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フォートMFは様々な物が不足した拠点ではあるが、指導者層である真の漢とそのパートナー達には物資の優先使用権が与えられている。
だが、そのようなものがなくともメイデンが貴重な水を使って身繕いする事に関して、フォートの山賊達は異論を唱えない。
彼らの間には、生活の潤いでありフォートの華であるメイデン達が汚れ放題でいるのを放置するのは見映えが悪いという考え方が浸透していた。
3人のメイデンをアイドルとして戴いたフォートMFの山賊達には、他所の山賊に比べるとそういった精神的余裕とでもいうべきものが生じているのだ。
ヴァトーとのショーを終え、キキョウは身を清める。
子宮ユニットから溢れかえるほどに注ぎ込まれた主の精はともかく、体中に浴びせられた観客達の精液をそのままにしておくことはメイデンとしてできない。
何よりも単純に不快だ。
フォートMFの主な水源は昔ながらの深掘りの井戸である。
電動式ポンプで貧弱な水源から汲み上げた後、隣接した簡易浄水器で濾過を行い水を確保していた。
タウンの浄水プラントから供給される水に比べれば質は悪いが、体を洗うのには問題はない。
シャワーヘッド代わりに穴をいくらか導水用パイプに開けただけというシンプル極まりないシャワーから降り注ぐ水滴を、キキョウは無言で浴びる。
フォートMFの公共シャワーはポリ塩化ビニール製の導水パイプとそれを支える軽金属のフレームだけで構成されており、目隠しの衝立すらない吹きさらしだ。
グラマラスな曲線を描く肢体を水滴が伝い落ちる様を隠すものなどなく、覗かれ放題の状態であったがキキョウは気にする様子もない。
この砦の者達にはヴァトーに犯されている様を散々見せびらかされている。
乙女として最も恥ずべき姿を晒され続けることはキキョウの疑似精神を激しく摩耗させていた。
今更、覗かれようがなんだと言うのだ。
「……」
己の体に纏わり付く白濁液が水流に洗い落とされていく様子を見つめるキキョウの瞳の輝きは鈍い。
キキョウはCPUの動作効率を常に比べて意図的に落としていた。
他者との会話が必要ならばともかく、一人でいると難題に考え込んでしまうからだ。
大破させてしまった妹分の事に、生きていたという本来の主人の事。
自ら導き、養育した者達を想えば、キキョウは狂い出しそうなほどの悔恨の念に苛まれる。
何も考えたくない、言ってみれば逃避の為のCPU鈍化策であった。
いっその事、自壊してしまいたいと思う程であったが、子宮ユニットに主を刻み込まれた身にはそれも許されない。
秘唇からドロリと漏れ出したヴァトーの精液がシャワーと混じり合って太腿を伝い降りていく様を見下ろし、キキョウは嘆息した。
「どろっどろじゃねえか、キキョウ」
不意に掛けられた馴れ馴れしい声にキキョウは顔を上げる。
駆け出し砂潜りのような安っぽい防弾ベストを身につけた貧相な中年男が、好色な笑みを浮かべていた。
覗かれる事について最早諦めているキキョウだが、流石に堂々と視姦されるのは看過できない。
両腕で胸を隠しながら睨むが、男はにやにやと笑いながら続ける。
「あのデカブツに穿られてガバガバになっちまったかあ? もう棚ぼた小僧の粗チンじゃ満足できねえなあ?」
男の言葉にキキョウは違和感を覚えた。
自分への侮辱はともかくとして、フォートの山賊達には真の漢への畏怖が染みついている。
特に真の漢達の中で最も粗暴なヴァトーを侮辱することなどありえない。
つまり、この男はフォートの構成員ではない。
「……なんですか、貴方」
キキョウの不審げな言葉に、男のにやにや笑いが凍り付く。
「なっ……て、手前、この俺の事を覚えてねえってのか!?」
「……?」
突如激昂する男に、キキョウは胸を隠したまま首を傾げた。
男の言葉に面識がある相手だったかと記憶領域を検索する。
人間とは桁違いの記憶領域を誇るメイデンだが、その容量も無限ではない。
重要度ごとに情報は分類されて保存される。
古すぎる情報や不要と判断された情報は、容量が圧迫されれば削除されるのだ。
キキョウの記憶容量はまだまだ余裕があるが、この男の情報は削除予定領域に放り込まれていた。
つまり、キキョウにとってどうでもいい相手という事である。
「……タウン48の砂潜り、グレンクスですか」
「思い出したか!」
鼻息の荒いグレンクスだが、キキョウは不審顔のまま困惑していた。
キキョウからしてみればグレンクスは、たまに旧主に因縁を付けてくるだけのチンピラにすぎない。
自分を覚えていて当然というようなグレンクスの態度は意味不明だった。
これは偏に双方の認識の差である。
チンピラ達の頭目を張っていたグレンクスのプライドは無駄に高い。
小集団の中で手下に持ち上げられ、おだてられている内に彼の自意識は肥大化していた。
フィオへ絡んだ際に面識があるのだから、自分の事をキキョウが覚えていないはずがないと思い込むほどに。
相手からどのように評価されているかを分析する冷静な客観性など、彼の中には無い。
そんなグレンクスであったが、強大な戦闘力を持つ相手を前に怒りを抑え込むだけの理性は何とか持ち合わせていた。
「……まあいいさ、この砦に世話になる者同士だ、仲良くしようじゃねえか」
「別に貴方と仲良くする必要性を感じませんが」
そっけないキキョウの言葉にグレンクスの頬がひくつく。
「そう言うなよキキョウ、俺ぁあんたが知りたそうな事を知ってんだぜ?
