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大魔法使いの死 (2) 未知の場所
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ワシはどうしたのだろう……。ベッドのようなものに、横たわっているのは間違いないと感じるのじゃが……。
……体が重い、胸が苦しい。いや、苦しかったと言うべきか。その記憶の痕跡はあるものの、今は平常に近づいているという感覚がある。まだ、目を開ける気はしない。もう少し休めと体が欲している。こういう時は、その命に従うのが一番だ。
パーパスは途切れ途切れの意識の中で、自分に何が起きたのかを思い起こそうとしていた。
確か、ワシはハラモイド草とヒカリゴケの因子を魔法融合させる為、二つを高分子フィールドの中へ取り込もうとしていた。そこで何かが思いもかけない反応を示し、光が……、そう光が、莫大な光がワシの目の前に満ちた。うーん、そこから先はよくわからん。シュプリンの声が聞こえたようにも思えるが、ハッキリとは記憶に残っていない。
とにもかくにも、こうして意識があるのだから、死んではいないのだろう。もっとも、死後の世界に来てしまったという可能性もなくはない。だが、それとて目を開けて確かめてみなければわかるまい。
そう確信したパーパスは、いよいよ目覚める事を選択した。
瞼を開けたパーパスの視界に入ったもの。それは白に近い色をしている天井だ。それがパーパスの、只でさえ不安な心をいっそう憂鬱にした。
こんな天井、我が魔法屋敷にはない。では、ここはどこかの治療院か……。いや、それもあるまい。ワシの住居は影の森の最深部だ。そこから何処かの町へ運ばれるなどという事は有り得ない。一般人が森に入って、ワシの所まで来られるはずがないからの。
では、シュプリンが町へと運んだのか?
違うだろうな。もしワシの身に何かあれば、森の精霊を呼んで治療にあたらせる筈だ。
それじゃぁ、ここは一体どこなんだ?
パーパスは、身動き一つとらずに思案を巡らせた。だが、このままではらちが明かないので、首を左右に振る。そこに見えたのは、これまた白に近い色のカーテンである。閉じ込められているわけではなさそうだが、これでは周りの様子がわからない。
パーパスは、再び顔を上へと向けた。
「なんだ、あれは?」
彼は思わず声を上げた。それほど珍しい物を見たのである。先ほどは気にならなかったのだが、視界の端に、光る棒のような物が何本か見える。天井に引っ付いているようだ。
あんな魔法ランプ、初めて見たぞ。
パーパスは、心の中で狼狽した。しかしよく考えてみれば、それは当然の話なのである。彼はもう何百年も生きてきたし、過去から現在に至るまでのあらゆる知識を携えている。それは、影の森に引き籠った後も同様で、世の中の趨勢には敏感だ。決して、世捨て人になったわけではない。
その彼が、天井に張り付いている何かを”知らない”のである。パーパスにとっては、正に有り得ない話であった。
「あ、馬場さん、気がついた?」
カーテンの一方がおもむろに開き、パーパスの耳に女性の声が飛び込んでくる。彼女は白い制服のような出で立ちで、手には四角い板のような物を持っていた。何かを書き込むものであろう。
ババサン……。なんだそれは。
意味不明の言葉にパーパスは戸惑うが、”気がついた?”という部分は理解が出来たた。
うむ、言葉が通づるのであれば、ここはヴォルノースの森のどこかなのだろう。
「じゃぁ、先生を呼んでくるからね。ちょっと待ってて」
女性はそう言うと、どこかへ行ってしまった。
なんなんだ、一体。
パーパスは困惑しながらも、情報の収集に努めようと躍起になる。だが、カーテンの開け放たれた所から見える光景にパーパスは驚いた。
どこだ、ここは?
