71 / 115
閑話3(他視点)
ミハーラの気苦労
しおりを挟む
私はミハーラ。エルフの王族の末端の血を引くメイルだ。
ハイエルフに最も近い一族とされ、最近でもハイエルフになった父方の兄弟がいる。そのアリリエリは世界中を巡り魔物を倒し続けた結果だと言っていた。
確かにそれは正しかった。
私は勇者パーティーの一員として世界を巡り、その旅が終わったころにハイエルフとして進化したのだから。
勇者パーティーは10年活動を続け、解散した。
異世界から召喚された勇者、ショーヤ、タンク役のドワーフのボルドール、回復術士のヒューマンのセテル、斥候役のシーフのロウ、戦士のダンカン、魔術師のグレアム。そして弓術士の私だ。すべてメイルだった。勇者はちょっと違うようだったが、話に聞いたところメイルでいいか、ということになった。
ドワーフのボルドールは、そこそこ有名な鍛冶師だったが、魔物素材を取り放題だ、ということで参加していた。
他のメンバーはアルデリア王国の紐付きのセテル、ロウ、ダンカン。ヒューマンだ。
魔術師のグレアムは正体を隠していた。アルデリア王国の王都で冒険者ギルドの総括をしている、アリリエリにくれぐれも失礼がないようにしろ、と言われた。
彼はハイヒューマンの王族の血を引く大賢者のヒュー・クレムだから、と。
緊張して臨んだ初顔合わせだったが、すでにヒューは勇者の指導役をしていた関係で勇者に対しては砕けた様子だった。他のメンバーにも同じ態度で貴族らしさもなかった。
ただ、息を飲むほどの美形、ということはマントを脱いだ時に初めて知って、皆驚愕していた。メイルと知ってなければ口説きに……いや、無理だな。綺麗すぎて。私たちエルフもヒューマンから美形ぞろいだと言われるがヒューには及ばない。
それにどうやらヒューは勇者にご執心らしいのはメンバー全員の知るところだった。勇者を除いて。
その活動をしていた頃、魔の森に、ワイバーンの巣くう山があるので討伐して欲しい、と依頼を受けた。
魔の森は魔素の濃い、強い魔物がひしめく魔境だ。
途中、強い魔物に襲われながら向かった先にいたのはワイバーンではなくドラゴンだった。いや、神龍だった。
神龍とヒューは話し合い、神龍はワイバーンを引き連れてヒューを背にのせていってしまった。取り残された私達は溜息をつき、野営の準備をしながら全員で
「グレアムだからな」
と呟いた。
ふもとの村まで戻りヒューを待って旅を再開した。いつの間にかアルデリアは龍の守護する国になっていた。
結局ヒューとショーヤはくっついて、下賜された屋敷に移り住んだ。冒険者パーティーを二人で組んであちこちを旅した。
月日が経ち、私にも伴侶ができた。
ヒューも結婚式には顔を出してくれてお祝いに高価な魔道具をくれた。ヒューは風呂好きで、風呂を売るために商会まで作った。
食にもこだわりがあり、野営の時に唸りながら食事を作っていた。他のメンバーの誰も料理ができなかったのが原因だ。故郷で開発したという香辛料や調味料をふんだんに使った見たこともない料理は私達を驚かせた。
その香辛料も商会で売っているため、時折利用させてもらった。
勇者が老衰で亡くなったとき、盛大な葬儀の場に出ず、看取ったから、と屋敷に籠っていたヒューがいつの間にかいなくなっていたのに気付いた。
商会も、屋敷も代理人が管理をすることになっていた。
それからまた月日が流れて、アリリエリから、統括ギルド長の職を任されて就任して王都に住むようになった。ボルドールも褒美としてもらった工房を大きくするために腰を据えて経営に乗り出した。彼もハイドワーフになっていた。
そんな折、たまたま受付カウンターに用事で降りていた時に少年がやってきた。
「依頼、受けたいんだけれど」
フードを被ったその姿はこの王都ではよく見る姿で、グレアムに憧れているのかと思った。
「はい、ヒュー様ですね……? このカード失効していますが……??……え、登録日が……」
「あ、やべ」
ヒュー!?
