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3.お城へGO!
しおりを挟む「「ただいま~」」
と、耳に入ってきたのは男女の嬌声。
「アビーはちょっとお隣さんのところに頂いたものをおすそ分けしてくれない?もらいすぎだから」
アビーにはちょっと刺激が強すぎるかな?
王族って(特に女性)純潔を重んじるのよね?…そこにこの状況はちょっと。
私は寝室の方へと歩みを進めた。
案の定、ベンは知らない女と一緒にいた。
「えーと、ベン?その方はどなた?というか、服着てるの?」
明らかに二人とも裸でしょう?もー、そのベッド、使いたくないよ。
「言い訳は?」
「お前は、戦場から生きて帰ってきたっていうのに、アビーにつきっきりじゃないか!」
あんたが拾ってきたんでしょ!
「他には?」
「貴女の旦那様はいただいたわよ?」
誰?
「あ~‼学園の時にいた地味子‼変わったわね~。やる事も。派手になって。まぁいいわ、この家は私名義のはずよ。おふたりさんには仲良く出てってもらうわ。あ、そのベッドも持ってってちょうだい」
「俺への愛情はないのかよ?」
「私は浮気をする男が大嫌いなの。もう生理的にムリ。気持ち悪い」
そう言って、二人withベッドには出ていってもらった。
ベッド買わなきゃ。というか、収入源はどうしよう?
「ただいま。なんか、ベンと知らない女が出てったけど?」
「うん、ベンが私達が出かけてる間に浮気してたから追い出した。この家の名義は私だし。ベッドは、二人が使ったもんで気持ち悪いから一緒に出てってもらった」
「あ、ああ、そうなの。私のせい?」
「うーん、気にしないで。浮気をしたって事は、その素質みたいなのがあったってことよ。なんか自分の思ったように私が動かなかったら浮気する~みたいな?アビーがいる・いないに関わらず、いつかはこうなったのよ」
うん、絶対そうよ。
「お隣さんにおすそ分けをした時に聞いたんだけど、今お城で使用人が不足してるらしいのよ。勿論住み込み。エリ―なら即採用じゃないかなぁ?なんて思ったんだけど?」
「アビー!それよ‼王太子の性格もわかるし、安定した収入源も得られる。一石二鳥だわ!でも、アビーはどうしよう?アビーは使用人みたいなことできないでしょう?顔もバレちゃうし……」
等と私は悩んでいたというのに、「眼鏡をかければ大丈夫よ!」と簡単に言ってのけた。いやいや、眼鏡くらいじゃあなぁ。私の家族…にしたって働けるんだから、『働け~』ってなるよなぁ。
「そうだ!車いすに乗りましょう?それで私の家族として一緒に住み込みで暮らしましょう?それなら、何も言われないと思う。眼鏡はかけてね?」
「私の方がエリーより年上っぽいからそれっぽい名前で偽証。‘イリス’でいきましょう!」
緊張の面接。
「エリー」
「はい」
「君は平民なのかい?」
「はい。問題でも?」
「王城で働くのは子爵家以上の令嬢ばかりだから…」
「あのっ、私はどうしてもお城で働きたいんですっ。車いすの姉がいて……」
どうやら、面接官の同情を買ったらしい。
「それは大変だね。車いすのお姉さんを養わないといけないんだね」
眼鏡を外し、涙をぬぐう面接官…。チョロすぎない?
結果は郵送で家に送られてくるらしい。郵送なんてお金かかるのに…。
結果は エリーは合格。車いすの姉共々お城に住み込みで仕事を全うするように。
と書いてあった。
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