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しおりを挟むフローラはアッサリと妊娠した。いや、俺のせいなんだけどさ。
また、辺境伯は涙目になっていたけど。嬉し涙?
妻が妊娠していようと、俺はかかさずに毎朝鍛錬を続けた。
「大変です!奥様が…出産モードです!」
いつもフローラの身の回りの世話をしている侍女が俺に伝えに来た。これは一刻も早くフローラの傍に行かねば!そう思ってたのに……。
「男子禁制です」
そう言われるとなぁ。扉の向こうからフローラのうめき声とか聞こえてくると、壁を崩壊させてでも中に入りたい衝動に駆られるが……。って辺境伯が本当に壁を壊しそうだ。誰かって俺しかいないか。
「辺境伯!しっかりと正気になってください。貴方の娘です。大丈夫でしょう?」
「婿殿……。ありがとう。悪いな、思わず壁を壊してでもフローラを何とかしようかと思った」
おそらく、壁をぶち壊すと、逆に邪魔になるだろう。
「出産では男は役に立たないって言うじゃないですか!ここは黙って我慢しましょう!」
「うむ。そうだな」
とは言うものの。俺も壁をぶち壊しそうだったので何とも言えない思いでいる。
数時間後、大きな産声が2つ聞こえた。
「元気な男女の双子ですよ!アラまぁ、男の子はお父さんにソックリね」
まだシワクチャなのに成長後がわかるのか?長年産婆さんをしている人はなんかスキルを持っているんだろうか?
「女の子の方はフローラに似てるんだろうな?」
「ええ、ええ。それはもう!絶対に将来は美女間違いなしですよ!他国からも求婚の申し出が来るんじゃないですか?」
読めるのか?言語の問題は?
「ふむ。これは女の子には多言語を学ぶように導こう。男の子は勿論辺境に生きるべく騎士だな」
と、辺境伯が子供達の未来について決めるようだが普通は父親が決めるもんじゃないか?特に女の子は『嫁にやらん』とか?
美女を嫁に貰ってる俺は何とも言えないけど…。
数年後
どういう事でしょう?
男の子が内政に興味を持ったようで、多言語を操り属国との貿易でも結構な成果を挙げています。
そして、女の子ですが。「今どき女は『家に入る』とか古いのよ」と言って、騎士になっている。しかも強いし。俺も10回に3回くらい負けてる…。
二人ともまだ5才なんだけど。将来が楽しみです。美人女性騎士……。あ、跡継ぎは内政に詳しいのか、それでもまぁ良かれ。
追伸:酒場で泣いている辺境伯の目撃情報を結構耳にします。子供は大人の希望通りには育ちませんよ。
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