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46.本当の交わり(2)
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「あなたは素直で、とても可愛い人だな」
「そんなこと……っ……はっ……」
下腹部に、じわじわと快楽が溜まってくる。腰が微かに揺れ、自分から彼の硬いものをねだるかのように腰を持ち上げてしまう。それに気づいたアルフォンスは
「そんな風に煽られたら、我慢が出来なくなるだろう……」
と言って、エレインにキスする。舌を何度も絡め合わせる、息苦しい口づけ。それに、エレインは酔いしれた。与えられてばかりだ。溶かされてばかりだ。そう思いながら、彼女は「入れて」と掠れた声で彼に告げる。
「うん」
彼はあっさりと頷いて、彼女に軽いキスをした。それから、体を離して上半身を起こすと「足を開くぞ。力は抜いて」と言って、彼女の足と足の間に体をねじ込む。
「あ……」
エレインは微かに声をあげた。これから自分が貫かれることを怖れて、無意識に出てしまった声だ。それを、すぐに彼女は「恥ずかしい」と感じる。
「痛かったら、嫌だったら、言ってくれ」
「は、い」
明確ではない返事。それは、彼女の中で「痛くても、嫌でも、彼には言わない」と決めたからだ。本来ならば、初夜で既に経験をしている「それ」が今日になっただけのことだ。彼女はそう自分に言い聞かせた。
「んっ……」
ぴたりと自分の入口に、アルフォンスのものがあてがわれる。
(どうしよう。怖い。でも)
戦場で戦っていた時に比べれば、と思うが、それでも怖いものは怖い。彼の一部であってもよくわからないものが、自分の内側に入って来るのだ。しかも、そこはエレイン自身もよくわかっていない場所だと言うのに。
「あの……」
「ん」
「できる、だけ、そのっ……」
うまく言葉にならなず、エレインはもごもごと伝える。
「優しく、して、いただけますと……」
「善処はする」
そう言ってアルフォンスは優しくエレインに笑いかけた。
「ふっ……うっ……ううっ……!」
ぱん、ぱん、と肌と肌がぶつかる音が室内に響く。アルフォンスはエレインの腰を両手でつかんで、自分の腰を動かした。彼がエレインの奥まで打ち付ければ彼女は腰を突き上げ、白い乳房はぶるりと揺れて、嬌声があがる。
「あっ、あ……んっ……ああっ、ああ、んっ……」
鼻にかかった息でエレインは苦しそうに呻く。内側を彼のもので擦られ、えぐられ、気持ちよさと苦しさが混ざる。それでも、その苦しさは抱きしめられている時と同じく、快楽に繋がるものだ。要するに、気持ちが良い。彼女は、自分のどこをどのように彼のものが刺激をしているのかよくわからない。だが、彼の方は明確にわかって、彼女が感じる場所を何度も何度も突き上げる。
最初は少しだけ痛くて少しだけ怖かったが、自分の愛液が潤滑油の役割を果たしてすぐにそれもなくなった。だが、受け止めきれない快楽の波に翻弄されて、どうしようもなくなって涙が流れる。
自分の知らない場所をこじ開けられて、何度も何度も擦りあげられる。なんて酷い、なんてぶしつけなことなのか、性交は。そう思う気持ちを、彼女が得ている悦楽が上回る。
(どうしたらいいの……どうしたらいいの……)
これまでの人生で知らなかった快楽。狂おしく身悶えながら、エレインは自分の口を両手でふさいだ。だが、次の瞬間、アルフォンスはそれまでになく強く腰を打ち付け、彼女の最奥まで己自身をねじ込んだ。エレインは「んくっ!」と叫んで、手を離してのけ反る。
「あ、あ、あ、アルフォンスっ……」
「うん。あなたは奥が良く感じるようだな。それと、入り口のあたりと……」
見上げれば、彼は髪を乱し、汗でしっとりとしているように見える。少しばかり息が荒くなっていて、エレインは「鍛錬所でも、相当でなければ息を乱さなかったのに」と驚く。
