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第四章
第7話
しおりを挟む魔力に
『底』が出来たことで
成長を
抑える必要が無くなり
少しずつ
成長するのではと思われていた。
なのに
「全然、おっきくならな~い!」
なんで?
どして?
今日もまた
途中で体力が切れて
カミュに抱えられている。
「んむぅ・・・」
「眠いんだろ?ガマンしないで寝てろ」
「むー・・・。眠くない」
「ムリするな」
「・・・してないもん」
「ハイハイ」
カミュに
一定のリズムで
背中を軽く叩かれて
目蓋が落ちてくる。
「どう?ルーナ眠った?」
「ああ」
カミュが
寝かしつけると
あっという間に
寝息をたてて
眠っているルーナ。
「最近のルーナは、無理をしてでも起きていようとしますね」
オラフが
ルーナの頭を撫でる。
「誰かさんたちが『夜更かしは大人の特権』っていうから」
「「スマン」」
そうなのだ。
最近のルーナは
目をこすりながら
少しでも長く起きていようと
頑張っている。
それは
日中の体力を
大幅に減らしてしまっている。
・・・逆効果なのだ。
「ルーナは、早く大きくなりたがっているからなぁ」
ユルグの言葉に
カミュは思い当たることがあった。
あれは里にある『ヒカリゴケの洞窟』の中でのことだ。
「カミュ。コーヒーって美味しいの?」
いつものように
『ハチミツ入りホットミルク』
を飲んでいた
ルーナ。
「ルーナにはまだムリだろ」
「ヤ。飲みたい」
なんでも『試してみたい』
ルーナには
止めても逆効果なのは分かっている。
「じゃあ、ひと口だけな」
「わーい!」と喜んで
ひと口飲んだ
ルーナ。
「にっがーい!」
「だから言っただろ」
「エーン。口の中がにがいよー」
涙を浮かべて
カミュの首にしがみつくルーナ。
ルーナの身体を
そのままの状態で支えて
ルーナのマグをとる。
「ホラ。これを飲んでろ」
ルーナを
自身のヒザに乗せて
マグを手渡す。
一気に
半分まで飲み干して
カミュを見上げる
「にがかったよー」
「ちゃんと人の言うことを聞かないから」
「だって・・・『コーヒーは大人の飲み物だ』ってログとバムが」
またアイツらか。
「そんなに急いで『大人』になる必要はないだろ」
その言葉に膨れるルーナ。
ルーナは気付いていないのだろう。
少しずつ、確実に大きくなっている事に。
「そんなに『大人』になりたいか?」
「うん!」
「よし」と言って
ルーナを
ヒザからラグに下ろす。
「『大人』なら一人で座らないとなー」
抱っこもダメだし
夜も一人で寝るんだぞー。
「やだー!ルーナ、まだ『子供』だもん!」
カミュにしがみついて
グズり出すルーナ。
ルーナが
『大人』になれるのは
まだ先のようだ。
もちろん
ログとバムには
しっかり『お話し』をして
二度と『大人』の話は
させない約束をさせた。
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