機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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 タウン75へ到着したバンは、シュネーにより有無を言わさずガバメントに連れ込まれていた。
 いつものコロシアムのVIPルームに押し込まれ、居心地悪くソファに座りながら、対面に座ったシュネーに尋ねる。

「あ、あの、スコールが気になるんですけど……」

「ご安心なさいな、スコールさんはガバメント直下のメンテナンスルームに運ばれています。
 我がタウンにはタウン48のようなメイデンファクトリーはありませんけど、メカニックや部品はちゃんと備えております。
 スコールさんを傷ひとつなく修理できますわ」

「は、はぁ……」

 その代金がどれだけ掛かるかが不安であった。
 ガバメント直営といえばタウン48育ちのバンの認識では最高級の待遇の代わりに最高額の費用が必要となる、貧乏人はお呼びでないサービスだ。
 まったくもって自分にふさわしくはない。

 困惑するバンをさらに追い込むようにVIPルームの扉が開く。

「すまない、現場の引継ぎに手間取ってね。 遅くなった」

 黒衣に身を包んだ老武人、デュークはバンに軽く一礼するとシュネーの隣に腰を下ろした。

「あ、い、いえ……」

 メイデンバトルでもないのにタウンの守護者コンビが目の前に揃った状況にバンの緊張は高まる。
 タウンの有力者に直々に尋問されるという状況は、フィオが語っていたシヤとの対話について思い出さざるを得ない。
 フィオは自らが真の漢トゥルーガイである事はシヤに隠したというが、その後彼に科された外出制限から疑いの目を向けられているのは明白だ。

 友人よりも口が回る自信のないバンは、緊張の余りぐびりと唾を呑み込んだ。

 少年砂潜りの様子に、デュークは微笑んだ。
 好々爺じみた人当たりの良い笑顔だ。
 
「そう堅くならないで楽にしてくれ。なに――」

 笑顔のまま、腰に下がった高速振動刀ヴィヴロカタナよりも鋭い光が瞳に宿る。

「君の知り合いのメイデンについて、話して欲しいだけだ」

 堅くならない訳ないじゃないスか、と抜き身の刃を突きつけられたような感覚に晒されたバンは内心で呻いた。




「なるほど、山賊に友人のメイデンは奪われたと……」

 バンの話に、デュークは腕を組み目を閉じて黙考した。
 沈黙する老武人の迫力に、バンは背中を伝う冷や汗を意識する。

 端から聞けばおかしな話なのは明確だ。
 バンだって他人事ならば言うだろう、Aクラスメイデンを奪う山賊なんて、どれだけの戦力持ってんだと。
 Aクラスメイデンの相手をするには同格のAクラスメイデンをぶつけるか、屍の山を築く覚悟で大軍を用意するしかない。

「Aクラスメイデンを下すような大戦力を山賊が有していたと、そう言うのかね?」

 静かなデュークの問いにバンは小さく頷いた。
 正念場だ。

「はい。 ダチが言うにはキキョウさんはとんでもないパワーの巨漢に叩きのめされたそうです」

「人間が、たった一人で?」

「そいつは自分の事を真の漢トゥルーガイと自称していたそうです」

真の漢トゥルーガイ……か」

 デュークは口の中でその名称を小さく転がした。
 巌のような老顔は引き締まり、何の表情も読みとれない。
 これで納得してくれるのだろうかと、バンの胸に不安がよぎった時、唐突にVIPルームのドアが乱暴に開いた。

「聞いたよ、バンくん!」

 マホガニーのドアを蹴り開けて飛び込んできたのは、ふりふりエプロンドレスに金髪ショートのあざと可愛いメイデン、案内ちゃんだ。

「えぇ? なんであんたが……」

 興奮に顔を紅潮させた案内ちゃんは毛足の長い絨毯を蹴立ててVIPルームを横切ると、驚くバンの両肩を鷲掴みにした。
 鼻先が触れ合うほどの距離で混乱するバンの瞳を覗き込むと、案内ちゃんの可愛らしい顔に肉食獣めいた笑みが浮かぶ。

