アーリウムの大賢者

佐倉真稀

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再会編(ヒューSIDE)

最愛 ※

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 R18表現があります。
 背後注意。
 苦手な方は飛ばしてください。



  ※※※  ※※※  ※※※  ※※※  ※※※  ※※※  ※※※






 お互いに貪りあうようなキスに俺達は夢中になった。メルトの甘い口内や舌が体の熱をあげる。
 メルトが欲しい。
 メルトをベッドに押し倒して、性急に服を脱がした。自分の服も脱ぎ捨てる。
 きっと俺の目は血走っていたのだろう。お互いの体に浄化をかけたら、メルトは俺の頬に手を当てた。

「逃げないから焦らないで、ヒュー……」
 俺は、はっとして視線を逸らす。
 俺は馬鹿だ。やりたいだけの童貞みたいに、余裕をなくすなんて。
「焦るとか、そういうんじゃなくて……その、メルトが欲しくてたまらないから……つい」
 メルトの顔が真っ赤になる。そして優しく微笑んだ。
「俺も、ヒューが欲しい。ヒューのものになりたい」
 ドキリと心臓が跳ねて甘い痺れのようなものがじんわりと胸に広がる。
『メルトは俺のものだ。ずっと。やっと、やっと出会えた』
 何故だか泣きそうな気持になってメルトの顔中にキスを落とし、メルトを抱きしめた。
「メルト、俺離さないから。ずっと俺の傍にいて……」
「うん。ずっと傍にいる」
 足りない心の隙間が満たされた気がした。

 そうだ。メルトはほとんど経験がない。恋人はいなかったそうだし、発情期でしたのも記憶がない。無理やりの経験と、あの冒険者たちの悪意に晒されている。
 俺とするのが気持ちいいって思ってもらわなきゃ。
 だから一つ一つ丁寧に愛撫して、いっぱい気持ちよくなってもらおう。
 嬉しくて緩んだ顔のまま、メルトに口付ける。蕩けるような甘いキスだ。
 舌を合わせて唾液を絡ませる。メルトの身体から力が抜けていくのがわかった。
 唇を離すと、メルトはぼうっと俺を見上げている。

「メルト……」
「ヒュー……キスも凄く気持ちいい……」
 俺は嬉しくなって、顎先にキスした。魔力を吹き込みながら、赤い鬱血痕を残していく。胸の突起にむしゃぶりついて舌で転がす。刺激にツンと尖ったそれを吸い上げて、舌で突いた。突くとメルトがピクリと震えて、気持ちいいのか、甘い声が上がった。
「……あっ……ヒュー……気持ち、イイ……そこ、感じる」
「ここ? こっちも感じる?」
 反対の突起を吸い上げた。メルトはこくこくと頷いた。魔法回路の治療でも、メルトは感じやすかった。俺の魔力がメルトをそうさせているのなら、嬉しい。メルトの肌に触れていると、メルトの魔力を感じて、俺も気持ちが昂る。

 メルトが、俺を好きだって思ってくれている。それだけで俺は暴走しそうになる。そこを宥めて、ゆっくりとメルトに快感を植え付けていく。
 胸からお腹へ。お腹から金色の茂みへ。その茂みに隠れている肌に舌を這わせる。メルトの象徴は昂って、先端を濡らしている。太腿を持ち上げて、隠れている窄まりを晒した。
 肝心の象徴は避けて、根元から窄まりへ舌を這わせた。

「ヒュー……そんなとこ……あん……」
 メルトが小刻みに震えて、甘い声を漏らす。その声が股間に響いて、俺の熱をあげる。メルトの肌にかかる俺の吐息は熱いに違いない。
 襞を丁寧になぞって中心へ舌先を差し込む。襞の内側をなぞるように舌を動かすと、キュッと締め付けられた。メルトの中はもう、濡れていた。