坊主の近況、聞きたくないかい?」
「!」
キキョウの顔が強張った。
旧主の生存を知らされて以来、彼の事が疑似精神に浮かばない時はない。
深い悔恨と罪悪感に苛まれようとも、フィオのメモリーはキキョウの記憶領域の最も重要区画に大事に仕舞い込まれているのだ。
その記憶にアクセスする度に、現在の主への裏切り行為としてメイデンのシステムが疑似精神にストレスを与えてこようとも。
「……聞かせてください」
返答と同時にCPUの奥底で疑似精神が激しく軋む。
人間ならば頭を締め付けられるようと表現するような頭痛は、戦闘に不要な痛みを意図的にカットできるメイデンにも操作できない痛覚だ。
キキョウの意思とは別にCPUを統括するOSが、主以外の男を想う事に対して警告を発しているのだ。
「当然ただじゃあないぜ、情報料って奴が必要だと思わねえかい?」
システムが生み出す苦痛に耐えるキキョウの内面を知る由もないグレンクスはいやらしくニヤつくと、グラマラスな肢体へ舐め回すような視線を向けた。
「んっ♡ んぐっ♡ ぢゅるっ♡」
「うぉぉ……」
卓抜した舌技の前にグレンクスの口から驚嘆とも歓喜ともつかぬ呻きが漏れる。
キキョウは全裸のままグレンクスの前にしゃがみ込み、陰茎にフェラチオを行っていた。
大きく股を開いた所謂エロ蹲踞の姿勢で肉棒にしゃぶりつく様は、グレンクスの支配欲を存分に刺激する。
「へ、へへ、随分と上手いじゃねえか。 坊主にもそうやってしゃぶってやってたのか? あのデカブツにもか?」
男のプライドに掛けてすぐには出すまいと踏ん張るグレンクスは、気を逸らすかのように軽口を叩く。
キキョウは眉を寄せて不快気に睨んでくるが、口いっぱいにペニスを咥えた状態では迫力などあったものではない。
グレンクスの男根は流石にヴァトーの常識外れの巨根には及ばないが、貧相ともいえる体格からすると思いも寄らない逸物と言ってもいい。
キキョウは口腔を占領され、頬を膨らませながら奉仕を強要されている。
「どうだい俺のチンポは? あのバケモノみてえに人間離れしちゃいないが、大したもんだろうが」
グレンクスは得意そうに言うとキキョウの頭を両手で掴んだ。
「おらぁ!」
「んぶぅっ!?」
乱暴に喉奥を突かれ、キキョウは濁った呻きをあげる。
イラマチオに移行したグレンクスは、キキョウの頭を抑えたまま激しく腰を振った。
「俺のチンポの味はどうだ! このチンポしゃぶりのドスケベ人形が!」
「んぅっ♡ んぶぅっ♡ んぐっ♡」
荒々しく口内を犯され、キキョウは目を白黒させる。
グレンクスは高嶺の花のAクラスメイデンを好き放題に扱う圧倒的な優越感と、満たされていく支配欲に酔いしれた。
極上の口腔粘膜の感触も相まって、急速に射精感が高まっていく。
「出すぞっ! 飲めキキョウ! 全部飲めぇ!」
「んぐぅぅっ♡」
ここしばらく発散の機会もなかったお陰でたっぷりと溜まった大量の精液が、キキョウの口内に放出された。
嫌悪の表情を浮かべて頬を膨らませるキキョウだが、吐き出したくてもグレンクスは逸物を抜こうともしない。
やり場のない粘る精液を仕方なく飲み下す。
「へへ、どうだ旨いか、俺のザーメンは」
舌の上に残る不快な味覚情報に顔を顰めながら、キキョウはグレンクスの逸物から口を離した。
「……そんな訳ないでしょう。 それよりも、早く彼の事を聞かせてください」
キキョウの要求にグレンクスはニヤつきながら首を振る。
「こんなもんじゃ、まだ足りねえなあ」
「なっ!? ふざけないでください!」
