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第四章 演出家たち
第52話 戦勝祝賀会
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出かける時はその他大勢。
帰ってくる時もその他大勢。
が、戦にでる兵士の共通の望みだと言わている。
魔王とその奥方がはじめた近代戦においては、個々の武勇など、それこそ、魔王でもない限り、発揮のしようがなく。
英雄となって帰ってくるのは、名誉の戦死。つまり、遺体となって、帰ってくることを意味しているからだ。
むろん、ごく少数の例外もあって、この二人。
ルウエンとアデルなどは、その典型だろう。
『城』の大広間を埋めつくした着飾った人々。
ルウエンたちは、ゆっくりと、その真ん中の通路を歩んだ。
両側で彼らに賛美の声を送る人々。
そのほとんどが、『貴族』である。
いわゆる昔ながらの封建領主では無い。今日的な意味合いでの貴族だった。
アデルは、その先頭を歩く。
戦勝の祝賀会で、おまえたちに褒美もあるのだから、少しは着飾ってくれ、と『城』と式典係に懇願され、アデルは、革鎧を丁寧にふいて、ほつれたところを縫い直した。胸部や腰周りを覆うプレートは、ビカビカになるまで磨き上げ、さらにその上から豪華な刺繍を施したマントを羽織っている。
だが、それにまったく満足せずに、式典係はさらに言った。
ダンスを申し込まれたらどうするんだ!
言われて、アデルはつま先と踵に鉄をうったブーツを諦めて、柔らかい革のモカシンに履き替えている。
これなら、ダンスのときに相手の足をふんでも被害は最小限、というわけだ。
いろいろ考えてはいるのだが、まったく正解にたどり着かないアデルに比べると、ルーデウス伯爵はかなり、マシ、だった。
濃い紫のロングドレスは、星を散りばめ、裾はふわふわとひるがえりながらゆれて、時おりすがたをけしていた。
ただし。
一行で一番落ち着いていないのも、彼女だった。
冒険者として人の世で、生き抜いてきた彼女にとってもこれだけの同族に囲まれたことは、皆無だったのである。
彼女は右足を左足で踏んずけてころびかけ、ラウレスに支えてもらって、なんとか転倒は、避けられた。
「すまない、ラウレス。」
言ってから、ルーデウスは気づいた。
「おまえ…重いな。」
ラウレスは頷いた。嬉しそうだった。
「たくさん食べてるおかげで、体が再生回数されていくのがわかる。」
ロウと。
ルウエンは、一番、後ろを歩いていた。
「こういうのは、嫌いなんだ。」
少年はぼやいた。
こちらは、一応、魔道士のマントを新調していた。髪もとかして、やや伸びすぎた髪を銅の輪で止めている。
こちらも、式典係を悩ませていた。
主役なんですよ、あんたらは!
ダンスを申し込まれたら、どうするんですか!
ルウエンは、着てるものを洗濯し、見ているものが「魔法の無駄遣い」と酷評した温風を使った風魔法を駆使して、それをふわふわに乾かして見せた。さすがにおんポロのマントはこの機会にと新調している。
…アデルとルウエンは、他人を困らせることについても似たようなカップルだった。
ロウは、燕尾服に黒のスラックスである。
サングラスに、ストールで口元を隠すのは、周りが、貴族だらけのここではまったく意味をなさない。
ダンスを申し込まれたら?
とりあえず、背はあるので、男性のステップを踏むのだろう。
「冒険者パーティ“暁の道化師”よ。」
『城』の主である幼ささえ感じられる少女のまえに、一同は跪いた。
声を発したのは式典係である。
彼は、もともとが封建貴族の出身で、この手の有職故実に詳しく、しかし、まったく戦闘向きの貴族ではなかった。
このような人物も重宝される『城』は、国家とひてはもちろん、組織としてもあまりにも未熟だったのかもしれない。
「ウォルト!!」
口上が終わらぬうちに、少女が飛びついた。
スカートがひるがえり、白い日本の足以外に、黒い棘に覆われた脚が4本見えたが、とりあえず、ルウエンは、気にするようすもなく、少女を抱きしめた。
「ギムリウス。ぼくはルウエンだから、ね。」
「わかった、ウォルト。」
「わかってない。」
「ウォルトのこと、ルウエンて呼べばいいんでしょう? わかった。」
絶望的な顔色になった式典係の肩を、ロウは慰めるように叩いた。
「まあ、ご城主が、上機嫌なのは良い事だよ。」
それはそのとおりであって、愛らしい見た目とは裏腹に、ギムリウスは、ちょっとしたことに腹を立てて、臣下を傷つけることがよくあった。
それが「死亡」につながらなかったのは、ひとえにギムリウスのお傍付きをつとめるものが、再生能力にすぐれた貴族でかためてあったからである。
「しかし」
式典係は、喘ぐように言った。
「まるで、ご城主さまは、人間のように見えます。まるきり、人間のように。」
「人間となれあうために、あいつはあの義体を作ったんだ。そう見えなければ、よほど調子が悪い時なんだろう。」
「馴れ合うな、ギムリウス!」
非常識はここにもいた。
一応、帯剣はしていない。だが、委細構わず、アデルは、素手で、ルウエンとギムリウスを引き剥がそうとした。そしてそれに成功した。
「フィオリナの娘はうるさい。」
ギムリウスは、文句をいいながら、玉座に戻った。
「そのことだ。」
アデルは、真剣な面持ちになって、ギムリウスを、そして、ロウを見た。
「わたしが、“災いの女神”の血縁であることは、『百驍将』の貴族殺しの口から、やつのところに知らせが届いているはずだ。」
「ついでに言うと、ワルド伯爵の配下の魔法士たちは、アデルを捕らえて、リウに献上するつもりだったようだ。」
ルウエンも口をはさむ。
「リウもアデルを手に入れようとするだろう。」
その名を!
