49 / 67
王都新迷宮攻略
第48話 帰還そして…
しおりを挟む
光が収まると迷宮の出口だった。
「地上だ……」
俺は安堵した息を吐き、同じようにほっとした表情のアーリアを見て、何日かぶりの地上の地面を踏んだ。
「王女殿下!?」
「ラビちゃん先輩!!」
「無事でよかった!!」
外に出ると見張りの騎士に驚かれたうえ、その場に何故かたくさんの騎士やら田村さんやら、他のメンバーやらがいた。いないメンバーは俺達を探しに、迷宮に潜っているという話だった。
とにかく大騒ぎになって城に連行された。
そうしてとにもかくにも俺とアーリアは、行方不明になって10日後、無事帰還を果たした。
そして俺はなさけなくも魔力枯渇でぶっ倒れ、丸一日寝込んでしまった。
「……※※※……」
意識を失っている間、俺は鈴の音を聞いていた気がした。
目が覚めたら自室のベッドの上だった。傷を治してくれた治癒士が、寝かせておけば大丈夫だということで、魔力回復薬のドーピングのあと、ベッドに放置されたらしい。
目が覚めてしばらくして俺の世話をしに来たらしいメイドさんが、人を呼びに出ていくと、入れ違いにフリネリアがやってきた。
「具合はどうだ?」
俺はベッドの上に起き上がった。
「あー、とりあえずは大丈夫かな? アーリア様はどうだ?」
頭を掻きつつ苦笑した。
「特に怪我などしておられなかった。もう回復されて明日には公務に戻られる。王女殿下を護ってくれて本当に感謝する。」
フリネリアに頭を下げられた。俺は慌てた。
「いや、俺は護衛だし……」
本当はぎりぎりだった。あともう一階層、あるいはもう一ランク強い敵だったら、俺とアーリアはここにはいなかった。まだ、俺は弱い。俺は表情を曇らせた。俺が脳内反省会を繰り広げていると、フリネリアからもう一つの事件を聞かされたのだった。
バーダットの“緑の迷宮”はそれほど強い魔物の出ない、初心者向きの迷宮として有名な迷宮だ。といっても迷宮は危険な場所だ。冒険者ギルドはランク制限をして死亡率を下げる努力をしている。
しかし、そのランク制限はパーティーメンバーのだれかが超えていればよく、他のメンバーが最低ランクの冒険者ということはままある。そうやって鍛えて強くなった冒険者が他の上級の迷宮に散っていくというそんな修練場みたいな位置づけの迷宮だ。
だからこそ、そこを先発組の実践訓練場所として選んだ。
ところが事件が発生する。
迷宮の罠を発動させて魔物が大量発生、副団長は重傷を負い、騎士団の他の隊員も“彷徨い人”達もかなりの傷を負った。その上、先の10人の中の1人と救助に駆け付けた1人の冒険者を巻き込み、転移罠でどこかに消えてしまったという。
今“緑の迷宮”は閉鎖の上、捜索隊が潜っているという。
俺とアーリアがかかった罠と同じかもしれない。
少し時期がずれるが同じ騒動が2つの迷宮で起こって、今騎士団は大変な騒ぎとなっているらしい。
「……フリネリア、俺を調査に向かわせて欲しい。」
その日はたくさん食事をして鋭気を養い、見舞いに来たアーリアと無事を喜び、その翌日俺はカディスとともにバーダットに旅立った。
こっちの残留組は騒ぎが収まるまで城内で鍛錬をするようにということになった。
俺は諜報部の人間としてカディスとともに捜索、調査をすることになっている。つまり変装の上、偽名で活動する。
「常々思っていたが、変装する必要あんのか?」
バーダットに向かう馬車の中で真顔でカディスに言われた。
え、だって“彷徨い人”が表で活動したらまずいと思ってさー気を使ったのに……。
「目立たないように気配消してたら、記憶には残んねえんじゃねぇ?」
……。
今さら言うなあ!!
良いんだよ。これで通すんだよ。水戸のじいさんもそうしてたんだからいいんだよ!