真の漢トゥルーガイって言ったよね、今!
 言ったよねぇ、バンくん!?」

「え、ちょっ、なんで聞いて……揺するなぁっ!」

 小柄なSフレームながらメイデンのパワーでガクガクと揺さぶれ、バンは悲鳴を上げる。
 対面のデュークは小さく嘆息すると、脇に控える相棒に目線で命じた。
 頷いたシュネーは優美な動作で立ち上がると、流水のような自然な動作で案内ちゃんの頭頂に手刀を叩き込んだ。

「痛ぁっ!? 何すんのっ、シュネーちゃんっ!」

「落ち着いてくださいな、そのままではバンさんの脳味噌がシェイクになってしまいますわよ」

「むぅ……」

 案内ちゃんはぷぅと頬を膨らませると、バンの隣のソファにどすんと腰を下ろした。
 タウンの重鎮を前にしながら余りにも傍若無人に振る舞う案内ちゃんに、バンは呆れ返った視線を向ける。

「え、えーと、なんでここに案内ちゃんが……?」

「うむ、実は……」

「待って、デュークちゃん。
 自己紹介はボクが自分でするよ」

 座ったばかりの案内ちゃんは「デュークちゃんて……」と絶句しているバンを尻目にぴょんと立ち上がった。
 エプロンドレスに包まれた薄っぺらい胸を張ると、ふんすと気合いを入れる。

「ある時は可愛いタウンの案内人、ある時は切れ者解説者、しかしてその実体はー!」

 くるんとスカートを翻して一回転すると、両頬に指を当てる定番ポーズを決めた。

「タウン75を運営するマザーメイデン、ナコちゃんなのでしたー!」

「えー……」

 思わず引き気味に妙な声を上げたバンはデュークへ視線を走らせた。
 額に手を当てた老武人はこっくりと頷いてみせる。

「あー……。 そっか、なるほど……」

 名を偽って色々な所に顔を出していたのはマザー自らの査察だったのだと考えれば、やたらハイテンションな事以外は理解できる。
 割とあっさり納得したバンに案内ちゃん改めナコは頬を膨らませた。

「なんだよぅー、もうちょっと驚きなさいよぅー。
 今時の若いもんは淡泊ぅー」

「いや、タウン48のシヤ様も割とそういう感じというか、お茶目な所のある人だから」

「あー、あのデカ乳と比べられてんのかー……」

 ナコは半目になると、再びバンの隣にどかっと座った。
 シヤを引き合いに出された事が気に入らないのか唇を尖らせ、ロングスカートにも関わらず高々と足を組んで不貞腐れている。

「ナコ様、お行儀!」

「うるさいなー、シュネーちゃんはー。
 いいじゃん、ボク、マザーなんだぞー、偉いんだぞー」

「はいはい、偉い偉い。
 それで乱入までして、どういうおつもりですの? 
 私達の段取りが台無しですわ」

「おっと、そうそう」

 ナコは隣のソファのバンの肩にしなだれ掛かった。

「ねぇバンくぅん? 君、真の漢トゥルーガイって言ったよねぇ?」

「え、えぇまあ……」

「あー、固くなんなくていいよ、外ではボク案内ちゃんだからね。
 同じように話してくれないと外で会った時困るでしょ」

「はぁ……」

 調子が狂う。
 バンはそう思いながら、耳たぶを噛むほどの距離で囁いてくる自称マザーメイデンに小さく頷いた。

「それで、真の漢トゥルーガイって言ったよね?」

「う、うん、ダチのメイデンを奪ったヴァトーって奴がそう名乗ったんだって」

「へぇぇ……」

 ナコの瞳が細まる。
 可憐な容姿をしているだけに、弓の形になった瞳から漏れる爛々とした眼光が恐ろしい。

「それで、そのお友達、よく無事だったね?
 メイデンを倒しちゃうような相手なのに」

「い、遺跡の床が抜けて、地下に落ちたお陰で向こうが見失ったって言ってた」

「そっかぁ、危機一髪だったんだねぇー。
 それで、そのお友達のお名前は?」

「う……」

 言葉に詰まるバンに、ナコはソファの肘掛けに膝を乗せ更に体を密着させると、耳たぶの裏側に自分の鼻の頭を当てる。

「言えない? お友達の事が心配?
 大丈夫だよぉ、奪われたメイデンの主が誰かわかんないと、捕獲しても返してあげれないってだけだもん」

 バンは額に脂汗を滲ませながら口を噤んでいる。
 ナコはバンの耳の裏をべろりと舐めあげた。

「うひっ!?」

「バンくんさぁ、ちょっと冷たくなぁい?
 ボク結構親切にしてるつもりだよぉ?
 壊されたスコールちゃんの修理だって、ボク持ちでやってあげようって思ってんのにさぁ」

