【完結!】ツクヨミセキュリティ

satomi

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第5話

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 この‘ツクヨミセキュリティ’が業界トップの成績である理由はやっぱり、各種族のトップクラスが在籍していることが原因だと思う。
 ちょっとした悪魔の問題でも魔王のネロさんが出向けば納まるし、同様に、精霊でもヴァンパイアでも狼族でもその道のトップクラスがいるので、チョチョッと解決してしまうのです。

 やはり厄介なのはヒトです。

‘ツクヨミセキュリティ’に堕神父の桧山さんと巫女の私に社長がいるとはいえ、その柵(しがらみ)とか面倒です。
 堕神父とはいえ、桧山さんはキリスト教系。対して私は巫女なのでガッツリ神道系です。
 このしがらみがなんとも…。両方神様を祭っていると言えばそうなのですが、微妙に違い私は緩いのですが桧山さんはカッチカチに信仰しているようで…。堕神父様なので当たり前なのですが。


 そんな中で何故‘ツクヨミセキュリティ’に相談に来るかなぁ?天使と神様が。
 私はとりあえずお茶をお出ししたのですが、「お構いなく」と断られてしまいました。
 桧山さんは感動してお二人を拝んでいました。
 
 そんな桧山さんを見て、全く信仰心と無縁のリヒトさん・ネロさん・アウラさん・大神君の4人は「何してんだ?」という目線を送っています。


「で?なんなのよ?」
 社長は神様だろうと天使だろうと変わらずの対応ですね。
「『日本には八百万やおよろずの神様がいてどうにも暮らしにくい』という悩みがあるのです」
「でもさぁ、そんなのわかりきってたことでしょ?その上で日本にいるんでしょ?それで何が不満なのよ?」
「日本人の信仰心の薄さ」
「あー、そんなのも昔っからよ。七五三をしながらバレンタインをして、クリスマスを祝いつつ、正月にはおせちを食べる。不思議な民族性よねー。そういう民族性なんだから仕方ないじゃない?」
 社長はブレないなぁ…。


「この日本には800万も神様がいるのか?一週間に一人会っていても、100万週間…。一生かかっても無理じゃないのか?」
「あー、日本人は都合がいい時に都合のいい神様を利用するんですよ。あと、いい神様だけじゃないんです。お酒の神様もいますよ?そこら辺はどうなってるのか私もよくわからないんですよね」
「うむ、聖が言うのならそうなのだろうな。しかし800万はい過ぎじゃないのか?」
「語呂が良かったんじゃないですか?八百万って。八百屋さんみたいな。八百屋さん、別に800種類の野菜を扱っているわけじゃないでしょう?そんなもんですよ。深く考えない方がいいですよ?」


 天使は堕天使さんになってしまったようです。八百万について考えすぎて……。
 結局神様は日本に古くからいる神様と共存することは不可能という事で、他国へと行くことになりました。桧山さんが泣いて悲しんでいました。しかし、「この目で神様に出会えたこと!この桧山、死んで悔いなし!」と叫んでいました。神様に命を粗末にするのはやめろと止められていました。
 そして、この‘ツクヨミセキュリティ’に新しく堕天使のミシェルが仲間入りしました!

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