その大きな部屋にはカーテンで作られた仕切りが幾つかあり、中にはカーテンが全て開け放たれている場所もあった。そこにはベッドがあり、横たわっている者もいる。閉ざされたカーテンの内側も、恐らくは同様なのであろう。
察するに、ここは治療院だ。今までの情報を総合的に考えれば他に理解のしようがない。だが、こんな治療院、見た事がない。
パーパスの頭は、急激に混乱し始めた。
「あぁ、馬場さん。いや、良かった。一時は結構危なかったんですよ。スーパーで倒れられて……」
先ほどの女性と一緒に、白衣を着た五十がらみの男性がやってきて、パーパスに声をかけた。
「また”ババサン”か。一体、それは何なのじゃ?」
パーパスは冷静さを失い、上半身を起こしながら声を荒げた。
「あ、まだ起きちゃ駄目です。……あの……、ご自分の名前をお忘れに……?」
女性看護師が、思わず尋ねる。
名前? 名前じゃと? わしの名前が、ババサン?
「おい、何を言っておる。ワシはパーパスじゃ。パーパス・ウォールンデン。ヴォルノースで知らぬ者はいない、大魔法使いのパーパスじゃ」
その言葉を聞いて、彼の目の前にいる男女は大いに戸惑った。
「落ち着いて、落ち着いて下さい。馬場さん。あなたの名前は、馬場伝次郎さんですよ。本当に、わからないんですか?」
パーパスがベッドから降りようとするのを必死に止めながら、女性看護師が言った。
「かなり酷い心臓発作だったからな。記憶が混濁しているのかも知れない。このままじゃ、すぐに発作が起こってしまう可能性があるぞ。君、鎮静剤を」
騒ぎを聞きつけ部屋に飛び込んできた数名の看護師が、パーパスを押さえつける中、男性医師が慌てて指示をする。
すぐに用意された注射は、選択の余地のないままパーパスへ投与された。
「この患者さん、認知症があるのか?」
「そ、それはわかりません。でも、午後には、担当のケースワーカーの方が来る予定ですから……」
パーパスの聞いた事がない単語が乱れ飛ぶ。しかし、彼はそれを考察するだけの余裕を、既に持ち合わせていなかった。
シュプリン、何をやってるんだ。早く、早く助けに来てくれ……。
カラクリ人形の名を呟き、パーパスは深い闇の中へと落ちていく。
ワシはどうしたのだろう……。ベッドのようなものに、横たわっているのは間違いないと感じるのじゃが……。
……体が重い、胸が苦しい。いや、苦しかったと言うべきか。その記憶の痕跡はあるものの、今は平常に近づいているという感覚がある。まだ、目を開ける気はしない。もう少し休めと体が欲している。こういう時は、その命に従うのが一番だ。
パーパスは途切れ途切れの意識の中で、自分に何が起きたのかを思い起こそうとしていた。
確か、ワシはハラモイド草とヒカリゴケの因子を魔法融合させる為、二つを高分子フィールドの中へ取り込もうとしていた。そこで何かが思いもかけない反応を示し、光が……、そう光が、莫大な光がワシの目の前に満ちた。うーん、そこから先はよくわからん。シュプリンの声が聞こえたようにも思えるが、ハッキリとは記憶に残っていない。
とにもかくにも、こうして意識があるのだから、死んではいないのだろう。もっとも、死後の世界に来てしまったという可能性もなくはない。だが、それとて目を開けて確かめてみなければわかるまい。
そう確信したパーパスは、いよいよ目覚める事を選択した。
瞼を開けたパーパスの視界に入ったもの。それは白に近い色をしている天井だ。それがパーパスの、只でさえ不安な心をいっそう憂鬱にした。
こんな天井、我が魔法屋敷にはない。では、ここはどこかの治療院か……。いや、それもあるまい。ワシの住居は影の森の最深部だ。そこから何処かの町へ運ばれるなどという事は有り得ない。一般人が森に入って、ワシの所まで来られるはずがないからの。
では、シュプリンが町へと運んだのか?
違うだろうな。もしワシの身に何かあれば、森の精霊を呼んで治療にあたらせる筈だ。
それじゃぁ、ここは一体どこなんだ?
