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後発組集結
第24話 鷺宮エリカ(※鷺宮エリカSIDE)
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僕は鷺宮エリカ、14歳中学二年生だ。陸上をやっていて高跳びが得意なんだ。
この間はインターハイで結構いいところまで行った。両親とお兄ちゃん。普通な家庭で普通に仲がいい。
普通じゃないのは僕の言葉使いだけだろうけど、お兄ちゃんのしゃべり方を真似してたら、抜けなくなっただけなんだけどな。
男の子だったらお兄ちゃんと、もっと遊べたんじゃないかって思ったりしてたのかも。だから男の子に生まれたかったって思ってるのかもしれないな。でも女の子であることを否定してるわけじゃないんだよ?
親友もちゃんと女の子。幼馴染の大野玲奈はふわふわとした綿菓子のような女の子だ。
髪の毛の色素が薄くて、髪を染めなくても茶色っぽく見える。色白で頬のピンクでお人形さんみたいに可愛い。引っ込み思案で人見知り。男の子が苦手でいつも僕の後ろに隠れている。
あの日は部活を終わって、同じように部活を終わった玲奈と、家に帰る途中だった。なにか世界が歪んだ気がした。違和感を感じて一歩を踏み出したら、そこは違う世界だった。
「え? どこ、ここ?」
隣にいた玲奈もびっくりしている。
「ここ、どこなんだろ……」
石造りの街。行きかうカラフルな髪の人たち。中世みたいな服装で、たまに剣とか、槍を持っている人もいる。道には水が流れている。あれだ、外国の。なんていったっけ??
この世界の人たちの服装からしてみれば僕らのセーラー服はかなり異質だった。
だからだろう。呆然としてたら鎧(!!)を着ている人に声をかけられた。
「君達はどこから来たのかな?なんて街に住んでいるのかい?」
僕は素直に住んでいる住所を言った。兵士っぽい二人組が顔を見合わせた。
そして僕達はお城へと連れて行かれたのだった。
王様とお姫様がいて、僕達のような人が他にもいると言ってくれた。
僕達は勇者候補でこの世界を救って欲しいと言われたんだ。
でも申し訳なさそうなお姫様は、無理にとは言ってないとそんな意味の言葉を言った。
玲奈は戦うなんて怖い。出来ないと少し震えていた。
そんなことはできないって、街で暮らす話をしていた。
侍女たちの暮らすところに部屋を貸してもらった。僕と玲奈は二人部屋で一緒だ。
「お城だって。おとぎ話みたいだね。」
ベッドに乗って浮かれたように言っている。ちょっと緊張が取れたみたいだ。
「うん。こんな不思議な世界に来たんだもん。玲奈がいなきゃ、夢だって思ったよ。」
ベッドにダイブして寝そべる。着替えとかもお城の人がくれた。
「明日からはお勉強みたいね? 常識とか…」
僕は枕を抱きしめて起き上がった。
「常識からなんだねえ。僕はちょっと剣を習ってみたいなあ。」
とたんに玲奈がぶるぶる横に首を振る。
「無理!剣なんて無理!!」
そうだよねえ。おっとりした玲奈に剣なんて無理だよね。
翌日、教室に似た場所に案内されて、この世界の事をいろいろ教えてもらった。
歴史や、暦や、通貨。ほんとに初歩から。そしてこの世界は魔力が電気の代わりだった。使い方を覚えないと生活ができない。魔法は誰でも使えるのだ。
その魔力を使うというところから、この世界での苦労は始まった。すっごい苦労したんだ。生活魔法。
教室に似た場所には他に二人がいた。
やっぱり女の子で、一人は大学生で短大生だと言っていた。もう一人は高校2年生。
「私は畑の真ん中でしたね。かぼちゃに似た感じの。怒られました。」
短大生はおっとりした感じの黒髪長髪美人。鈴木亜由美さん。さらっと流れるまっすぐな髪は憧れる。
「私はなんか岩場だった。鉱山らしかったよ?ごつい人ばっかりで取り囲まれて怖かったよー。」
笑いながら言う、高校二年生の山下望未さん。肩くらいの髪で後ろで結んでいた。
座学は2週間続いて僕達は仲良くなった。
座学から開けたら地獄だった。玲奈は一回倒れたが許してもらえなかった。
「何これ、拷問? 僕達軍隊に来た?」
「無理です無理です無理ですぅ」
「いやーもういやあ……」
「助けてください。何でもします。」
ひいひい走りながら泣きごとを言ったら、話せるならまだ余裕あるなあ、といわれて周回を増やされた。
鬼だ!! うちの陸上部でもこんな扱きしなかったぞおおお!!
