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石毒の蛇
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ギュンター・フォン・レドリッヒは、即位式が行われる大聖堂には足を向けず、その後に初勅が述べられるはずの旧闘技場跡――それは、今や「新領邦議会堂」と呼ばれていた――に朝から向かっていた。
ミッテンラード通りは混み合い、同じ目的で同じ方向に歩く市民で一杯だった。早めに行かないと建物に入れないかもしれない。ローブに髪を隠したギュンターは、こころもち足を速めた。
貴族の身分を使って、ローレと共に即位式に出席することも、議会堂の貴族席に座ることも出来る身ではあったが、一度退いた社交界の面々から好奇の目で見られるのは嫌だった。まして話しかけられ、探りを入れられたとして、かつての自分のように軽やかにかわせる気がしない。通りすがりの人の口から「熊殺しのフリッツ」の名を聞き取るだけで胸がざわつくというのに……
ギュンター・フォン・レドリッヒではなく、バジリスクとして、一介の記者として傍聴する。それが自らに相応しいのだ、と彼は自分に言い聞かせた。
街並みの向こうに新領邦議会堂の高い壁が見えた。旧闘技場跡地の崩れた壁は補修され、美々しく塗り直されて、薄曇りの空の下、白々と輝いていた。
もうすぐ、あの男の姿を見られる……
そう思った瞬間、春の嵐のような不穏な喜びが胸に満ち、ギュンターは息を詰まらせた。
(この想いが、いつか失くなることもあるのだろうか……)
苦く唇を噛み締めながら、彼は動かぬ左手を固く抱き、顔を隠して雑踏に紛れた。祝祭の予感に賑わう人々の中、彼は背を丸めて足早に歩きつづけた。
新領邦議会堂は、公国近衛兵とアルトシュタット市民兵に守られ、入る者の身体検査が行われている。入場を希望する市民の長い列が門前にできつつあった。
*
大聖堂前の広場では、埃まじりの強い風が公国旗を吹きなびかせ、人々の裳裾を引きむしりながら暴れまわっていた。しかし、それにもかかわらず、帽子を押さえる人々の顔は明るかった。人々の葡萄酒と白パンが振る舞われ、笑顔の市民たちが新公爵に手を振り、歓声を上げていた。緋色のマントを翻し、フリードリヒは群衆に手を振った。大聖堂の鐘が鳴り、祝砲が打ち鳴らされる。ルードルフは、翼廊の窓から外を伺いつつ、賑やかに退出しようとしている市民たちを眺めた。新公爵と貴族たちは、それぞれ美々しく飾り付けられた六頭立ての馬車に乗り込んでいたが、記者団にも馬車が用意されており、レッチェンとその同輩たちも続いて車中の人となった。続いて金の十字に飾られた馬車に、美々しい祭服(カズラ)に身を包んだ司祭たちがしずしずとそれに続いた。
(結局は何事もなく終わったか……)
ラッパが吹き鳴らされ、馬車は新領邦議会堂へと向けて、動き出した。ルードルフは、小さく息をつくと、フィオネルに合流するため身廊に下りた。
縮れ毛の若者は、無表情に、立ち去る市民たちを見送っている。
そのとき、不意に回廊から話し声が聞こえて、二人はさっと壁際の死角に寄った。声はひそめられているがとげとげしく、また若かった。
「……ですから、そのようなことにはもうご協力できないと申し上げているのです」
なじりながら姿を現したのは、白麻の長衣(アルベ)をまとった若い助任司祭だった。「猊下のお考えと思えばこそ口を噤んでは来ましたが、まさかこのようなだいそれた……神を恐れなさい!」
話している相手は年嵩のようだった……ルードルフはちらとフィオネルと目を見交わし、気配を殺して回廊の方へと歩を進めた。
「君は、未だ何を目指しているかを分かっていないのだよ。神の御心の何を君は知っているというのだね、兄弟よ」
「無辜の民を殺して、何が神の意思か! そこをどきなさい、私は行きます」
