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まぁ、俺・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」
と、辺境伯は怒っている。当然のことだと思う。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
俺はこのラルラ王国の第4王子なわけだが、ハッキリ言って罠に嵌められて幽閉ということになった。
冤罪というのが、また幼稚で王太子である兄上・第1王子の奥さんがそれはもう自分が王妃になるということに固執していて、これまでも王位継承権を持つものは悉くいろんな手段で表舞台から排除されている。
俺を排除した方法だが、兄上の食事に毒を盛るという方法。ハッキリ言って、王子というのは幼少より様々な毒に体が慣らされているので特に意味はない。さらには、銀食器なのですぐに『毒が入っているよ』というのがわかる。
わかった上で兄上は食事をしなかった。お腹が空いただろう。
そして、何故か俺の部屋から兄上に盛られていた毒と同じものが発見される。というシナリオ。馬鹿らしい。
兄上も薄々冤罪だなぁと分かっているだろうな。兄上だって馬鹿じゃない。
それでも王太子妃と離縁しない理由は、王太子妃の実家が有力な貴族だからだろうな。兄上が不憫だ。
そんなことで俺は辺境に来た。
辺境伯であるウィルフレッド=ルミス氏に会った。
「そんな小枝のような体つきで辺境では生きていけません。不肖、辺境伯ルミス。力の限りアンドリュート殿下を鍛え上げようと思います」
あぁ、俺ののんびりと辺境で生活をしようと思っていた思惑とは違い、地獄のような鍛錬が待ち受けているのか…。
ルミス辺境伯の体格を見れば一目瞭然!
どこに脂肪がついているんだろう?THE マッチョ。まさかの脳筋じゃないよなぁ?
辺境とはいえ、領地経営をする必要があるだろうし。
領地経営に国境の警備と忙しいなぁ。
あ、俺が辺境に送られたついでに王家としては俺と辺境伯の娘さんを婚約させようとしているんだっけ?そういう意味でもルミス辺境伯は俺のことはあんまりよく思ってないだろうなぁ。
「殿下!毎朝の腹筋・背筋腕立て伏せに剣の素振りを今は各100回!これが辺境に生きるために必要なことです」
確かに辺境は国境も近いから隣国から軽~く攻めてきてみたり、魔物が出てみたりもするんだろうが、スパルタ‼
俺としては朝はのんびりまったりと過ごしたかった……。
ん?『今は』と辺境伯が言ったような気がしたが…?
「ハハハッ、流石に殿下ですなぁ。もちろん徐々に増やしていきますよ?最終的には各1000回ですかな?」
1000回……。超人か?しかし、辺境で生き抜くのに必要なのか?
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