16 / 115
見習い騎士はダンジョンで運命と出会う(メルトSIDE)
16※
しおりを挟む
ヒューの太くて大きい熱いそれが中に入ってくる。中を押し開くそれを内壁が柔らかく包み込むようにして絡みつく。奥から滲む潤滑液で痛くはない。
先走りに込められた魔力が内部からじわり染みてくる熱さを感じてそれだけで気持ちがいい。
「あ…熱、い…おっきい…」
目尻から、涙が零れた。入ってくる感覚に息が詰まる。いてもたってもいられずにヒューの背に伸ばした手がその背中を彷徨う。
「メルト…全部入った…わかるか?」
ちゅっと目尻の涙を吸いとって、ヒューが微笑んだ。中が熱い。うねって、ヒューを締めつけた。
「わ、わかる…太いの、入ってる…」
頷くと、ヒューは俺に口付けた。嬉しそうな表情が、嬉しくて、夢中になってキスを返した。
その間もヒューの昂りは質量を増して堅くなる。繋がっている感覚に胸が熱くなった。
「…は…嬉しい…ヒュー…」
唇が離されてつい呟きが漏れる。
ヒューが息を飲むのがわかって、ぼんやりとヒューを見た。切羽詰まった顔をしたヒューが見えた。
「メルト、動くよ?」
腰が引かれて擦られる感覚に震えが走る。勢いをつけて腰が打ちつけられて俺は仰け反った。
気持ちいい…どうしよう、ものすごく気持ちがいい。俺のモノも先走りが溢れて腹を濡らした。
中をかき回されて、前立腺を擦られて、揺さぶられて、全部が初めての体験に意識が白くなる。快感しか考えられなくなって、ヒューに縋った。
「…あっ…あっ…ヒュー…ヒューっ…」
出る声はすすり泣きのようになって、縋る手はヒューの背中をひっかいてしまった。
「や…イイ…イく…イくッ…あっ…あああああっ…」
達した瞬間、ヒューを目いっぱい締め付けて俺は果てた。ヒューも達したようで奥に熱いモノが広がった。全身を快感が駆け抜けて、俺はそこで意識を失ってしまった。
「……ト…、メルト…」
俺を呼ぶ、ヒューの声が聞こえて目を覚ました。
「…ん…ヒュー?」
ほっとした顔のヒューが見えて、首を傾げた。抱きしめられて起こされる。
「よかった…無理させちゃった?」
顔中にキスされて、俺は真っ赤になりながら思い出した。無理、というのに首を横に振る。
「意識、失って、た?」
ぎゅうぎゅうと抱きしめるヒューに息をつまらせながら言った。
「うん。ほんの5分ほどだけど…」
俺は赤い顔のままヒューを見た。中に入ってる感じはしなかった。身体もさっぱりしてた。
でも動くと何かが流れてくるようだった。これは、ヒューの子種?
嬉しくなって零れないように力を込めた。まだ中は熱い。
「なんか、凄かった…身体中気持ちよくなった…」
ヒューの胸に顔を埋めて目を閉じた。体温が気持ちいい。
「…あー魔力のせいかな?俺の魔力がメルトの魔力回路に伝わったんじゃないかな?」
魔力?魔力回路??
「相性がいいから、気持ちいいんだよな。俺もメルトの魔力感じた。包まれて気持ちよかった。」
優しい目が俺を見る。その目が俺の事を好きだって言ってるようで、嬉しくて胸がドキドキした。
「俺、魔力…ある…?」
そう問うとヒューがきょとんとした顔をした。
「魔力のない生き物はこの世界に存在しないよ?魔力を外に出せないだけだろ?メルトは。それだって、俺なら多分、治せると思う。」
治る?魔法医の診断では、無理だって言われたのに?
