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第4話『あれ?なんか俺、好かれすぎてない?』
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「なあユウト。朝食、また作ってくれないか?」
そう言ってきたのは、第二王子・リオス。
第一王子アルノルトの実弟で、涼しげな顔立ちと皮肉屋の口調が印象的な青年。
「いや、料理人ですし、作りますけど……。あの、アルノルト王子の分も?」
「兄上の分? 知らないな。お前は俺の専属ってことでいいだろ?」
「えっ? いや、それは──」
◇
そこに、バァンッ! と勢いよく扉が開く。
「ユウト! 昼の間、王都を案内しようと思っていたのだが、支度はできているか?」
金の髪を揺らして入ってきたのは、アルノルト。王宮の第一王子。
「ああ、それと、昼はお前の料理が食べたい。外出先でも調理できるよう、馬車に厨房を用意してある」
「馬車に……厨房……?」
「当然だ。お前の料理を、どこでも食べたいからな」
◇
「おーい! ユウトくーん!」
次に現れたのは、王宮直属の“魔法騎士団長”ユナ。
金髪ツインテ、快活な性格。だが見た目に反して、戦闘力は化け物級。
「今日、魔法の訓練に付き合ってほしくてさ~!
お礼に“お弁当”作ってくれたら、テンション爆上がりだなって♡」
「魔法の訓練の後にお弁当って、ピクニックじゃないですか……」
◇
なぜか急にモテ始めた。
王子たち、騎士、メイド、書記官、果ては庭の管理人まで。
みんな口をそろえて言う。
「ユウトの作ったご飯をもう一度食べたい」
「ユウトの声、落ち着く」
「ユウトといると心が温かくなる」
──これ、全員好意持ってるのでは?
いやいや、料理人だし。異世界来ただけだし。
……でも、どこかでわかってしまった。
「俺、完全にフラグ立ちまくってる……!?」
◇
その日の夕食。ユウトが作ったのは──
・白身魚と香草のオーブン焼き(グラディエ焼き)
→身がほろほろで、ふわっと香るハーブが白ワインに合う絶品
・異世界カブのポタージュスープ
→優しい甘みととろみで、身体がじんわり温まる
・桃のジュレと蜂蜜レモンの二層プリン
→デザートも手を抜かず、彩りと清涼感も演出
「美味しすぎる……」
「今夜、夢に出る……」
「ユウト、結婚してくれ」
「うちに婿にこないか」
こうして、春日ユウトは――
異世界に転移してわずか3日で、“全方位からの求婚”状態に突入していた。
そう言ってきたのは、第二王子・リオス。
第一王子アルノルトの実弟で、涼しげな顔立ちと皮肉屋の口調が印象的な青年。
「いや、料理人ですし、作りますけど……。あの、アルノルト王子の分も?」
「兄上の分? 知らないな。お前は俺の専属ってことでいいだろ?」
「えっ? いや、それは──」
◇
そこに、バァンッ! と勢いよく扉が開く。
「ユウト! 昼の間、王都を案内しようと思っていたのだが、支度はできているか?」
金の髪を揺らして入ってきたのは、アルノルト。王宮の第一王子。
「ああ、それと、昼はお前の料理が食べたい。外出先でも調理できるよう、馬車に厨房を用意してある」
「馬車に……厨房……?」
「当然だ。お前の料理を、どこでも食べたいからな」
◇
「おーい! ユウトくーん!」
次に現れたのは、王宮直属の“魔法騎士団長”ユナ。
金髪ツインテ、快活な性格。だが見た目に反して、戦闘力は化け物級。
「今日、魔法の訓練に付き合ってほしくてさ~!
お礼に“お弁当”作ってくれたら、テンション爆上がりだなって♡」
「魔法の訓練の後にお弁当って、ピクニックじゃないですか……」
◇
なぜか急にモテ始めた。
王子たち、騎士、メイド、書記官、果ては庭の管理人まで。
みんな口をそろえて言う。
「ユウトの作ったご飯をもう一度食べたい」
「ユウトの声、落ち着く」
「ユウトといると心が温かくなる」
──これ、全員好意持ってるのでは?
いやいや、料理人だし。異世界来ただけだし。
……でも、どこかでわかってしまった。
「俺、完全にフラグ立ちまくってる……!?」
◇
その日の夕食。ユウトが作ったのは──
・白身魚と香草のオーブン焼き(グラディエ焼き)
→身がほろほろで、ふわっと香るハーブが白ワインに合う絶品
・異世界カブのポタージュスープ
→優しい甘みととろみで、身体がじんわり温まる
・桃のジュレと蜂蜜レモンの二層プリン
→デザートも手を抜かず、彩りと清涼感も演出
「美味しすぎる……」
「今夜、夢に出る……」
「ユウト、結婚してくれ」
「うちに婿にこないか」
こうして、春日ユウトは――
異世界に転移してわずか3日で、“全方位からの求婚”状態に突入していた。
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