機甲乙女アームドメイデン ~ロボ娘と往く文明崩壊荒野~

日野久留馬

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 砂漠を疾走する一台の軽量級バギー。
 ハンドルを握るのは、メイデンと見まごうような白皙の美貌を持つ少年兵士レイス。
 助手席のバケットシートにぐったりと沈みこんでいるのは元砂潜りのチンピラ、グレンクスであった。

 簡素ながらも堅牢なパイプフレームに安価なエンジンを配置したデザインのバギーは地下組織のハンドメイドで、生産性と悪路踏破性能のみに注目して設計されている。
 そのためキャビンなどという気の利いたものはなく座席は吹きさらし、補強用に設置されたロールバーでは日除けにもならない。
 搭乗者を灼熱の日光から護るのは、当人が被ったポンチョのみだ。

 吹き抜ける熱風と肌に火ぶくれを生じさせるような陽光にも、鍛え上げた兵士であるレイスは怯むことはない。
 額に汗を滲ませた少年兵士は風除けのゴーグルの下から地平を睨みつつ、巧みにハンドルを捌いて砂漠を駆け抜ける。
 一方、ナビゲーターシートに居ながらグレンクスにはナビをする余裕など欠片もない。
 砂潜りと名乗ってはいたが、タウン外の冒険よりも街中でのカツアゲ行為に勤しんでいた彼には、灼熱の砂漠行は過酷すぎるのだ。

 完全にグロッキーになっているグレンクスをレイスは横目でちらりと見る。
 ポンチョのフードが作る僅かな影の下から、ぜひゅーぜひゅーと断末魔寸前の呼気が吐き出されていた。
 まだ生きている、ならばその辺に打ち捨てる訳にもいかない。
 何の役にも立っていないグレンクスであるが、一応デッドマンに温情を掛けられた身である。
 師であり、父であり、上司であり、愛しい人であるデッドマンの言葉はレイスにとって何よりも優先すべき事だ。
 こんなお荷物でも、生きてる以上は運んでやらねばならぬ。

「む……」 

 ゴーグルの下でレイスの切れ長の瞳が細まる。
 彼の鋭敏な視力は地平の向こうに目的地を捉えていた。
 ハンドルを片手で操りながら、グレンクスの肩を叩く。

「喜べグレンクス、フォートMFが見えた。
 あと少しで到着だ」

「はひぃ……」

 応答なのか呼吸音なのかも定かではない反応を示すグレンクスに肩をすくめ、レイスは最後の道程を完遂すべくアクセルを踏み込んだ。





 フォートMFに到着したグレンクスは駐車場に駐められたバギーの助手席からよろめくように降りると、その場に大の字に寝転んだ。
 震える指で腰にぶら下げた水筒を取り外し、残ったほんの僅かな水を口に含む。
 生温い水が喉を滑っていく感触に、思わず吐息が漏れた。

「ふはぁ……生き返るぜぇ……」

 谷間を利用して作られたフォートMFは天然の要塞であると同時に、日陰の多さによる居住性も併せ持っている。
 屋外でありながらフォート外に比べると明らかに5度は気温が低く、随分と過ごしやすい。
 運転席から立ち上がったレイスは、空の水筒を逆さにして物欲しげに振るグレンクスに自分の水筒を放った。

「そら、そいつも飲んでおけ。
 私はデッドマン様の親書を届けてくる。
 お前は休んでいろ」

「へい」

 ありがたく水筒を受け取ったグレンクスはレイスの後ろ姿を眺めながら喉を潤した。
 一口ごとに乾ききった体に水分が染み込んでいくようだ。

「ふー……。 やっと人心地ついたな」

 二本目の水筒も空にしたグレンクスは、よたよたと立ち上がるとポンチョを脱いだ。
 日陰を渡る風は思いのほか涼しくグレンクスは心地よさげに目を細めると、ポンチョと水筒をバギーの助手席に放る。
 休んでいろとの指示であったが、ここ数日縛り付けられてきたバケットシートに再び座る気にはなれない。
 地べたに座ってバギーにもたれつつ一寝入りを決め込もうかと考えるグレンクスの耳に、雄叫びのような歓声が届いた。

