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第三章フェレスト王国エルフ編
106嬉しい知らせ
しおりを挟む神聖キリス共和国。
「はい、これで大丈夫ですよ」
「ありがとう聖女様」
「お大事に」
「お嬢様次の患者様です」
「わかったわ八重美」
神聖キリス共和国の神殿では天城愛梨が人々の病を治し八重美はその護衛をしていた。
「これで今日は終了ですね」
「お疲れ様ですお嬢様こちらをどうぞ」
愛梨は椅子に座りゆっくりしていると八重美が紅茶を持ってきた。
「ありがとう八重美…………美味しいわ」
「ありがとうございます」
「そう言えば鈴木さん達は今日も」
「はい、不動の冤罪を晴らすために証拠集めと鍛練をしています」
「そうですか…………あれから六ヶ月くらいになりますね」
「あの三人は不動と中野が生きてると信じてますが…………」
八重美は無限と蒼花が既に死んでいると思っていた。
「八重美…それはまだ確信の無い事、軽率な発言はしないで特に鈴木さん達に聞かれたらなにをするかわかりません」
「しっ!失礼しました」
(確かに八重美の言っていることは正しいわ。不動さんと中野さんが崖から飛び下りてから六ヶ月経って生きている報告がなかった……本当にもう)
『あばよお前ら!!』
(私はあの時何もできなかった。ただ二人を死なせてしまった)
愛梨は八重美を叱ったが無限達がもう生きていない事に無限と蒼花を助けることが出来なかった事を心で嘆いていた。
ガチャ!
「あっ!今日もここにいたで御座るか!」
「う~す」
「お疲れ」
教会の扉から入ってきたのは尾田達である。
「貴様ら少しはお嬢様の言葉使いを直さないのか」
「今さらそんなこと言うか早乙女」
「誰のお陰でここにいれると思ってるんだ!」
「俺達は頼んでねぇ!」
「不動がお嬢様に頼んでいたと言っている」
「それと言葉使いは関係ねえ!」
謙信と八重美が言葉使いに対して喧嘩をし始めた。
「もう~その会話何回するんだよ謙信」
「最近やりすぎでは」
「チッ!今回はこのくらいにしてやる」
「私も相手するだけで疲れる」
二人は喧嘩を止めて謙信は椅子に八重美は愛梨の隣に立った。
「フフ、それで鈴木さん今日はどうでしたか?」
「ダメだったで御座るよ」
「流石にこれ以上は証拠を集めるのは無理だ」
「そうですか」
尾田達はこれ以上無限の冤罪の証拠を集めることができないと諦めていた。
「…………なぁ、無限と中野さん元気にしているのかな」
「わからないで御座るよ」
「…生きているのかわかりませんからね」
「「「「!!!」」」」
「八重美!」
「早乙女殿何を言って言ってるで御座るか」
「おい、早乙女お前まさか無限が生きてねぇと思ってんのか」
「あの無限が簡単に死ぬと」
ゾッ!!!
八重美は無限と蒼花が生きてないと尾田達に言うと三人はさっきまでとは違い真剣な表情となった。
「じゃ聞くがお前達は何を持ってあの二人が生きてると信じてる」
「アイツはな飛び下りる時笑っていたんだよ」
「笑っていた?」
「無限殿はどんな時でも無限の可能性を信じてる方そんな無限殿が絶望な状態で笑っている時はいつも何かあるので御座る」
「そう、無限は面倒臭がりだし、ふざけてたり、無茶な事をする奴だけど諦めない奴だから」
「アイツとは拳で語った仲だ!だからわかるアイツは死なねぇよ中野の事は大丈夫だろ」
三人は無限と蒼花が生きている事に何の心配もしていなかった。
「中野殿、無限殿事好きでしたからね」
「確かに俺達に無限の好きなもの聞いてきた時あったよな」
「助けるために飛び降りるなんてよ正直驚いたぜ」
「それはそう」
「…………貴方達は不動さんの事信頼しているんですね」
ドーン!
「お前達ここにいたか!」
教会の扉が勢いよく開くとそこには汗をかいている無灯炎がいた。
「あっ無灯先生!」
「帰ってきてたのか」
「確か織田達と一緒にシャーカ王国に行っていたんじゃあ」
「ついさっき帰ってきてなそれより鈴木、波動、源、いい知らせがある!」
「何ですか先生?」
「不動と中野が生きていたぞ!」
「「「「「!!」」」」」
無灯の言葉に全員は驚いていた。
「先生!本当に無限殿が生きていたので御座るか!」
「先生マジなんだよな!」
「二人とも生きてるんですか!」
「嗚呼、この目で確かめたあの二人は生きている!」
「よかったで御座る」
「言ったろ早乙女アイツは生きていた」
「無事で良かった~」
三人は無限が生きていること安心し喜んでいた。
「本当に生きていたのですね」
(不動さんと中野さんが生きている…………本当によかった)
愛梨は無限と蒼花が生きていることに喜び少し涙を流していた。
「お嬢様大丈夫ですか」
「えぇ大丈夫よ。それより八重美貴方は鈴木さん達に謝らなければいけませんよ」
「はい………鈴木…波動、源」
「なんで御座るか?」
「なんだ?」
「どうしたの?」
「さっきはすまなかった。不動と中野が生きていなと言ってしまって軽率な発言だった」
「私も三人を疑ってしまって申し訳ありません」
愛梨と八重美は三人に深く頭を下げた。
「別にいいで御座るよ」
「そうだよ天城さん達は無限の事よく知らないから仕方ない」
「……おい、早乙女」
「なんだ?」
「次同じ事言ったら許さねぇからな」
「わかった」
三人は愛梨達を許して次どうするか決めていた。
「アイツは今シャーカ王国にいるんだよな」
「多分旅をしているかも」
「なら俺達も旅に出る?」
「いいな!どうせここに居たって意味ねぇからな」
「けどどうやって抜け出す」
「ここの警備は厳重で御座る」
「見張りがいるからな」
三人は自分達も旅をする事にしてどうやって抜け出すか考えていた。
「…お前ら不動の所に向かうのか?」
「いや、俺達はそれぞれ別れて旅をするぜ先生」
「何故だ?」
「どうせアイツは自由に旅をしているんだろなら俺達も自由にさせてもらうぜ」
「そうだね」
「ならば早速準備をしなくては」
「先生はどうする?」
「俺はここに残る正直お前達生徒達を守ることが俺の役目だから本当はお前達を旅に行かせる事は先生としては許可できない」
「先生」
無灯は三人が旅に出ることは承認できないと、言った。何故なら異世界では何があるかわからないからだである。
「だが織田達やマリンさん達がお前達に何かするかわからない…………好きに行ってこい!」
「先生!」
「わかってるな先生!」
「ありがとうございます!」
「たが命だけは大切にしろいいな!」
「「「はい(で御座る)!!」」
無灯はこの先ここに残れば織田達が何かする事に危機感を感じ三人の旅を許可しその条件として命を大切にすると約束した。
「皆さん行かれるのですね」
「嗚呼、天城はどうするんだ」
「私は…………ここに残ります」
「お嬢様がそうなさらるのであるなら私も残ります」
「そうで御座るか…………六ヶ月間我々を匿ってくれてありがとうで御座る」
「助かったぜ」
「ありがとう天城さん、早乙女さん」
「いえ、私は不動さんとの約束を守っただけですので」
「なら早速行くか」
「見張りは俺が分身で撹乱するよ」
「急がなくては後リアン殿に協力して貰いましょう」
「俺も手伝うぞ」
四人は急いで神殿から出ていった。
「お嬢様よろしいかったのですかついていかなくて」
「えぇ、私は私にできることをします」
その後尾田達三人は神聖キリス共和国から抜け出しそれぞれ別れて旅に出た。
後に各々が無限と同じ偉業を成し遂げ全員が再会するのはまだ先の事である。
続く。
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