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107章
元魔王様と伝説の剣の製作者 7
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アルナに話しを聞いて伝説の鍛治師であるアルティンは既に引退している様な現状だと言うのが分かった。
「せっかく訪ねてきてもらったのに申し訳ありません。」
アルナが深々と頭を下げながら謝罪してくる。
「ううん、アルナが悪い訳じゃ無いもの。」
「ちなみにアルナ殿はエルダードワーフなのかのう?」
「え?私ですか?」
「そっか!伝説の鍛治師がお爺ちゃんでエルダードワーフなら孫娘であるアルナだって!」
内心では伝説の鍛治師が作った剣を持つ事が出来ず残念に思っていたルルネットだったが、ナキナの言葉に元気が戻る。
「期待してもらっているところ申し訳無いのですが私は普通のドワーフですね。」
ルルネットの期待は残念ながら叶わなかった。
「エルダードワーフと言うのは始祖の血を色濃く受け継ぐドワーフ族だ。加えて長き時を生きて上位種へと進化する。」
「そう言う事です。20年程度しか生きていない私がなれる訳はありません。」
上位種の存在する種族は多いが、産まれながらに上位種と言うのは限り無く少ない。
殆どの場合に長き時を生きると言う条件があるからだ。
それはドワーフ族も同じであり、アルナがエルダードワーフに至れる可能性があったとしても生きた年月が短過ぎる。
「がーん。」
「あからさまに落ち込んでくれますね。」
がっくりと肩を落としたルルネットをジト目で見るアルナ。
「だってアルナに打ってもらえれば伝説の鍛治師並の武器が手に入るんじゃないかって思ったんだもん。アルナってお金好きそうだから断らなさそうだし。」
「お金が嫌いな人なんています?それに依頼されれば打ってあげますよ。」
「でもエルダードワーフじゃないんでしょ?」
「エルダードワーフエルダードワーフと煩いですね!エルダードワーフじゃないと剣を打ったらいけないんですか!私の鍛治の腕も中々のものなんですよ!」
ついに我慢の限界だと言わんばかりにアルナが頬を膨らませながら怒り出した。
上位種のエルダードワーフではないからと言って侮られるのは嫌なのだ。
「お嬢様が失礼をすみません。」
「全くです。人族はいつもそうなんですから。」
サリーが謝ってもアルナは腕組みをしながら怒り続けている。
おそらくこう言った事が過去にも何度かあったのだろう。
「お嬢様、謝罪して下さい。」
「御免なさい。」
ルルネットも悪い事を言った自覚があるので素直に謝罪している。
「アルナ様、お嬢様は昔からエンペラーナに憧れを抱いていました。ついにアバント公国を訪れられた事で気持ちが舞い上がってしまったのをお許し下さい。」
「気持ちは私も分かりますからね。謝罪を受け入れましょう。」
アルナもエンペラーナが好きな様子で謝罪を受け入れて許してくれた。
不用意な発言で怒らせてしまったが謝罪して許してもらえてルルネットは心の中で安堵していた。
「ならば腕の良いアルナにルルネットの剣を打ってもらうとしよう。我の知り合いのドワーフに負けないくらいの物を頼むぞ。」
「ほほう、私を挑発ですか?言っておきますがお爺ちゃんに認めてもらえる同族も少ないのですよ?そんな試練を乗り越えた私はそんじょそこらのドワーフに負けません。」
「それは楽しみだ。」
自分の腕に確かな自信を持っているからこそ、ジルの挑戦を受け入れてくれた。
伝説の鍛治師であるアルティンに認められたと言うのはドワーフ族にとっては誇らしい事なのだ。
「ちなみにその方が作った剣は見せていただいても?」
「構わないぞ。」
ジルが腰に下げていた銀月を渡す。
セダンにいるエルダードワーフのダナンが打ってくれた刀だ。
「なっ!?何ですかこの剣は!?」
鞘から抜いた銀月を見て驚きの声を上げている。
「材質はミスリルなのに純度がおかしい!?それになんと美しい色と輝き!これ程の作品に仕上げるとは恐ろしい才能!お、お爺ちゃんの作る剣と似ている気もします。」
じっくりたっぷり銀月を眺め続けたアルナは満足したのか鞘に戻してジルへと返す。
それと同時に膝から崩れ落ちた。
「か、完敗です。この剣を作ったドワーフは素晴らしい。私の敗北を認めます。」
「打つ前から敗北宣言するんだな。」
「剣を見れば作り手の技量はある程度分かります。今の私にはこれ程の剣を打てる技量はありません。」
銀月の素晴らしい出来に同じ鍛治師として敗北したと感じた様子だ。
現在の腕前ではこの領域に達する事は出来ていない。
「さすがの観察眼だ。まあ、それは置いておくとして剣を打ってみろ。これに使われているのと同じミスリル鉱石で剣を打ってみたいと思うだろう?」
「え!?あるんですか!?」
同じ素材が使えると聞いて嬉しそうに立ち上がるアルナ。
こんなミスリル鉱石は見た事が無かったので食い付かずにはいられない。
「市場には出回らない高純度のミスリル鉱石だ。」
そう言って無限倉庫からミスリル鉱石のインゴットを取り出してアルナに渡してやる。
「ひゃっほー!最高です!こんな高級素材を使って鍛治をしてもいいなんて!久々に楽しい作業が出来そうです!」
ジルから受け取ったインゴットを高々と掲げながらくるくると回転しつつ奥の作業場へと消えていく。
「アルナ、短剣でお願いね!」
「ひゃっほー!」