「なんだぁ?」

 フォート内で何やら騒いでいるようだ。

「……どこで休んでろっては言われてねえしな」

 好奇心を刺激されたグレンクスはレイスの指示を勝手に拡大解釈すると、騒ぎの方向へ向かった。





 フォートMF内を闊歩する山賊達の服装は雑多で、中には灼熱の直射日光など物ともしないと言わんばかりに半裸の者すらいる。
 それでいて全員が必ず武器を携帯し、見せびらかすようにぶら下げていた。
 マザーの庇護など無い無法の地に生きる者らしい荒々しさに、グレンクスは圧倒される。
 端的に言うならば、ビビっていた。

「へっ、アウトローってんなら俺だってそうなんだ、負けちゃいねえ」

 ただ単に法を破っただけの者と、法の外で生き抜いている者の間には隔絶した差があるが、グレンクスはあえて気付かない振りをする。

「それよりもさっきの声はっと……」

 耳を頼りにフォートMFの中心へと踏み込む。
 フォートMFの住居区画は谷の合間の狭い土地に廃材を組み合わせて作ったバラックめいた住居が無秩序に立ち並んでおり、都市計画などという言葉とは全く縁が無い様子だ。
 建物の隙間なのか通路なのか判然としない空間を通り抜けると、無法者達が広場めいた場所で地べたに並んで座っているのが見えた。
 何かを観賞するかのように、皆で同じ方向を向いている。

「何か出し物でもやってんのか?」

 グレンクスは通路の端からバラックの影に身を隠しつつ、広場を覗き込んだ。
 彼の言葉通りに、そこでは出し物が行われていた。

 栗色の髪が翻り白い尻が揺れる様がグレンクスの目に焼き付く。
 男達の向いた方向には鉄骨を組み合わせて作られた無骨なベンチがあり、冗談のような巨体の大男が座っていた。
 巨漢の腰に、裸身を晒した栗色の髪のメイデンが対面座位の姿勢で跨がっている。
 怪異な容貌をニタニタと歪ませながら巨漢が腰を突き上げる度に長い髪が踊り、白い尻たぶが波打った。

「あっ♡ くっ♡ はぅぅっ♡」

 男達の下卑た歓声に混じり、可憐な響きの喘ぎが聞こえてくる。
 グローブのような巨漢の両手が尻肉を鷲掴みにし荒々しく上下に揺すると、メイデンの喘ぎは一際甘い響きを帯びた。

「むさ苦しい男所帯かと思えば、いいサービスやってんじゃねえか」

 グレンクスはにんまりと笑うと、通路の端に身を潜めたままメイデンの艶姿に好色な視線を注ぐ。
 流石に、卑猥な歓声を上げる無法者達の中に混ざって一緒に騒ぐ気にはなれなかった。

「あうぅっ♡ はうっ♡ はあぁんっ♡」

 巨漢がメイデンを持ち上げ自らの逸物で串刺しにする度に、あられもない嬌声があがり潤った蜜壺から潤滑液愛液の飛沫が飛び散った。
 栗色の放熱髪を振り乱して悶えるメイデンを軽々と扱う巨漢の腕力は凄まじい物だ。
 金属フレームのメイデンを物ともしない腕力だけでは無く、その2メートルを軽く超えるその体格もまた規格外、あるいはミュータントの類ではなかろうか。
 白い尻肉が持ち上げられる度に見える逸物も、丸太を思わせるほどに太く人間離れしている。