あだ名でしか呼ばれぬ、西域の支配者をぼんぼんと本名で呼ぶルウエンを、列席者は呆然と見つめた。
「わたしが、故郷をたってから半年近いんだよ?」
アデルは、抗議した。
「なんで今頃」
「そりゃあ、成人するまでは、アデルは、クローディア大公領からでることなく、祖父母のもとで養育される約束になっていたからな。そのあと、どうするか、については、改めて話し合うつもりだったんだろう。」
「成人は16歳だよ!」
「西域では、18なんだ。ほとんどの国では。」
ルウエンは、ウインクした。
「賭けてもいいけど、ふたりとも16歳成人の国を『野蛮人』と罵ったと思うよ。」
「ねえ、ルウエンは、なんで、あいつらを知ってるの?」
アデルが、唇をとがらせた。
「まえにも言っただろ? ぼくは、向こうを知ってても、むこうはこっちを知らないんだ。
よくあることだよ。」
それから、並み居る『城』の強者どもを見回した。
「さて、せっかくの祝賀会となりますが、時間は、一刻をあらそうかと思われます。
フィオリナから、あるいはリウから、アデルをよこせと言われたらどうします?
表向きは、『城』は中立だ。どちらに顔を立てないといけない。」
「ど、どうすればいいのだ!」
ひとりの少年とも少女ともつかない貴族が叫んだ。
「あなた?」
「キール公爵。」
12使徒だ。ヴァルゴールの12使徒。
並み居る貴族たちがいっせいに囁いた。
帰ってくる時もその他大勢。
が、戦にでる兵士の共通の望みだと言わている。
魔王とその奥方がはじめた近代戦においては、個々の武勇など、それこそ、魔王でもない限り、発揮のしようがなく。
英雄となって帰ってくるのは、名誉の戦死。つまり、遺体となって、帰ってくることを意味しているからだ。
むろん、ごく少数の例外もあって、この二人。
ルウエンとアデルなどは、その典型だろう。
『城』の大広間を埋めつくした着飾った人々。
ルウエンたちは、ゆっくりと、その真ん中の通路を歩んだ。
両側で彼らに賛美の声を送る人々。
そのほとんどが、『貴族』である。
いわゆる昔ながらの封建領主では無い。今日的な意味合いでの貴族だった。
アデルは、その先頭を歩く。
戦勝の祝賀会で、おまえたちに褒美もあるのだから、少しは着飾ってくれ、と『城』と式典係に懇願され、アデルは、革鎧を丁寧にふいて、ほつれたところを縫い直した。胸部や腰周りを覆うプレートは、ビカビカになるまで磨き上げ、さらにその上から豪華な刺繍を施したマントを羽織っている。
だが、それにまったく満足せずに、式典係はさらに言った。
ダンスを申し込まれたらどうするんだ!
言われて、アデルはつま先と踵に鉄をうったブーツを諦めて、柔らかい革のモカシンに履き替えている。
これなら、ダンスのときに相手の足をふんでも被害は最小限、というわけだ。
いろいろ考えてはいるのだが、まったく正解にたどり着かないアデルに比べると、ルーデウス伯爵はかなり、マシ、だった。
濃い紫のロングドレスは、星を散りばめ、裾はふわふわとひるがえりながらゆれて、時おりすがたをけしていた。
ただし。
一行で一番落ち着いていないのも、彼女だった。
冒険者として人の世で、生き抜いてきた彼女にとってもこれだけの同族に囲まれたことは、皆無だったのである。
彼女は右足を左足で踏んずけてころびかけ、ラウレスに支えてもらって、なんとか転倒は、避けられた。
「すまない、ラウレス。」
言ってから、ルーデウスは気づいた。
「おまえ…重いな。」
ラウレスは頷いた。嬉しそうだった。
「たくさん食べてるおかげで、体が再生回数されていくのがわかる。」
ロウと。
ルウエンは、一番、後ろを歩いていた。
「こういうのは、嫌いなんだ。」
少年はぼやいた。
こちらは、一応、魔道士のマントを新調していた。髪もとかして、やや伸びすぎた髪を銅の輪で止めている。
こちらも、式典係を悩ませていた。
主役なんですよ、あんたらは!