「……ぐぬぬぬぬ。」
俺が唸っているとカディスが腹を抱えて笑っていた。くそう。
バーダットは王都から馬車で一日の距離にある。今回は騎士団の馬車に乗せてもらった。馬に乗ってもよかったが、俺は馬に乗る訓練をしていない。今度教えてもらおう。
俺にとっては二度目になるバーダットの街を通り過ぎ、迷宮近くの騎士団の拠点へと向かう。そこで命令書を渡し、便宜を図ってもらう。どうやら騎士団団長もきているらしい。
俺達は一旦宿舎に入り、翌日の朝から調査を開始することになった。
事件のあらましを知るため、副団長の話を聞く段取りになっていた。
今、迷宮の街は騒然としている。迷宮は事実上封鎖、緊急依頼で捜索をする冒険者と騎士が潜るのみ。不安がこの街を支配していた。
転移罠はランクの低い迷宮ではあまり見られないが、ないわけではない。
普通の冒険者が罠にかかって行方不明になっても、通常はこのような大々的な捜索はしない。
ギルドが捜索隊を組む段取りにもともとなっているからだし、そのための許可証だ。
許可証には仕掛けがあり、緊急の魔術が組み込んであって、命の危険があるとギルドに知らせが来る仕組みだ。
位置情報も一緒にもたらされるため、本来はそれを辿って探せばよかった。
しかし、その反応が迷宮のどこの階層にも見当たらず、行方不明者の一人は騎士団の関わる重要人物“彷徨い人”『藤宮かのん』であったからこの騒ぎになった。
また、許可証とは別に、生死のわかるアイテムを、巻き込まれた冒険者『タツト・タカハ・レングラント』が持っていたため、死亡の上、迷宮に飲み込まれたわけではないという確信があったためだ。
タツト君が騎士団団長の養い子に近い立場だったのも、この大捜索の一因になった。
話を聞く限り、俺がかかった罠と同様の罠と思われるし、そうであれば捜索隊の行けない階層になる。自力脱出ができない限り、生還は絶望的だ。
普通の冒険者であったなら。
だが、タツト君は“彷徨い人”で、かなりの実力者だ。魔法の才能で言えば俺がかなう相手じゃない。まあ、ガチで戦ったら五分五分くらいは行けるかなとは思うんだが。
魔力も俺より持ってるような気がするし、戻ってくるのではないかと思う。
問題は食料と水。それに一緒にいる『藤宮かのん』が不安材料だ。護る対象がいる場合、更に強さを求められるし、不意をつかれる可能性は高い。ましてや初めて会った者同士なら、連携して戦うのは難しい。
『藤宮かのん』は戦闘経験が少ないからだ。
(それでも彼女は“勇者の卵“なはずだ。早々足手まといになるはずはないと信じたい。)
軽い食事を出してもらって、俺達はその日は早々に休むことにした。
翌朝、騎士団団長に挨拶をした後、これまでの調査資料を読ませてもらった。
その後、面会の許可が出たので副団長のいる治癒院に向かった。
治癒院の治癒士に病室に案内してもらう。容態は安定しているということだ。血を流しすぎたため、回復が遅れているということだった。
「こちらです。」
治癒士は扉の前で立ち止まってノックをした。
「どうぞ。」
中から声がし、俺達は室内へと入った。
出発式で見た、副団長がベッドの上にいた。
あの時のエネルギッシュな様子ではなく、やつれた様子で気力も少ないように感じられた。
「初めまして。諜報部のラビと申します。調査にご協力していただけると伺いました。体調に触りがある時は遠慮なく申し出てください。」
副団長、レイモンド・シルフ・ガーランドに向かって俺は一礼をした。
ベッドわきの椅子に腰かけて、真正面で彼の顔を見た。
「起こったことを思い浮かべてください。話す必要はありません。俺は視ることができます。リラックスして俺の眼を見てください。ただし、俺のこの能力に関しては極秘事項ですので他言無用です。」
カディスにも話してなかったかもな。まあ、仕方ない。
俺の言葉にレイモンド・シルフ・ガーランドは一瞬目を見張ったが、覚悟を決めたような表情をして、俺の眼を見た。ふーっと息を吐いて、俺を見る。
