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第1章 泡沫の王現る時来たれり
EP3 まるで子供の頃のよう
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EP03
_________________________________________________________________
コールさんと私は今
私の実家がある南の地区へ
この海上列車に乗って向かっている.....
コールさんはずっとキョロキョロと外の景色を眺めている...
なんだか初めて都会に来た時を思い出すな....
あの頃はあんなに私も無邪気だったのに.....
正直都会のOL生活は私の思っていたような
キラキラとしたものじゃなかった
でもソレも人生経験だと思う....
ナギサ:
"あっコールさん...立ち上がるのはダメですよ....危ないので....."
コール:
".....スワル....ワカッタ...."
そういうと素直に席についた...
周りの乗客もなんだかこのやりとりを見ていたようで
クスッと笑う声が聞こえた気がする....
そういえば私たちはなぜかずっと手を繋いだままいる...
私から先に最初繋ごうと言った手前
こっちから振り解けない.....
普通ならイケメンと手を繋いでどきどきとするのだろうが
今の私にはコールさんの身に何かあってはいけない
という責任感の方が大きいので
そんな浮かれた気持ちにはなれない....
ナギサ:
(コールさんの手...最初は冷たかったけど...心地良くなってきたな,,,
もしかしたら...リヴァテリアの人は少し私たちよりも
基礎体温が低いのかもしれないな....)
そんな時私のメッセンジャーに父から連絡があった
ゆっくり話している時間がなかったので
電子メールを送らせてもらった。
私の部屋の水槽の準備としばらく実家に戻ることを伝えたのだ
親父のコウゾウ...のメールは
"ナギサちゃん!!☺️お仕事お疲れ様🐟
えっ💦そっかそっか家に戻ってくるんだね☺️✨
パパはとても嬉しいです‼️
水槽だね!また前みたいにお魚さんを飼うのかなっ😃✨
準備しておきます^ ^/ハート"
...............うちのパパはどうして普段は普通なのに
メールだとこう......
それはさておき....うちのパパはあんまり細かいことまでは
聞いてこないから本当にありがたい......
そして今のうちになんて説明するか考えておこう....
コールさんは相変わらずなんだかソワソワしていて
窓の外を見ているみたいだった
海を真っすぎ見つめている?
やっぱり海に帰りたいとか思ったりするのだろうか?
ナギサ
コールさんは...海が...好き...?
コール
...スキ...コール...オウチ...
コールさんの故郷だから好きだという意味だろうか?
そうかやっぱり私だってこうしてなんだかんだ
故郷に帰りたいって思うし現に今帰郷している
コールさんも本当は故郷に帰りたくて
仕方がないのかもしれないな
なんとか私がしっかり送り返してあげないと
ふとコールさんがこちらを見つめていたことに気がついた
彼は優しく微笑みながら
コール
ナギサ...ハ...ウミ...スキ?
コールさんの予期しなかった質問に少し驚いた
ナギサ
え、えっと...。まあ普通ですかね。
咄嗟に愛想のない返しをしてしまったが
でもこれは私にとって本心でもある
コールさんは少し驚いて少し目を見開いたが
コール
...ナギサ...ウミ...キライ..?
ナギサ
それは...
その先を言葉にしようとすると息が詰まる
だって"あの日"を思い出してしまうから
そんな時コールさんが握っていた手を強く握り返した
コールさんは何か言ってくるのかと思いきや
私の顔を心配そうに眺めていた
そしてまた口を開いた
コール
...ナギサ...コワクナイ....
彼の不器用な言葉だけれど私には
”大丈夫だよって"言ってくれたような気がした
ナギサ
...ありがとう...コールさん
なんだか少し安心するふと彼の顔を見ると
彼の体の文様が綺麗なピンク色に光る
なんだか感情の高鳴りを感じるような
でもなんだか安らぎを感じる光だった
コール
...アリガトウ?
ナギサ
...えっと...つまり...ナギサ...アナタ..好き
コールさんはそういうと少し照れくさそうに
目を背けたが今度は体の光が黄色に変化した
...これはもしや感情によって色が変わったりするのだろうか...
そんなことを考えているとアナウンスがなった
""本海上列車はまもなくガラムヘイル南区に到着です""
ふと窓の外を見ると
慣れ親しんだ我が故郷が見えてきた
ああやっぱ変わらないなあそこは
ナギサ
コールさん...着きますよ
そういうとコールさんは大きく口を開けて微笑んだ
なんだかさっきまでと違い好奇心旺盛なわんぱくな表情で
窓の外の島を見てどこかウキウキとしているように感じた
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コールさんと私は今
私の実家がある南の地区へ
この海上列車に乗って向かっている.....
