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夢の中で会いましょう
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慶彦という主人が不在の中、鴻上家では宗介が屋敷内の整理整頓を行なっていた。本来は執事の配下にある使用人の仕事なのだが、書類整理が含まれると、宗介が確認しなければならない事も出てくるのだ。
「今日は、ここだったな」
宗介は長年開けられていなかった物置を開け、中の棚にある書類をパラパラと捲り中身の確認を始める。しばらくすると、中から少し色褪せたアルバムが見つかった。
「これは…?」
宗介が中を開けて見てみると、色んなシチュエーションをバックに、20歳前後位の慶彦が写った写真が収められている。おそらく大学時代のアルバムだろう。
「ふふ、お若くて可愛らしい」
写真に写っている慶彦は今の宗介と年齢はそう変わらないのだが、今の精悍な容貌とは違い、どこかあどけなさの残るその姿に、普段は冷静に徹する宗介も微かに目を細める。次第に興味が湧いてしまった宗介は、物置にあった簡易椅子に腰掛け、アルバムを鑑賞し始めた。
大学の学食やカラオケ、旅館の一室らしき場所で、多くの友人らしき者達と共に写っている慶彦。そんな眩しささえ感じる彼を、わずかに微笑をたたえながら眺める宗介だったが、時折出てくる女性と写る写真に関しては、どこか胸の奥がチクリと痛んだ。
「…ご主人様の事だから、きっと多くの友人に囲まれて、お可愛い恋人もいて、楽しい青春を謳歌されていたのだろう…」
自分とは違う。
自分とは、
住む世界も…
何もかも……
「…、え?」
いつの間にか眠っていたらしい宗介が目を覚ますと、そこには信じられない光景が広がっていた。
先程まで4畳半程の物置にいた筈が、多くの本棚や机が置かれた広い部屋に変わっている。宗介自身もその1つである机に伏せて眠っていたらしい。
宗介はこの場所に見覚えがあった。
「何故、学校の図書室に…?」
ここはかつて宗介が在籍していた、ジャパン•バトラーアカデミーの図書室だった。困惑する宗介が手元を見ると、服も鴻上家の執事服でなく、制服として支給されていた執事服を身に着けている。
「(これは…夢か…
っ、よりにもよって!!)」
頭を掻き毟る宗介の脳内に、かつての同級生の声が響き渡る。
「黒崎様は今日も完璧な美しさだ」
「学年トップだからと調子に乗りやがって」
「あぁ、あの完璧の仮面を剥がして、ぐちゃぐちゃにしてしまいたい!」
「どうせ汚いやり方で、教職員連中に取り入っているのだろう」
「(止めろ止めろ!もう私に関わるな!!)」
同級生達による妄信的な狂愛と嫉妬、そして百年に一度の逸材と言わしめる天才故の孤独が、アカデミーから卒業した筈の宗介に襲いかかる。
かつてはたった1人、この理不尽な苦しみに耐え抜いていた筈の宗介だったが、時間が彼を脆くしたのか呼吸が苦しくなりだした。
「(誰か、誰か助けて…
誰か!)」
「そんなトコで何してんの?」
「…っ?」
同級生達の声が掻き消え、代わりに別の声が宗介の左側あたりから聞こえてくる。
ようやく呼吸の落ち着いた宗介が、聞き馴染みのある関西特有のイントネーションであるものの、どこか幼いその声の方を振り向くと、驚きで目を見開いた。
「なぁ、自分そんなトコで何してるん?」
宗介に声をかけ続けているのは、間違いなく先程までアルバムの中にいた若い頃の慶彦だった。服装もオーダーメイドであつらえた高級スーツではなく、シンプルカジュアルなファストファッションに身を包んでいる。
その慶彦が、図書室の窓の縁に両腕を乗せ、窓際へもたれかかる様にして宗介を見つめているのだ。
「ご主人様、どうして…」
宗介が吸い込まれる様に慶彦の元まで近付くと、慶彦は今と変わらない、優しい笑顔を見せた。
「ずっと本に囲まれて窮屈やろ?たまには外に出て、リフレッシュしようや」
「な?」と慶彦が同意を求めると同時に、宗介の身体がフワリと浮かんだ。
「え、ちょ…!」
「よいっ、しょっと」
いつの間にか慶彦が両腕で宗介の細い腰を掴み、図書室の窓から宗介を引き摺り出したのだ。
まるで、幽閉されていた姫を救い出す王子の様に。
慶彦が宗介を校庭に立たせ、腰から手を離す。それを少しだけ名残惜しいと感じた宗介だったが、その直後慶彦に右手を掴まれ、休む間もなく心臓が飛び跳ねる。
「よっしゃ、じゃあ行こか」
その掛け声と共に、慶彦は宗介を引き連れ、走り出した。
そこからは宗介にとって、まるでコマ送りの様なスピード感だった。
まず最初に映画館で流行りの恋愛映画を2人で鑑賞し、号泣する慶彦を横目で見て苦笑する。
映画終わりで立ち寄ったカフェでスイーツを頼み、慶彦から「あーん」をおねだりされて、恥ずかしがりながらも「今日だけですよ」と了承し、慶彦にスイーツを食べさせてあげる。
ふらりと立ち寄ったゲームセンターで、慶彦からクレーンゲームで取ったぬいぐるみをプレゼントされ、
最後は慶彦の住むマンションにお邪魔し、慶彦の作った夕飯を2人で食べた後は布団へ入り、もらったぬいぐるみを抱きながら、慶彦の胸の中で穏やかな眠りにつく…。
「(このまま、時が止まってしまえば良いのに…)」
この宗介と慶彦の間に、主従関係など存在しない。
宗介は確かにこの時、“幸せ”を感じていたのだ。
しかし、その安らぎも長くは続かなかった
バサッ!
「…は…」
宗介が次に目を覚ますと、そこは元の物置の中だった。
持っていたアルバムが手元から落ちた音で、目覚めてしまったのだ。
持っていた懐中時計を見ると、時間はほんの数十分しか経っていなかった。それでも宗介にとっては何時間にも感じる夢だった。
一気に現実へと引き戻された宗介が、深く寄った眉間の皺を指でつねる。
「…くだらない夢を、見てしまった」
自分はご主人様•鴻上慶彦様の執事であり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
宗介はそう自分に言い聞かせた。
慶彦という主人が不在の中、鴻上家では宗介が屋敷内の整理整頓を行なっていた。本来は執事の配下にある使用人の仕事なのだが、書類整理が含まれると、宗介が確認しなければならない事も出てくるのだ。
「今日は、ここだったな」
宗介は長年開けられていなかった物置を開け、中の棚にある書類をパラパラと捲り中身の確認を始める。しばらくすると、中から少し色褪せたアルバムが見つかった。
「これは…?」
宗介が中を開けて見てみると、色んなシチュエーションをバックに、20歳前後位の慶彦が写った写真が収められている。おそらく大学時代のアルバムだろう。
「ふふ、お若くて可愛らしい」
写真に写っている慶彦は今の宗介と年齢はそう変わらないのだが、今の精悍な容貌とは違い、どこかあどけなさの残るその姿に、普段は冷静に徹する宗介も微かに目を細める。次第に興味が湧いてしまった宗介は、物置にあった簡易椅子に腰掛け、アルバムを鑑賞し始めた。
大学の学食やカラオケ、旅館の一室らしき場所で、多くの友人らしき者達と共に写っている慶彦。そんな眩しささえ感じる彼を、わずかに微笑をたたえながら眺める宗介だったが、時折出てくる女性と写る写真に関しては、どこか胸の奥がチクリと痛んだ。
「…ご主人様の事だから、きっと多くの友人に囲まれて、お可愛い恋人もいて、楽しい青春を謳歌されていたのだろう…」
自分とは違う。
自分とは、
住む世界も…
何もかも……
「…、え?」
いつの間にか眠っていたらしい宗介が目を覚ますと、そこには信じられない光景が広がっていた。
先程まで4畳半程の物置にいた筈が、多くの本棚や机が置かれた広い部屋に変わっている。宗介自身もその1つである机に伏せて眠っていたらしい。
宗介はこの場所に見覚えがあった。
「何故、学校の図書室に…?」
ここはかつて宗介が在籍していた、ジャパン•バトラーアカデミーの図書室だった。困惑する宗介が手元を見ると、服も鴻上家の執事服でなく、制服として支給されていた執事服を身に着けている。
