【完結!】ツクヨミセキュリティ

satomi

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第41話

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「お邪魔します。主人の桧山正一はいますか?」
「えーっとどちら様でしょうか?」
 ルチアーノさんは本当に執事ポジション。それでいいんでしょうか?
「私は桧山の家内です。あ、おね~ちゃ~ん!」

「見つかったか。この子は外面はクールな感じだけど、シスコンなのよ」
 確かに。社長にくっ付いている。
「で、あんたは何しにココに来たの?この仕事とは関わらないって約束でしょ?」
「そうなんだけど、正一さんが弁当を忘れちゃって……」
「うふふ、あの桧山がクールなフリしていつも愛妻弁当食べてたの?ちょっと揶揄いたくなるネタね」
「いくらおねえちゃんでも正一さんを揶揄わないでよ!私と生活するために一生懸命働いてくれてるんだから!」
 その給料は社長の1%くらいだと思うけど。
「美月?」
「正一さん!」
「あらあら、二人はまだまだラブラブなのねぇ。甥や姪の顔が見たいものだわ~」
 それは祖父母が言うセリフではないんだろうか?
「揶揄わないでくださいよ、社長。美月がこんなに赤面しちゃって」
「いいのよ~、取らなかった新婚休暇を取っても」
 社長は面白いからって揶揄いすぎです。
「ま、美月も用が済んだならここを立ち去った方がいいわ。危ないもの。アウラ、この子を亜空間経由で家まで送っていってくれるかしら?」
「承知しました」

 最近は事務所の付近が物騒です。
 公式グッズが売れたから非公式のグッズを作ろうって輩もいるのだけれど、それよりも、同業者でツクヨミを目の敵にしているのが多くて困る。通いでも私・レオンちゃん・桧山さんはそこそこ戦えますが、全くの素人の社長の妹さんは危険です。桧山さんも自宅でお怒りなんじゃないかなぁ?ツクヨミの事務所は危ないから近寄ったらダメだ。って。代わりにスマホとか持たせるんじゃないかな?自分と連絡用。
 スマホは皆持ってると思ってたけど、持ってないのかな?あ、亜空間に行ける人は持ってないかも。亜空間は圏外だから。


「へぇ、あの人が社長の妹さんですか?確かに似てないですね。美人なところは似ていますけど。名前は生まれた時の夜空ですか?」
「大神君にしては鋭い指摘ね。そうよ、私は朔の日だったから朔夜。妹は美しい月の夜空だったから美月」
 へぇ、大神君実は博識なの?
「いやぁ、こないだ友達に借りた漫画に朔の夜とか書いてあったから、友達に何の事か聞いたら、スゴイ馬鹿にされました」
 馬鹿を自慢しているの??賢いのか賢くないのかわからない。
 その漫画、男子連中で回し読みしてたわね。
「その漫画、男子でばかり読んでたけど、エッチなシーンとか書いてあったりするの?」
「まぁ、そうなんだが…。それなら少女漫画だってかなりエロイだろう!」
「エッチなシーンはないわよ。あくまでもプラトニックな関係よ」
「ぷらとにっく?」
「大神君、あのね精神的ってこと。昔の哲学者の名前が由来なんだけどね」
「俺は哲学とか難しいことわかんねー」
「とにかく、肉体関係は描いてないってことよ」
「わかった!」
 説明に時間がかかった。

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