「聞こえているのかしら?」
「まあ、大丈夫じゃないか?」
テンションを上げて鍛冶場へと消えていったアルナを見送るジル達だった。
「せっかく訪ねてきてもらったのに申し訳ありません。」
アルナが深々と頭を下げながら謝罪してくる。
「ううん、アルナが悪い訳じゃ無いもの。」
「ちなみにアルナ殿はエルダードワーフなのかのう?」
「え?私ですか?」
「そっか!伝説の鍛治師がお爺ちゃんでエルダードワーフなら孫娘であるアルナだって!」
内心では伝説の鍛治師が作った剣を持つ事が出来ず残念に思っていたルルネットだったが、ナキナの言葉に元気が戻る。
「期待してもらっているところ申し訳無いのですが私は普通のドワーフですね。」
ルルネットの期待は残念ながら叶わなかった。
「エルダードワーフと言うのは始祖の血を色濃く受け継ぐドワーフ族だ。加えて長き時を生きて上位種へと進化する。」
「そう言う事です。20年程度しか生きていない私がなれる訳はありません。」
上位種の存在する種族は多いが、産まれながらに上位種と言うのは限り無く少ない。
殆どの場合に長き時を生きると言う条件があるからだ。
それはドワーフ族も同じであり、アルナがエルダードワーフに至れる可能性があったとしても生きた年月が短過ぎる。
「がーん。」
「あからさまに落ち込んでくれますね。」
がっくりと肩を落としたルルネットをジト目で見るアルナ。
「だってアルナに打ってもらえれば伝説の鍛治師並の武器が手に入るんじゃないかって思ったんだもん。アルナってお金好きそうだから断らなさそうだし。」
「お金が嫌いな人なんています?それに依頼されれば打ってあげますよ。」
「でもエルダードワーフじゃないんでしょ?」
「エルダードワーフエルダードワーフと煩いですね!エルダードワーフじゃないと剣を打ったらいけないんですか!私の鍛治の腕も中々のものなんですよ!」
ついに我慢の限界だと言わんばかりにアルナが頬を膨らませながら怒り出した。
上位種のエルダードワーフではないからと言って侮られるのは嫌なのだ。
「お嬢様が失礼をすみません。」
「全くです。人族はいつもそうなんですから。」
サリーが謝ってもアルナは腕組みをしながら怒り続けている。
おそらくこう言った事が過去にも何度かあったのだろう。
「お嬢様、謝罪して下さい。」
「御免なさい。」
ルルネットも悪い事を言った自覚があるので素直に謝罪している。
「アルナ様、お嬢様は昔からエンペラーナに憧れを抱いていました。ついにアバント公国を訪れられた事で気持ちが舞い上がってしまったのをお許し下さい。」
「気持ちは私も分かりますからね。謝罪を受け入れましょう。」
アルナもエンペラーナが好きな様子で謝罪を受け入れて許してくれた。
不用意な発言で怒らせてしまったが謝罪して許してもらえてルルネットは心の中で安堵していた。
「ならば腕の良いアルナにルルネットの剣を打ってもらうとしよう。我の知り合いのドワーフに負けないくらいの物を頼むぞ。」
「ほほう、私を挑発ですか?言っておきますがお爺ちゃんに認めてもらえる同族も少ないのですよ?そんな試練を乗り越えた私はそんじょそこらのドワーフに負けません。」
「それは楽しみだ。」
自分の腕に確かな自信を持っているからこそ、ジルの挑戦を受け入れてくれた。
伝説の鍛治師であるアルティンに認められたと言うのはドワーフ族にとっては誇らしい事なのだ。
「ちなみにその方が作った剣は見せていただいても?」
「構わないぞ。」
ジルが腰に下げていた銀月を渡す。
セダンにいるエルダードワーフのダナンが打ってくれた刀だ。
「なっ!?何ですかこの剣は!?」
鞘から抜いた銀月を見て驚きの声を上げている。
「材質はミスリルなのに純度がおかしい!?それになんと美しい色と輝き!これ程の作品に仕上げるとは恐ろしい才能!お、お爺ちゃんの作る剣と似ている気もします。」
じっくりたっぷり銀月を眺め続けたアルナは満足したのか鞘に戻してジルへと返す。
それと同時に膝から崩れ落ちた。
「か、完敗です。この剣を作ったドワーフは素晴らしい。私の敗北を認めます。」
「打つ前から敗北宣言するんだな。」
「剣を見れば作り手の技量はある程度分かります。今の私にはこれ程の剣を打てる技量はありません。」
銀月の素晴らしい出来に同じ鍛治師として敗北したと感じた様子だ。
現在の腕前ではこの領域に達する事は出来ていない。
「さすがの観察眼だ。まあ、それは置いておくとして剣を打ってみろ。これに使われているのと同じミスリル鉱石で剣を打ってみたいと思うだろう?」
「え!?あるんですか!?」
同じ素材が使えると聞いて嬉しそうに立ち上がるアルナ。
こんなミスリル鉱石は見た事が無かったので食い付かずにはいられない。
「市場には出回らない高純度のミスリル鉱石だ。」
そう言って無限倉庫からミスリル鉱石のインゴットを取り出してアルナに渡してやる。
「ひゃっほー!最高です!こんな高級素材を使って鍛治をしてもいいなんて!久々に楽しい作業が出来そうです!」
ジルから受け取ったインゴットを高々と掲げながらくるくると回転しつつ奥の作業場へと消えていく。
「アルナ、短剣でお願いね!」
「ひゃっほー!」
「聞こえているのかしら?」
「まあ、大丈夫じゃないか?」
テンションを上げて鍛冶場へと消えていったアルナを見送るジル達だった。
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