「(これは…夢か…
っ、よりにもよって!!)」
頭を掻き毟る宗介の脳内に、かつての同級生の声が響き渡る。
「黒崎様は今日も完璧な美しさだ」
「学年トップだからと調子に乗りやがって」
「あぁ、あの完璧の仮面を剥がして、ぐちゃぐちゃにしてしまいたい!」
「どうせ汚いやり方で、教職員連中に取り入っているのだろう」
「(止めろ止めろ!もう私に関わるな!!)」
同級生達による妄信的な狂愛と嫉妬、そして百年に一度の逸材と言わしめる天才故の孤独が、アカデミーから卒業した筈の宗介に襲いかかる。
かつてはたった1人、この理不尽な苦しみに耐え抜いていた筈の宗介だったが、時間が彼を脆くしたのか呼吸が苦しくなりだした。
「(誰か、誰か助けて…
誰か!)」
「そんなトコで何してんの?」
「…っ?」
同級生達の声が掻き消え、代わりに別の声が宗介の左側あたりから聞こえてくる。
ようやく呼吸の落ち着いた宗介が、聞き馴染みのある関西特有のイントネーションであるものの、どこか幼いその声の方を振り向くと、驚きで目を見開いた。
「なぁ、自分そんなトコで何してるん?」
宗介に声をかけ続けているのは、間違いなく先程までアルバムの中にいた若い頃の慶彦だった。服装もオーダーメイドであつらえた高級スーツではなく、シンプルカジュアルなファストファッションに身を包んでいる。
その慶彦が、図書室の窓の縁に両腕を乗せ、窓際へもたれかかる様にして宗介を見つめているのだ。
「ご主人様、どうして…」
宗介が吸い込まれる様に慶彦の元まで近付くと、慶彦は今と変わらない、優しい笑顔を見せた。
「ずっと本に囲まれて窮屈やろ?たまには外に出て、リフレッシュしようや」
「な?」と慶彦が同意を求めると同時に、宗介の身体がフワリと浮かんだ。
「え、ちょ…!」
「よいっ、しょっと」
いつの間にか慶彦が両腕で宗介の細い腰を掴み、図書室の窓から宗介を引き摺り出したのだ。
まるで、幽閉されていた姫を救い出す王子の様に。
慶彦が宗介を校庭に立たせ、腰から手を離す。それを少しだけ名残惜しいと感じた宗介だったが、その直後慶彦に右手を掴まれ、休む間もなく心臓が飛び跳ねる。
「よっしゃ、じゃあ行こか」
その掛け声と共に、慶彦は宗介を引き連れ、走り出した。
そこからは宗介にとって、まるでコマ送りの様なスピード感だった。
まず最初に映画館で流行りの恋愛映画を2人で鑑賞し、号泣する慶彦を横目で見て苦笑する。
映画終わりで立ち寄ったカフェでスイーツを頼み、慶彦から「あーん」をおねだりされて、恥ずかしがりながらも「今日だけですよ」と了承し、慶彦にスイーツを食べさせてあげる。
ふらりと立ち寄ったゲームセンターで、慶彦からクレーンゲームで取ったぬいぐるみをプレゼントされ、
最後は慶彦の住むマンションにお邪魔し、慶彦の作った夕飯を2人で食べた後は布団へ入り、もらったぬいぐるみを抱きながら、慶彦の胸の中で穏やかな眠りにつく…。
「(このまま、時が止まってしまえば良いのに…)」
この宗介と慶彦の間に、主従関係など存在しない。
宗介は確かにこの時、“幸せ”を感じていたのだ。
しかし、その安らぎも長くは続かなかった
バサッ!
「…は…」
宗介が次に目を覚ますと、そこは元の物置の中だった。
持っていたアルバムが手元から落ちた音で、目覚めてしまったのだ。
持っていた懐中時計を見ると、時間はほんの数十分しか経っていなかった。それでも宗介にとっては何時間にも感じる夢だった。
一気に現実へと引き戻された宗介が、深く寄った眉間の皺を指でつねる。
「…くだらない夢を、見てしまった」
自分はご主人様•鴻上慶彦様の執事であり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
宗介はそう自分に言い聞かせた。
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