「たった一発で終わりな訳ゃねえだろう? まあ、俺も際限なしには出せねえからな、三発で勘弁してやらあ」
「……あと二回奉仕しろという事ですか」
キキョウは溜息を吐くと、放って萎えかけたグレンクスの陰茎を手のひらで掬い上げた。
しゃがみ込んだまま再度口に含もうとするキキョウをグレンクスが制止する。
「おっと、どうせならこのデカパイを使ってくれよ」
無遠慮に豊かなバストを鷲掴みにされキキョウの柳眉が逆立つが、唇を噛んで堪えた。
「わかりました」
極力素っ気なく返答し、深い胸の谷間にグレンクスの逸物を迎え入れる。
しっとりとした滑らかさと沈み込むような柔らかさを併せ持つ巨乳を、キキョウ自身の両手が左右から圧迫した。
圧力が加わった肉棒はグレンクス自身が吐き出した精液の残滓とキキョウの唾液に塗れており、いい具合の潤滑液となる。
「うぉっと……こいつぁいい……」
極上の乳肉に包み込まれる感触に、グレンクスは思わず感嘆の唸りを漏らした。
出したばかりで萎れたペニスもたちまち隆々と力を取り戻す。
胸の谷間から雁の高い亀頭が顔を出した。
「へへ、そのまま舐めてくれよ。 パイズリフェラってやつだ」
厚かましい要求にキキョウは無言で舌を伸ばし、鈴口に這わせる。
「れろ……♡ はむ♡」
鈴口を中心に舐めあげると、亀頭を口に含んだ。
さらにバストを圧迫する両手を捏ねるように動かし、乳肉の圧力に複雑な動作を加える。
さっさと出させて、この嫌な時間を切り上げたいという想いがキキョウの奉仕を加熱させた。
「じゅるっ♡ ちゅうっ♡」
自らの胸に顔を突っ込むかの様な姿勢で亀頭を吸い上げるバキュームフェラを行う。
亀頭に纏わり付く粘り気の強い精液の残滓が啜り上げられ、キキョウの味覚センサーと嗅覚センサーを刺激した。
シャワーで冷まされ掛けたヴァトーとの性交の火照りが、新鮮な精液の味と臭いに再燃する。
大きく股を広げてしゃがみ込んだ姿勢の秘唇から、主の精液の混ざった潤滑液がとろりと滴り落ちた。
主でもないチンピラの逸物をしゃぶりながら発情している己の浅ましさに、キキョウは激しく狼狽する。
「んっ♡ んんっ♡ んじゅぅっ♡」
内心を押し殺すようにキキョウは奉仕に没頭した。
肉槍の柄を柔らかな乳肉で包み込んで捏ね回し、飛び出した穂先を吸い上げ、舐め回し、しゃぶる。
「うおぉっ!? キ、キキョウッ!?」
急激に技巧のレベルが上がった奉仕の前に、グレンクスは堪らず限界に達した。
キキョウの舌先で穿られる鈴口から、二発目とも思えない大量の精液が迸る。
「んはぁっ♡♡」
噴水のように吹き上がった精液を美貌と豊かなバストにたっぷりと浴びせかけられたキキョウの口から、悲鳴とも嬌声ともつかぬ甘い声が漏れた。
「うぉ……おぅ……」
グレンクスはキキョウの胸の谷間を膣に見立てたかのようにガクガクと腰を振り、呻きながら残り汁まで吐き出す。
鼻筋を伝って唇まで垂れてきた精液を舐め取りながら、キキョウは半ば放心したグレンクスの顔を見上げた。
「これで二回、あと一回ですね。 それとも、もう限界ですか?」
「ん、んな訳ゃねえ! あと一回するぞ、立て、キキョウ!」
淡々と告げられたグレンクスは気を取り直すと、しゃがみ込んだキキョウを立たせ正面から抱きすくめた。
「あと一発、最後の一発だ……。 やっぱ、ここだよなあ!」
キキョウの秘唇に無遠慮に中指を這わせる。
「そ、そこはいけません! マスター以外の殿方を受け入れる訳には参りません!」
流石に拒否するキキョウをグレンクスは嘲笑う。
「なぁに気取ってやがる、この淫乱メイデンが!
