精霊と共に異世界へ

徹恵心 アキラ

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ダンジョンが静寂包まれた

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「アイスアロー!」

細い矢が飛び竜に当たるもダメージはなく、ピクリとも動いていない。
何だ?
声の方を向くと、ステラに寄りかかりながらも、何とか立っているレイラがいた。

「一体どうなってるのよ!
あの竜は何?
ここは何処なのよ」

「レイラさん、目を覚ましましたか。
ステラをお願いします。
彼奴は俺が戦います」

「それとアレンは?
ライ兄は何処?」

「完結に説明しますが、アレンが裏切りました。
僕達は奴に、ダンジョンの更に下に送られています」

「アレンが!?
勇者がそんな事を?
まさか!!」

戦う前にレイラさんが話してきた。
ザックリであるが、説明すると何故かレイラの言葉に竜が反応した!?

「……勇者だと!
……アァアアアアアア!!」

腕をガチャガチャし、尻尾を縦横無尽に振り回す。
風が起こりレイラ達は、洞穴に飛ばされる。
まるで嵐の中の様だが、正気でない今がチャンスかな。
大剣を持ち走り跳ぶ。

「シン。
重くなってくれ。
俺はこのまま全力を出し、叩きつける!」

「わかった!」

今持てる最大の一撃を込める。
竜も反応して右手が飛んでくる!

奴の右手と、俺の大剣が空中で当たる。
ズンと竜が少し陥没し、押し込む。
いけるか!?

「ドカッ」

右側よりダメージが入る?
次の瞬間、左へ吹き飛ばされ、地面に叩きつけられ剣を離し、ゴロゴロと転がされた。

「何が起きた?
何故攻撃をくらう?」

目の前がチカチカする。
上半身のみ起こし見ると、大剣は右腕に食い込んでいるものの、左手で掴み取り落とす。
カランと大剣が地についた音が響く。
鱗を叩き割っているが、中まで届いておらず出血が見られない……マジか。

最悪だな。

「お前では私を倒すのは無理だ。
最後に言うことは無いか!」

竜が喋った!?

「ツルギ……諦めましょう」

四つん這いでレイラが出て叫ぶ。
お互いボロボロだな。

「ツルギ終わりだよ。
アレ以上の攻撃は出せないよ」

犬の姿で近づき話す。
何か久々見たな。

フラフラながらも立ち考える。
言うこと?諦める?終わり?
……クソッたれがあぁぁぁぁぁああああああ!


「諦めたくないんだよ!
終わりたくないんだよ!
言うことだと?
あぁ、言ってやるよ!
まだ剣もまだまだだし、魔法も覚えたばっかり、勇者の馬鹿をぶん殴ってもいない!
何もかも中途半端なんだよ!
俺はただ家族を愛し、ほのぼのと慎ましく暮らす。
目の前で魔物等に生活を脅かされたり、苦しんでいる姿を見るのは嫌だから戦う。
そして何より、嫁を見つけるまで生き続けてやるんだよ!」

大声を出した後、周りが静寂に包まれた。
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