 それは裏を返せばスコールを人質に取られているという事だ。
 ナコはバンの耳たぶをはむはむと甘噛みすると、少し声を潜めた。

「それとも、そのお友達がそんなに大事な情報を握ってるのかなぁ?」

「い、いやっ、そんな事はっ!
 あいつは唯の砂潜りですっ!」

「じゃあ、名前くらい教えてよぉ」

 限界だ。
 この上しらばっくれては、友人に何かがあると明言しているようなものだ。

「ダ、ダチの名前はフィオ、です」

 バンは絞り出すような声で友人の名を口にした。




 CPUが通電を感じ取り、スコールの起動シークエンスが走る。

「んぅ……?」

 瞳を開けたスコールは目の前の光景に不審げな声を出した。
 手術台を思わせるメンテナンスベッドに寝かせられた裸体のSフレームメイデンの姿が見える。
 両腕を失い胸の真ん中に刃が貫通した破孔があるその機体はスコール自身の物だ。

「あ、れ?」

 だが、見え方がおかしい。
 仰向けに寝た自分を斜め上から見下ろす視点は、どんなに首を俯けても不可能だ。
 そもそも、スコールの機体の首はフレームと内部構造が丸見えの接続口が露出しており、頭が上に載っていない。
 その視界にひょいと見覚えのある顔が横向きに入ってきた。
 案内ちゃんだ。

「おはよー、スコールちゃん。
 酷い目に遭っちゃったねー」

「あんないちゃん、おひさし、ぶり?」

 頭を下げようとしたスコールだったが、体が反応しない。
 彼女の頭はメンテナンスツールが並べられた台の上に載せられており、体とは首から延びた数本のケーブルで繋がっただけの状態であった。

「からだ、うごかない……」

「ごめんねー、うちのタウン、メンテナンスポッドなくってさー。
 ちょっとローテクなメンテナンススタイルなんだけど、ちゃんと直すから勘弁してねー」

 言いながら案内ちゃんはスコールの頭を撫でた。
 優しげな手つきは心地よいが、スコールとしては主の乱暴な撫でかたの方が好みだった。

「タウン75で修理する事になったんだけどさー、折角ならジェネレーターを積み替えてあげようかと思ってねー」

「ほんと!?」

 願ってもない話だ。
 ジェネレーターの出力はメイデンの性能に直結する。
 戦闘を念頭に置くなら最優先パーツと言ってもよい。

「おっきいじぇねれーたー、ほしい!」

「んー、でもスコールちゃん、ちっぱいで売ってるからねー。
 下手におっきくしたら、人気が下がっちゃうんじゃないかなー」

「……べつに、すきで、ちいさいんじゃ、ない……」

 小さなジェネレーターはスコールのコンプレックスだ。
 憧れであるキキョウやシュネー、馬が合わないながらも性能は認めているフリスなど、彼女の知る強力なメイデンは総じて巨乳だ。
 ジェネレーター出力が高ければ、もっと戦術の幅が出る。
 ついでに胸が大きければ主への奉仕バリエーションも増えるというものだ。

 だが、案内ちゃんはスコールの希望を無情に切って捨てた。

「やっぱ路線変更は良くないよー。
 小型でなるべく出力の高いジェネレーター探してあげるから、勘弁してよ」

「むー……おっぱい……」

「もう、ロハで直してあげようってのに、スコールちゃんちょっと贅沢じゃない?」

 案内ちゃんは頬を膨らませると、スコールの機体の小さな乳首を指先で弾いた。 

「ひぅっ!?」

 体は動かない癖にしっかり感覚は伝わってきて、スコールは驚きの声を上げた。

「あはは、やっぱ敏感だねー、スコールちゃん」

 案内ちゃんはメンテナンスベッドの上によじ登ると、スコールの機体の腹に跨った。

「な、なにする、の……?」

「んふ、悪戯ー♡」

 にんまり笑って言ってのけた案内ちゃんは、中央に破壊孔があるスコールの薄い胸に手を伸ばす。
 かすかな膨らみを手のひらで包みつつ、左右の乳首を指先で摘んでくりくりと動かした。