「…団に来た魔法医には、治せないって言われたけど…」
俺の頬に手を添えてヒューは微笑んだ。
「メルトの魔力の相性問題があったからだろう?治すやり方はちょっと特殊だし。誰でもできるようなことじゃないんだ。今は少し、魔力を出せるはずだよ?回路の詰まり、俺の魔力が流れたことで、少し改善してるようだから。」
え?えええ?
「本格的に治すのはダンジョン出てから、だな。メルトは潜在的な魔力量は豊富なようだから色々できるようになると思う。」
頬を撫でられるとその心地よさにぼうっとしてしまう。このままずっと、ヒューの腕の中にいたいと、本気で思ってしまった。
「少し休んだらご飯にしようか?お昼食べてなかったよな?」
ヒューは俺を抱えたままベッドに転がる。お互い何も着てないままだけど、それが嬉しくて俺からも抱きついた。
俺が食事より、剣より優先するものができるなんて、ここへ飛ばされた瞬間だって思ってなかった。
ヒューが好き。ずっと一緒にいたい。
早くここを出て、伴侶になって、一緒に暮らすんだ。
ヒューがいう“いちゃいちゃ”して過ごした翌日から、残りの探索を始めた。ゴーレムばかりが出る区域を抜けると今度は人型が多く出た。ゴブリン、オーガ、オーク、サイクロプス。
大体は徒党を組み、上位のクラスのモノばかりだった。リーダーやジェネラルなどに統率されて現れた。統率される個体はノーマルではなく何らかの能力を特化した個体ばかりだった。魔法や、スキル、身体強化、弓、ライダー等。少なくとも脅威度Bクラス以上だった。
防御と支援はヒューに任せて俺が攻撃に回る。格上の魔物のはずなのに、身体が軽くて、動きが見える。ヒューの支援魔法のおかげが多分にあるだろうけれど、俺自身が強くなっている気がする。
そして俺はついに斬撃を覚えた。
まだ粗削りでスキルに振り回されているけど、使っていくうちに馴染んできた。ヒューにアドバイスをもらって、無駄のない剣さばきも身につけようとしている。
支援魔法は、ヒューと夜を過ごす度に身体にますます馴染むようになった。効果が上がっている気がする。
俺が聞くと、ヒューは『相性がいいから』で何でも済まそうとする。
反論できる根拠がないから、原因をはっきりとは言えないけど。ヒューの魔力が俺の中を“巡って”いるからなんだろうか。
少し魔力を外に出せるようになった。魔力が身体を巡る感覚が掴めるようになったからだ。
俺にとっては大きな進歩だ。いつか、自分で身体強化ができるかもしれない。
「メルト、この防具と、シャツとズボン、ブーツはこれで。着てみてくれる?いい加減、くたびれてきただろう?元の防具や上着なんかはマジックバッグに入れておけばいい。その程度は入るようだし。何なら改造して容量増やすこともできるよ?」
渡されたのは首の半分までの襟のある、柔らかめで丈夫なクリーム色の長袖シャツ(魔物素材らしい)。魔物の鋼糸が編み込んである長そでの下着とパンツも一緒に渡された。
ズボンは足首まででぴったりした伸縮性のある光沢のある黒い皮だった。
防具は肩と胸あては厚めの軽い皮。太めの前が急所を覆うように少し大きめにカーブを描いて太くなっているベルト。それに鞘を吊るした。
肘と膝当ても、動きを邪魔しない軽い厚めの皮だった。皮の防具はくすんだ臙脂色だった。
深い黒に近い深緑の皮のブーツも軽く、足にぴったり合った。足の指をガードするようになっていて触ると堅かった。
どれも軽くて動きやすく、通気性もよかった。動いてもあまり音もなく、防具が邪魔にならない。
「これ、俺が着て…いいの?」
もしかしたら相当いい品かもしれない。どうしよう。Sランクくらいの冒険者が着るような値段だったら。
「もちろん。これからボス戦をするかもしれないんだから、怪我する確率は下げておきたいんだ。大事な伴侶だからね。メルトは。」
大事な伴侶。聞いた途端顔が赤くなった。言葉に窮しているとヒューに抱きよせられた。
「俺は甘やかすの得意だし、独占欲も強いから。覚悟しておいて?」
ヒューは俺が赤くなるのを狙ってるとしか思えない。世の中のメイルって恋人にはみんなこんな感じなのか?
