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出会いです。(ふるふる別視点)
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ランキングサイトにやってきた。ここは今日も訪問者が多いな。
「わっ、黒の流動さんですよね。僕、love×無限というサイトです。いつも応援してますっ」
「ありがとう。うれしいよ」
可愛い容姿のサイトが握手を求めてきたので営業スマイルで対応する。そのサイトは頬を染めて騒ぎながら去っていった。
俺は目立つようで、たくさんの視線がいたい。
注目されるのはありがたいし、だからこそのランキングだが、目立つのを好むわけじゃないんで、慣れることはないな。
ここには順位を確認しにきたんで、そこに行こうと思ったんだが、入口付近でウロウロしてる奴が目についた。
不安そうな顔からしてここは初めてなのだろうか。
「んと………あうっ」
あ、転んだ。すぐ起きあがったが涙目だし、羞恥でか顔を真っ赤にしてる。
気になるが、いきなり声をかけられても困るだろう。大丈夫そうだし俺は総合順位のトビラの奥に入った。
さて、順位は…、2位か。
まあ、今1位のサイトはこの前大量に更新していたからな。こんなものか。よし、用も済んだし帰るか。
総合からメインのところに戻るとさっき転んでたサイトがまだいた。
ちっこくて、ほわほわした雰囲気のサイトだから心配になってきた。実際いくつもあるトビラの前に行くが、入らずを繰り返してるだけだ。
あ、そのトビラは…。
「ここは…、…鬼畜?……………ううっ、無理だよ」
「あのー、入りたいんですけど」
「あ、ごめんなさい」
他のサイトがきたんで慌てて動いたちっこいのだけど、その動きもよたよたしてて不安になってくる。
「…はあ、トビラの先に行くの怖いなあ。まずは、どんなところがあるか全体的に見ようかなあ」
ふわふわと動き出したちっこいのは広告のトビラの前についた。
「ここって…、ええ?!なにこの人。なんか怪しい格好してる…。危険なとこかな?!」
びっくりしたのか、今までで一番の早さでトビラから離れた。
できたてサイトだと、まだあんまり過激な広告見たことなかったのかもな。
システムを知らないと広告のあるサイト自体があやしいんじゃないかと思ってしまうくらい過激な場合もあるからな。
あ、ちっこい子が慌てて移動した先には訪問者の波がある。飲まれるかと気をもんだが、なんとかかわしたようで安堵する。
その後は壁際に移動した。怖いことが続いたからか、そこから動かなくて、しょんぼりしている。
そんな姿に身体が動いた。
「はあ…、やっぱり僕にはまだ早いのかなあ」
「ここは初めて?」
「え?あ、あの…」
引き寄せられるようにちっこい子に近寄って声をかけていた。
「あ、俺は黒の流動というサイトなんだ」
「ほわ?!あの人気サイトのですか?!」
「知ってくれてる?うれしいな。それで君は?」
「あ、あ、えと、ふるふるっていうサイトです。できてからあんまりたってなくて、今日はランキングに登録しようと思ってきたんです。けど、よくわからないっていうか、ほとんどなにも知らなくて、僕みたいなのじゃ、まだ早いのかな…」
ちっこい子を近くで見ると、ほわほわしてるのがよく分かる。柔らかそうだな。側にいるだけで癒される。
「BLの話は出来てるんだろ?」
「はい!不良×平凡で一つだけなんですけど、長編で、今は毎日更新できてるんです!」
不安そうにしてたが、自分のサイトに誇りはもってるようで、語る顔は輝いている。
「なら、十分だ。それでも気になるなら俺が見てあげるし、なんなら、ランキングの登録の仕方も教えるよ」
「え、いいんですか?」
「サイト同士協力しあうのは当然だろ」
嘘は言ってないが、ここまでしようとは他の奴には思わない。
どうにも俺はふるふるが気になってしかたない。
ふるふるは、ぱっと笑顔になった。可愛い。
「ありがとうございます」
そして、ふるふるのサイトの状態を見てあげて、問題なかったので、登録の仕方を丁寧に教えた。
そしてだ、俺のところと相互リンクをすることもとりつけた!
