アーリウムの大賢者

佐倉真稀

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見習い騎士はダンジョンで運命と出会う(メルトSIDE)

15※

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 ハイヒューマン?アーリウム?長命種??

 長命種は、エルフや、ドワーフを示す、寿命が長い種族の事だ。
 エルフは500年から1000年、ドワーフは300年から800年ほどだとは聞いたことがある。

 ラーン王国から東へ行った、この大陸の端にドワーフの住む領域がある。その領域の南隣にエルフの住む領域がある。それぞれ氏族で国を為していて、統一国家ではないと聞く。

 ドワーフは鉱脈の傍に居を構える習性があり、エルフは森に住む。ドワーフは鍛冶や建築の能力に長けた種族で、ヒューマン領にも進出し、各国の首都に工房を置いていて、剣や金物を売って、ドワーフ領に食料を輸入している。

 エルフは魔法に長けていて、己の技量を貸し出すことがある。外見が非常に美しいため、いろいろとヒューマンとは諍いがあったが今は冒険者ギルドに協力したり、魔法の指導をしたりしている。基本的に自国から出て来ず、結界の中に閉じこもっている種族と聞く。
 そんな種族と同じ長命種?

 俺はヒューを見た。
 紺色の長い髪。日に焼けてない黄味がかった白い肌。水色の瞳。整った顔立ち。180cmほどの身長、俺より一回り逞しい体躯。20代前半と思われる姿。
 髪の間から覗く耳はエルフと違ってヒューマン種の物で。
 身長も高いから、がっしりした低身長のドワーフには見えない。

 ハイヒューマン、と言っていた。
 ハイヒューマン…おとぎ話の中にあった気がする。ヒューマンより長生きの、めったに見ることのできない種族。見かけは一緒で、隣にいてもわからないというような、話だった。

 子供が森に迷った時に助けられて、何度か遊びに行く。大きくなっても、彼の外見が変わらないので聞いてみたところ、ハイヒューマンだと打ち明けられた。
 次に訪ねたら、その住処はなくて、手紙が残されていた。
 ハイヒューマンと知られたら、その場所を去らなくてはいけないと。生きているうちには二度と会えないことに気付いて、子供だった青年は後悔する。
 そんな話だった。

 打ち明けられたら、消えるなら、ヒューは俺の前から消えるというのか?
 嫌だ。ポロリと涙が零れた。胸が苦しい。
「え、ど、どうしたの?なんで?メルト?」
 ヒューがおろおろとして手を伸ばして俺を抱きしめて、涙を舐めとられた。

「ヒューは、いなくなるのか?」
 ヒューの背に手を回して逃がすまいと抱きしめた。
「え?一旦は拠点には戻るけど、メルトを伴侶にもらいにラーン王国へ行くって言ったけど?」
 きょとんとしてヒューは首を傾げた。そうだった。それにダンジョンにいる間は、二人きりだ。俺は、おとぎ話の話をした。

「なんだ。そういうことか。びっくりしたよ。消えないよ。確かにハイヒューマンはこの大陸にあまり住んでないけど。俺はアルデリアの王都に屋敷と商会を持っているし、今は魔の森の近くの拠点で暮らしているんだ。メルトがラーンから離れられないなら俺がラーンに住むよ。」
 まっすぐに俺を見て微笑むヒューにホッとした。縋るように抱きついたまま、離れたくなくて腕の力をますます込めた。

「それにまだダンジョンから出られないし。二人っきりで過ごせるね?」
 俺は見透かされたのかと見上げると、優しいキスが降ってきた。

「…ん…」
 うっとりとしてキスを受けて、離れていく唇に寂しい気分で目を開けた。
 ヒューが身じろいだ気がして、不思議に思っているとヒューの視線が泳いだ。

「メルト、その、ベッドに行こう!」
 言うが早いか目の前の景色が変わっていて、テントの中の部屋にいた。木剣を置いたままだったけど、大丈夫だろうか。そんなことを考えてたらヒューが浄化を唱えた。
 身体をヒューの魔力が覆って消える。鍛練で流した汗が消えてさっぱりした。

「…もう、寝るの?」
 ヒューに衣服を脱がされながら首を傾げた。
「メルトを愛したくなったから、しよう?」
 ベッドに行く…そうか、そういう意味なんだと俺は真っ赤になりながら頷いた。

