが朝食になります。
午前中牛舎の掃除、搾乳、ミルクをゲット。これが昼食になります。
午後からは羊の毛刈りでもしようかしら?昨日したんだっけ?では牛の爪切り。力仕事だけど、生きるためにやるしかないのです。
全く、こういった力仕事こそ男衆にやってもらいたいのに、なぜ農地を耕すことにかけてるかなぁ?
「はぁ、ココもいないし。一休みするか。おい、お前護衛騎士として俺の代わりに農地を耕しておけ!」
「そうだよなぁ。俺も休もう。俺のとこも頼む」
「いいぜ!俺の護衛騎士だし~」
「俺も休もう。全く、社交の罰ゲームでも酷くないか?『適当な農家の土地を1週間耕す』って。あ、俺のとこも頼んでいいか?」
「いいぜ!それっぽく耕すんだろ?うちの護衛騎士ならできるだろ?ははは」
「あら、みなさん休憩ですか?農家は365日24時間休憩なしですよ?」
「いやぁ、このあとまたココ好みの農地を耕すためだよ」
「「そうそう」」
仲良くなったようで、何より。
「明日は皆さんが耕した農地に野菜の苗を植えましょうか?」
お三方には力仕事して欲しいし。
村の入り口でこんな状態の私でも友達を続けてくれているソアラにあった。
「ココ!あの3人はココが見てない時は怠けてるのよ?なんか罰ゲームで農地耕してるみたい」
「そっかぁ、そうよね。おかしいもの。高位貴族が農地を耕すって!」
うーん、どうすればいいかな?直接ズバッと言っちゃえ!
「えーと、侯爵様たち」
くそぅ。キラキラしい。
「罰ゲームで農地を耕しているようですね。休憩中はご自身の護衛の騎士の方に代わってもらっているとか?」
マハスト侯爵様・ベル侯爵様・サンドウ侯爵様キラキラしいが、それだけだなぁ。
「え?寝耳に水ですが?」
とはマハスト侯爵様の言葉。
「私がそれほど村で無視をされていないのが証拠では?それから、他の村人の目撃証言とかあります」
「他の村人の目撃証言に信憑性はあるのか?」
とはベル侯爵様の言葉。
「私にとっては、苦楽を共にした村人の証言は信憑性があります」
「他に物的証拠がないんじゃ断言できないんじゃないかな?」
とはサンドウ侯爵様の言葉。
「そうですね。三人とも必死そうに否定をしているところが余計に怪しいんですよ。さぁ、王宮にでも行きましょうか?」
「「「ちょっと待て!」」」
「平民はそう簡単に王宮に入れないんじゃないのか?むしろ、平民は無理だろう?」
軽く三人の男たちに笑われた。嘲笑?
そこにソアラがやってきた。
「ココ様は入れます」
「「「ココ様ぁ?」」」
そして私とソアラと三人の侯爵様で謁見の間に入った。
「平民が入れるのか?」
「王宮の護衛騎士は何をしているんだ?」
等を三人は話していた。
「陛下のおな~り~」
「おぉ、久しぶりだの、我が娘。農業体験はどうだ?」
「毎日が勉強でございます。一日でも休んではいけません。動植物を相手にする職業は大変ですね」
「ほぅ、多くを学んでいるようだな」
「明日には植物の苗を植えようと考えています」
「おや、腕に少々傷があるようだが?」
「ああ、これは早朝に鶏と戦うようにして卵を得るためです。新鮮な卵はおいしいです」
「しかし、傷は心配だ。なんとかならないのか?」
「そこの侯爵達は?」
「あー、なんか罰ゲームで私の農地を耕していました」
「うんうん」
「でも、私が見ていないところではサボって、自身の護衛騎士に農地を耕させていました」
「サボるのはいかんなぁ。どこの家の者だ?」
お父様の表情が険しくなった。
「はい、私はコーカス=マハストと申します」
「私はスイーク=ベルと申します」
「私はツェッピ=サンドウと申します」
「なんと、3人とも名家ではないか!その家門に泥を塗る行為だな。書簡を家に送る故、自宅謹慎でもしているがよい」
「あの~私はこのまま農業体験していていいですか?」
「ソアラを側に置くぞ。鶏が心配だなぁ」
「今度植えた苗が成長し、実が出来たあかつきにはお父様に食べて頂きたいと・・・」
ああ、頬が紅潮してしまう。
「可愛い娘よ。了解した。しかし、気が済んだら政略結婚として隣国の王子のところに嫁いでもらうぞ」
「わかりました」
気が済むかわからないけど、そういう事にしておこう。
私は農地に戻り、明日に植える予定の苗のチェックをした。
「うふふ、この苗を植えて美味しい野菜を食べるのよ!」
「ココは食いしん坊だったのか?」
しまった家の戸を開けっぱなしだった。近所で農地管理をしているシューヌに見られた。
「いや、純粋に農業も好きよ?でもその成果も味わいたいじゃない?」
「うん、まぁわかるかな?俺も昨日苗を植えたしな」
「えっ、何を植えたの?」
「俺は平凡だな。イモ類とソバだ。俺は農業初心者だからな。初心者に優しい野菜だ!ココは?」
「えーと、この苗は、キュウリにトマト…」
「家庭菜園かよ?」
「きちんとした農業よ!家畜だって育ててるし・・・」
「あーわかった、わかった。収穫の時には美味しいサラダを食べてくれ」
なんか馬鹿にされた気分。お父様にだって食べて頂くんだからっ!