こうすればいつでも会える。
これからが楽しみだ。
待ってろよ。ふるふる。
「わっ、黒の流動さんですよね。僕、love×無限というサイトです。いつも応援してますっ」
「ありがとう。うれしいよ」
可愛い容姿のサイトが握手を求めてきたので営業スマイルで対応する。そのサイトは頬を染めて騒ぎながら去っていった。
俺は目立つようで、たくさんの視線がいたい。
注目されるのはありがたいし、だからこそのランキングだが、目立つのを好むわけじゃないんで、慣れることはないな。
ここには順位を確認しにきたんで、そこに行こうと思ったんだが、入口付近でウロウロしてる奴が目についた。
不安そうな顔からしてここは初めてなのだろうか。
「んと………あうっ」
あ、転んだ。すぐ起きあがったが涙目だし、羞恥でか顔を真っ赤にしてる。
気になるが、いきなり声をかけられても困るだろう。大丈夫そうだし俺は総合順位のトビラの奥に入った。
さて、順位は…、2位か。
まあ、今1位のサイトはこの前大量に更新していたからな。こんなものか。よし、用も済んだし帰るか。
総合からメインのところに戻るとさっき転んでたサイトがまだいた。
ちっこくて、ほわほわした雰囲気のサイトだから心配になってきた。実際いくつもあるトビラの前に行くが、入らずを繰り返してるだけだ。
あ、そのトビラは…。
「ここは…、…鬼畜?……………ううっ、無理だよ」
「あのー、入りたいんですけど」
「あ、ごめんなさい」
他のサイトがきたんで慌てて動いたちっこいのだけど、その動きもよたよたしてて不安になってくる。
「…はあ、トビラの先に行くの怖いなあ。まずは、どんなところがあるか全体的に見ようかなあ」
ふわふわと動き出したちっこいのは広告のトビラの前についた。
「ここって…、ええ?!なにこの人。なんか怪しい格好してる…。危険なとこかな?!」
びっくりしたのか、今までで一番の早さでトビラから離れた。
できたてサイトだと、まだあんまり過激な広告見たことなかったのかもな。
システムを知らないと広告のあるサイト自体があやしいんじゃないかと思ってしまうくらい過激な場合もあるからな。
あ、ちっこい子が慌てて移動した先には訪問者の波がある。飲まれるかと気をもんだが、なんとかかわしたようで安堵する。
その後は壁際に移動した。怖いことが続いたからか、そこから動かなくて、しょんぼりしている。
そんな姿に身体が動いた。
「はあ…、やっぱり僕にはまだ早いのかなあ」
「ここは初めて?」
「え?あ、あの…」
引き寄せられるようにちっこい子に近寄って声をかけていた。
「あ、俺は黒の流動というサイトなんだ」
「ほわ?!あの人気サイトのですか?!」
「知ってくれてる?うれしいな。それで君は?」
「あ、あ、えと、ふるふるっていうサイトです。できてからあんまりたってなくて、今日はランキングに登録しようと思ってきたんです。けど、よくわからないっていうか、ほとんどなにも知らなくて、僕みたいなのじゃ、まだ早いのかな…」
ちっこい子を近くで見ると、ほわほわしてるのがよく分かる。柔らかそうだな。側にいるだけで癒される。
「BLの話は出来てるんだろ?」
「はい!不良×平凡で一つだけなんですけど、長編で、今は毎日更新できてるんです!」
不安そうにしてたが、自分のサイトに誇りはもってるようで、語る顔は輝いている。
「なら、十分だ。それでも気になるなら俺が見てあげるし、なんなら、ランキングの登録の仕方も教えるよ」
「え、いいんですか?」
「サイト同士協力しあうのは当然だろ」
嘘は言ってないが、ここまでしようとは他の奴には思わない。
どうにも俺はふるふるが気になってしかたない。
ふるふるは、ぱっと笑顔になった。可愛い。
「ありがとうございます」
そして、ふるふるのサイトの状態を見てあげて、問題なかったので、登録の仕方を丁寧に教えた。
そしてだ、俺のところと相互リンクをすることもとりつけた!
こうすればいつでも会える。
これからが楽しみだ。
待ってろよ。ふるふる。
応援ありがとうございます!
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