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第一章 夜の淵を走る
第1話 最悪の交渉
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「もう、この便は満員だ!」
駅員が叫んだ。
「次の便が明日の昼に着く。それを使ってくれ。ここにはもう乗れない。」
列車に乗るために、駅に詰めかけていた人々は、およそ200名。その全員から、一斉にため息がもれた。
がっくりとうなだれるもの。ひざまずいて、泣き出すもの。
「ククルセウの軍勢は、もうヤンガの砦を落としたんだ。」
多少、ほかのものより、マシな身なりをし男が駅員に詰め寄った。
「おそらく、夜のうちに軍の再編成を整えて、明日の朝には、この街に攻め寄せる。」
「街を焼かれたくないのか?
なら、いいことを教えてやる。大急ぎで、ククルセウの勝利を祝うノボリを作って、街中に立てるんだ。それから、酒蔵をあけて、やって来た兵隊どもをタダで飲み食いさせろ。」
「ふ。ふざけるなっ!」
顔を真っ赤にして男は怒鳴った。
「ククルセウのやつらを、尻尾を振って迎えろ、と言うのか。そんなことが出来るものか。」
「なら、剣をとって戦うんだな。」
駅員は冷たく言った。
「武器は、逃げた守備隊が置いておいたままのものが、まだあるだろう。誇りをもって、生命を投げ出すのは、心象としては悪くない。何日か足止め出来れば、むこうから、講和を持ちかけてくる。やつらもそうそう馬鹿じゃない。ヤンガだって、進撃しすぎなくらいなんだ。ここを長期占領しようとしても、物資が滞って、孤立したあがくに全滅の危険すらある。
この街をいったん形だけでも勢力圏に収めれば、勝利宣言だけして、そうそうに撤退するだろう。」
男は振り返った。
戦えるものは、全体の半分、いや三分の一。ぎりぎりまで、逃げ遅れた街のものは、女子供連れや、老人が多い。
戦は様変わりしている。鎧兜を身に着けて、えいえいおうと声をあげれば、なんとかなる時代は、半世紀まえに終わった。
しかるべき訓練をうけた専門家が、隊を組んで行うものが、現代の戦だ。そこに素人が、入り込む余地はほとんどない。
「別に席にすわらせなくてもいいのでは?」
冷静、というより、のんびりした声だった。
駅員と男は、声の主を振り返った。
まだ若い。いや若いというより、こどもだった。
見かけは、十代の半ば。もちろん、戦乱の世ではそんな年で戦場に駆り出されるものも少なくはない。
だが、少年は兵士には見えなかった。
革製の鎧は、それをずっときたまま旅のできる軽装のもの。華奢な体をボロいマントが覆っていた。
「冒険者のルウエンっていいます。その列車、詰めればまだここにいる人間くらい乗せられるのでは? 別に床に座ってもいいのだし。」
「わしは、この街を預かる代官で、男爵位をもつフェリベリックという。」
男は、自己紹介をした。探るようにルウエン少年を見つめる。
「男爵閣下。」
ルウエンは、胸に手をあてて、一礼した。略式ではあるが、それなりに礼にのっとった作法であり、年齢のわりには世慣れたものを感じされた。
「いかがでしょうか、駅員さん。なんとか押し込めば、この程度の人数は。」
「それは、考慮のうえだ、ルウエン坊や。」
駅員は。
厳しい目で、ルウエンを睨んだ。彼にしても断腸の思いがあるのだろう。
「実は、ここまでのいくつかの街で、難民をしこたま乗せている。通路も、棚まで人でいっぱいだ。これ以上、詰め込むのは運行に支障がでる。」
「客車の屋根はいかがでしょう?」
「途中、高さが天井すれすれのトンネルを通る。急なカーブもある。それを考えれば徒歩で避難するのをおすすめするね。」
ルウエンは、じっと列車に目をこらした。
大半は、黒く塗られた一般車両だったが、一両だけ、銀白色に輝く特別車両があった。
「あれは?」
と、ルウエンは言った。
「あそこは、一両貸し切りの特別車両のはずです。何人で使っているのかはわかりませんが、あそこを使わせてもらえば。もう目的地までは、一日か二日のはずですし。」
「貸し切り車両は、借りているものがいるから、貸し切り車両なんだ。わかるか、坊や。」
「わかります。それと一応、まだ冒険者学校の学生ですが、駆け出しとはいえ、冒険者資格はもってます。坊やはちょっと勘弁してください。」
駅員は、ため息をついた。
「いいぞ、坊や。おまえの言ってることはもっともだ。借り主に交渉して、人道的見地から、この町の住民の避難に協力してくれと頼んで見る価値はあるかもしれないな。」
「だったら」
「借りているのが、どんな人間でも一言頼んで見る価値はあるさ。」
ルウエンは。
フェリベリック男爵も、黙ってその車両を見つめた。
たしかに断られるかもしれない。そして、車両一両を借り切って旅をする以上、その主は、相応の大物なのだろう。
だが、頼むこともできない、とは。「人間なら頼んでみる価値はある」と言ったにも関わらず、頼めないとは?