そして収穫の時、
「私の苗はほとんど夏野菜ねー。そういうのも考えればよかったわ。キュウリが物凄い量収穫できた…。こんなにあったら城中の使用人も食べれるんじゃないかしら?トマトは選定しながら作ったから量は多くないなぁ。キュウリみたいに城中とはいかないな」
私は陛下(お父様)にキュウリとトマトを届けに王宮に行った。
入り口で流石に止められた。キュウリ(大量)とトマトを持ってたから不審者なんだろうな。
でも、一緒に行ってくれたソアラが、「王女にあらせられます」と言えば、通してくれた。そんな入り口の騎士さんにもキュウリが届くといいな。
「お父様、収穫をしましたので、約束通り届けに参りました。夏野菜で熟れたものを今朝採ってきたばかりなのではやくお召し上がり下さい」
「おお、娘よ。随分大量のキュウリだな」
「はい。このように夏野菜ですので、夏限定で一気に実がなるのです。大量にあるので、城の者もみんな食べて下さい。入り口の騎士も食べてくれるといいな」
「入り口の騎士、何かあったのか?」
「えーと、大量のキュウリを持っているのが不審だったんでしょうね。止められました。仕事でしょう?仕方ありません。そんな彼に、採れたての美味しいキュウリを食べて欲しいのです」
「なんと優しい心遣い!父は感動だ!!料理長、すぐに手配を」
「あー、できれば凝った料理にせずに素材の味を生かすような。キュウリ丸かじり?みたいな?それははしたないですね。サラダがいいかと。それもグリーンサラダ!」
「しかと承りました」と、料理長は厨房の方へ行ってしまった。
「ところで・・・隣国の王子との政略結婚の覚悟はできたか?正直儂の覚悟ができていない。可愛い我が娘を嫁に…うーむ」
「お父様、それが王家というものです。覚悟は幼少の頃より出来ております。農業体験ができて非常に良かったと思います。国民の気持ちがわかった気がします」
「実は…隣国の王子がこの王宮に今いらっしゃる。対面しなさい」
「わかりました」
私は普段の汚れた農業スタイルから、侍女により磨かれ、王女スタイルに変身させられた。侍女ってすごい。
「第一王女、ココでございます」
「うん、知ってる」
うぇ?シューヌじゃん。何やってんの?仮装?
「俺、隣国からしばらくあの村に農業留学してたんだよね~」
「…シューヌが隣国の王子ってやつ?」
「そう」
「なんか気が抜けた。王女スタイルになんなくても良かったじゃん」
「いや、そこはさぁ一応外交用の格好しようよ」
「勝手知ったる相手だと、いつもの格好でいいじゃんって思う」
「俺の国さぁ、農業が遅れてるんだよね。そこで、俺が農業留学ってわけ。政略結婚の相手まで農業体験してるとは思わなかったけどなぁ」
「シューヌはいつから私が王女って知ってたの?」
「最初からだけど?名前が“ココ”って聞いてたし。珍しい名前だから。ね?」
あきれてものも言えない。
「今後はシューヌの国で農業やるのかしら?」
「俺らはやんなくていいと思うけど?」
「農業って大変だけどやりがいあるじゃん!私は上の者が率先してやった方がいいと思う」
「それはまぁ、俺の親父と要相談だな。よろしくな、奥さん」
あ、そうだ。シューヌが旦那様になるんだ。世の中不思議な事が多いなー。と思う。
そんな私達ですが子供に恵まれ、3男2女です。
側妃等要りません!跡継ぎも十分です。収穫期は家族総出で収穫し、量が多い場合は城中の人間にふるまいます。
私は幸せです。気にしないでください、お父様。あ、孫の顔は気になる?美形だから安心して♡
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