「わかりました。発端は“坂上智樹”という“彷徨い人”と意見が衝突したことです。」
その言葉を聞いて、俺は彼の眼の奥を探るように視た。
立ち枯れた木の林、どんよりと曇った空。濃密な魔素と対峙する、黒髪の青年が見えた。
「何の真似だよ?」
面白くなさそうな表情をした“炎の賢者”の称号を持つ、坂上智樹がそこにいた。
「地上だ……」
俺は安堵した息を吐き、同じようにほっとした表情のアーリアを見て、何日かぶりの地上の地面を踏んだ。
「王女殿下!?」
「ラビちゃん先輩!!」
「無事でよかった!!」
外に出ると見張りの騎士に驚かれたうえ、その場に何故かたくさんの騎士やら田村さんやら、他のメンバーやらがいた。いないメンバーは俺達を探しに、迷宮に潜っているという話だった。
とにかく大騒ぎになって城に連行された。
そうしてとにもかくにも俺とアーリアは、行方不明になって10日後、無事帰還を果たした。
そして俺はなさけなくも魔力枯渇でぶっ倒れ、丸一日寝込んでしまった。
「……※※※……」
意識を失っている間、俺は鈴の音を聞いていた気がした。
目が覚めたら自室のベッドの上だった。傷を治してくれた治癒士が、寝かせておけば大丈夫だということで、魔力回復薬のドーピングのあと、ベッドに放置されたらしい。
目が覚めてしばらくして俺の世話をしに来たらしいメイドさんが、人を呼びに出ていくと、入れ違いにフリネリアがやってきた。
「具合はどうだ?」
俺はベッドの上に起き上がった。
「あー、とりあえずは大丈夫かな? アーリア様はどうだ?」
頭を掻きつつ苦笑した。
「特に怪我などしておられなかった。もう回復されて明日には公務に戻られる。王女殿下を護ってくれて本当に感謝する。」
フリネリアに頭を下げられた。俺は慌てた。
「いや、俺は護衛だし……」
本当はぎりぎりだった。あともう一階層、あるいはもう一ランク強い敵だったら、俺とアーリアはここにはいなかった。まだ、俺は弱い。俺は表情を曇らせた。俺が脳内反省会を繰り広げていると、フリネリアからもう一つの事件を聞かされたのだった。
バーダットの“緑の迷宮”はそれほど強い魔物の出ない、初心者向きの迷宮として有名な迷宮だ。といっても迷宮は危険な場所だ。冒険者ギルドはランク制限をして死亡率を下げる努力をしている。
しかし、そのランク制限はパーティーメンバーのだれかが超えていればよく、他のメンバーが最低ランクの冒険者ということはままある。そうやって鍛えて強くなった冒険者が他の上級の迷宮に散っていくというそんな修練場みたいな位置づけの迷宮だ。
だからこそ、そこを先発組の実践訓練場所として選んだ。
ところが事件が発生する。
迷宮の罠を発動させて魔物が大量発生、副団長は重傷を負い、騎士団の他の隊員も“彷徨い人”達もかなりの傷を負った。その上、先の10人の中の1人と救助に駆け付けた1人の冒険者を巻き込み、転移罠でどこかに消えてしまったという。
今“緑の迷宮”は閉鎖の上、捜索隊が潜っているという。
俺とアーリアがかかった罠と同じかもしれない。
少し時期がずれるが同じ騒動が2つの迷宮で起こって、今騎士団は大変な騒ぎとなっているらしい。
「……フリネリア、俺を調査に向かわせて欲しい。」
その日はたくさん食事をして鋭気を養い、見舞いに来たアーリアと無事を喜び、その翌日俺はカディスとともにバーダットに旅立った。
こっちの残留組は騒ぎが収まるまで城内で鍛錬をするようにということになった。
俺は諜報部の人間としてカディスとともに捜索、調査をすることになっている。つまり変装の上、偽名で活動する。
「常々思っていたが、変装する必要あんのか?」
バーダットに向かう馬車の中で真顔でカディスに言われた。
え、だって“彷徨い人”が表で活動したらまずいと思ってさー気を使ったのに……。
「目立たないように気配消してたら、記憶には残んねえんじゃねぇ?」
……。
今さら言うなあ!!
良いんだよ。これで通すんだよ。水戸のじいさんもそうしてたんだからいいんだよ!
「……ぐぬぬぬぬ。」
俺が唸っているとカディスが腹を抱えて笑っていた。くそう。
バーダットは王都から馬車で一日の距離にある。今回は騎士団の馬車に乗せてもらった。馬に乗ってもよかったが、俺は馬に乗る訓練をしていない。今度教えてもらおう。
俺にとっては二度目になるバーダットの街を通り過ぎ、迷宮近くの騎士団の拠点へと向かう。そこで命令書を渡し、便宜を図ってもらう。どうやら騎士団団長もきているらしい。
俺達は一旦宿舎に入り、翌日の朝から調査を開始することになった。
事件のあらましを知るため、副団長の話を聞く段取りになっていた。
今、迷宮の街は騒然としている。迷宮は事実上封鎖、緊急依頼で捜索をする冒険者と騎士が潜るのみ。不安がこの街を支配していた。
転移罠はランクの低い迷宮ではあまり見られないが、ないわけではない。
普通の冒険者が罠にかかって行方不明になっても、通常はこのような大々的な捜索はしない。
ギルドが捜索隊を組む段取りにもともとなっているからだし、そのための許可証だ。
許可証には仕掛けがあり、緊急の魔術が組み込んであって、命の危険があるとギルドに知らせが来る仕組みだ。
位置情報も一緒にもたらされるため、本来はそれを辿って探せばよかった。
しかし、その反応が迷宮のどこの階層にも見当たらず、行方不明者の一人は騎士団の関わる重要人物“彷徨い人”『藤宮かのん』であったからこの騒ぎになった。
また、許可証とは別に、生死のわかるアイテムを、巻き込まれた冒険者『タツト・タカハ・レングラント』が持っていたため、死亡の上、迷宮に飲み込まれたわけではないという確信があったためだ。
タツト君が騎士団団長の養い子に近い立場だったのも、この大捜索の一因になった。
話を聞く限り、俺がかかった罠と同様の罠と思われるし、そうであれば捜索隊の行けない階層になる。自力脱出ができない限り、生還は絶望的だ。
普通の冒険者であったなら。
だが、タツト君は“彷徨い人”で、かなりの実力者だ。魔法の才能で言えば俺がかなう相手じゃない。まあ、ガチで戦ったら五分五分くらいは行けるかなとは思うんだが。
魔力も俺より持ってるような気がするし、戻ってくるのではないかと思う。
問題は食料と水。それに一緒にいる『藤宮かのん』が不安材料だ。護る対象がいる場合、更に強さを求められるし、不意をつかれる可能性は高い。ましてや初めて会った者同士なら、連携して戦うのは難しい。
『藤宮かのん』は戦闘経験が少ないからだ。
(それでも彼女は“勇者の卵“なはずだ。早々足手まといになるはずはないと信じたい。)
軽い食事を出してもらって、俺達はその日は早々に休むことにした。
翌朝、騎士団団長に挨拶をした後、これまでの調査資料を読ませてもらった。
その後、面会の許可が出たので副団長のいる治癒院に向かった。
治癒院の治癒士に病室に案内してもらう。容態は安定しているということだ。血を流しすぎたため、回復が遅れているということだった。
「こちらです。」
治癒士は扉の前で立ち止まってノックをした。
「どうぞ。」
中から声がし、俺達は室内へと入った。
出発式で見た、副団長がベッドの上にいた。
あの時のエネルギッシュな様子ではなく、やつれた様子で気力も少ないように感じられた。
「初めまして。諜報部のラビと申します。調査にご協力していただけると伺いました。体調に触りがある時は遠慮なく申し出てください。」
副団長、レイモンド・シルフ・ガーランドに向かって俺は一礼をした。
ベッドわきの椅子に腰かけて、真正面で彼の顔を見た。
「起こったことを思い浮かべてください。話す必要はありません。俺は視ることができます。リラックスして俺の眼を見てください。ただし、俺のこの能力に関しては極秘事項ですので他言無用です。」
カディスにも話してなかったかもな。まあ、仕方ない。
俺の言葉にレイモンド・シルフ・ガーランドは一瞬目を見張ったが、覚悟を決めたような表情をして、俺の眼を見た。ふーっと息を吐いて、俺を見る。
「わかりました。発端は“坂上智樹”という“彷徨い人”と意見が衝突したことです。」
その言葉を聞いて、俺は彼の眼の奥を探るように視た。
立ち枯れた木の林、どんよりと曇った空。濃密な魔素と対峙する、黒髪の青年が見えた。
「何の真似だよ?」
面白くなさそうな表情をした“炎の賢者”の称号を持つ、坂上智樹がそこにいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる