第三帝国再建物語

篠田 雄亮

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帝国再建編

26.

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辻が、統括する日本軍とヒトラーが統括するドイツ軍が合流を果たして早くも一ヶ月半が過ぎ去ろうととしたいた。

ドイツ第三帝国側には、大日本帝国による零戦などの機体を輸出して戦闘機の研究が本格的に始まり、ドイツ第三帝国からはV1とV2それと、III号戦車とIV号戦車を輸出して武器や兵器の研究、開発が始まった。

その他にも、物資の面ではドイツ第三帝国から鉄やボーキサイトを輸出し、大日本帝国からは石油や鈴の原材料を輸出し始めた。

ヒトラーは、辻率いる同盟国が近くの海域で作戦を進行中だったのでUボートで連合軍の潜水艦や艦隊を見張るべく、潜水艦隊と哨戒機を幾つも送り込んだのであった。

この時、送り込んだ部隊は異世界の人間が全く乗っていない潜水艦だった。

何故かというと、イギリスやアメリカのような連合軍の潜水艦ともしもばったり出会ったら、経験不足で咄嗟の対処が出来ないので使い物にな、ならないと思われていたからであった。


実際異世界の人間が、戦場に出た時は予想を超える働きをしたのであった。


そんなこんなで、連合軍との戦闘が再び始まってからというもの枢軸国側の陣営が連合国側の陣営をどんどん隅へ隅へと、押しやっていたのであった。

というのも、ドイツ第三帝国と大日本帝国の軍上層が生前の敗因として、まず同盟国の距離が離れていた為に同盟の効果がなかった事と、一つの敵に対して集中的に同盟国での攻撃がなかった事だった。

だから、今現在ドイツ第三帝国と大日本帝国が大英帝国に対して一方的な戦闘を展開していたのであった。


武器の輸出が始まってからというもの、ドイツ空軍も零戦の製造特許を得たので戦闘機をすごい勢いで製造が始まり、日本陸軍ではIII号戦車やIV号戦車が輸入して製造特許を得ていて、兵器工場もかなり変わってあたので、それまでと比べて格段に戦闘が有利になったのであった。

その例として、サイパン島の戦車戦に出ていた戦車兵達の技術はアメリカ軍や他の連合軍のそれとは比べ物にならない程良かったのに、火力が足りなかった為にシャーマン戦車に当てはしたものの、エアガンで鉄板を撃った時のようにカンッとあっさり弾かれてしまったのである。

だから、ただ悪戯いたずらに勇敢な将兵の生命が散ってしまったので異世界に来てからというもの、積極的に戦車の研究や輸入をするようになったのであった。


そんな感じで話しは戻るのだが、日本軍は完全に各所の島々を占領、転戦しながらドイツ第三帝国の帝都があるオーレシア大陸とは別の大陸に進出していた。

その大陸は、ブレストニア大陸となずけられた山と崖、鬱蒼うっそうと茂ったジャングルに覆われた滅亡した古代文明の遺跡のある歴史的に価値のある大陸であった。

そんな中、追い詰められた大英帝国軍とオーストラリア軍、インド軍が撤退に次ぐ撤退で意気消沈しながらブレストニア大陸に逃げ込んだのであった。
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