「そこの少年、別室に案内してくれるかな」
受付に伝えて、その少年を見る。ちらりと見えた紺色の髪。本人だ。視線を外すやっちまったと言う仕草が、ヒューそのもの。
「え、ミハーラ?」
じっと見てたら、語るに落ちたな。
私はにっこりと笑って頷いた。
別室に二人で座り、お茶が二人の前に置かれて、職員が出ていった後、ヒューを見つめながら口を開いた。
「さて、先に言っておこうか。グレアム。私はアリリエリから勇者の指導係の依頼を受けた経緯を聞いている。ヒュー・クレムの名前も。ハイヒューマンであることも。まあ、なんで縮んでいるのかは知らないが……」
「あーそうだった。アリリエリの親戚だったんだ……」
ヒューはフードを外して、12歳くらいの顔を見せた。
「あの姿は時空間魔法で20代くらいの年まで時を進めた姿替えの魔法」
そういうと彼はグレアムの姿になった。
久しぶり、と挨拶をしてきた彼は神龍のねぐらでテント生活をしていると、今いる場所を教えてくれた。あの恐ろしい神龍の傍で生活できるとは。
「冒険者は定期的に依頼を受けないと資格を失効すると、アリリエリは教えてなかったのか?」
視線を逸らしたヒューは忘れてただけだとそう思った。
その後、何度も失効しては私に怒られるのが年中行事になった。
たまにグレアムの冒険者カードを使うことがあるが、高難度のダンジョンに行く時だけだった。
また、ギルドカードのシステム構築を請け負ってくれ、今のステータスシステムがあるのはヒューのおかげだった。
あいつはどんな頭をしてるんだ。
そんなある日、ヒューがボルドールの依頼で王都に顔を出した。
知らせず出ていこうとしたな、と歯噛みしたが、仕方ない。
勇者を亡くしてから彼は生きる目的を失ったようなのだ。
再会して驚いた。ヒューの魔力に別の人物の魔力が綺麗に混ざっていた。
相当愛し合ったな、とわかる濃さだった。
ボルドールと頷きあい、ほっとしたのもつかの間、ヒューの様子がおかしいことに気付いた。
「それで? 君の新しい伴侶はどんな子だ?」
私が問うた。ボルドールも続けて追及する。
「そうだ。つれて来ないなんて水臭いぞ」
そう、ヒューは割と独占欲が強い癖に見せびらかす癖がある。なのに、連れてこないとは。
「何言ってるんだ。俺はまだ独り身だぞ? だいたい引きこもってて出会いはない。」
私とボルドールは顔を見合わせて。ヒューの様子を伺った。
「本当か? 娼館とかにもか?」
ボルドールが、唸りつつ訊いた。
「俺は愛のないエッチはしないの」
ヒューの目に陰りが見えた。出会いはないといった時の感情を失くした瞳。
何かがおかしい。
だがそれ以上は追及することなく私たちは別れた。
その後、ボルドールと依頼物のことで何度かあったときに様子がおかしいと聞いた。
引き籠りはやめたのかちょくちょく王都に足を運んできた。
帝国の情勢を気にしていた。そして、特に北方を気にしていた。まるで心残りがそこにあるように。
そしてルーシ王国へ潜入して情報を届けてくるようになった。
まったく。
引き籠っているときも表に出てきた時も気を揉ませる友人だよ。君は。
特に帝国の帝王にケンカ吹っ掛けてきたと聞いたときは卒倒しそうだった。
だが、それからもっと騒がしくなるとは私は思っていなかった。
ハイエルフに最も近い一族とされ、最近でもハイエルフになった父方の兄弟がいる。そのアリリエリは世界中を巡り魔物を倒し続けた結果だと言っていた。
確かにそれは正しかった。
私は勇者パーティーの一員として世界を巡り、その旅が終わったころにハイエルフとして進化したのだから。
勇者パーティーは10年活動を続け、解散した。
異世界から召喚された勇者、ショーヤ、タンク役のドワーフのボルドール、回復術士のヒューマンのセテル、斥候役のシーフのロウ、戦士のダンカン、魔術師のグレアム。そして弓術士の私だ。すべてメイルだった。勇者はちょっと違うようだったが、話に聞いたところメイルでいいか、ということになった。
ドワーフのボルドールは、そこそこ有名な鍛冶師だったが、魔物素材を取り放題だ、ということで参加していた。
他のメンバーはアルデリア王国の紐付きのセテル、ロウ、ダンカン。ヒューマンだ。