「あの、ヒュー…俺、ちゃんと、こ、恋人になりたい、から…最後まで…して?」
 緊張で声が上擦った。ヒューが一瞬固まって、ごくりと喉を鳴らした。
「うん。でもいやだったらちゃんと言うように。」
 俺を横抱きにしてベッドに運ぶと、すぐにヒューが覆い被さって来て、唇が塞がれた。
 息苦しいほど、お互いに貪り合った。唾液を交わす度に、ヒューの魔力を感じた。

 キスだけで俺のモノが昂った。ヒューの逞しいモノも、昂って来て、抱き合っているとお互いにぶつかりあった。その気持ちよさに身体の熱が上がって、汗が浮かぶ。

「あ…き、気持ち、イイ…」
 ヒューの背に手を回してその背中に縋った。ヒューは蕩けそうな、色っぽい笑顔で俺を見ていた。

「俺も、気持ちいい…」
 ヒューの色気が溢れた声も俺を熱くする。声にも魔力がのっているのだろうか?ヒューは首筋から胸へと降りて行き、キスを散らしていく。
 その度に魔力が吹き込まれて快感が俺を支配していく。胸に吸いつかれるとそこは一番感じるところになっていて、俺のモノが一気に完全に勃ち上がってしまう。
 先端から先走り(ヒューに教えてもらった)が零れて、ヒューのそれを濡らす。ヒューの大きいのからも透明なそれが溢れて俺のを濡らした。

 ヒューの指が後孔へと伸びてきて、入ってくる。その指を無意識に入口が締めつける。奥が熱くなって中が潤う。
 これについては知らなかったのでヒューに聞いたら、フィメルはメイルのそれを受け入れるためにそうなるんだよと教えられた。卵のもとへと至る道を通りやすくするためだそうだ。

 メイルもそうなるのかと聞いたら、そうなると教えられた。ただメイルの場合は発情期は一生に一度か二度くらいしかないのでメイル同士で結婚しているカップルくらいしかないだろうと言っていたけど。
 一応性教育も騎士団でされたのだけど、行為の詳細は教わらなかったので色々新事実が発覚する度に、経験してみないとわからないことはいっぱいあるんだなと思った。

 後孔を広げるように動く指に中がジンとする。熱くなって、別の生き物のようにうねる。こんな感覚があるのも知らなかった。ヒューが好きだと自覚してからは、ヒューに触れられるとどうしようもなく体が熱くなるのを知った。

 ヒューの瞳に映る熱が俺を欲しがっていると知ると幸せな気持ちになる。
 後孔に入れられている指じゃなくヒューのあの逞しいモノが欲しかった。そう思うと腰が自然と揺らいだ。足から自然と力が抜けてまるで、ヒューを誘うように開いた。

「…ヒュー…もう、イイ、から…ヒューの大きいの、…欲しい…」
 快感で涙目になっている瞳でヒューを見て強請った。ヒューの瞳に欲情の色が映っている。その瞳の強さに背筋が震えた。

「わかった。俺も、我慢できなくなってる…入れるよ?」
 ヒューが俺の足を抱えあげると腰が浮いた。ヒューの先端が指を抜かれた中心にあてられる。襞がヒクりと物欲しげに戦慄いた。

「…あ、熱い…あっ…ッ…」
 ぐっと押しこまれるそれに息を詰めた。








※この世界の結婚事情※
 メイル(攻)×フィメル(受)、フィメル×フィメル、メイル×メイル、の3パターンです。フィメル×メイルはあり得ますがよほど愛し合ったカップルで、二人共にメイルの発情期にメイルの子供が欲しいと思った場合のみで、ほとんどない状況です。
 メイル×メイルは受け入れる側が固定になるのがほとんどです。受け入れる側のメイルは以降伴侶以外と行為はできなくなるので覚悟がいる結婚になります。
 普通に結婚と言えばメイル×フィメルで、世の中はメイル上位といえます。
 体型もメイルはがっちりして大柄で、性器が大きく、フィメルはメイルより一回り小柄で性器は日本人男性並みになります。一般的にはということで例外はあります。
 フィメルだけどがっしりしているとか、メイルだけど華奢だとか。しかし性器の特徴は例外にはなりません。そこが性を判別する外見的特徴になります。
 遺伝子的に判別するのか、という点ですが一般的には、ステータスカードに性が記されるのと、教会でのステータス判定(教会では祝福と呼ぶ)、鑑定スキルを持った人物によるステータス鑑定等でもわかります。ダンジョンから出た鑑定できる希少な魔道具もあります。
 しかしステータスは個人情報で秘匿するべき、という常識があり、冒険者同士でもよほど信頼する人物にしかステータスは明かしません。
 ステータスカードはある人物が作成した魔道具で、冒険者ギルドに納品されたことから世界へ普及しました。

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