「ヒューもう、イイ、から……早く、中に、来て……」
 可愛いお強請りに俺は顔をあげた。メルトと視線を合わせて頷く。メルトの瞳の熱に嬉しくなる。膝裏を持ち上げると可愛い窄まりがきゅっと締まった。メルトの頬に、手を伸ばしてそっと触れた。甘えるようにメルトは手に頬を寄せた。ああ、可愛い。
「力を抜いて。ゆっくり入れるから……」
「うん……」
 メルトが息を吐いて緩んだそこに先端を当てた。ゆっくりと中へ押し入れていく。中は熱くて狭い。とても、気持ちがいい。

「……あっ……あ……」
 甘いメルトの声が俺の昂ぶりにますます熱を籠らせる。先端を潜らせただけで達したらまずいから、俺も息を吐いて熱を逃した。苦しそうなメルトの唇にキスを落とす。
「息、吐いて……その方が楽だから……」
 メルトの力みが取れた。さらに奥へ進めると、幹全体が締め付けられた。
「あ……ヒューの、おっきい……の……入ってくる……」
「ああ、入ってる。メルトの中、気持ちいい……」
 大きいと言われて悪い気はしない。嬉しくなってメルトを見た。メルトも嬉しそうにしている。ますます嬉しい。背にメルトの手が伸ばされて、メルトへと引き寄せられた。
 ゆっくりと時間をかけて、俺のすべてを中に挿入した。

「は……全部、入った……」
 俺は腰を軽く揺らした。きつくて熱いその中は俺を締め付けてくる。
 ああ、やっと繋がれた。
『メルトと繋がっている。長かった。やっとだ』
 心の底から歓喜が沸き上がる。
 メルトが愛しい。この気持ちが俺のすべて。

「うん。感じる。ヒューのおっきいのが俺の中にいる……嬉しい……」
 そっと、汗ばんでいるメルトの髪をかき上げた。
「俺も、嬉しい……メルト……」
 愛しくてメルトの唇にむしゃぶりつく。メルトがきつく吸い返してくる。
 繋がったまま、激しくキスを交わす。
「……はッ……ヒュー……好き……好きだ……」
 キスの合間にメルトが漏らす。気持ちが昂りすぎてなんと言っていいかわからない。
「メルト……メルトッ……好きだ……愛してる……」
 好きも、愛してるも俺の気持ちを表すには足りない。足りないけれど、繋がっている今は、お互いが求め合っていることがわかる。

 メルトの唇をきつく吸い上げて離した。腰を引いてまた突き入れる。
 気持ちがいい。
「……あっ……ああっ……」
 メルトも気持ちが良かったのか、軽く達してしまった。お互いの肌に、メルトの魔力が飛び散った。
 すぐに力を取り戻したメルトの象徴はお互いの合間で揺れる。
 ゆっくりとした抽挿から、激しい抽挿へと変わるのはそう、長くはかからなかった。
 俺自身もメルトの中の気持ちよさに張りつめ切って今にも達しそうだ。

「ヒュー……イイ……気持ちいい……あっ……あっ……も、ダメ……あっ……」
 メルトの甘い声に煽られるように腰の動きが増す。理性は一瞬飛んでいたように思う。
「俺も……もう……出す、ぞ……メルト……」
「んッ……ヒューの子種……いっぱい欲しいッ……あっ……ああ―――ッ……」
 メルトが達したのとほぼ同時に俺も達した。仰け反って達するメルトは綺麗で、煽情的だった。軽く揺さぶるようにして、大量の精を全てメルトの奥へ、注ぎ込んだ。

 メルトの奥へ注いだ精は大量の魔力となって、メルトの魔力回路を巡る。
 繋がっているそこから、俺の魔力に押し流されたメルトの魔力が俺の魔力回路へと注がれていく。お互いの魔力が何度もお互いの魔力回路を巡って、強烈な快感をもたらした。
 そして一つに混じりあっていく。

「……はッ……はあ……はッ……」
 お互いに肩で息をした。だんだんと強烈な快感と興奮が収まっていく。
 メルトの目尻から、涙が零れ落ちた。
「……ヒュー……好き……大好き……」
 掠れた声がそう囁くと俺はたまらず口付けた。愛しさで胸がいっぱいになる。
「愛してるよ……メルト……」
 メルトは嬉しそうに微笑んで気絶した。
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