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第1話:社畜街道、終点未定
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けたたましいアラームの音で、御門優斗(みかどゆうと)は現実へと引き戻された。
だが、今日のそれはどこか妙だった。一瞬、音が途切れ、ほんの僅かに遅れて鳴り出したような……。
(……寝ぼけてるのか、俺?)
気のせいかと首を振り、鉛のように重い体を無理やり起こす。霞む目でスマートフォンを掴むと、表示された時刻は、午前六時。
(……今日もまた、この繰り返しが始まるのか)
ため息と共に、そんな言葉が心の底から漏れ出た。
◇ ◇ ◇
満員電車に揺られること一時間半。
死んだ魚のような目をした人々の群れから解放され、優斗は会社のビルを見上げた。
ガラス張りの近代的な外観とは裏腹に、その内部は前時代的な精神論と非効率が支配する魔窟だ。
タイムカードを切り、自分のデスクへ向かう。
既に何人かの同僚が出社しており、その誰もが覇気のない顔をしていた。
優斗のデスクの上には、昨日処理しきれなかった書類の山が、まるで墓標のように聳え立っている。
その傍らには、数年前に亡くなった愛犬ルミアの写真立て。そして、その横にはいつからか置いている、どこかの土産物屋で買った安っぽい女神像の小さなキーホルダー。これが、今の優斗にとって唯一の癒やしであり、気休めの願掛けだった。
「御門君、おはよう」
背後からかけられた声の主は、課長だ。薄ら笑いを浮かべ、ねっとりとした視線を向けてくる。
「早速だが、例のA社向けの資料、今日の午前中に修正してくれ。ああ、それとB社の急な仕様変更の対応も頼むぞ」
課長は一息に言い、優斗の肩を軽く叩いた。
「C社への提出書類は……まあ、君ならできるだろう。期待しているよ、我が社のエース君?」
優斗の返事も待たず、新たな仕事を雪崩のように押し付けてきたその口調には、微塵の労いも感じられない。
(エース、ね……便利な言葉だよな、まったく。要は、都合のいい雑用係ってことだろうが)
内心で毒づきながらも、優斗は当たり障りのない笑顔を貼り付けた。
「……承知いたしました。ただ、少々立て込んでおりまして、優先順位をご指示いただけますでしょうか」
「優先順位?」
課長は心底不思議そうな顔をした。
「全部最優先に決まってるだろう。御門君、君は本当に要領が悪いなあ。だからいつまでも……」
何か言いかけて口をつぐみ、鼻で笑う。
「まあいい。とにかく、今日中だ。いいね?」
課長はその言葉だけを残し、自分の席へと戻っていく。
その背中に、優斗は何度中指を立てそうになったか分からない。
周囲の同僚たちは、一瞬だけ憐れむような、それでいて「自分じゃなくてよかった」と安堵するような冷たい視線を優斗に向け、すぐに自分のモニターへと目を逸らした。
(誰も助けてはくれない、か……)
優斗は自嘲気味に呟き、デスクの上のルミアの写真に目をやった。
(お前がいてくれたら、もう少し頑張れる気もするんだがな……)
◇ ◇ ◇
昼休みを告げるチャイムが、無情にもオフィスに鳴り響いた。
しかし、優斗の席を立つ気配はない。いや、立てる状況ではなかった。
デスクの上には、午前中に課長から押し付けられた仕事が、まだ半分以上も残っている。
(……昼飯、食ってる暇なんてないな)
優斗は小さく息を吐き、引き出しから昨日コンビニで買った菓子パンを取り出した。
これが今日の昼食だ。
味気ないパンを数口で胃に詰め込み、ペットボトルのお茶で流し込む。
まるで燃料補給のような食事だった。
ふと、作業の手が止まり、モニターの眩しい光が目に染みた。
無意識に目を逸らすと、そこには――デスクの隅の、ルミアの写真。
優しい思い出が蘇る。
そういえば、あの日も雨だった。
まだ子犬だったルミアが、散歩中に突然の土砂降りに遭い、公園の隅でぶるぶると震えていた。
優斗は慌てて自分の学生服の上着を脱ぎ、小さなルミアを優しく包んで抱き上げ、雨の中を一緒に走って帰った。
びしょ濡れになったけれど、腕の中のルミアの温かさと、安心しきったような寝顔は、今でも鮮明に覚えている。
あの頃は、毎日がもっと輝いて見えた。
「御門さーん、ちょっとこれ、お願いできませんかー?」
感傷を打ち破ったのは、新人の女性社員の声だった。
彼女は申し訳なさそうに、何やらエラー表示が出ている企画書を抱えている。
「ああ、いいよ。どこで詰まってる?」
優斗は内心の疲労を押し隠し、努めて穏やかな声で応じた。
結局、昼休みも自分の仕事は進まず、後輩のミスのフォローに追われることになる。
それが終わる頃には、課長がひょっこり顔を出した。
「お前、まだ昼メシ食ってないのか? はは、働き者だなあ」
彼は嫌味たっぷりに、そしてどこか冷ややかに笑うと、
「俺は部長とランチだからな。午後の会議資料、頼んだぞ。期待してるからな」
と、有無を言わせぬ口調で言い放ってオフィスを出て行った。
(……ああ、そうですよ。俺は社畜ですよ。あんたらの便利な道具ですよ)
諦観にも似た感情が、優斗の胸を支配する。
彼はただ黙々と、終わりの見えない作業へと再び意識を集中させた。
窓の外は、いつの間にか西日が差し始めている。
今日もまた、長い夜になりそうだった。
そして、今の状況では、今日中に帰れる見込みなど、到底ありそうになかった。
終電の時間など、とっくに頭から消え失せていた。
だが、今日のそれはどこか妙だった。一瞬、音が途切れ、ほんの僅かに遅れて鳴り出したような……。
(……寝ぼけてるのか、俺?)