僕達の前には先にここに来てた、3人の男の子達が走っているけど、なんか、ものすごく指導している二人……カディスさんとラビちゃん先輩?? を怖がっているので背中に緊張が見えるんだ。
どんな目にあわされたんだろう?
……こんな目だったんだ。
部屋に帰ったら、二人で倒れ込むように寝た。次の日も地獄だった。
女の子なんだよ!? なんで男子と一緒のプログラムなんだようう!!
一回聞いたら“勇者の卵”なんだから問題ないって、さらっと言われた。質問しに来るぐらいなら、まだいけるなとか言って素振りを増やされた。
ラビちゃん先輩は容赦がない。でも怖い感じでなく、飄々としたふざけているのかな? って感じで、地獄に突き落とす。だから余計に怖い。
ラビちゃん先輩は、いつの間にかいなくなっていることがある。そう、そもそも同じ”彷徨い人”なのに、ラビちゃん先輩は”教える側”だった。
確かに訓練をしているけど、カディスさんと本気で打ち合ってた。打ち合う手が見えないくらいだった。あっけに取られてみんな手が止まってた。カディスさんと本気で打ち合える人は、他にいない。それくらい強いってみんなわかっている。
そして魔法。
僕が使える属性は緑、水、闇。
大体、属性は一人2~3持っているんだけど、ラビちゃん先輩は全属性。それぞれの属性の初級魔法を、教えて回ってた。宿題として魔法書を読破しろと渡された。……実戦でお願いしたいんだけどなあ。魔法書なんて難しい字がいっぱいあるんだよ?魔法陣の字なんか暗号なんだよ!?
とにかく凄い。ほとんどの魔法知ってるみたいだった。詠唱はしてないんだ。
誰かが聞いていたら、師匠さんが魔族で唱えない人だったからだって。それに厨二病は痛いだろって言ってた。胸を押さえて倒れている男子が何人かいた。馬鹿だ……。
あれ? 師匠が魔族? いつ受けたのかな? ……おかしいな。一緒に座学受けてたはずだって先にこの世界に来た男子が言ってたけど? んん???
冒険者登録もした。えりりんでいいか? と登録名を聞いてきた。やめてと言ったが、えりりんになった。
新垣さんはガッキ―よりはいいんじゃないかと慰めてくれた。どんなネーミングセンスなんだろう。
ラビちゃん先輩といわせてることからして、壊滅的に違いない。
……魔物を倒すのは気分がよくなかったとだけは、言っておこうかな?
事件が起こった。僕らよりずいぶん先に来ていた同じ“彷徨い人”がいきなりやってきて、炎の魔法攻撃を僕らに仕掛けた。僕を含めて皆は魔力を感じた瞬間に”盾”を発動させた。
ラビちゃん先輩の、チェックをしているような視線が怖かった。
炎の魔法より怖かったからみんな逃げた。ラビちゃん先輩は、身を護るためには意識しないくらい、自然と防御しろと言っていた。
ラビちゃん先輩は背後から魔力弾を撃ってきて、魔力を感じた瞬間に、盾を出せるように特訓させられたのだった。それは前でも後ろでも、どこからでもだ。
それが役に立った。嬉しかった。
そしてしばらく訓練場が使えないので、近くの森で訓練して、迷宮へ挑むことになった。
10人を二つに分けた。正確に言うと5人と4人。ラビちゃん先輩は必ず付いていくからだ。
その一人を埋めるように60代のお爺ちゃん、田村先生が参加する。治癒魔法が得意でこっちでも、お医者さんになるつもりだと言っていた。
僕と玲奈はガッキ―さんのいる3人と組んで、最初に迷宮に挑む組になった。
怖いけど、頑張らなきゃ。ラビちゃん先輩に何をされるかわからない。
迷宮は最初は洞窟を歩いて、下に降りていっている感じだった。広い階があって下に続く階段が、どこかにある。そこに行くまでにわんさかと魔物が出るというのが迷宮だった。
そこで僕は、斥候という役割を振られた。
先に動いて、魔物や罠をパーティーに教える。そんな役割。玲奈は回復役だった。
気配を隠して前に進む。索敵をかけて魔物を警戒するようにと言われた。難しい。
そして僕は、初めての迷宮で、思わぬドジを踏むことになった。
この間はインターハイで結構いいところまで行った。両親とお兄ちゃん。普通な家庭で普通に仲がいい。
普通じゃないのは僕の言葉使いだけだろうけど、お兄ちゃんのしゃべり方を真似してたら、抜けなくなっただけなんだけどな。
男の子だったらお兄ちゃんと、もっと遊べたんじゃないかって思ったりしてたのかも。だから男の子に生まれたかったって思ってるのかもしれないな。でも女の子であることを否定してるわけじゃないんだよ?