絶対違う。
ヒューだから、に決まっている。絶対。
※メルトのもらった装備※
上着はダンジョン産特殊糸(柔らかくて丈夫。サイズ変化の特性あり)・下着は楔帷子のような感じですが、素材は絹のように肌触りがいい。蜘蛛系の魔物の糸が鋼糸、他の糸は蚕のような魔物の糸・防具は火竜の皮・ブーツはワイバーンの上位個体のため、重量軽減と速度強化の効果あり。
全てに防御の魔法が付与されている。付与者はヒュー。
大変に高価な物。しかし素材はすべてヒューが狩ったものなので、タダだと言い張るかもしれません。
先走りに込められた魔力が内部からじわり染みてくる熱さを感じてそれだけで気持ちがいい。
「あ…熱、い…おっきい…」
目尻から、涙が零れた。入ってくる感覚に息が詰まる。いてもたってもいられずにヒューの背に伸ばした手がその背中を彷徨う。
「メルト…全部入った…わかるか?」
ちゅっと目尻の涙を吸いとって、ヒューが微笑んだ。中が熱い。うねって、ヒューを締めつけた。
「わ、わかる…太いの、入ってる…」
頷くと、ヒューは俺に口付けた。嬉しそうな表情が、嬉しくて、夢中になってキスを返した。
その間もヒューの昂りは質量を増して堅くなる。繋がっている感覚に胸が熱くなった。
「…は…嬉しい…ヒュー…」
唇が離されてつい呟きが漏れる。
ヒューが息を飲むのがわかって、ぼんやりとヒューを見た。切羽詰まった顔をしたヒューが見えた。
「メルト、動くよ?」
腰が引かれて擦られる感覚に震えが走る。勢いをつけて腰が打ちつけられて俺は仰け反った。
気持ちいい…どうしよう、ものすごく気持ちがいい。俺のモノも先走りが溢れて腹を濡らした。
中をかき回されて、前立腺を擦られて、揺さぶられて、全部が初めての体験に意識が白くなる。快感しか考えられなくなって、ヒューに縋った。
「…あっ…あっ…ヒュー…ヒューっ…」
出る声はすすり泣きのようになって、縋る手はヒューの背中をひっかいてしまった。
「や…イイ…イく…イくッ…あっ…あああああっ…」
達した瞬間、ヒューを目いっぱい締め付けて俺は果てた。ヒューも達したようで奥に熱いモノが広がった。全身を快感が駆け抜けて、俺はそこで意識を失ってしまった。
「……ト…、メルト…」
俺を呼ぶ、ヒューの声が聞こえて目を覚ました。
「…ん…ヒュー?」
ほっとした顔のヒューが見えて、首を傾げた。抱きしめられて起こされる。
「よかった…無理させちゃった?」
顔中にキスされて、俺は真っ赤になりながら思い出した。無理、というのに首を横に振る。
「意識、失って、た?」
ぎゅうぎゅうと抱きしめるヒューに息をつまらせながら言った。
「うん。ほんの5分ほどだけど…」
俺は赤い顔のままヒューを見た。中に入ってる感じはしなかった。身体もさっぱりしてた。
でも動くと何かが流れてくるようだった。これは、ヒューの子種?
嬉しくなって零れないように力を込めた。まだ中は熱い。
「なんか、凄かった…身体中気持ちよくなった…」
ヒューの胸に顔を埋めて目を閉じた。体温が気持ちいい。
「…あー魔力のせいかな?俺の魔力がメルトの魔力回路に伝わったんじゃないかな?」
魔力?魔力回路??