手前、あの小僧だけじゃなくデカブツのチンポまで咥え込んでおいて、よく言うぜ!」
「うっ……」
そこを突かれると言葉もない。
グレンクスの知らない事ではあるが、キキョウはフィオとヴァトーのみならずレックスの逸物にも貫かれ狂わされた経験がある。
己が淫乱メイデンであると、言われるまでもなく思い知っているキキョウであった。
それでも、この男を迎え入れる理由にはならない。
「だ、ダメです! いけません!」
「うるせえ! びちゃびちゃにマンコ濡らしといて何言ってやがる!」
グレンクスの中指が、ぐちゅりと音を立てて秘裂を引っ掻く。
「はうぅっ♡」
乱暴な扱いにも関わらずに生じる甘い疼きに、キキョウの口から紛れもない嬌声が零れる。
「俺のチンポしゃぶって興奮してたんだろうが! ドスケベメイデンめ! 手前は俺のチンポ突っ込まれてアヘってりゃいいんだよ!」
グレンクスは苛立たしげに喚くと、逸物の切っ先を潤滑液に濡れた秘唇に押し当てた。
「だ、だめっ!?」
やりたい放題のグレンクスに対し、この期に及んでキキョウは強攻策に出る事を躊躇していた。
腕力でこの男を制圧するのはたやすいが、それでは彼女の求める旧主の情報を得られない。
「へ、へへ、やっとだ、前からこうしてやりたかったんだ! 手前に俺のチンポぶち込んでやる! 喰らえ、キキョウ!」
「い、嫌っ!」
大腰を使ってグレンクスの逸物が突き出されると同時に、キキョウは爪先立ちになった。
グレンクスの狙いは僅かに逸れ、肉槍の穂先は秘唇に擦り付けられながら股間を尻側へと抜ける。
「ちぃ! 悪あがきすんな!」
腰を引こうとするグレンクスの逸物を、キキョウは太腿で挟み込んで捕獲した。
再突入の距離を取らせぬよう、両腕をグレンクスの背に回す。
正面からの素股状態になると、キキョウは太腿を擦り合わせるように動かした。
「うぉっ!? て、手前っ!?」
キキョウの秘唇から溢れる潤滑液と、肉棒にまとわりつく精液の残滓の双方がローション代わりとなり、先のパイズリとは別種の快感がグレンクスの逸物を襲う。
「貴方に挿入はさせません、でも、約束通り三回目の射精はさせてあげます」
「なっ、こ、この! 入れさせろっ!」
「ダメです! さあ出してしまいなさいっ! 出しなさいっ! 早くっ!」
グレンクスの逸物を太腿に挟み込んだまま、キキョウは逆襲に掛かる。
腰を激しく使いながら、グレンクスを逃がさぬようにぎゅっと抱きしめる。
精液が飛び散ったままのキキョウの巨乳はグレンクスの胸板で複雑に形を変えた。
端から見れば立ったまま激しく交わっているかのような姿勢での素股に、グレンクスの逸物はあっさりと屈服する。
「ち、ちくしょおぉっ!?」
悔しそうな罵声と共に三発目の精液が噴き出し、キキョウの尻を汚していく。
肉槍の柄の中を精液がドクドクと走り抜ける僅かな震えが密着した秘唇に伝わり、キキョウは小さく唾を呑んだ。
子宮ユニットが物欲しげに疼くが、この精液を注ぎ込ませる訳にはいかない。
「……約束の三回目です。 話してくれますね?」
「……今のはノーカンって訳には」
「話してくれますね?」
「……ちっ、判ったよ」
抱きしめられたまま、至近距離から紫水晶の瞳で睨み付けられ、グレンクスは舌打ちと共に降参した。
「少しは休めたか、グレンクス」
フォートMFの首脳陣にデッドマンからの親書を届け、その後の会議にも参加したレイスは二時間ほどでバギーの元に戻ってきた。
グレンクスは駐車したバギーのタイヤに背を預け、虚脱したかのように座り込んでいる。
何故か上半身は裸で貧相な胸板を晒していた。
洗濯でもしたのか、濡れたシャツと装甲ベストがバギーのフロントグリルに引っかけられている。
「ああ、レイスさん……」
のろのろとレイスを見上げる目には疲労の色が濃い。
「なんだ、まだ疲れが抜けないのか」
「俺ぁレイスさんみたいに若くねぇんですよ、年を食うと疲れも取れなくていけねえ」
自嘲気味に頬を歪めるグレンクスにレイスは大きく肩を竦めた。
「これぐらいで疲れたなんて言ってる場合じゃないぞ、グレンクス。 これから大仕事だからな!」
「大仕事?」
妙にはしゃいだ風情のレイスの言葉にグレンクスは首を傾げた。
「ああ、大仕事だ! タウン48攻めだ! あのタウンをぶっ潰すぞ!」
「……はぁ?」
改めて体を清め終えたキキョウはサンクチュアリの予備を補正した黒いメイデンスーツに袖を通す。
ゆっくりと身支度を調えていくキキョウのCPUは先ほど入手した情報を吟味していた。
「……レーザーを使う、Aクラスメイデンですか」
旧主がどこからか手に入れたという新たなパートナー。
自分が本来居るべき場所を知らないメイデンが埋めているという事実に、疑似精神がギシギシと軋む。
そのメイデンを羨むのはお門違いだ。
キキョウがフィオの元から奪われたのは、全て彼女自身の力不足に起因する事。
そして、今はヴァトーのメイデンとなったキキョウは、自分を奪い返しに来ようとするフィオとそのメイデンに抵抗せねばならない。
「……ままならない事ばかりですね」
鈍化した速度のCPUで対レーザー戦のシミュレーションを行いながら、キキョウは嘆息した。
だが、そのようなものがなくともメイデンが貴重な水を使って身繕いする事に関して、フォートの山賊達は異論を唱えない。
彼らの間には、生活の潤いでありフォートの華であるメイデン達が汚れ放題でいるのを放置するのは見映えが悪いという考え方が浸透していた。
3人のメイデンをアイドルとして戴いたフォートMFの山賊達には、他所の山賊に比べるとそういった精神的余裕とでもいうべきものが生じているのだ。
ヴァトーとのショーを終え、キキョウは身を清める。
子宮ユニットから溢れかえるほどに注ぎ込まれた主の精はともかく、体中に浴びせられた観客達の精液をそのままにしておくことはメイデンとしてできない。
何よりも単純に不快だ。
フォートMFの主な水源は昔ながらの深掘りの井戸である。
電動式ポンプで貧弱な水源から汲み上げた後、隣接した簡易浄水器で濾過を行い水を確保していた。
タウンの浄水プラントから供給される水に比べれば質は悪いが、体を洗うのには問題はない。
シャワーヘッド代わりに穴をいくらか導水用パイプに開けただけというシンプル極まりないシャワーから降り注ぐ水滴を、キキョウは無言で浴びる。
フォートMFの公共シャワーはポリ塩化ビニール製の導水パイプとそれを支える軽金属のフレームだけで構成されており、目隠しの衝立すらない吹きさらしだ。
グラマラスな曲線を描く肢体を水滴が伝い落ちる様を隠すものなどなく、覗かれ放題の状態であったがキキョウは気にする様子もない。
この砦の者達にはヴァトーに犯されている様を散々見せびらかされている。
乙女として最も恥ずべき姿を晒され続けることはキキョウの疑似精神を激しく摩耗させていた。
今更、覗かれようがなんだと言うのだ。
「……」
己の体に纏わり付く白濁液が水流に洗い落とされていく様子を見つめるキキョウの瞳の輝きは鈍い。
キキョウはCPUの動作効率を常に比べて意図的に落としていた。
他者との会話が必要ならばともかく、一人でいると難題に考え込んでしまうからだ。
大破させてしまった妹分の事に、生きていたという本来の主人の事。
自ら導き、養育した者達を想えば、キキョウは狂い出しそうなほどの悔恨の念に苛まれる。
何も考えたくない、言ってみれば逃避の為のCPU鈍化策であった。
いっその事、自壊してしまいたいと思う程であったが、子宮ユニットに主を刻み込まれた身にはそれも許されない。
秘唇からドロリと漏れ出したヴァトーの精液がシャワーと混じり合って太腿を伝い降りていく様を見下ろし、キキョウは嘆息した。
「どろっどろじゃねえか、キキョウ」
不意に掛けられた馴れ馴れしい声にキキョウは顔を上げる。
駆け出し砂潜りのような安っぽい防弾ベストを身につけた貧相な中年男が、好色な笑みを浮かべていた。
覗かれる事について最早諦めているキキョウだが、流石に堂々と視姦されるのは看過できない。
両腕で胸を隠しながら睨むが、男はにやにやと笑いながら続ける。
「あのデカブツに穿られてガバガバになっちまったかあ? もう棚ぼた小僧の粗チンじゃ満足できねえなあ?」
男の言葉にキキョウは違和感を覚えた。
自分への侮辱はともかくとして、フォートの山賊達には真の漢への畏怖が染みついている。
特に真の漢達の中で最も粗暴なヴァトーを侮辱することなどありえない。
つまり、この男はフォートの構成員ではない。
「……なんですか、貴方」
キキョウの不審げな言葉に、男のにやにや笑いが凍り付く。
「なっ……て、手前、この俺の事を覚えてねえってのか!?」
「……?」
突如激昂する男に、キキョウは胸を隠したまま首を傾げた。
男の言葉に面識がある相手だったかと記憶領域を検索する。
人間とは桁違いの記憶領域を誇るメイデンだが、その容量も無限ではない。
重要度ごとに情報は分類されて保存される。
古すぎる情報や不要と判断された情報は、容量が圧迫されれば削除されるのだ。
キキョウの記憶容量はまだまだ余裕があるが、この男の情報は削除予定領域に放り込まれていた。
つまり、キキョウにとってどうでもいい相手という事である。
「……タウン48の砂潜り、グレンクスですか」
「思い出したか!」
鼻息の荒いグレンクスだが、キキョウは不審顔のまま困惑していた。
キキョウからしてみればグレンクスは、たまに旧主に因縁を付けてくるだけのチンピラにすぎない。
自分を覚えていて当然というようなグレンクスの態度は意味不明だった。
これは偏に双方の認識の差である。
チンピラ達の頭目を張っていたグレンクスのプライドは無駄に高い。
小集団の中で手下に持ち上げられ、おだてられている内に彼の自意識は肥大化していた。
フィオへ絡んだ際に面識があるのだから、自分の事をキキョウが覚えていないはずがないと思い込むほどに。
相手からどのように評価されているかを分析する冷静な客観性など、彼の中には無い。
そんなグレンクスであったが、強大な戦闘力を持つ相手を前に怒りを抑え込むだけの理性は何とか持ち合わせていた。
「……まあいいさ、この砦に世話になる者同士だ、仲良くしようじゃねえか」
「別に貴方と仲良くする必要性を感じませんが」
そっけないキキョウの言葉にグレンクスの頬がひくつく。
「そう言うなよキキョウ、俺ぁあんたが知りたそうな事を知ってんだぜ?
坊主の近況、聞きたくないかい?」
「!」
キキョウの顔が強張った。
旧主の生存を知らされて以来、彼の事が疑似精神に浮かばない時はない。
深い悔恨と罪悪感に苛まれようとも、フィオのメモリーはキキョウの記憶領域の最も重要区画に大事に仕舞い込まれているのだ。
その記憶にアクセスする度に、現在の主への裏切り行為としてメイデンのシステムが疑似精神にストレスを与えてこようとも。
「……聞かせてください」
返答と同時にCPUの奥底で疑似精神が激しく軋む。
人間ならば頭を締め付けられるようと表現するような頭痛は、戦闘に不要な痛みを意図的にカットできるメイデンにも操作できない痛覚だ。
キキョウの意思とは別にCPUを統括するOSが、主以外の男を想う事に対して警告を発しているのだ。
「当然ただじゃあないぜ、情報料って奴が必要だと思わねえかい?」
システムが生み出す苦痛に耐えるキキョウの内面を知る由もないグレンクスはいやらしくニヤつくと、グラマラスな肢体へ舐め回すような視線を向けた。
「んっ♡ んぐっ♡ ぢゅるっ♡」
「うぉぉ……」
卓抜した舌技の前にグレンクスの口から驚嘆とも歓喜ともつかぬ呻きが漏れる。
キキョウは全裸のままグレンクスの前にしゃがみ込み、陰茎にフェラチオを行っていた。
大きく股を開いた所謂エロ蹲踞の姿勢で肉棒にしゃぶりつく様は、グレンクスの支配欲を存分に刺激する。
「へ、へへ、随分と上手いじゃねえか。 坊主にもそうやってしゃぶってやってたのか? あのデカブツにもか?」
男のプライドに掛けてすぐには出すまいと踏ん張るグレンクスは、気を逸らすかのように軽口を叩く。
キキョウは眉を寄せて不快気に睨んでくるが、口いっぱいにペニスを咥えた状態では迫力などあったものではない。
グレンクスの男根は流石にヴァトーの常識外れの巨根には及ばないが、貧相ともいえる体格からすると思いも寄らない逸物と言ってもいい。
キキョウは口腔を占領され、頬を膨らませながら奉仕を強要されている。
「どうだい俺のチンポは? あのバケモノみてえに人間離れしちゃいないが、大したもんだろうが」
グレンクスは得意そうに言うとキキョウの頭を両手で掴んだ。
「おらぁ!」
「んぶぅっ!?」
乱暴に喉奥を突かれ、キキョウは濁った呻きをあげる。
イラマチオに移行したグレンクスは、キキョウの頭を抑えたまま激しく腰を振った。
「俺のチンポの味はどうだ! このチンポしゃぶりのドスケベ人形が!」
「んぅっ♡ んぶぅっ♡ んぐっ♡」
荒々しく口内を犯され、キキョウは目を白黒させる。
グレンクスは高嶺の花のAクラスメイデンを好き放題に扱う圧倒的な優越感と、満たされていく支配欲に酔いしれた。
極上の口腔粘膜の感触も相まって、急速に射精感が高まっていく。
「出すぞっ! 飲めキキョウ! 全部飲めぇ!」
「んぐぅぅっ♡」
ここしばらく発散の機会もなかったお陰でたっぷりと溜まった大量の精液が、キキョウの口内に放出された。
嫌悪の表情を浮かべて頬を膨らませるキキョウだが、吐き出したくてもグレンクスは逸物を抜こうともしない。
やり場のない粘る精液を仕方なく飲み下す。
「へへ、どうだ旨いか、俺のザーメンは」
舌の上に残る不快な味覚情報に顔を顰めながら、キキョウはグレンクスの逸物から口を離した。
「……そんな訳ないでしょう。 それよりも、早く彼の事を聞かせてください」
キキョウの要求にグレンクスはニヤつきながら首を振る。
「こんなもんじゃ、まだ足りねえなあ」
「なっ!? ふざけないでください!」
「たった一発で終わりな訳ゃねえだろう? まあ、俺も際限なしには出せねえからな、三発で勘弁してやらあ」
「……あと二回奉仕しろという事ですか」
キキョウは溜息を吐くと、放って萎えかけたグレンクスの陰茎を手のひらで掬い上げた。
しゃがみ込んだまま再度口に含もうとするキキョウをグレンクスが制止する。
「おっと、どうせならこのデカパイを使ってくれよ」
無遠慮に豊かなバストを鷲掴みにされキキョウの柳眉が逆立つが、唇を噛んで堪えた。
「わかりました」
極力素っ気なく返答し、深い胸の谷間にグレンクスの逸物を迎え入れる。
しっとりとした滑らかさと沈み込むような柔らかさを併せ持つ巨乳を、キキョウ自身の両手が左右から圧迫した。
圧力が加わった肉棒はグレンクス自身が吐き出した精液の残滓とキキョウの唾液に塗れており、いい具合の潤滑液となる。
「うぉっと……こいつぁいい……」
極上の乳肉に包み込まれる感触に、グレンクスは思わず感嘆の唸りを漏らした。
出したばかりで萎れたペニスもたちまち隆々と力を取り戻す。
胸の谷間から雁の高い亀頭が顔を出した。
「へへ、そのまま舐めてくれよ。 パイズリフェラってやつだ」
厚かましい要求にキキョウは無言で舌を伸ばし、鈴口に這わせる。
「れろ……♡ はむ♡」
鈴口を中心に舐めあげると、亀頭を口に含んだ。
さらにバストを圧迫する両手を捏ねるように動かし、乳肉の圧力に複雑な動作を加える。
さっさと出させて、この嫌な時間を切り上げたいという想いがキキョウの奉仕を加熱させた。
「じゅるっ♡ ちゅうっ♡」
自らの胸に顔を突っ込むかの様な姿勢で亀頭を吸い上げるバキュームフェラを行う。
亀頭に纏わり付く粘り気の強い精液の残滓が啜り上げられ、キキョウの味覚センサーと嗅覚センサーを刺激した。
シャワーで冷まされ掛けたヴァトーとの性交の火照りが、新鮮な精液の味と臭いに再燃する。
大きく股を広げてしゃがみ込んだ姿勢の秘唇から、主の精液の混ざった潤滑液がとろりと滴り落ちた。
主でもないチンピラの逸物をしゃぶりながら発情している己の浅ましさに、キキョウは激しく狼狽する。
「んっ♡ んんっ♡ んじゅぅっ♡」
内心を押し殺すようにキキョウは奉仕に没頭した。
肉槍の柄を柔らかな乳肉で包み込んで捏ね回し、飛び出した穂先を吸い上げ、舐め回し、しゃぶる。
「うおぉっ!? キ、キキョウッ!?」
急激に技巧のレベルが上がった奉仕の前に、グレンクスは堪らず限界に達した。
キキョウの舌先で穿られる鈴口から、二発目とも思えない大量の精液が迸る。
「んはぁっ♡♡」
噴水のように吹き上がった精液を美貌と豊かなバストにたっぷりと浴びせかけられたキキョウの口から、悲鳴とも嬌声ともつかぬ甘い声が漏れた。
「うぉ……おぅ……」
グレンクスはキキョウの胸の谷間を膣に見立てたかのようにガクガクと腰を振り、呻きながら残り汁まで吐き出す。
鼻筋を伝って唇まで垂れてきた精液を舐め取りながら、キキョウは半ば放心したグレンクスの顔を見上げた。
「これで二回、あと一回ですね。 それとも、もう限界ですか?」
「ん、んな訳ゃねえ! あと一回するぞ、立て、キキョウ!」
淡々と告げられたグレンクスは気を取り直すと、しゃがみ込んだキキョウを立たせ正面から抱きすくめた。
「あと一発、最後の一発だ……。 やっぱ、ここだよなあ!」
キキョウの秘唇に無遠慮に中指を這わせる。
「そ、そこはいけません! マスター以外の殿方を受け入れる訳には参りません!」
流石に拒否するキキョウをグレンクスは嘲笑う。
「なぁに気取ってやがる、この淫乱メイデンが!
