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104.
しおりを挟む夕食は魚だった。
メイン料理はサワラの甘酢あんかけ。
私の小説では『グークース』と呼ばれる料理のひとつ。
作品では『南蛮漬けにした肉や魚を焼いたり蒸したりする』としているが、ホイル焼きや陶板焼き、そして甘酢あんかけをかけたり……ってバリエーションが多い。
家でもピクルスと一緒に漬けて冷蔵庫で寝かせて、焼いたり蒸したりする。
まあ、調理過程というか保存方法のことをグークースというんだけどね。
入院前から体調の問題もあって実家に帰省していたから、グークースは作れなかった。
だから、久しぶりで美味しく完食しました。
気付いたら異常な光景だった。
有料の一人部屋( トイレつき)が空いてるのは金額が高いから。
それは理解できる。
しかし、二人部屋も空室で、四人部屋に入っているのもたまに2人のところはあるもののほとんどが1人か空室。
それに気付いたのはトイレに行ったときだった。
電気のついている部屋が極端に少ない。
『コロ ナ感染者がでたな』
感染者がでると、その病棟は入院患者の受け入れを停止する。
それは前の月でもとった対処法。
そうなると、今回は情報公開をしていないことになる。
少人数だからなのか?
面会者による感染で院内感染ではないからか?
しかし、私と母以外には病室での面会をさせていたじゃないか。
それで帰せる人たちを退院という形で急いで追い出したわけだ。
私はまだ手術から一週間もたっていない。
にも関わらず、病院から追い出そうとした。
そういえば入院初日に看護師が言ったよね。
「死ね‼︎」って。
( 81話参照 )
その言葉を実行に移そうと動き出したわけだ。
看護師たちの悪意ある言動はここからさらに増えていった。
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