魔術師のグレアムは正体を隠していた。アルデリア王国の王都で冒険者ギルドの総括をしている、アリリエリにくれぐれも失礼がないようにしろ、と言われた。
彼はハイヒューマンの王族の血を引く大賢者のヒュー・クレムだから、と。
緊張して臨んだ初顔合わせだったが、すでにヒューは勇者の指導役をしていた関係で勇者に対しては砕けた様子だった。他のメンバーにも同じ態度で貴族らしさもなかった。
ただ、息を飲むほどの美形、ということはマントを脱いだ時に初めて知って、皆驚愕していた。メイルと知ってなければ口説きに……いや、無理だな。綺麗すぎて。私たちエルフもヒューマンから美形ぞろいだと言われるがヒューには及ばない。
それにどうやらヒューは勇者にご執心らしいのはメンバー全員の知るところだった。勇者を除いて。
その活動をしていた頃、魔の森に、ワイバーンの巣くう山があるので討伐して欲しい、と依頼を受けた。
魔の森は魔素の濃い、強い魔物がひしめく魔境だ。
途中、強い魔物に襲われながら向かった先にいたのはワイバーンではなくドラゴンだった。いや、神龍だった。
神龍とヒューは話し合い、神龍はワイバーンを引き連れてヒューを背にのせていってしまった。取り残された私達は溜息をつき、野営の準備をしながら全員で
「グレアムだからな」
と呟いた。
ふもとの村まで戻りヒューを待って旅を再開した。いつの間にかアルデリアは龍の守護する国になっていた。
結局ヒューとショーヤはくっついて、下賜された屋敷に移り住んだ。冒険者パーティーを二人で組んであちこちを旅した。
月日が経ち、私にも伴侶ができた。
ヒューも結婚式には顔を出してくれてお祝いに高価な魔道具をくれた。ヒューは風呂好きで、風呂を売るために商会まで作った。
食にもこだわりがあり、野営の時に唸りながら食事を作っていた。他のメンバーの誰も料理ができなかったのが原因だ。故郷で開発したという香辛料や調味料をふんだんに使った見たこともない料理は私達を驚かせた。
その香辛料も商会で売っているため、時折利用させてもらった。
勇者が老衰で亡くなったとき、盛大な葬儀の場に出ず、看取ったから、と屋敷に籠っていたヒューがいつの間にかいなくなっていたのに気付いた。
商会も、屋敷も代理人が管理をすることになっていた。
それからまた月日が流れて、アリリエリから、統括ギルド長の職を任されて就任して王都に住むようになった。ボルドールも褒美としてもらった工房を大きくするために腰を据えて経営に乗り出した。彼もハイドワーフになっていた。
そんな折、たまたま受付カウンターに用事で降りていた時に少年がやってきた。
「依頼、受けたいんだけれど」
フードを被ったその姿はこの王都ではよく見る姿で、グレアムに憧れているのかと思った。
「はい、ヒュー様ですね……? このカード失効していますが……??……え、登録日が……」
「あ、やべ」
ヒュー!?
「そこの少年、別室に案内してくれるかな」
受付に伝えて、その少年を見る。ちらりと見えた紺色の髪。本人だ。視線を外すやっちまったと言う仕草が、ヒューそのもの。
「え、ミハーラ?」
じっと見てたら、語るに落ちたな。
私はにっこりと笑って頷いた。
別室に二人で座り、お茶が二人の前に置かれて、職員が出ていった後、ヒューを見つめながら口を開いた。
「さて、先に言っておこうか。グレアム。私はアリリエリから勇者の指導係の依頼を受けた経緯を聞いている。ヒュー・クレムの名前も。ハイヒューマンであることも。まあ、なんで縮んでいるのかは知らないが……」
「あーそうだった。アリリエリの親戚だったんだ……」
ヒューはフードを外して、12歳くらいの顔を見せた。
「あの姿は時空間魔法で20代くらいの年まで時を進めた姿替えの魔法」
そういうと彼はグレアムの姿になった。
久しぶり、と挨拶をしてきた彼は神龍のねぐらでテント生活をしていると、今いる場所を教えてくれた。あの恐ろしい神龍の傍で生活できるとは。
「冒険者は定期的に依頼を受けないと資格を失効すると、アリリエリは教えてなかったのか?」
視線を逸らしたヒューは忘れてただけだとそう思った。
その後、何度も失効しては私に怒られるのが年中行事になった。
たまにグレアムの冒険者カードを使うことがあるが、高難度のダンジョンに行く時だけだった。