「“貴族”なのか?」
絞り出すような小さな声で、男爵はそういった。
駅員はうなずいた。
「交渉するなら、止めはしない。そのくらいの時間は待ってやる。そろそろ、日も落ちるし、閣下もお目覚めになるころだろう。
・・・・・どうする?」
男爵は下をむいた。
「・・・・わかった。足腰の達者なものは徒歩で避難させる。旅が難しい年よりと子供は、地下室にでも隠れてククルセウの軍をやりすごすことにする。
まあ、金目のものは根こそぎやられるだろうが、うまくすれば火はかけられないかもしれない。」
「ぼくが、話をしましょうか?」
ルウエンは、あいかわらず、のんびりと言った。
「そうだな。」
駅員は唇を歪めた。世間知らずの少年を冷笑するかのようだった。
「伯爵閣下は、おまえくらいの坊やが好物だ。顔立ちも閣下の好みだろう。うまくとりいれば、おまえは列車に乗れるかも知れないぞ?」
ルウエンは、彼の後ろで腕組みをする仲間を振り返って言った。
「それこそ、ぼくとアデルは、徒歩でもここから逃げられます。」
ルウエン少年の連れは、同じくらいの年頃の少女だった。
燃えるような明るいオレンジ色が鬣のように見えた。まだ、成熟はしていない少女であるにもかかわらず、その佇まいは、危険きわまりない肉食獣を思わせた。しっかり鍛えこんだ筋肉の盛り上がる体は、前衛の戦士のもので、鎧が簡素で胸の谷間が見えなければ、こちらも男の子に見えた。
「でもぼくらの目的地も、この列車の行き先と一緒なので、もし乗せてもらえるなら助かります。まあ、話をするだけはしてみましょう。“貴族”さまにお取次ぎを願えますか?」
「ルウエン。」
燃える髪の少女は、言った。背は小柄なルウエンよりも少し高いくらいだったが、下から覗き込むように少年を睨めつけた。
「わたしが、話をしようか?」
「きみが?」
驚いたように、呆れたようにルウエンは冒険者仲間の少女を見つめた。
「きみが交渉するって?」
「そう。」
アデルは、腰の剣の柄を叩いた。
「これは、誰とでも交渉できる便利な道具だ。」
「ぜったいダメ。」
ルウエンは、きっぱりと言った。
「これから行くところを考えろ。ここで、“貴族”様と揉め事は起こさない方がいいだろ?」
アデルは、むっとしたようだったが、ルウエンの言葉に理があるのと思ったのか引き下がった。
「なにかまずいことがあったら、助けをよべよ。」
女性ではあるが、アデルは明らかに、ルウエンを格下、自分が守ってやるべき相手とみなしているようだった。
あるいは、冒険者としては彼女のほうが先輩なのかもしれない。
ルウエンは笑って、手を振った。そのまま、駅員に連れられて特別車両にむかった。
日が急速に傾いていく。
まった時間は、それほど長くはない。
おそらく半時間もたっていないだろう。
だが、アデルや、避難をまつ町の人々にとってはとんでもない長い時間に感じられた。
やがて、夜の帳が訪れ始めたころに、ルウエンは、戻ってきた。薄暗い光のなかでもその足取りはふらつき、顔に生気がないのがわかった。
「ルウエン! 大丈夫か、おまえ・・・・」
駆け寄ったアデルは、ルウエンを覗き込んだ。
そして絶句した。
「大丈夫だよ、アデル。男爵閣下。
ルーデウス伯爵閣下は、この街の人々の避難にご協力いただけるそうです。特別車両の寝室以外のスペースを解放してくださいました。」
ルウエンの顔色は、蒼白で。
手で抑えた首筋から、血がしたたっていた。
駅員が叫んだ。
「次の便が明日の昼に着く。それを使ってくれ。ここにはもう乗れない。」
列車に乗るために、駅に詰めかけていた人々は、およそ200名。その全員から、一斉にため息がもれた。
がっくりとうなだれるもの。ひざまずいて、泣き出すもの。
「ククルセウの軍勢は、もうヤンガの砦を落としたんだ。」
多少、ほかのものより、マシな身なりをし男が駅員に詰め寄った。
「おそらく、夜のうちに軍の再編成を整えて、明日の朝には、この街に攻め寄せる。」
「街を焼かれたくないのか?