「相性がいいから、気持ちいいんだよな。俺もメルトの魔力感じた。包まれて気持ちよかった。」
優しい目が俺を見る。その目が俺の事を好きだって言ってるようで、嬉しくて胸がドキドキした。
「俺、魔力…ある…?」
そう問うとヒューがきょとんとした顔をした。
「魔力のない生き物はこの世界に存在しないよ?魔力を外に出せないだけだろ?メルトは。それだって、俺なら多分、治せると思う。」
治る?魔法医の診断では、無理だって言われたのに?
「…団に来た魔法医には、治せないって言われたけど…」
俺の頬に手を添えてヒューは微笑んだ。
「メルトの魔力の相性問題があったからだろう?治すやり方はちょっと特殊だし。誰でもできるようなことじゃないんだ。今は少し、魔力を出せるはずだよ?回路の詰まり、俺の魔力が流れたことで、少し改善してるようだから。」
え?えええ?
「本格的に治すのはダンジョン出てから、だな。メルトは潜在的な魔力量は豊富なようだから色々できるようになると思う。」
頬を撫でられるとその心地よさにぼうっとしてしまう。このままずっと、ヒューの腕の中にいたいと、本気で思ってしまった。
「少し休んだらご飯にしようか?お昼食べてなかったよな?」
ヒューは俺を抱えたままベッドに転がる。お互い何も着てないままだけど、それが嬉しくて俺からも抱きついた。
俺が食事より、剣より優先するものができるなんて、ここへ飛ばされた瞬間だって思ってなかった。
ヒューが好き。ずっと一緒にいたい。
早くここを出て、伴侶になって、一緒に暮らすんだ。
ヒューがいう“いちゃいちゃ”して過ごした翌日から、残りの探索を始めた。ゴーレムばかりが出る区域を抜けると今度は人型が多く出た。ゴブリン、オーガ、オーク、サイクロプス。
大体は徒党を組み、上位のクラスのモノばかりだった。リーダーやジェネラルなどに統率されて現れた。統率される個体はノーマルではなく何らかの能力を特化した個体ばかりだった。魔法や、スキル、身体強化、弓、ライダー等。少なくとも脅威度Bクラス以上だった。
防御と支援はヒューに任せて俺が攻撃に回る。格上の魔物のはずなのに、身体が軽くて、動きが見える。ヒューの支援魔法のおかげが多分にあるだろうけれど、俺自身が強くなっている気がする。
そして俺はついに斬撃を覚えた。
まだ粗削りでスキルに振り回されているけど、使っていくうちに馴染んできた。ヒューにアドバイスをもらって、無駄のない剣さばきも身につけようとしている。
支援魔法は、ヒューと夜を過ごす度に身体にますます馴染むようになった。効果が上がっている気がする。
俺が聞くと、ヒューは『相性がいいから』で何でも済まそうとする。
反論できる根拠がないから、原因をはっきりとは言えないけど。ヒューの魔力が俺の中を“巡って”いるからなんだろうか。
少し魔力を外に出せるようになった。魔力が身体を巡る感覚が掴めるようになったからだ。
俺にとっては大きな進歩だ。いつか、自分で身体強化ができるかもしれない。
「メルト、この防具と、シャツとズボン、ブーツはこれで。着てみてくれる?いい加減、くたびれてきただろう?元の防具や上着なんかはマジックバッグに入れておけばいい。その程度は入るようだし。何なら改造して容量増やすこともできるよ?」
渡されたのは首の半分までの襟のある、柔らかめで丈夫なクリーム色の長袖シャツ(魔物素材らしい)。魔物の鋼糸が編み込んである長そでの下着とパンツも一緒に渡された。
ズボンは足首まででぴったりした伸縮性のある光沢のある黒い皮だった。
防具は肩と胸あては厚めの軽い皮。太めの前が急所を覆うように少し大きめにカーブを描いて太くなっているベルト。それに鞘を吊るした。
肘と膝当ても、動きを邪魔しない軽い厚めの皮だった。皮の防具はくすんだ臙脂色だった。
深い黒に近い深緑の皮のブーツも軽く、足にぴったり合った。足の指をガードするようになっていて触ると堅かった。
どれも軽くて動きやすく、通気性もよかった。動いてもあまり音もなく、防具が邪魔にならない。
「これ、俺が着て…いいの?」
もしかしたら相当いい品かもしれない。どうしよう。Sランクくらいの冒険者が着るような値段だったら。
「もちろん。これからボス戦をするかもしれないんだから、怪我する確率は下げておきたいんだ。大事な伴侶だからね。メルトは。」
大事な伴侶。聞いた途端顔が赤くなった。言葉に窮しているとヒューに抱きよせられた。
「俺は甘やかすの得意だし、独占欲も強いから。覚悟しておいて?」
ヒューは俺が赤くなるのを狙ってるとしか思えない。世の中のメイルって恋人にはみんなこんな感じなのか?