コールさんはずっとキョロキョロと外の景色を眺めている...
なんだか初めて都会に来た時を思い出すな....
あの頃はあんなに私も無邪気だったのに.....
正直都会のOL生活は私の思っていたような
キラキラとしたものじゃなかった
でもソレも人生経験だと思う....
ナギサ:
"あっコールさん...立ち上がるのはダメですよ....危ないので....."
コール:
".....スワル....ワカッタ...."
そういうと素直に席についた...
周りの乗客もなんだかこのやりとりを見ていたようで
クスッと笑う声が聞こえた気がする....
そういえば私たちはなぜかずっと手を繋いだままいる...
私から先に最初繋ごうと言った手前
こっちから振り解けない.....
普通ならイケメンと手を繋いでどきどきとするのだろうが
今の私にはコールさんの身に何かあってはいけない
という責任感の方が大きいので
そんな浮かれた気持ちにはなれない....
ナギサ:
(コールさんの手...最初は冷たかったけど...心地良くなってきたな,,,
もしかしたら...リヴァテリアの人は少し私たちよりも
基礎体温が低いのかもしれないな....)
そんな時私のメッセンジャーに父から連絡があった
ゆっくり話している時間がなかったので
電子メールを送らせてもらった。
私の部屋の水槽の準備としばらく実家に戻ることを伝えたのだ
親父のコウゾウ...のメールは
"ナギサちゃん!!☺️お仕事お疲れ様🐟
えっ💦そっかそっか家に戻ってくるんだね☺️✨
パパはとても嬉しいです‼️
水槽だね!また前みたいにお魚さんを飼うのかなっ😃✨
準備しておきます^ ^/ハート"
...............うちのパパはどうして普段は普通なのに
メールだとこう......
それはさておき....うちのパパはあんまり細かいことまでは
聞いてこないから本当にありがたい......
そして今のうちになんて説明するか考えておこう....
コールさんは相変わらずなんだかソワソワしていて
窓の外を見ているみたいだった
海を真っすぎ見つめている?
やっぱり海に帰りたいとか思ったりするのだろうか?
ナギサ
コールさんは...海が...好き...?
コール
...スキ...コール...オウチ...
コールさんの故郷だから好きだという意味だろうか?
そうかやっぱり私だってこうしてなんだかんだ
故郷に帰りたいって思うし現に今帰郷している
コールさんも本当は故郷に帰りたくて
仕方がないのかもしれないな
なんとか私がしっかり送り返してあげないと
ふとコールさんがこちらを見つめていたことに気がついた
彼は優しく微笑みながら
コール
ナギサ...ハ...ウミ...スキ?
コールさんの予期しなかった質問に少し驚いた
ナギサ
え、えっと...。まあ普通ですかね。
咄嗟に愛想のない返しをしてしまったが
でもこれは私にとって本心でもある
コールさんは少し驚いて少し目を見開いたが
コール
...ナギサ...ウミ...キライ..?
ナギサ
それは...
その先を言葉にしようとすると息が詰まる
だって"あの日"を思い出してしまうから
そんな時コールさんが握っていた手を強く握り返した
コールさんは何か言ってくるのかと思いきや
私の顔を心配そうに眺めていた
そしてまた口を開いた
コール
...ナギサ...コワクナイ....
彼の不器用な言葉だけれど私には
”大丈夫だよって"言ってくれたような気がした
ナギサ
...ありがとう...コールさん
なんだか少し安心するふと彼の顔を見ると
彼の体の文様が綺麗なピンク色に光る
なんだか感情の高鳴りを感じるような
でもなんだか安らぎを感じる光だった
コール
...アリガトウ?
ナギサ
...えっと...つまり...ナギサ...アナタ..好き
コールさんはそういうと少し照れくさそうに
目を背けたが今度は体の光が黄色に変化した
...これはもしや感情によって色が変わったりするのだろうか...
そんなことを考えているとアナウンスがなった
""本海上列車はまもなくガラムヘイル南区に到着です""
ふと窓の外を見ると
慣れ親しんだ我が故郷が見えてきた
ああやっぱ変わらないなあそこは
ナギサ
コールさん...着きますよ
そういうとコールさんは大きく口を開けて微笑んだ
なんだかさっきまでと違い好奇心旺盛なわんぱくな表情で
窓の外の島を見てどこかウキウキとしているように感じた
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