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パパの魔法 (11) やっとこさ我が家へ
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大目玉を食らうかと思っていたパパは一安心。
実はニールのパパ、人との巡り合いには大変に恵まれた人なんです。ママと出会えたのは、その最たるものですね。今回も、本当にいい人と出会えたようです。
こうして笑いと共に許されたパパは、ラガフォルと一緒に飛び散った干し草を集めます。もちろん女の子も、子供ながらに手伝いました。ただ小猫だけが、すまなそうな顔をして、道路の脇にちょこんと座っています。
片付けが終った頃には、辺りは既に薄暗くなっていました。パパが最後にもう一度お詫びをすると「気にするな。縁があったら、また会おう」とニコニコしながら、ラガフォルは荷馬車に乗って去っていきました。
じゃぁ、僕も我が家へ帰ろうかな。
そう思ったパパの目に、猫を抱いた女の子の姿が映りました。
あぁ、そうか。こんなに暗くなってから、この子を放って帰るわけにはいかないよな。
「ねぇ、君。君はどこの家の……」
と、パパが女の子に尋ねようとした時です。薄暗闇の向こうから、何やら人の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。
「あ、お母さんだ!」
女の子が、嬉しそうに叫びます。娘の帰りが遅いので、母親が探しに来たのでしょう。
あぁ、良かった。面倒な事にならなくて。気の小さいパパは、心の底からホッとしました。
もし、どこの誰かもわからない女の子の家を探していたら、帰りがいつになるかなんてわかりません。そうすると今度は、ママに大目玉を食らってしまいます。
「じゃぁね、お嬢ちゃん。それから小猫ちゃんも」
パパは女の子に小さく手を振り、その場を離れます。木の陰に隠れ、女の子がお母さんと合流した事を確認してから、パパは自転車に乗ってその場を後にしました。
さぁ、急げや急げ!
パパはペダルに力を込めます。既に予定の時間よりも、大幅に遅れているのは間違いないからでした。自転車のライトが照らす砂利道を、パパは我が家へとひた走ります。
それからどれくらいの時間が経ったでしょうか。パパはやっとこさ、可愛いお家の前へたどり着いたのでした。
「あぁ、”あれ”は、明日にするか」
といって、屋根裏部屋の窓の方をチラリと見あげてから、パパは玄関のドアを開けました。
「ただいま」
パパは恐る恐る、家族に帰ったよと挨拶をします。
「あら、今日は、ずいぶんと遅かったじゃない」
早速、ママの取り調べが始まりました。
「う、うん。全部の仕事が少しずづ押しちゃってさぁ」
上着を脱ぎながら、パパは少し引きつった声で答えます。本当の事を言ったら、絶対にお小言を食らうと思ったからです。パパの行為は傍から見れば素晴らしいものなのですが、まかり間違えば大怪我をするところだったのです。ママから見れば、トンデモナイ話だと言わざるを得ません。
「ふ~ん……」
ママの目がちょっとだけ細くなり、ジロジロとパパを見回します。
「じゃ、じゃぁシャワーを浴びて来るね」
パパは自分でもドギマギしていると思いながら、急いで仕事の汗を流しに行きました。その後もパパは、寝るまでずっとママの顔色をうかがいます。でもそれからは何も言われなかったので、安心してベッドに入りました。
実はニールのパパ、人との巡り合いには大変に恵まれた人なんです。ママと出会えたのは、その最たるものですね。今回も、本当にいい人と出会えたようです。
こうして笑いと共に許されたパパは、ラガフォルと一緒に飛び散った干し草を集めます。もちろん女の子も、子供ながらに手伝いました。ただ小猫だけが、すまなそうな顔をして、道路の脇にちょこんと座っています。
片付けが終った頃には、辺りは既に薄暗くなっていました。パパが最後にもう一度お詫びをすると「気にするな。縁があったら、また会おう」とニコニコしながら、ラガフォルは荷馬車に乗って去っていきました。
じゃぁ、僕も我が家へ帰ろうかな。
そう思ったパパの目に、猫を抱いた女の子の姿が映りました。
あぁ、そうか。こんなに暗くなってから、この子を放って帰るわけにはいかないよな。
「ねぇ、君。君はどこの家の……」
と、パパが女の子に尋ねようとした時です。薄暗闇の向こうから、何やら人の名前を呼ぶ声が聞こえてきました。
「あ、お母さんだ!」
女の子が、嬉しそうに叫びます。娘の帰りが遅いので、母親が探しに来たのでしょう。
あぁ、良かった。面倒な事にならなくて。気の小さいパパは、心の底からホッとしました。
もし、どこの誰かもわからない女の子の家を探していたら、帰りがいつになるかなんてわかりません。そうすると今度は、ママに大目玉を食らってしまいます。
「じゃぁね、お嬢ちゃん。それから小猫ちゃんも」
パパは女の子に小さく手を振り、その場を離れます。木の陰に隠れ、女の子がお母さんと合流した事を確認してから、パパは自転車に乗ってその場を後にしました。
さぁ、急げや急げ!
パパはペダルに力を込めます。既に予定の時間よりも、大幅に遅れているのは間違いないからでした。自転車のライトが照らす砂利道を、パパは我が家へとひた走ります。
それからどれくらいの時間が経ったでしょうか。パパはやっとこさ、可愛いお家の前へたどり着いたのでした。
「あぁ、”あれ”は、明日にするか」
といって、屋根裏部屋の窓の方をチラリと見あげてから、パパは玄関のドアを開けました。
「ただいま」
パパは恐る恐る、家族に帰ったよと挨拶をします。
「あら、今日は、ずいぶんと遅かったじゃない」
早速、ママの取り調べが始まりました。
「う、うん。全部の仕事が少しずづ押しちゃってさぁ」
上着を脱ぎながら、パパは少し引きつった声で答えます。本当の事を言ったら、絶対にお小言を食らうと思ったからです。パパの行為は傍から見れば素晴らしいものなのですが、まかり間違えば大怪我をするところだったのです。ママから見れば、トンデモナイ話だと言わざるを得ません。
「ふ~ん……」
ママの目がちょっとだけ細くなり、ジロジロとパパを見回します。
「じゃ、じゃぁシャワーを浴びて来るね」
パパは自分でもドギマギしていると思いながら、急いで仕事の汗を流しに行きました。その後もパパは、寝るまでずっとママの顔色をうかがいます。でもそれからは何も言われなかったので、安心してベッドに入りました。
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