また、ギルドカードのシステム構築を請け負ってくれ、今のステータスシステムがあるのはヒューのおかげだった。
あいつはどんな頭をしてるんだ。
そんなある日、ヒューがボルドールの依頼で王都に顔を出した。
知らせず出ていこうとしたな、と歯噛みしたが、仕方ない。
勇者を亡くしてから彼は生きる目的を失ったようなのだ。
再会して驚いた。ヒューの魔力に別の人物の魔力が綺麗に混ざっていた。
相当愛し合ったな、とわかる濃さだった。
ボルドールと頷きあい、ほっとしたのもつかの間、ヒューの様子がおかしいことに気付いた。
「それで? 君の新しい伴侶はどんな子だ?」
私が問うた。ボルドールも続けて追及する。
「そうだ。つれて来ないなんて水臭いぞ」
そう、ヒューは割と独占欲が強い癖に見せびらかす癖がある。なのに、連れてこないとは。
「何言ってるんだ。俺はまだ独り身だぞ? だいたい引きこもってて出会いはない。」
私とボルドールは顔を見合わせて。ヒューの様子を伺った。
「本当か? 娼館とかにもか?」
ボルドールが、唸りつつ訊いた。
「俺は愛のないエッチはしないの」
ヒューの目に陰りが見えた。出会いはないといった時の感情を失くした瞳。
何かがおかしい。
だがそれ以上は追及することなく私たちは別れた。
その後、ボルドールと依頼物のことで何度かあったときに様子がおかしいと聞いた。
引き籠りはやめたのかちょくちょく王都に足を運んできた。
帝国の情勢を気にしていた。そして、特に北方を気にしていた。まるで心残りがそこにあるように。
そしてルーシ王国へ潜入して情報を届けてくるようになった。
まったく。
引き籠っているときも表に出てきた時も気を揉ませる友人だよ。君は。
特に帝国の帝王にケンカ吹っ掛けてきたと聞いたときは卒倒しそうだった。
だが、それからもっと騒がしくなるとは私は思っていなかった。
21
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
冷徹勇猛な竜将アルファは純粋無垢な王子オメガに甘えたいのだ! ~だけど殿下は僕に、癒ししか求めてくれないのかな……~
大波小波
BL
フェリックス・エディン・ラヴィゲールは、ネイトステフ王国の第三王子だ。
端正だが、どこか猛禽類の鋭さを思わせる面立ち。
鋭い長剣を振るう、引き締まった体。
第二性がアルファだからというだけではない、自らを鍛え抜いた武人だった。
彼は『竜将』と呼ばれる称号と共に、内戦に苦しむ隣国へと派遣されていた。
軍閥のクーデターにより内戦の起きた、テミスアーリン王国。
そこでは、国王の第二夫人が亡命の準備を急いでいた。
王は戦闘で命を落とし、彼の正妻である王妃は早々と我が子を連れて逃げている。
仮王として指揮をとる第二夫人の長男は、近隣諸国へ支援を求めて欲しいと、彼女に亡命を勧めた。
仮王の弟である、アルネ・エドゥアルド・クラルは、兄の力になれない歯がゆさを感じていた。
瑞々しい、均整の取れた体。
絹のような栗色の髪に、白い肌。
美しい面立ちだが、茶目っ気も覗くつぶらな瞳。
第二性はオメガだが、彼は利発で優しい少年だった。
そんなアルネは兄から聞いた、隣国の支援部隊を指揮する『竜将』の名を呟く。
「フェリックス・エディン・ラヴィゲール殿下……」
不思議と、勇気が湧いてくる。
「長い、お名前。まるで、呪文みたい」
その名が、恋の呪文となる日が近いことを、アルネはまだ知らなかった。
【短編】記憶を失っていても
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
7年以上前の記憶のない平民出身のラチェルは、6年前に娘のハリエットを生んでからグリオス国のアンギュロスの森付近の修道院で働きながら暮らしていた。
そんなある日ハリエットは見たことのない白銀色の大樹を見つけたと、母ラチェルに話すのだが……。
これは記憶の全てを失ったラチェル──シェシュティナが全てを取り戻すまでのお話。
※氷雨そら先生、キムラましゅろう先生のシークレットベビー企画開催作品です( ´艸`)
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる