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第二章
第3話
しおりを挟むオレの
『独白』に
誰も
何も
言わなかった。
いや。
『言えなかった』のかも
しれない。
だが
動いた者はいた。
「ルーナ・・・」
オレの声に
壁際にいた仲間たちが
ベッドの周りに
駆け寄る。
・・・ルーナ?
オレたちの声に
ルーナは
何の反応も
見せない。
ただ
チカラなく
天井を
見ているだけだ。
その目も
焦点が
定まっていない。
「ルーナ」
神官職の
オラフが
ルーナに
手を翳して
声をかけるが
やはり
反応はない。
「ルーナのココロはココにありません」
眉間に
シワを寄せて
オラフは
首を
横に振った。
オラフの
『声』は
正気に戻す
チカラを
持っている。
その声に
反応しない・・・
「ルーナ!」
オレの声にも
反応を見せず
ルーナの目は
再び
閉ざされた。
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