ダンスを申し込まれたら、どうするんですか!
ルウエンは、着てるものを洗濯し、見ているものが「魔法の無駄遣い」と酷評した温風を使った風魔法を駆使して、それをふわふわに乾かして見せた。さすがにおんポロのマントはこの機会にと新調している。
…アデルとルウエンは、他人を困らせることについても似たようなカップルだった。
ロウは、燕尾服に黒のスラックスである。
サングラスに、ストールで口元を隠すのは、周りが、貴族だらけのここではまったく意味をなさない。
ダンスを申し込まれたら?
とりあえず、背はあるので、男性のステップを踏むのだろう。
「冒険者パーティ“暁の道化師”よ。」
『城』の主である幼ささえ感じられる少女のまえに、一同は跪いた。
声を発したのは式典係である。
彼は、もともとが封建貴族の出身で、この手の有職故実に詳しく、しかし、まったく戦闘向きの貴族ではなかった。
このような人物も重宝される『城』は、国家とひてはもちろん、組織としてもあまりにも未熟だったのかもしれない。
「ウォルト!!」
口上が終わらぬうちに、少女が飛びついた。
スカートがひるがえり、白い日本の足以外に、黒い棘に覆われた脚が4本見えたが、とりあえず、ルウエンは、気にするようすもなく、少女を抱きしめた。
「ギムリウス。ぼくはルウエンだから、ね。」
「わかった、ウォルト。」
「わかってない。」
「ウォルトのこと、ルウエンて呼べばいいんでしょう? わかった。」
絶望的な顔色になった式典係の肩を、ロウは慰めるように叩いた。
「まあ、ご城主が、上機嫌なのは良い事だよ。」
それはそのとおりであって、愛らしい見た目とは裏腹に、ギムリウスは、ちょっとしたことに腹を立てて、臣下を傷つけることがよくあった。
それが「死亡」につながらなかったのは、ひとえにギムリウスのお傍付きをつとめるものが、再生能力にすぐれた貴族でかためてあったからである。
「しかし」
式典係は、喘ぐように言った。
「まるで、ご城主さまは、人間のように見えます。まるきり、人間のように。」
「人間となれあうために、あいつはあの義体を作ったんだ。そう見えなければ、よほど調子が悪い時なんだろう。」
「馴れ合うな、ギムリウス!」
非常識はここにもいた。
一応、帯剣はしていない。だが、委細構わず、アデルは、素手で、ルウエンとギムリウスを引き剥がそうとした。そしてそれに成功した。
「フィオリナの娘はうるさい。」
ギムリウスは、文句をいいながら、玉座に戻った。
「そのことだ。」
アデルは、真剣な面持ちになって、ギムリウスを、そして、ロウを見た。
「わたしが、“災いの女神”の血縁であることは、『百驍将』の貴族殺しの口から、やつのところに知らせが届いているはずだ。」
「ついでに言うと、ワルド伯爵の配下の魔法士たちは、アデルを捕らえて、リウに献上するつもりだったようだ。」
ルウエンも口をはさむ。
「リウもアデルを手に入れようとするだろう。」
その名を!
あだ名でしか呼ばれぬ、西域の支配者をぼんぼんと本名で呼ぶルウエンを、列席者は呆然と見つめた。
「わたしが、故郷をたってから半年近いんだよ?」
アデルは、抗議した。
「なんで今頃」
「そりゃあ、成人するまでは、アデルは、クローディア大公領からでることなく、祖父母のもとで養育される約束になっていたからな。そのあと、どうするか、については、改めて話し合うつもりだったんだろう。」
「成人は16歳だよ!」
「西域では、18なんだ。ほとんどの国では。」
ルウエンは、ウインクした。
「賭けてもいいけど、ふたりとも16歳成人の国を『野蛮人』と罵ったと思うよ。」
「ねえ、ルウエンは、なんで、あいつらを知ってるの?」
アデルが、唇をとがらせた。
「まえにも言っただろ? ぼくは、向こうを知ってても、むこうはこっちを知らないんだ。
よくあることだよ。」
それから、並み居る『城』の強者どもを見回した。
「さて、せっかくの祝賀会となりますが、時間は、一刻をあらそうかと思われます。
フィオリナから、あるいはリウから、アデルをよこせと言われたらどうします?
表向きは、『城』は中立だ。どちらに顔を立てないといけない。」
「ど、どうすればいいのだ!」
ひとりの少年とも少女ともつかない貴族が叫んだ。
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