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再会編(ヒューSIDE)
クエスト⑦ ※
しおりを挟むかるいR18表現があります。
背後注意。
苦手な方は飛ばしてください。
※※※ ※※※ ※※※ ※※※ ※※※ ※※※ ※※※
俺はメルトの首筋に吸い付いた。首筋の皮膚の下の、魔力器官に魔力を注ぐ。魔力視の精度を上げてメルトの魔力の流れを診る。ゆっくりと俺の魔力がメルトの魔力に乗って流れていく。
俺はメルトの肌に口付け、魔力を注ぎ込んでいく。メルトの体についている無数の傷も治療して消していく。致命傷になるような傷はなかったが、かなり深手になったであろう傷もあり、魔法治療が受けられないというハンデを見せつけられる結果となった。
ポーションは魔力の質がフラットではあるけれど、そこそこ値段はするから鍛錬による傷には使われないだろうし、ポーションで回復しても、時間が経っていたら傷は残る。
魔法医に診断を受けていたから下手な治癒魔法や回復魔法を受けずに済んだろうからそこは騎士団の英断だったと思う。
メルトの肌に傷はいらない。
だから全部消す。
口付けてない部分がないように、丹念に。
心臓の近くにある魔力を作る器官はちゃんと動いている。頭にある調整を司る器官が機能不調、お腹にある貯蔵器官がため込む方は機能しているけれど、放出する方が生命維持分しか機能していない。
だから、魔力の通る道が詰まったりするし、放出する余裕がなくて、きっと精通も遅かったんじゃないかと思う。
放出する機能がもう少し悪かったら、メルトはこの年までもしかしたら生きていられなかったかもしれない。
魔法耐性も低いから攻撃魔法を受けたりしたらそれこそ致命傷になっただろう。
「……ッ……」
メルトが息を呑んだ。快感に耐えるようにシーツを掴む。メルトの象徴がすっかりと勃ち上がって先走りが滲んだ。
溜まった魔力を放出できそうだ。精液は魔力の塊だからな。
お腹の魔力器官は大分頑固だ。
メルトが何か別のことを考えている気がした。ちらっと、メルトの顔を見た。
俺のことだけ、考えて、メルト。
そう思って、お腹に口付けて、思い切り魔力を流した。
「……あっ……あああっ……」
メルトが仰け反って達した。メルトの放つ精が俺の肌にかかる。メルトの魔力が気持ちいい。俺の股間も熱を持った。
メルトの象徴にも口付けて、先端から魔力を吹き込む。たちまち元の硬さを取り戻した。吸い取ったメルトの精はものすごく甘かった。
股間にも足にも背中にも、あらゆるところに口付けて、魔力を吹き込んだ。腕にある傷も、足にある傷も、際どいところにあった傷も、すべて消した。
他人の痕跡がメルトにあるのが気に入らなかったから。
メルトの手は傷だけ消した。剣ダコはメルトの努力の勲章だ。これは消せない。
硬くなった指先にキスをする。指の間も、丹念に舌を這わせた。
メルトの顔にも、頭にも、キスをした。もちろん唇にも。魔力を体内へ取り込む器官すべてに届くように。
メルトの魔力に俺の魔力がなじんだら、ゆっくりとメルトの体中を巡るように動かす。
それが強烈な快感をもたらしたのか、メルトは仰け反って、気絶した。
メルトの頬をそっと撫でる。親指で、目の下にある傷をなぞった。
この傷は何か思い入れがあるのだろうか。なければ消してしまいたい。顔のことだから、一応メルトの許しをもらおう。
頭と腹の魔力器官が動いているのを確認して、メルトを起こすことにした。
「メルト……メルト……メルト、しっかりして」
ゆっくりとメルトの目が開いていく。手が俺に伸ばされてそれをそっと握った。
「ヒュー?」
掠れた甘い声が俺の名前を呼ぶ。よかった。大丈夫そうだ。
「よかった。治療は終わったよ? 刺激が強すぎたかな?」
俺は微笑んで、メルトの唇にキスした。メルトの手が背中に回って俺を引き寄せる。
メルトを抱きしめるようにして、キスを深めた。
「なんかすごく気持ちよかった。確かにこんな治療ヒュー以外から受けたくないな」
俺ならいいのか。俺だけか。それは凄く嬉しい。
「そう? じゃあ、続けていっても大丈夫?」
メルトが視線を逸らした。耳まで真っ赤だ。
「うん。続けてほしい」
恥ずかしそうにメルトが頷きながら言う。俺は嬉しさが天元突破し、メルトの額に口付けた。
「じゃあ、薬飲んで休もう。明日も早く出るからね?」
治療薬をメルトに飲ませて二人でベッドに潜る。メルトからすり寄ってくれて、心臓が飛び跳ねた。寝られないかと思ったが、いつのまにか寝ていた。
(ピーピーピー)
アラームの音で目が覚める。目を開けるとメルトがぐっすりと眠っていた。俺は元の姿に戻っていた。メルトのぬくもりから離れるのは惜しかったけれど、浄化の魔法をメルトにもかけて服を着た。伸びをして体を解していると、メルトが目を覚ます。
「あ、おはようメルト。すぐご飯作るから仕度して待ってて」
テントから出ると小さなテーブルと折り畳みの椅子を出した。テーブルにコンロを出してスープが入っている鍋を出した。それを温める。中身はコーンポタージュ。
オムレツにするかな。ソースは作り置きしてあるトリュフソース。前世で泊まったホテルのレストランの朝食に出た、オムレツだ。鼻に抜けるトリュフの香りが美味しさを増した一品で、こっちの世界でも再現した。キノコが生えてる状況も同じだった。名前はちょっと違ったかな。
厚切りのベーコンを焼いてオムレツに添える。
パンはクロワッサン。切り込みを入れてメルトが挟みやすいようにした。
テーブルに並べている間にメルトが出てきた。
「豪華だな。野営で食べるものじゃない気がする」
メルトが椅子に座ると紅茶を出して淹れる。
「僕の野営の平常運転はこれだからね? メルトも慣れてくれなくちゃ」
いただきますをして食べ始める。案の定、メルトはクロワッサンサンドにして食べていた。
満足げなメルトに安心して片づけているとメルトがソースを気に入ったのか、聞いてきた。
「美味しかった。このソースって何で作っているんだ?」
「ああ、それ? キノコのソースなんだけど、香り高いキノコでね? 香りを楽しむキノコ、かな? スライスしてかけたり、こうやってソースにしたり。地中に生えるキノコでなかなか探すの大変なんだけどね?」
「ヒューはいろんな食材を知っているから、こんなに美味しいものが作れるのかもな」
前世のずる、とは言えない。
でも確かに、たくさんの食材を知っていないと色々な料理はできないから、そうかと思う。
メルトの賛辞に照れた俺は顔が赤くなったのを感じた。
野営場所の片付けを終えると、泉から聖水の採取をして、その場を離れた。
それから岩山の近くまで、夜は治療をしながら進むことになった。
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