「化けもんにメイデンを抱かせてるのか? ひでえ趣味だな」

 嘆かわしいと言わんばかりの口調で呟きつつもグレンクスの顔には下卑た笑みが浮かんでいた。

「うあぁぁっ♡ あぁぁぁーーーっ♡♡♡」

 杭のような肉棒をどすんと根元まで叩き込まれ、激しく仰け反ったメイデンは甲高い悲鳴と共に絶頂した。
 同時に巨漢も怒濤の勢いで精を放つ。
 白い尻がぶるぶると震え、子宮ウテルスユニットに納まりきれなかった精液が結合箇所の僅かな隙間から吹き零れた。

「あ……♡ ひぃ……♡」

 巨漢の分厚い胸板にもたれかかったメイデンの手足がだらりと脱力する。
 激しいエクスタシーによるシャットダウンだ。
 口笛を鳴らし下卑た歓声を上げる無法者達に対して巨漢は片手を上げて応えると、機能停止したメイデンの機体を持ち上げた。
 膣内を穿っていた巨大すぎる肉棒がずるりと抜けていき、張り出した亀頭が抜ける弾みにコルク栓を抜くような音が響く。
 巨漢は未だ再起動しないメイデンの体をくるりと回転させると、完全に屈服しシャットダウンした有様をギャラリーに見せつけた。
 がっくりと首を垂れたメイデンの顔には栗色の放熱髪が覆い被さり、その美貌の乱れっぷりは窺えない。
 しかし、大型ジェネレーターを搭載した迫力の巨乳と巨根の痕跡を留めてぱっくりと広がった秘唇からドポドポと白濁液が零れ落ちる光景を目にし、無法者達は湧きあがった。
 歓声に気を良くした巨漢はニタリと笑うと、大量に出したにも関わらず硬度を失わない剛直で再びメイデンを刺し貫いた。

「ふあぁぁぁっ♡」

 子供に小用を足させるような格好で貫かれたメイデンは甲高い嬌声を上げて再起動し、激しく仰け反った。
 放熱髪が翻り、その顔が露わになる。

「あいつは……!」

 快楽に歪みきり、かつて見た時のクールさは欠片もないがグレンクスには見覚えがあった。
 彼がこんな山賊の拠点にまで転がり込む羽目になったそもそもの元凶、棚ぼた小僧のフィオのメイデン、キキョウだ。
 ここ最近、別のメイデンを連れていると思っていたら、こんな所で慰み者になっているとは。

「あのデカブツに奪われたって所か?
 ざまあねえな、クソガキめ……」

 他人の不幸に暗い笑みが浮かぶ。
 そもそも、あのキキョウというメイデンは元々はランク1砂潜りゼンクのパートナーであった。
 グレンクスとは金魚鉢兄弟ではないものの同年代であり、常に嫉妬と劣等感を抱き続けてきた相手である。
 ゼンクが頓死したと聞いた時は拍手喝采して喜んだものだが、その相棒がこの有様とは。

「ゼンクめ、だらしねえ弟子で残念だったなぁ。
 お前のパートナーのエロい所、しっかり拝ませてもらうぜぇ」

 グレンクスは亡きゼンクを嘲笑いながらキキョウの艶姿を観賞する。

「あぅっ♡ あっ♡ あぅんっ♡」

 巨漢が腰を突き上げる度にキキョウのバストは激しく跳ね回る。
 キキョウは膣奥を抉る肉杭に完全に屈服し、切れ長の瞳に洗浄液を浮かべながら甘ったるい声を上げ続けていた。
 膝を抱えて広げられた左右の太腿には黒いリングが填められており、まるで隷属の証のようにも見える。
 その中心、メイデンが主以外には隠すべき箇所が巨漢の太すぎる肉杭で押し広げられている様に、グレンクスはぐびりと唾を呑んだ。

 キキョウの事を前から知っているグレンクスは、その美貌とグラマラスな肢体を組み伏せる妄想をした事もある。
 もちろんAクラスメイデン相手にそんな真似をして無事に済むわけがないので自重していたが、今、目の前には思い描いたよりも遙かに激しく、卑猥な光景が繰り広げられている。
 ズボンの下の肉棒が激しく自己主張してきたのを感じたグレンクスは、一瞬迷った後にベルトを外した。
 すでに他の観客である無法者達は各々逸物を取り出して扱きあげている、今更遠慮することもない。

「くっそ……淫乱エロ人形め……」

 ぶつぶつと呟きながら、そそり立つ逸物を扱くグレンクスの両目はキキョウに釘付けだ。

「あぐっ♡ はぅっ♡ あうぅっ♡」

 巨漢の動きが早まると同時にキキョウの嬌声のリズムもペースを上げていく。
 豊かな乳肉が激しく上下に暴れ、肉杭に掘削された秘裂からは漏らしたような量の潤滑液愛液が飛び散っている。

「ふんっ!」

 巨漢は一際鋭く腰を突き上げると、キキョウの下腹にぼこりと子宮ウテルスユニットの形が浮き上がり紫水晶アメジストの瞳が裏返った。

「ひぎっ……♡」

 同時に亀頭に押しつぶされ掛けた子宮ウテルスユニットへと、怒濤の勢いで射精が開始される。

「あがっ♡ あぁぁっ♡♡ はあぁぁぁーっ♡♡♡」

 子宮ウテルスユニットを破裂させそうな程の精液を流し込まれ、キキョウは悶え狂った。
 整った美貌は見る影もなく緩んで涎まで垂らしており、冷徹な名刀を思わせる佇まいは最早存在しない。
 激しいエクスタシーを味わうキキョウの艶姿に、ギャラリーの無法者達は興奮の声と共に達する。
 幾人かは逸物を扱きながら近寄っており、直接キキョウに己の欲望の汁をぶっかけた。

「あっ、こら! 手前ら! 俺にも掛かるだろうが!」

 巨漢の怒声に男達はゲラゲラと下卑た笑い声を上げる。

「あはぁ……♡」

 胎内を巨漢の精液で埋め尽くされ、顔や胸にはギャラリーの精液を浴びせかけられたキキョウは理性が消え失せたような蕩けきった表情で吐息を漏らした。
 唇の端に垂れてくる白濁液をぺろりと舐め取ると、観客はどよめいた声を上げる。

「はいはい、そろそろ一段落かな? ヴァトーもキキョウちゃんもご苦労様! お開きにしよう!」

 よく通る澄んだ声が響いた。
 パンパンと両手を叩きながら、空色の髪のメイデンが広間に現れる。
 まだ未練がましく逸物を擦っている観客達を見回し、空色の髪のメイデンはニンマリと笑った。

「見るだけじゃ我慢できないって子はあたしが相手したげるよ、ちゃんと貢献チケット出してくれるならね♡」

 喜び勇んで腕を振り上げる者、しょぼくれたように顔を伏せる者。
 チケットとやらの有無が観客の反応を如実に分けた。

「手前ら、キキョウにぶっかける元気があるならティンに抜いてもらいな!
 ショーはもうお終いだ!」

 弛緩しきった表情で夢現を彷徨うキキョウの秘唇から肉杭を引き抜きながら、巨漢も宣言する。
 巨大すぎる逸物という栓が抜けるとキキョウの股間から噴水の如く精液と潤滑液愛液混合液カクテルが溢れ出す。

「はひぃ……♡」

 M字開脚のまま軽々と持ち上げられたキキョウは秘所から溢れ出す液体を恥じる余裕もなく、絶頂の余韻に陶酔しきっていた。





「ふぅ……結構居心地良さそうな所じゃねえか、ここは」

 一発抜いた後の逸物をズボンに仕舞いながら、路地裏に潜んだグレンクスは満足げな呟きを漏らす。
 かつては手が届く所では無かった高嶺の華の艶姿を思い返し、ニタリと下卑た笑みを浮かべた。

「上手くすりゃあ、俺にもチャンスがある……へへっ、たまんねえなあ、キキョウよぉ!」
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