泡沫の王と碧落のコール

RabbitBaron

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第1章 泡沫の王現る時来たれり

EP2 海上列車に乗って

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EP02
_____________________________________________________________________
私の実家はこの同じガラムヘイルの中でも下の方にある
海を渡る必要があるので
私の海岸沿いと地区では主に海上列車で移動する

ナギサ
"さあコールさん。今日はあれ...乗ります....."

ちょうど駅の近くまで来た時遠くから走ってくる
海上列車が見えた.....
ぽっぽーーーと音を立てて蒸気機関の音がする....

返事がないと思ったらコールさんは
無邪気な子供のように大きな口を開けて見入っていた
もしかして初めてみたのだろうか....?

ナギサ
"コールさん...列車...好き?
コール
"....レッシャ....スキ..."

なんだか興味津々に見入っている...
なんだか私も子供の頃家族で初めて乗った日を思い出す

コール
"....オモシロイ....."
ナギサ
"今日はこれに乗る....ます...."

あぁ私までカタコトになってしまった.....
コールさんはまだこちらの言語に慣れていないようで
カタコトで話すのでわかるように接するようにと言われたが...
するとコールさんが微笑む...

コール
"ノル....マス,,,?ノリマス......"

ナギサ
"そう乗ります!
(あぁ私が言葉を訂正されて恥ずかしい.....)
"コールさん....言葉....うまい....."

コール
"....ナギサ....モ...コトバ...ウマイ...."

ナギサ
"ありがとう..."
(おぉどこまで会話が通じるのかわからなかったけど
日常の会話はできるのかもしれない)
"よしコールさん乗れそうですよ"

ふと思ったけどコールさんの外見は目立つけど...
大丈夫だろうか....?いやこの国は王国外からも
いろんな国籍の人がいるから大丈夫だとは思うが...

ふと振り返ると彼はキョロキョロと周りを
見渡してなんだか不審な動きをしている.....
みたことないものばかりできっと慣れないんだろう
まだこのあたりは王国の主要な地区なので人通りも多く
万が一迷子にでもなられたら困る......というわけで...

ナギサ
"コールさん...手..繋ぎましょう...."

コールさんの瞳は最初こそ戸惑いの色を見せていたが
すぐに口元の子を描くように微笑んだ

コール
テ...ツナグ...

ナギサ
......ハイ...行きましょう

そうして私たちは手を繋いだまま列車に飛び乗った
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