「やっ♡ やぁっ♡ やめてっ、よぉっ♡」

 置物のように台の上に首だけ放置されたスコールは、頬を染めて抗議する事しかできない。
 CPU同様に外部から通電された機体は平常通りに過敏に反応し、小さな乳首はみるみるうちに固くなっていく。

「んー、かぁいいねー」

 満面の笑みで乳首を弄り回しながら、案内ちゃんはスコールの胸に顔を近づけた。
 胸の谷間と呼ぶにはちょっと平坦すぎると言わざるを得ない位置に穿たれた高速振動ヴィヴロマチェットの貫通孔を覗き込む。

「おー、配線ずたずた。 総入れ替えで綺麗にしてあげるからねー」

 傷口に軽くキスを送るとスコールの頭が載せられた台へと手を伸ばし、銀色の棒を手に取った。
 スコールは自分の頭の横に置かれていた棒が、シュネーの「守護者の剣ガーディアンズソード」によく似ている事に気付き顔を引き攣らせる。

「あ、あんないちゃん、それ……」

「ん? メンテナンスロッドだよ、これ」

 コードが接続された銀色のディルドーを手に、案内ちゃんはスコールの腹の上で半回転した。
 下半身に向き直ると閉じた足をわずかに開かせる。
 何をされるか悟ったスコールは慌てた声をあげた。

「ま、まって!」

「だーいじょぶだいじょぶ、さぁメンテナンス開始だよぉ!」

 閉じた秘唇にずぶりとロッドが突き立てられた。

「ふあぁぁっ♡」

 ケーブル越しに機体から伝わってくる快楽情報に、頭だけのスコールが嬌声をあげる。
 乳首への悪戯でスコールの秘裂はぬめりを増しているが、まだまだ準備不足だ。
 詰まった膣肉を無理やり掻き分け、銀色のディルドーの切っ先が膣奥目指して侵入していく。

「んー、子宮ウテルスユニットはここかなぁ? それともこっちかなぁ?」

 わざとらしく囁きながら深く浅くメンテナンスロッドを抜き差しするうちに、スコールの秘唇は粘度の高い潤滑液愛液を滲ませはじめた。

「あうっ♡ あっ♡ やっ、やめてっ♡ あそばっ、ないでぇっ♡」

「ちょっとした役得役得。 ほら、ちゃんとしてあげるから♡」

「ひぅぅっ♡♡」

 ズドンと一際鋭く突き込むと、メンテナンスロッドはスコールの子宮口に密着し子宮ウテルスユニットに接続された。   
 メンテナンスロッド越しにスコールの機体を掌握した案内ちゃんは、性悪な笑みを浮かべるとスコールの頭を抱え上げた。

「こ、こんどは、なに……?」

 にまにまと笑う案内ちゃんを上目遣いで見上げ、スコールは不安の塊のような声を出す。
 首だけのスコールには案内ちゃんの悪戯に抗う術もない。

「えへへぇ、特等席にご案内だよー」

 案内ちゃんはスコールの頭をずっぷりとロッドを咥え込んだ秘唇の正面、両足の間に置いた。

「ほら、スコールちゃん、しっかり見て!
 こんな角度で自分が入れられてる所見るチャンスなんて、そうそうないよ!」

「べつに、みたくない、よぅ……」

 そうは言っても視界一杯に自らの股座が広がっている状態な上、首を背ける事もできないのが今のスコールだ。
 ぷっくりとした秘唇が口いっぱいに押し広げられ、凶悪な光を湛えた銀色の棒に征服されてしまっている有様がスコールの視野に焼き付く。