親友もちゃんと女の子。幼馴染の大野玲奈はふわふわとした綿菓子のような女の子だ。
髪の毛の色素が薄くて、髪を染めなくても茶色っぽく見える。色白で頬のピンクでお人形さんみたいに可愛い。引っ込み思案で人見知り。男の子が苦手でいつも僕の後ろに隠れている。
あの日は部活を終わって、同じように部活を終わった玲奈と、家に帰る途中だった。なにか世界が歪んだ気がした。違和感を感じて一歩を踏み出したら、そこは違う世界だった。
「え? どこ、ここ?」
隣にいた玲奈もびっくりしている。
「ここ、どこなんだろ……」
石造りの街。行きかうカラフルな髪の人たち。中世みたいな服装で、たまに剣とか、槍を持っている人もいる。道には水が流れている。あれだ、外国の。なんていったっけ??
この世界の人たちの服装からしてみれば僕らのセーラー服はかなり異質だった。
だからだろう。呆然としてたら鎧(!!)を着ている人に声をかけられた。
「君達はどこから来たのかな?なんて街に住んでいるのかい?」
僕は素直に住んでいる住所を言った。兵士っぽい二人組が顔を見合わせた。
そして僕達はお城へと連れて行かれたのだった。
王様とお姫様がいて、僕達のような人が他にもいると言ってくれた。
僕達は勇者候補でこの世界を救って欲しいと言われたんだ。
でも申し訳なさそうなお姫様は、無理にとは言ってないとそんな意味の言葉を言った。
玲奈は戦うなんて怖い。出来ないと少し震えていた。
そんなことはできないって、街で暮らす話をしていた。
侍女たちの暮らすところに部屋を貸してもらった。僕と玲奈は二人部屋で一緒だ。
「お城だって。おとぎ話みたいだね。」
ベッドに乗って浮かれたように言っている。ちょっと緊張が取れたみたいだ。
「うん。こんな不思議な世界に来たんだもん。玲奈がいなきゃ、夢だって思ったよ。」
ベッドにダイブして寝そべる。着替えとかもお城の人がくれた。
「明日からはお勉強みたいね? 常識とか…」
僕は枕を抱きしめて起き上がった。
「常識からなんだねえ。僕はちょっと剣を習ってみたいなあ。」
とたんに玲奈がぶるぶる横に首を振る。
「無理!剣なんて無理!!」
そうだよねえ。おっとりした玲奈に剣なんて無理だよね。
翌日、教室に似た場所に案内されて、この世界の事をいろいろ教えてもらった。
歴史や、暦や、通貨。ほんとに初歩から。そしてこの世界は魔力が電気の代わりだった。使い方を覚えないと生活ができない。魔法は誰でも使えるのだ。
その魔力を使うというところから、この世界での苦労は始まった。すっごい苦労したんだ。生活魔法。
教室に似た場所には他に二人がいた。
やっぱり女の子で、一人は大学生で短大生だと言っていた。もう一人は高校2年生。
「私は畑の真ん中でしたね。かぼちゃに似た感じの。怒られました。」
短大生はおっとりした感じの黒髪長髪美人。鈴木亜由美さん。さらっと流れるまっすぐな髪は憧れる。
「私はなんか岩場だった。鉱山らしかったよ?ごつい人ばっかりで取り囲まれて怖かったよー。」
笑いながら言う、高校二年生の山下望未さん。肩くらいの髪で後ろで結んでいた。
座学は2週間続いて僕達は仲良くなった。
座学から開けたら地獄だった。玲奈は一回倒れたが許してもらえなかった。
「何これ、拷問? 僕達軍隊に来た?」
「無理です無理です無理ですぅ」
「いやーもういやあ……」
「助けてください。何でもします。」
ひいひい走りながら泣きごとを言ったら、話せるならまだ余裕あるなあ、といわれて周回を増やされた。
鬼だ!! うちの陸上部でもこんな扱きしなかったぞおおお!!