なら、いいことを教えてやる。大急ぎで、ククルセウの勝利を祝うノボリを作って、街中に立てるんだ。それから、酒蔵をあけて、やって来た兵隊どもをタダで飲み食いさせろ。」
「ふ。ふざけるなっ!」
顔を真っ赤にして男は怒鳴った。
「ククルセウのやつらを、尻尾を振って迎えろ、と言うのか。そんなことが出来るものか。」
「なら、剣をとって戦うんだな。」
駅員は冷たく言った。
「武器は、逃げた守備隊が置いておいたままのものが、まだあるだろう。誇りをもって、生命を投げ出すのは、心象としては悪くない。何日か足止め出来れば、むこうから、講和を持ちかけてくる。やつらもそうそう馬鹿じゃない。ヤンガだって、進撃しすぎなくらいなんだ。ここを長期占領しようとしても、物資が滞って、孤立したあがくに全滅の危険すらある。
この街をいったん形だけでも勢力圏に収めれば、勝利宣言だけして、そうそうに撤退するだろう。」
男は振り返った。
戦えるものは、全体の半分、いや三分の一。ぎりぎりまで、逃げ遅れた街のものは、女子供連れや、老人が多い。
戦は様変わりしている。鎧兜を身に着けて、えいえいおうと声をあげれば、なんとかなる時代は、半世紀まえに終わった。
しかるべき訓練をうけた専門家が、隊を組んで行うものが、現代の戦だ。そこに素人が、入り込む余地はほとんどない。
「別に席にすわらせなくてもいいのでは?」
冷静、というより、のんびりした声だった。
駅員と男は、声の主を振り返った。
まだ若い。いや若いというより、こどもだった。
見かけは、十代の半ば。もちろん、戦乱の世ではそんな年で戦場に駆り出されるものも少なくはない。
だが、少年は兵士には見えなかった。
革製の鎧は、それをずっときたまま旅のできる軽装のもの。華奢な体をボロいマントが覆っていた。
「冒険者のルウエンっていいます。その列車、詰めればまだここにいる人間くらい乗せられるのでは? 別に床に座ってもいいのだし。」
「わしは、この街を預かる代官で、男爵位をもつフェリベリックという。」
男は、自己紹介をした。探るようにルウエン少年を見つめる。
「男爵閣下。」
ルウエンは、胸に手をあてて、一礼した。略式ではあるが、それなりに礼にのっとった作法であり、年齢のわりには世慣れたものを感じされた。
「いかがでしょうか、駅員さん。なんとか押し込めば、この程度の人数は。」
「それは、考慮のうえだ、ルウエン坊や。」
駅員は。
厳しい目で、ルウエンを睨んだ。彼にしても断腸の思いがあるのだろう。
「実は、ここまでのいくつかの街で、難民をしこたま乗せている。通路も、棚まで人でいっぱいだ。これ以上、詰め込むのは運行に支障がでる。」
「客車の屋根はいかがでしょう?」
「途中、高さが天井すれすれのトンネルを通る。急なカーブもある。それを考えれば徒歩で避難するのをおすすめするね。」
ルウエンは、じっと列車に目をこらした。
大半は、黒く塗られた一般車両だったが、一両だけ、銀白色に輝く特別車両があった。
「あれは?」
と、ルウエンは言った。
「あそこは、一両貸し切りの特別車両のはずです。何人で使っているのかはわかりませんが、あそこを使わせてもらえば。もう目的地までは、一日か二日のはずですし。」
「貸し切り車両は、借りているものがいるから、貸し切り車両なんだ。わかるか、坊や。」
「わかります。それと一応、まだ冒険者学校の学生ですが、駆け出しとはいえ、冒険者資格はもってます。坊やはちょっと勘弁してください。」
駅員は、ため息をついた。
「いいぞ、坊や。おまえの言ってることはもっともだ。借り主に交渉して、人道的見地から、この町の住民の避難に協力してくれと頼んで見る価値はあるかもしれないな。」
「だったら」
「借りているのが、どんな人間でも一言頼んで見る価値はあるさ。」
ルウエンは。
フェリベリック男爵も、黙ってその車両を見つめた。
たしかに断られるかもしれない。そして、車両一両を借り切って旅をする以上、その主は、相応の大物なのだろう。
だが、頼むこともできない、とは。「人間なら頼んでみる価値はある」と言ったにも関わらず、頼めないとは?
「“貴族”なのか?」
絞り出すような小さな声で、男爵はそういった。
駅員はうなずいた。
「交渉するなら、止めはしない。そのくらいの時間は待ってやる。そろそろ、日も落ちるし、閣下もお目覚めになるころだろう。
・・・・・どうする?」
男爵は下をむいた。
「・・・・わかった。足腰の達者なものは徒歩で避難させる。旅が難しい年よりと子供は、地下室にでも隠れてククルセウの軍をやりすごすことにする。
まあ、金目のものは根こそぎやられるだろうが、うまくすれば火はかけられないかもしれない。」
「ぼくが、話をしましょうか?」
ルウエンは、あいかわらず、のんびりと言った。
「そうだな。」
駅員は唇を歪めた。世間知らずの少年を冷笑するかのようだった。
「伯爵閣下は、おまえくらいの坊やが好物だ。顔立ちも閣下の好みだろう。うまくとりいれば、おまえは列車に乗れるかも知れないぞ?」
ルウエンは、彼の後ろで腕組みをする仲間を振り返って言った。
「それこそ、ぼくとアデルは、徒歩でもここから逃げられます。」
ルウエン少年の連れは、同じくらいの年頃の少女だった。
燃えるような明るいオレンジ色が鬣のように見えた。まだ、成熟はしていない少女であるにもかかわらず、その佇まいは、危険きわまりない肉食獣を思わせた。しっかり鍛えこんだ筋肉の盛り上がる体は、前衛の戦士のもので、鎧が簡素で胸の谷間が見えなければ、こちらも男の子に見えた。
「でもぼくらの目的地も、この列車の行き先と一緒なので、もし乗せてもらえるなら助かります。まあ、話をするだけはしてみましょう。“貴族”さまにお取次ぎを願えますか?」
「ルウエン。」
燃える髪の少女は、言った。背は小柄なルウエンよりも少し高いくらいだったが、下から覗き込むように少年を睨めつけた。
「わたしが、話をしようか?」
「きみが?」
驚いたように、呆れたようにルウエンは冒険者仲間の少女を見つめた。
「きみが交渉するって?」
「そう。」
アデルは、腰の剣の柄を叩いた。
「これは、誰とでも交渉できる便利な道具だ。」
「ぜったいダメ。」
ルウエンは、きっぱりと言った。
「これから行くところを考えろ。ここで、“貴族”様と揉め事は起こさない方がいいだろ?」
アデルは、むっとしたようだったが、ルウエンの言葉に理があるのと思ったのか引き下がった。
「なにかまずいことがあったら、助けをよべよ。」
女性ではあるが、アデルは明らかに、ルウエンを格下、自分が守ってやるべき相手とみなしているようだった。
あるいは、冒険者としては彼女のほうが先輩なのかもしれない。
ルウエンは笑って、手を振った。そのまま、駅員に連れられて特別車両にむかった。
日が急速に傾いていく。
まった時間は、それほど長くはない。
おそらく半時間もたっていないだろう。
だが、アデルや、避難をまつ町の人々にとってはとんでもない長い時間に感じられた。
やがて、夜の帳が訪れ始めたころに、ルウエンは、戻ってきた。薄暗い光のなかでもその足取りはふらつき、顔に生気がないのがわかった。
「ルウエン! 大丈夫か、おまえ・・・・」
駆け寄ったアデルは、ルウエンを覗き込んだ。
そして絶句した。
「大丈夫だよ、アデル。男爵閣下。
ルーデウス伯爵閣下は、この街の人々の避難にご協力いただけるそうです。特別車両の寝室以外のスペースを解放してくださいました。」
ルウエンの顔色は、蒼白で。
手で抑えた首筋から、血がしたたっていた。
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