 目を閉じればよいものを困った顔で自分の股間を見つめている素直なスコールに、案内ちゃんは喉の奥で含み笑いを漏らした。

「ポッドを使わないメンテナンスも結構いいでしょう?
 とろとろに涎垂らしちゃって♡
 バンくんのと比べたら、どうかなぁ?」

「ますたーのほうが、いい……」

「あはは、スコールちゃんたら正直だねー」

 スコールのお腹に跨った案内ちゃんは、股間を覗き込む様な姿勢でロッドに手を伸ばした。

「正直者のスコールちゃんにはご褒美ぃ♡」

 メンテナンスロッドの柄を握り、手首で捻りを加えながら押し込む。
 亀頭を模した金属棒の先端がスコールの子宮口をグリグリと苛んだ。

「あっ♡ あうっ♡ あうぅんっ♡」

「ふふっ、メイデンは皆ここを擦られるのに弱いもんねぇ
 ほら、スコールちゃん凄いよ  クリトリスこんなに膨らんじゃって、やらしいんだぁ」

 案内ちゃんにからかわれ、スコールは喘ぎながら頬を朱に染める。

「あうぅっ♡ は、はずか、しいよぅっ♡」

「恥ずかしい? いつもお客さんの前でいっぱいイっちゃってるのに?」

「だ、だって、おきゃく、は、しらないひと、だから、みられても、あんまり、もやもや、しないから。
 あんないちゃん、は、そうじゃない、から」

 責め立てる案内ちゃんの手が止まった。

「なーにそれ、見られたくもないくらい、ボクの事嫌いなの?」

「ち、ちがう、よ!」

「じゃあ何? ボクの事、友達だとでも思ってくれてるの?」

「うん」

 冗談めかした言葉に、スコールは即答する。
 虚を突かれたように案内ちゃんは、パチパチと瞬きをした。

「……そっかー、うん、嬉しいよ」

 真顔で小さく呟くと、気を取り直したかのようにいつものあざとい笑みを浮かべる。

「じゃあ、友達なら見せてよ。 スコールちゃんが恥ずかしがってるところ!」

「え!? あっ♡ やぁっ♡」

 再びメンテナンスロッドが動きはじめ、スコールの膣肉を抉った。

「あっ♡ ひぅっ♡ あぁぁっ♡」

 捩じりながらを加えた激しいピストンに、首だけのスコールは口から舌をはみ出させつつ涎を垂らし半ば白目を剥いて悶える。
 
「スコールちゃん、イっちゃお? 恥ずかしい所、ボクに見られながらイっちゃお?」 

「あぅっ♡ だっ♡ めぇっ♡♡ あぅぅっ♡♡♡」

 ダメ押しとばかりに力強く突き込まれ、子宮ウテルスユニットに強烈な衝撃を叩き込まれたスコールは否定の声を上げながら絶頂した。
 秘唇から熱い潤滑液愛液の飛沫が迸り、ロッドを握る案内ちゃんの手とスコール自身の顔を濡らす。

「あ、あぅ……♡ はぅぅ……♡」

 絶頂の余韻で蕩けたスコールの顔に、案内ちゃんは額をくっつけるかのように自分の顔を寄せた。
 いつも通りのあざとい笑みを浮かべつつ、その瞳には冷徹な光が宿っている。

「ねぇスコールちゃん、バンくんのお友達にフィオくんって居るでしょ?」

「ふぇ……? うん、いる、よ」

 半ば呆けたスコールは案内ちゃんの問いに素直に答えた。

「フィオくんってさ、真の漢トゥルーガイだってバンくんが言ってたけど、本当?」

「うん」

 CPUがふわふわしたままのスコールは、主の名前も付け加えられた誘導尋問に簡単に引っ掛かった。

「そっかー……。 
 スコールちゃん、悪戯してごめんね? すぐに修理してあげるから、ちょっと眠ろうね」

 スコールの返事も待たずに、案内ちゃんはメンテナンスベッドの外部給電スイッチをオフにした。
 ベッドからの通電が途絶え、スコールのCPUは停止する。

 案内ちゃんはスコールの頭を持ち上げると、本人の潤滑液愛液で濡れた頬をぺろりと舐めた。
 不思議そうに見開いたままのオッドアイを指先で閉じさせ、メンテナンスベッド脇の台にそっと置く。  

「ごめんね、スコールちゃん。
 ボクは案内ちゃんである前に、タウンのマザーなんだ」

 笑みを消した案内ちゃん、タウン75のマザーメイデンのナコは真摯な表情で機能停止したスコールに謝ると、メンテナンスルームを後にする。

 バン主従から得た情報で、求める存在が確定できた。
 次はどうやってターゲットを手中に収めるかだ。
 プランを練りながら歩を進めるナコの顔には、仮面のようなあざとい笑顔が浮かんでいた。
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