「すまない。あまりにあなたの中が良すぎて……あまり持ちそうにない。少し、ペースをあげても良いだろうか」
ペースを上げる、という意味がいまひとつわからなかったが、エレインは「はい」と答えた。「ありがとう」と言って、彼は「ふう」と一息つき
「あなたが感じる場所に、何度も打ち込む」
と言って、腰を動かす。
「あっ……!?」
彼は宣言通り、腰を打ち付ける速度をあげ、エレインが嬌声をあげる奥に己を何度も何度もねじ込んだ。肌が打ち合う音と、エレインの声が響く。彼のものが奥にずるりと打ち付けられると、エレインの下腹部に大きな尖った快楽が生まれ、そこから引き抜かれる時には柔らかな甘い痺れが広がる。その繰り返しに耐えられず、エレインは泣きながら声をあげる。
「んっ、んっ、んっ……!」
その声は少しずつ大きくなっていく。彼女は子供のように、無言で頭を横にぶんぶんと振った。
「いや……いやぁ……いや、いやっ……何っ、これっ……!」
内側の熱が広がって、全身が熱い。何かが来る。抗えない波がどんどん大きくなっていき、もうすぐ限界を迎える……何もかもよくわかっていなかったけれど、エレインにもそれだけははっきりと感じ取れた。もうすぐ。もうすぐ自分は達してしまうのだ。
「やあああっ……!! あっ、あっ、あっ、もうっ……」
「いいぞ。そのまま達してしまっても。そのまま、素直に……っ」
「イっちゃ……っ……ああああっ!」
それは、突然やって来た。達することはわかっていたが、こんな風にあっという間に追い詰められて、終わりを迎えるなんて。エレインは体をわななかせ、爪先立ちのように足裏をぴんと伸ばした。だが、アルフォンスの動きは止まらない。絶頂を迎えた彼女の内側で、次は彼のものが達した。
「ぐ、うっ……」
軽く呻いて、彼は彼女の中に放った。熱い液体が迸り、エレインは驚く。内側で彼のものがはっきりとびくびく震える。彼女は、快楽の余韻に浸りながら無意識で彼に手を伸ばした。彼は苦笑いを見せて「ちょっと待って」と言いながらも、彼女の手の甲にキスをした。
「そんなこと……っ……はっ……」
下腹部に、じわじわと快楽が溜まってくる。腰が微かに揺れ、自分から彼の硬いものをねだるかのように腰を持ち上げてしまう。それに気づいたアルフォンスは
「そんな風に煽られたら、我慢が出来なくなるだろう……」
と言って、エレインにキスする。舌を何度も絡め合わせる、息苦しい口づけ。それに、エレインは酔いしれた。与えられてばかりだ。溶かされてばかりだ。そう思いながら、彼女は「入れて」と掠れた声で彼に告げる。
「うん」
彼はあっさりと頷いて、彼女に軽いキスをした。それから、体を離して上半身を起こすと「足を開くぞ。力は抜いて」と言って、彼女の足と足の間に体をねじ込む。
「あ……」
エレインは微かに声をあげた。これから自分が貫かれることを怖れて、無意識に出てしまった声だ。それを、すぐに彼女は「恥ずかしい」と感じる。
「痛かったら、嫌だったら、言ってくれ」
「は、い」
明確ではない返事。それは、彼女の中で「痛くても、嫌でも、彼には言わない」と決めたからだ。本来ならば、初夜で既に経験をしている「それ」が今日になっただけのことだ。彼女はそう自分に言い聞かせた。
「んっ……」
ぴたりと自分の入口に、アルフォンスのものがあてがわれる。
(どうしよう。怖い。でも)
戦場で戦っていた時に比べれば、と思うが、それでも怖いものは怖い。彼の一部であってもよくわからないものが、自分の内側に入って来るのだ。しかも、そこはエレイン自身もよくわかっていない場所だと言うのに。
「あの……」
「ん」
「できる、だけ、そのっ……」
うまく言葉にならなず、エレインはもごもごと伝える。
「優しく、して、いただけますと……」
「善処はする」
そう言ってアルフォンスは優しくエレインに笑いかけた。
「ふっ……うっ……ううっ……!」
