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41.堕としてくれれば
しおりを挟む無理、という言葉を聞いたアルトゥールが、くすっと笑う。
「無理なことはないのですよ……だって、ここまで運んでくる間に……、ここを……」
アルトゥールの手が無造作にルシェールの脚を掴んで、ソファの上で広げさせた。そして、奥まった入り口を、つ、と指で押す。
「……っん!!!」
びくっ、とルシェールの身体が震えた。
「……ここをちゃんと締めて置かないと、魔石が堕ちそうだったでしょう……? 今度は、その逆ですよ」
たいしたことはないんです。
アルトゥールが、耳元に甘く囁く。
ソファの上で、膝を立てて脚を広げられ、ルシェールの性器も肛門も、全部、丸見えになっている。魔石を飲み込んでいるそこは、ぷっくりとふくれて赤く充血して、ひどく、いやらしい。
「ああ……とても、いやらしい姿ですね……ルシェール」
ルシェールが、唇を噛む。
「……さ、こういう技もあるんですよ。あなたの知っている性技のような、お上品なモノじゃないですけどね……町の男娼が、見せることがありますよ。ロイストゥヒ大公とも在ろう方が……、俺に命じられて、男娼のような事をするのです」
アルトゥールの笑い声を聞いていると、心が冷えていく感じがした。
どうせなら―――。
甘い言葉で、堕としてくれれば、望むことをもっと素直に出来ただろう。けれど、アルトゥールはそうしない。ルシェールが、なにか反応するのが面白いのだろう。
屈辱感の中、ルシェールは、言われたとおり、体内の魔石に集中した。
内部の圧を変えて行くと、つるん、と魔石が出て行く。
「っ……んあ、っ……っ」
「まずは一つ……。何個入れてきました?」
「ぇっ……あ、全部……っ」
「八つも? ……じゃあ、ここ、大変だったでしょう?」
アルトゥールがルシェールの腹を、そっと撫でた。存外優しい感触に、内部がきゅっうと締まって、一気に、二つ、魔石が転がり出す。
「っ……っ!! っ……っん、あっ……っぁっ……っ!!」
「……あと、五つですね……」
「……あ……っ、も、……」
身体の中で、より一層魔石が暴れ回っている感じがあった。
魔石事態が震え、ピリッとした電流のような感覚もあった。そして、好き勝手に内部で蠢いている。
「あ……もし……かして……これ……、アルトゥール……さ……の」
「そう。俺の魔力を帯びた魔石だからね。俺に近付くと……反応が良くなりますよ……このままだと……一生、魔石が取れないかも知れませんね……早く取りだして下さい」
全身が、汗だくだった。荒い息を吐いているが、もう、苦しくてたまらない。
体力も奪われているのかもしれない。身体は、ガクガクと震えている。
「あ……っ、アル……アルトゥール……さ……」
うわごとのようにアルトゥールの名前を呼びながら、ルシェールは、達した。
一気に、三つの魔石が排出されて、また、その衝撃で達してしまう。
もはや、何度達したか、解らなかった。
「あ……っ、あ……っアルトゥール……さ……ゆる……も……無理……」
何度哀願しても、アルトゥールが止める気配はない。
内部を締めて、なんとか魔石を出そうとしているのに、うまく行かない。そして、感度が上がっている内部は、魔石を締めるたびに、強い快楽を得てしまって、脚が震える。
「っ……ひ……っあっ……っも……、おねが……たす……」
「頑張ってください……あと、二つですよ」
させている行為とは裏腹に、優しい声で、ルシェールは混乱していた。
快楽が欲しいのか、何が欲しいのかも、定かでなくなっている。
「あっ、っああっ……っ」
なんとか。一つだけ、魔石を吐き出すことに成功した。
「残り一つですね……さあ、頑張って……」
アルトゥールに促されるままに魔石を取り出そうとするが、中々難しい。その為、内部を締めるだけでなく、腰を動かしてもうまく行かない。自分で身をくねらせて、もだえて居るようにしか見えないだろう。
「……あっ、あっ……っ、あっ……っも……っ」
「大丈夫だよ、頑張って」
甘い囁き。そして、アルトゥールが性器に触れた途端に、ルシェールの身体か弓なりに反り返って、絶頂を迎えた。同時に、ころん、と音を立てて、魔石が転がり出て行く。
やっと全部の魔石を吐き出せた安堵感に、ルシェールの意識が一度、途切れた。
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