絶対違う。
ヒューだから、に決まっている。絶対。
※メルトのもらった装備※
上着はダンジョン産特殊糸(柔らかくて丈夫。サイズ変化の特性あり)・下着は楔帷子のような感じですが、素材は絹のように肌触りがいい。蜘蛛系の魔物の糸が鋼糸、他の糸は蚕のような魔物の糸・防具は火竜の皮・ブーツはワイバーンの上位個体のため、重量軽減と速度強化の効果あり。
全てに防御の魔法が付与されている。付与者はヒュー。
大変に高価な物。しかし素材はすべてヒューが狩ったものなので、タダだと言い張るかもしれません。
22
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
冷徹勇猛な竜将アルファは純粋無垢な王子オメガに甘えたいのだ! ~だけど殿下は僕に、癒ししか求めてくれないのかな……~
大波小波
BL
フェリックス・エディン・ラヴィゲールは、ネイトステフ王国の第三王子だ。
端正だが、どこか猛禽類の鋭さを思わせる面立ち。
鋭い長剣を振るう、引き締まった体。
第二性がアルファだからというだけではない、自らを鍛え抜いた武人だった。
彼は『竜将』と呼ばれる称号と共に、内戦に苦しむ隣国へと派遣されていた。
軍閥のクーデターにより内戦の起きた、テミスアーリン王国。
そこでは、国王の第二夫人が亡命の準備を急いでいた。
王は戦闘で命を落とし、彼の正妻である王妃は早々と我が子を連れて逃げている。
仮王として指揮をとる第二夫人の長男は、近隣諸国へ支援を求めて欲しいと、彼女に亡命を勧めた。
仮王の弟である、アルネ・エドゥアルド・クラルは、兄の力になれない歯がゆさを感じていた。
瑞々しい、均整の取れた体。
絹のような栗色の髪に、白い肌。
美しい面立ちだが、茶目っ気も覗くつぶらな瞳。
第二性はオメガだが、彼は利発で優しい少年だった。
そんなアルネは兄から聞いた、隣国の支援部隊を指揮する『竜将』の名を呟く。
「フェリックス・エディン・ラヴィゲール殿下……」
不思議と、勇気が湧いてくる。
「長い、お名前。まるで、呪文みたい」
その名が、恋の呪文となる日が近いことを、アルネはまだ知らなかった。
【短編】記憶を失っていても
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
7年以上前の記憶のない平民出身のラチェルは、6年前に娘のハリエットを生んでからグリオス国のアンギュロスの森付近の修道院で働きながら暮らしていた。
そんなある日ハリエットは見たことのない白銀色の大樹を見つけたと、母ラチェルに話すのだが……。
これは記憶の全てを失ったラチェル──シェシュティナが全てを取り戻すまでのお話。
※氷雨そら先生、キムラましゅろう先生のシークレットベビー企画開催作品です( ´艸`)
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる