竜人のつがいへの執着は次元の壁を越える

たま

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暴風に捕らわれた体は飛べるんだと思った瞬間風とともに流れてくる石なのか枝なのかが体に突き刺さる。
「ぐっ」
恐怖した次の瞬間風が突然止んだ。
浮力を失った体は顔から泥の中に落っこちた。どれくらいの高さなのかは分からなかったが衝撃に息がつまる。
夢なら覚めていいはず。
いいはずなのにまだ泥の中だ。
いつまでも泥の中にいる訳にはいかないからしょうがなく起き上がり座り込むと、顔の泥を拭う。
洗いたいのに雨まで止んでいる。
目は痛い、身体中痛い、訳の分からない状態に翻弄されて涙がでてくる。
「なんなのよ~?」
空はまだどんよりいていてまたいつ嵐になるかわからない様な気がする。
どこかに避難するべきなんだろう。
見た事がない様な広い広い草原、遠くにやけに尖っている山が囲む様にある。日本?
「どこ?」
どんよりとした空に尖った山…魔界?
「いやいや、魔界ってなに」
乾いた笑いがもれる。
山よりも上の方が光った。

光がなんかでかくなってきた?
じっと見つめてると、すごい勢いで近づいて来る。
「いっ隕石~!」
真っ直ぐ近づいて来る光にとりあえず軌道上から逃げ…るのをやめた。
もう疲れたし、身体も痛いし、もう潔く諦めようと目を瞑った。



近くに衝撃音と共に風圧で身体が転がる。
がそれ以上の事は起こらない。
?薄く目を開けてみるとそこに白いドラゴンが居た。ドラゴン?…本当になんなの?
お兄がやってたゲーム…これ倒すの?
いやいや無理!Tシャツ、短パンの女子高生に出来るか!
美穂ちゃん異世界で恋愛無理ですから、こんな命懸けなんて聞いてないからね。

でもドラゴンは一向に動かない。
ドラゴンには死んだふりがいける?と思ったら突然滝の様な雨、いっ息ができない。死ぬ!溺死は本能が拒否して、ゆっくり起き上がり四つん這いで逃げ…られない。雨が突然止んだ…
異世界めどこまでも翻弄しやがる。
ゆっくり振り返るとドラゴンと目が合った。
多分バッチリ合っている。
ヤられる。
ドラゴンが一歩踏み出し、次の瞬間光った。
「へっ?」
間抜けな声が漏れる。
目の前に銀色の短髪のイケメンが凄い勢いでこちら向かってきます。
人だ、人なのか?もうどうでもいいわ。
目の前が真っ暗になった。
生まれて初めて気を失う様です。
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