僕達の前には先にここに来てた、3人の男の子達が走っているけど、なんか、ものすごく指導している二人……カディスさんとラビちゃん先輩?? を怖がっているので背中に緊張が見えるんだ。
どんな目にあわされたんだろう?
……こんな目だったんだ。
部屋に帰ったら、二人で倒れ込むように寝た。次の日も地獄だった。
女の子なんだよ!? なんで男子と一緒のプログラムなんだようう!!
一回聞いたら“勇者の卵”なんだから問題ないって、さらっと言われた。質問しに来るぐらいなら、まだいけるなとか言って素振りを増やされた。
ラビちゃん先輩は容赦がない。でも怖い感じでなく、飄々としたふざけているのかな? って感じで、地獄に突き落とす。だから余計に怖い。
ラビちゃん先輩は、いつの間にかいなくなっていることがある。そう、そもそも同じ”彷徨い人”なのに、ラビちゃん先輩は”教える側”だった。
確かに訓練をしているけど、カディスさんと本気で打ち合ってた。打ち合う手が見えないくらいだった。あっけに取られてみんな手が止まってた。カディスさんと本気で打ち合える人は、他にいない。それくらい強いってみんなわかっている。
そして魔法。
僕が使える属性は緑、水、闇。
大体、属性は一人2~3持っているんだけど、ラビちゃん先輩は全属性。それぞれの属性の初級魔法を、教えて回ってた。宿題として魔法書を読破しろと渡された。……実戦でお願いしたいんだけどなあ。魔法書なんて難しい字がいっぱいあるんだよ?魔法陣の字なんか暗号なんだよ!?
とにかく凄い。ほとんどの魔法知ってるみたいだった。詠唱はしてないんだ。
誰かが聞いていたら、師匠さんが魔族で唱えない人だったからだって。それに厨二病は痛いだろって言ってた。胸を押さえて倒れている男子が何人かいた。馬鹿だ……。
あれ? 師匠が魔族? いつ受けたのかな? ……おかしいな。一緒に座学受けてたはずだって先にこの世界に来た男子が言ってたけど? んん???
冒険者登録もした。えりりんでいいか? と登録名を聞いてきた。やめてと言ったが、えりりんになった。
新垣さんはガッキ―よりはいいんじゃないかと慰めてくれた。どんなネーミングセンスなんだろう。
ラビちゃん先輩といわせてることからして、壊滅的に違いない。
……魔物を倒すのは気分がよくなかったとだけは、言っておこうかな?
事件が起こった。僕らよりずいぶん先に来ていた同じ“彷徨い人”がいきなりやってきて、炎の魔法攻撃を僕らに仕掛けた。僕を含めて皆は魔力を感じた瞬間に”盾”を発動させた。
ラビちゃん先輩の、チェックをしているような視線が怖かった。
炎の魔法より怖かったからみんな逃げた。ラビちゃん先輩は、身を護るためには意識しないくらい、自然と防御しろと言っていた。
ラビちゃん先輩は背後から魔力弾を撃ってきて、魔力を感じた瞬間に、盾を出せるように特訓させられたのだった。それは前でも後ろでも、どこからでもだ。
それが役に立った。嬉しかった。
そしてしばらく訓練場が使えないので、近くの森で訓練して、迷宮へ挑むことになった。
10人を二つに分けた。正確に言うと5人と4人。ラビちゃん先輩は必ず付いていくからだ。
その一人を埋めるように60代のお爺ちゃん、田村先生が参加する。治癒魔法が得意でこっちでも、お医者さんになるつもりだと言っていた。
僕と玲奈はガッキ―さんのいる3人と組んで、最初に迷宮に挑む組になった。
怖いけど、頑張らなきゃ。ラビちゃん先輩に何をされるかわからない。
迷宮は最初は洞窟を歩いて、下に降りていっている感じだった。広い階があって下に続く階段が、どこかにある。そこに行くまでにわんさかと魔物が出るというのが迷宮だった。
そこで僕は、斥候という役割を振られた。
先に動いて、魔物や罠をパーティーに教える。そんな役割。玲奈は回復役だった。
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