ぱん、ぱん、と肌と肌がぶつかる音が室内に響く。アルフォンスはエレインの腰を両手でつかんで、自分の腰を動かした。彼がエレインの奥まで打ち付ければ彼女は腰を突き上げ、白い乳房はぶるりと揺れて、嬌声があがる。
「あっ、あ……んっ……ああっ、ああ、んっ……」
鼻にかかった息でエレインは苦しそうに呻く。内側を彼のもので擦られ、えぐられ、気持ちよさと苦しさが混ざる。それでも、その苦しさは抱きしめられている時と同じく、快楽に繋がるものだ。要するに、気持ちが良い。彼女は、自分のどこをどのように彼のものが刺激をしているのかよくわからない。だが、彼の方は明確にわかって、彼女が感じる場所を何度も何度も突き上げる。
最初は少しだけ痛くて少しだけ怖かったが、自分の愛液が潤滑油の役割を果たしてすぐにそれもなくなった。だが、受け止めきれない快楽の波に翻弄されて、どうしようもなくなって涙が流れる。
自分の知らない場所をこじ開けられて、何度も何度も擦りあげられる。なんて酷い、なんてぶしつけなことなのか、性交は。そう思う気持ちを、彼女が得ている悦楽が上回る。
(どうしたらいいの……どうしたらいいの……)
これまでの人生で知らなかった快楽。狂おしく身悶えながら、エレインは自分の口を両手でふさいだ。だが、次の瞬間、アルフォンスはそれまでになく強く腰を打ち付け、彼女の最奥まで己自身をねじ込んだ。エレインは「んくっ!」と叫んで、手を離してのけ反る。
「あ、あ、あ、アルフォンスっ……」
「うん。あなたは奥が良く感じるようだな。それと、入り口のあたりと……」
見上げれば、彼は髪を乱し、汗でしっとりとしているように見える。少しばかり息が荒くなっていて、エレインは「鍛錬所でも、相当でなければ息を乱さなかったのに」と驚く。
「すまない。あまりにあなたの中が良すぎて……あまり持ちそうにない。少し、ペースをあげても良いだろうか」
ペースを上げる、という意味がいまひとつわからなかったが、エレインは「はい」と答えた。「ありがとう」と言って、彼は「ふう」と一息つき
「あなたが感じる場所に、何度も打ち込む」
と言って、腰を動かす。
「あっ……!?」
彼は宣言通り、腰を打ち付ける速度をあげ、エレインが嬌声をあげる奥に己を何度も何度もねじ込んだ。肌が打ち合う音と、エレインの声が響く。彼のものが奥にずるりと打ち付けられると、エレインの下腹部に大きな尖った快楽が生まれ、そこから引き抜かれる時には柔らかな甘い痺れが広がる。その繰り返しに耐えられず、エレインは泣きながら声をあげる。
「んっ、んっ、んっ……!」
その声は少しずつ大きくなっていく。彼女は子供のように、無言で頭を横にぶんぶんと振った。
「いや……いやぁ……いや、いやっ……何っ、これっ……!」
内側の熱が広がって、全身が熱い。何かが来る。抗えない波がどんどん大きくなっていき、もうすぐ限界を迎える……何もかもよくわかっていなかったけれど、エレインにもそれだけははっきりと感じ取れた。もうすぐ。もうすぐ自分は達してしまうのだ。
「やあああっ……!! あっ、あっ、あっ、もうっ……」
「いいぞ。そのまま達してしまっても。そのまま、素直に……っ」
「イっちゃ……っ……ああああっ!」
それは、突然やって来た。達することはわかっていたが、こんな風にあっという間に追い詰められて、終わりを迎えるなんて。エレインは体をわななかせ、爪先立ちのように足裏をぴんと伸ばした。だが、アルフォンスの動きは止まらない。絶頂を迎えた彼女の内側で、次は彼のものが達した。
「ぐ、うっ……」
軽く呻いて、彼は彼女の中に放った。熱い液体が迸り、エレインは驚く。内側で彼のものがはっきりとびくびく震える。彼女は、快楽の余韻に浸りながら無意識で彼に手を伸ばした。彼は苦笑いを見せて「ちょっと待って」と言いながらも、彼女の手の甲にキスをした。
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