手前、あの小僧だけじゃなくデカブツのチンポまで咥え込んでおいて、よく言うぜ!」
「うっ……」
そこを突かれると言葉もない。
グレンクスの知らない事ではあるが、キキョウはフィオとヴァトーのみならずレックスの逸物にも貫かれ狂わされた経験がある。
己が淫乱メイデンであると、言われるまでもなく思い知っているキキョウであった。
それでも、この男を迎え入れる理由にはならない。
「だ、ダメです! いけません!」
「うるせえ! びちゃびちゃにマンコ濡らしといて何言ってやがる!」
グレンクスの中指が、ぐちゅりと音を立てて秘裂を引っ掻く。
「はうぅっ♡」
乱暴な扱いにも関わらずに生じる甘い疼きに、キキョウの口から紛れもない嬌声が零れる。
「俺のチンポしゃぶって興奮してたんだろうが! ドスケベメイデンめ! 手前は俺のチンポ突っ込まれてアヘってりゃいいんだよ!」
グレンクスは苛立たしげに喚くと、逸物の切っ先を潤滑液に濡れた秘唇に押し当てた。
「だ、だめっ!?」
やりたい放題のグレンクスに対し、この期に及んでキキョウは強攻策に出る事を躊躇していた。
腕力でこの男を制圧するのはたやすいが、それでは彼女の求める旧主の情報を得られない。
「へ、へへ、やっとだ、前からこうしてやりたかったんだ! 手前に俺のチンポぶち込んでやる! 喰らえ、キキョウ!」
「い、嫌っ!」
大腰を使ってグレンクスの逸物が突き出されると同時に、キキョウは爪先立ちになった。
グレンクスの狙いは僅かに逸れ、肉槍の穂先は秘唇に擦り付けられながら股間を尻側へと抜ける。
「ちぃ! 悪あがきすんな!」
腰を引こうとするグレンクスの逸物を、キキョウは太腿で挟み込んで捕獲した。
再突入の距離を取らせぬよう、両腕をグレンクスの背に回す。
正面からの素股状態になると、キキョウは太腿を擦り合わせるように動かした。
「うぉっ!? て、手前っ!?」
キキョウの秘唇から溢れる潤滑液と、肉棒にまとわりつく精液の残滓の双方がローション代わりとなり、先のパイズリとは別種の快感がグレンクスの逸物を襲う。
「貴方に挿入はさせません、でも、約束通り三回目の射精はさせてあげます」
「なっ、こ、この! 入れさせろっ!」
「ダメです! さあ出してしまいなさいっ! 出しなさいっ! 早くっ!」
グレンクスの逸物を太腿に挟み込んだまま、キキョウは逆襲に掛かる。
腰を激しく使いながら、グレンクスを逃がさぬようにぎゅっと抱きしめる。
精液が飛び散ったままのキキョウの巨乳はグレンクスの胸板で複雑に形を変えた。
端から見れば立ったまま激しく交わっているかのような姿勢での素股に、グレンクスの逸物はあっさりと屈服する。
「ち、ちくしょおぉっ!?」
悔しそうな罵声と共に三発目の精液が噴き出し、キキョウの尻を汚していく。
肉槍の柄の中を精液がドクドクと走り抜ける僅かな震えが密着した秘唇に伝わり、キキョウは小さく唾を呑んだ。
子宮ユニットが物欲しげに疼くが、この精液を注ぎ込ませる訳にはいかない。
「……約束の三回目です。 話してくれますね?」
「……今のはノーカンって訳には」
「話してくれますね?」
「……ちっ、判ったよ」
抱きしめられたまま、至近距離から紫水晶の瞳で睨み付けられ、グレンクスは舌打ちと共に降参した。
「少しは休めたか、グレンクス」
フォートMFの首脳陣にデッドマンからの親書を届け、その後の会議にも参加したレイスは二時間ほどでバギーの元に戻ってきた。
グレンクスは駐車したバギーのタイヤに背を預け、虚脱したかのように座り込んでいる。
何故か上半身は裸で貧相な胸板を晒していた。
洗濯でもしたのか、濡れたシャツと装甲ベストがバギーのフロントグリルに引っかけられている。
「ああ、レイスさん……」
のろのろとレイスを見上げる目には疲労の色が濃い。
「なんだ、まだ疲れが抜けないのか」
「俺ぁレイスさんみたいに若くねぇんですよ、年を食うと疲れも取れなくていけねえ」
自嘲気味に頬を歪めるグレンクスにレイスは大きく肩を竦めた。
「これぐらいで疲れたなんて言ってる場合じゃないぞ、グレンクス。 これから大仕事だからな!」
「大仕事?」
妙にはしゃいだ風情のレイスの言葉にグレンクスは首を傾げた。
「ああ、大仕事だ! タウン48攻めだ! あのタウンをぶっ潰すぞ!」
「……はぁ?」
改めて体を清め終えたキキョウはサンクチュアリの予備を補正した黒いメイデンスーツに袖を通す。
ゆっくりと身支度を調えていくキキョウのCPUは先ほど入手した情報を吟味していた。
「……レーザーを使う、Aクラスメイデンですか」
旧主がどこからか手に入れたという新たなパートナー。
自分が本来居るべき場所を知らないメイデンが埋めているという事実に、疑似精神がギシギシと軋む。
そのメイデンを羨むのはお門違いだ。
キキョウがフィオの元から奪われたのは、全て彼女自身の力不足に起因する事。
そして、今はヴァトーのメイデンとなったキキョウは、自分を奪い返しに来ようとするフィオとそのメイデンに抵抗せねばならない。
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