パーパスは、身動き一つとらずに思案を巡らせた。だが、このままではらちが明かないので、首を左右に振る。そこに見えたのは、これまた白に近い色のカーテンである。閉じ込められているわけではなさそうだが、これでは周りの様子がわからない。
パーパスは、再び顔を上へと向けた。
「なんだ、あれは?」
彼は思わず声を上げた。それほど珍しい物を見たのである。先ほどは気にならなかったのだが、視界の端に、光る棒のような物が何本か見える。天井に引っ付いているようだ。
あんな魔法ランプ、初めて見たぞ。
パーパスは、心の中で狼狽した。しかしよく考えてみれば、それは当然の話なのである。彼はもう何百年も生きてきたし、過去から現在に至るまでのあらゆる知識を携えている。それは、影の森に引き籠った後も同様で、世の中の趨勢には敏感だ。決して、世捨て人になったわけではない。
その彼が、天井に張り付いている何かを”知らない”のである。パーパスにとっては、正に有り得ない話であった。
「あ、馬場さん、気がついた?」
カーテンの一方がおもむろに開き、パーパスの耳に女性の声が飛び込んでくる。彼女は白い制服のような出で立ちで、手には四角い板のような物を持っていた。何かを書き込むものであろう。
ババサン……。なんだそれは。
意味不明の言葉にパーパスは戸惑うが、”気がついた?”という部分は理解が出来たた。
うむ、言葉が通づるのであれば、ここはヴォルノースの森のどこかなのだろう。
「じゃぁ、先生を呼んでくるからね。ちょっと待ってて」
女性はそう言うと、どこかへ行ってしまった。
なんなんだ、一体。
パーパスは困惑しながらも、情報の収集に努めようと躍起になる。だが、カーテンの開け放たれた所から見える光景にパーパスは驚いた。
どこだ、ここは?
その大きな部屋にはカーテンで作られた仕切りが幾つかあり、中にはカーテンが全て開け放たれている場所もあった。そこにはベッドがあり、横たわっている者もいる。閉ざされたカーテンの内側も、恐らくは同様なのであろう。
察するに、ここは治療院だ。今までの情報を総合的に考えれば他に理解のしようがない。だが、こんな治療院、見た事がない。
パーパスの頭は、急激に混乱し始めた。
「あぁ、馬場さん。いや、良かった。一時は結構危なかったんですよ。スーパーで倒れられて……」
先ほどの女性と一緒に、白衣を着た五十がらみの男性がやってきて、パーパスに声をかけた。
「また”ババサン”か。一体、それは何なのじゃ?」
パーパスは冷静さを失い、上半身を起こしながら声を荒げた。
「あ、まだ起きちゃ駄目です。……あの……、ご自分の名前をお忘れに……?」
女性看護師が、思わず尋ねる。
名前? 名前じゃと? わしの名前が、ババサン?
「おい、何を言っておる。ワシはパーパスじゃ。パーパス・ウォールンデン。ヴォルノースで知らぬ者はいない、大魔法使いのパーパスじゃ」
その言葉を聞いて、彼の目の前にいる男女は大いに戸惑った。
「落ち着いて、落ち着いて下さい。馬場さん。あなたの名前は、馬場伝次郎さんですよ。本当に、わからないんですか?」
パーパスがベッドから降りようとするのを必死に止めながら、女性看護師が言った。
「かなり酷い心臓発作だったからな。記憶が混濁しているのかも知れない。このままじゃ、すぐに発作が起こってしまう可能性があるぞ。君、鎮静剤を」
騒ぎを聞きつけ部屋に飛び込んできた数名の看護師が、パーパスを押さえつける中、男性医師が慌てて指示をする。
すぐに用意された注射は、選択の余地のないままパーパスへ投与された。
「この患者さん、認知症があるのか?」
「そ、それはわかりません。でも、午後には、担当のケースワーカーの方が来る予定ですから……」
パーパスの聞いた事がない単語が乱れ飛ぶ。しかし、彼はそれを考察するだけの余裕を、既に持ち合わせていなかった。
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