「自警団へ?」
その声に冷え冷えとした殺気が籠もるのを聞き取ったとき、ルードルフは音もなく石造りの床を走った……フィオネルが抜剣する気配を感じた。しかし回廊に飛び出したとき、ナイフの鈍い光がきらめき、白麻の長衣を真っ赤に染めた青年がくずおれるところだった。ルードルフは、倒れかけた男を咄嗟に支えた。
乱れた枯れ葉色の髪を翻し、黒衣の男が走りさろうとしていた。フィオネルが短く叫んだ。「シュヴィンドル……!!」
黒衣の男は一瞬振り返り、微笑んだ。
フィオネルが回廊を走るのを視野の隅に確認したとき、若い叙任司祭が、手を伸ばしてルードルフの外套にしがみついた。白衣を染めた血液の量は、既に取り返しがつかず、しかもさらに広がり続けていた。
色を失った唇が、回廊の薄闇のなか動き、言葉を形づくった。
「……伝えてくれ……」
青年は囁いた。声は弱く、ルードルフが顔を近づけなければ聞き取ることができないほどだった。
「聖……ファイエルの……」
唇にごぼっと音を立てて血液が溢れ、青年は咳き込んだ。彼は必死に伝えようと、残った生命を費やしてもがき、口中の血液を吐き出した。掠れた声を振り絞って囁く。その言葉を聞き取って、ルードルフは愕然とした。
青年の目が焦点を失い、しがみついていた指がずり落ちる。
――爆薬……と、最後の言葉は聞こえた。
フィオネルが走り戻った。「取り逃しました。そっちはどうです」
「死んだ」
ルードルフは立ち上がった。
「爆薬、聖ファイエル――と言っていた」
「聖ファイエル?」
フィオネルは眉をひそめた。
「聖ファイエル広場のことか?」
「いえ……」フィオネルは、声を抑えて言った。「聖ファイエルの聖遺骨のことではありませんか」
「聖遺骨?」
「ええ」
表情に乏しいフィオネルの双眸が、深刻な光を宿した。
「新公爵の初勅に際して神の威光を示すために、司祭たちが予め運んでいったと聞きます。
――旧闘技場跡、つまり新領邦議会堂へ」
ルードルフは、自分の息が浅くなるのをどこか遠くに聞いた。
新領邦議会堂には、フリードリヒ・フォン・エーデルハイトと……
――レッチェンがいる。
ものも言わず、ルードルフは外套を翻して駆け出していた。
ミッテンラード通りは混み合い、同じ目的で同じ方向に歩く市民で一杯だった。早めに行かないと建物に入れないかもしれない。ローブに髪を隠したギュンターは、こころもち足を速めた。
貴族の身分を使って、ローレと共に即位式に出席することも、議会堂の貴族席に座ることも出来る身ではあったが、一度退いた社交界の面々から好奇の目で見られるのは嫌だった。まして話しかけられ、探りを入れられたとして、かつての自分のように軽やかにかわせる気がしない。通りすがりの人の口から「熊殺しのフリッツ」の名を聞き取るだけで胸がざわつくというのに……
ギュンター・フォン・レドリッヒではなく、バジリスクとして、一介の記者として傍聴する。それが自らに相応しいのだ、と彼は自分に言い聞かせた。
街並みの向こうに新領邦議会堂の高い壁が見えた。旧闘技場跡地の崩れた壁は補修され、美々しく塗り直されて、薄曇りの空の下、白々と輝いていた。
もうすぐ、あの男の姿を見られる……
そう思った瞬間、春の嵐のような不穏な喜びが胸に満ち、ギュンターは息を詰まらせた。
(この想いが、いつか失くなることもあるのだろうか……)
苦く唇を噛み締めながら、彼は動かぬ左手を固く抱き、顔を隠して雑踏に紛れた。祝祭の予感に賑わう人々の中、彼は背を丸めて足早に歩きつづけた。
新領邦議会堂は、公国近衛兵とアルトシュタット市民兵に守られ、入る者の身体検査が行われている。入場を希望する市民の長い列が門前にできつつあった。
*
大聖堂前の広場では、埃まじりの強い風が公国旗を吹きなびかせ、人々の裳裾を引きむしりながら暴れまわっていた。しかし、それにもかかわらず、帽子を押さえる人々の顔は明るかった。人々の葡萄酒と白パンが振る舞われ、笑顔の市民たちが新公爵に手を振り、歓声を上げていた。緋色のマントを翻し、フリードリヒは群衆に手を振った。大聖堂の鐘が鳴り、祝砲が打ち鳴らされる。ルードルフは、翼廊の窓から外を伺いつつ、賑やかに退出しようとしている市民たちを眺めた。新公爵と貴族たちは、それぞれ美々しく飾り付けられた六頭立ての馬車に乗り込んでいたが、記者団にも馬車が用意されており、レッチェンとその同輩たちも続いて車中の人となった。続いて金の十字に飾られた馬車に、美々しい祭服(カズラ)に身を包んだ司祭たちがしずしずとそれに続いた。
(結局は何事もなく終わったか……)
ラッパが吹き鳴らされ、馬車は新領邦議会堂へと向けて、動き出した。ルードルフは、小さく息をつくと、フィオネルに合流するため身廊に下りた。
縮れ毛の若者は、無表情に、立ち去る市民たちを見送っている。
そのとき、不意に回廊から話し声が聞こえて、二人はさっと壁際の死角に寄った。声はひそめられているがとげとげしく、また若かった。
「……ですから、そのようなことにはもうご協力できないと申し上げているのです」
なじりながら姿を現したのは、白麻の長衣(アルベ)をまとった若い助任司祭だった。「猊下のお考えと思えばこそ口を噤んでは来ましたが、まさかこのようなだいそれた……神を恐れなさい!」
話している相手は年嵩のようだった……ルードルフはちらとフィオネルと目を見交わし、気配を殺して回廊の方へと歩を進めた。
「君は、未だ何を目指しているかを分かっていないのだよ。神の御心の何を君は知っているというのだね、兄弟よ」
「無辜の民を殺して、何が神の意思か! そこをどきなさい、私は行きます」
「自警団へ?」
その声に冷え冷えとした殺気が籠もるのを聞き取ったとき、ルードルフは音もなく石造りの床を走った……フィオネルが抜剣する気配を感じた。しかし回廊に飛び出したとき、ナイフの鈍い光がきらめき、白麻の長衣を真っ赤に染めた青年がくずおれるところだった。ルードルフは、倒れかけた男を咄嗟に支えた。
乱れた枯れ葉色の髪を翻し、黒衣の男が走りさろうとしていた。フィオネルが短く叫んだ。「シュヴィンドル……!!」
黒衣の男は一瞬振り返り、微笑んだ。
フィオネルが回廊を走るのを視野の隅に確認したとき、若い叙任司祭が、手を伸ばしてルードルフの外套にしがみついた。白衣を染めた血液の量は、既に取り返しがつかず、しかもさらに広がり続けていた。
色を失った唇が、回廊の薄闇のなか動き、言葉を形づくった。
「……伝えてくれ……」
青年は囁いた。声は弱く、ルードルフが顔を近づけなければ聞き取ることができないほどだった。
「聖……ファイエルの……」
唇にごぼっと音を立てて血液が溢れ、青年は咳き込んだ。彼は必死に伝えようと、残った生命を費やしてもがき、口中の血液を吐き出した。掠れた声を振り絞って囁く。その言葉を聞き取って、ルードルフは愕然とした。
青年の目が焦点を失い、しがみついていた指がずり落ちる。
――爆薬……と、最後の言葉は聞こえた。
フィオネルが走り戻った。「取り逃しました。そっちはどうです」
「死んだ」
ルードルフは立ち上がった。
「爆薬、聖ファイエル――と言っていた」
「聖ファイエル?」
フィオネルは眉をひそめた。
「聖ファイエル広場のことか?」
「いえ……」フィオネルは、声を抑えて言った。「聖ファイエルの聖遺骨のことではありませんか」
「聖遺骨?」
「ええ」
表情に乏しいフィオネルの双眸が、深刻な光を宿した。
「新公爵の初勅に際して神の威光を示すために、司祭たちが予め運んでいったと聞きます。
――旧闘技場跡、つまり新領邦議会堂へ」
ルードルフは、自分の息が浅くなるのをどこか遠くに聞いた。
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