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第四章
第6話
しおりを挟む指輪は
ルーナの両親のものだった。
村人は
野ざらしで
すでに骨となっていたが
全員を一ヶ所に埋葬することにした。
それは
『ルーナのため』でもあった。
ルーナの両親を
運ぼうとした時に
二人の指輪を見つけた。
ルーナの指には
大きすぎた形見の指輪。
ヒモを通して
首からかけさせようとしたが
「無くしちゃうのイヤ」
とルーナが言い出したため
カミュがアイテムボックスに入れていた。
その頃はまだ
どこにでもある
『木彫りの指輪』だった。
ルーナは
その後も
何度か取り出しては
両親を思い出していたが
先日出した時に
『聖石の欠片』が填められていた。
ルーナが
母親の指輪に指を通すと
大きかった指輪が
指に合わせて小さくなった。
ルーナに促されて
父親の指輪に
カミュが指を通すと
ルーナの時同様
指に合わせて小さくなった。
指輪には
『探索魔法解除』や
『生活魔法』から
『高等魔法』を含めた
『この世のありとあらゆる魔法』が
使えるようになっていた。
そして
『隠れ里独特の結界』が
張れるようにもなっていた。
「何よそれ!」
「『偉大な魔法使いの木』で作られた指輪だからだろ」
カミュの言葉に
みんなが納得する。
伝説の賢者が
際限のない魔力を注ぎ込んで
自身の死後も
『隠れ里』に結界を張り
人々を守り続けられるように願った
『偉大な魔法使いの木』
その木から作られた指輪なら
『賢者が使っていた魔法』を
秘めていても
おかしくはない。
「ああ。ですからユルグが探索魔法を使っても、お二人の居場所が分からなかったんですね」
オラフが
納得したように呟く。
それはまだいい。
我慢しよう。
問題は
続いて言った
ミリアのセリフ
「だからといって、寝る時まで結界張らなくてもいいでしょ!」
・・・・・・覗くな!
結界を張るのは
ルーナのためである。
今でも夢で魘される
ルーナの
苦しむ姿を
周りに見られたくない。
とくに
ユルグには・・・
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