気のせいかと首を振り、鉛のように重い体を無理やり起こす。霞む目でスマートフォンを掴むと、表示された時刻は、午前六時。
(……今日もまた、この繰り返しが始まるのか)
ため息と共に、そんな言葉が心の底から漏れ出た。
◇ ◇ ◇
満員電車に揺られること一時間半。
死んだ魚のような目をした人々の群れから解放され、優斗は会社のビルを見上げた。
ガラス張りの近代的な外観とは裏腹に、その内部は前時代的な精神論と非効率が支配する魔窟だ。
タイムカードを切り、自分のデスクへ向かう。
既に何人かの同僚が出社しており、その誰もが覇気のない顔をしていた。
優斗のデスクの上には、昨日処理しきれなかった書類の山が、まるで墓標のように聳え立っている。
その傍らには、数年前に亡くなった愛犬ルミアの写真立て。そして、その横にはいつからか置いている、どこかの土産物屋で買った安っぽい女神像の小さなキーホルダー。これが、今の優斗にとって唯一の癒やしであり、気休めの願掛けだった。
「御門君、おはよう」
背後からかけられた声の主は、課長だ。薄ら笑いを浮かべ、ねっとりとした視線を向けてくる。
「早速だが、例のA社向けの資料、今日の午前中に修正してくれ。ああ、それとB社の急な仕様変更の対応も頼むぞ」
課長は一息に言い、優斗の肩を軽く叩いた。
「C社への提出書類は……まあ、君ならできるだろう。期待しているよ、我が社のエース君?」
優斗の返事も待たず、新たな仕事を雪崩のように押し付けてきたその口調には、微塵の労いも感じられない。
(エース、ね……便利な言葉だよな、まったく。要は、都合のいい雑用係ってことだろうが)
内心で毒づきながらも、優斗は当たり障りのない笑顔を貼り付けた。
「……承知いたしました。ただ、少々立て込んでおりまして、優先順位をご指示いただけますでしょうか」
「優先順位?」
課長は心底不思議そうな顔をした。
「全部最優先に決まってるだろう。御門君、君は本当に要領が悪いなあ。だからいつまでも……」
何か言いかけて口をつぐみ、鼻で笑う。
「まあいい。とにかく、今日中だ。いいね?」
課長はその言葉だけを残し、自分の席へと戻っていく。
その背中に、優斗は何度中指を立てそうになったか分からない。
周囲の同僚たちは、一瞬だけ憐れむような、それでいて「自分じゃなくてよかった」と安堵するような冷たい視線を優斗に向け、すぐに自分のモニターへと目を逸らした。
(誰も助けてはくれない、か……)
優斗は自嘲気味に呟き、デスクの上のルミアの写真に目をやった。
(お前がいてくれたら、もう少し頑張れる気もするんだがな……)
◇ ◇ ◇
昼休みを告げるチャイムが、無情にもオフィスに鳴り響いた。
しかし、優斗の席を立つ気配はない。いや、立てる状況ではなかった。
デスクの上には、午前中に課長から押し付けられた仕事が、まだ半分以上も残っている。
(……昼飯、食ってる暇なんてないな)
優斗は小さく息を吐き、引き出しから昨日コンビニで買った菓子パンを取り出した。
これが今日の昼食だ。
味気ないパンを数口で胃に詰め込み、ペットボトルのお茶で流し込む。
まるで燃料補給のような食事だった。
ふと、作業の手が止まり、モニターの眩しい光が目に染みた。
無意識に目を逸らすと、そこには――デスクの隅の、ルミアの写真。
優しい思い出が蘇る。
そういえば、あの日も雨だった。
まだ子犬だったルミアが、散歩中に突然の土砂降りに遭い、公園の隅でぶるぶると震えていた。
優斗は慌てて自分の学生服の上着を脱ぎ、小さなルミアを優しく包んで抱き上げ、雨の中を一緒に走って帰った。
びしょ濡れになったけれど、腕の中のルミアの温かさと、安心しきったような寝顔は、今でも鮮明に覚えている。
あの頃は、毎日がもっと輝いて見えた。
「御門さーん、ちょっとこれ、お願いできませんかー?」
感傷を打ち破ったのは、新人の女性社員の声だった。
彼女は申し訳なさそうに、何やらエラー表示が出ている企画書を抱えている。
「ああ、いいよ。どこで詰まってる?」
優斗は内心の疲労を押し隠し、努めて穏やかな声で応じた。
結局、昼休みも自分の仕事は進まず、後輩のミスのフォローに追われることになる。
それが終わる頃には、課長がひょっこり顔を出した。
「お前、まだ昼メシ食ってないのか? はは、働き者だなあ」
彼は嫌味たっぷりに、そしてどこか冷ややかに笑うと、
「俺は部長とランチだからな。午後の会議資料、頼んだぞ。期待してるからな」
と、有無を言わせぬ口調で言い放ってオフィスを出て行った。
(……ああ、そうですよ。俺は社畜ですよ。あんたらの便利な道具ですよ)
諦観にも似た感情が、優斗の胸を支配する。
彼はただ黙々と、終わりの見えない作業へと再び意識を集中させた。
窓の外は、いつの間にか西日が差し始めている。
今日もまた、長い夜になりそうだった。
そして、今の状況では、今日中に帰れる見込みなど、到底ありそうになかった。
終電の時間など、とっくに頭から消え失せていた。
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