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110章
元魔王様と強者集う本戦 7
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初撃を回避されてしまったジルだが構わず攻め続ける。
「攻撃が全く当たらないと言うのは不思議な感覚だ。」
「理由は分かったかしら?」
「正確には分かっていないがお前がその場に存在しているのは確かな様だ。」
万能鑑定のスキルは魔法道具で妨害されてしまっているのでアリュシオンを視る事は出来無い。
それでも戦う前のアリュシオンと変わったところが出てきたので存在しているのは分かった。
「銀月では触れられていないが衣服が軽く凍っている。氷結魔法による影響は受けている様だな。」
「あら本当だわ。強力な氷結魔法なのね。」
ジルに指摘されるまで気付かなかった様だ。
アリュシオンは自分の衣服を見て驚いている。
「つまりこちらの攻撃は本当に空を斬っているだけと言う事か。おそらく視覚情報を操作する系統のスキルだろう。」
「凄いわ、ご名答よ。私の錯覚のスキルによって位置を少しだけ誤認させられているの。」
ジルが言い当てた事によりアリュシオンがスキルに付いて教えてくれる。
ジルの視覚に映っているアリュシオンの位置は正確には少し場所が違うらしい。
これにより攻撃が当たらなかったのである。
「地味だがアリュシオン程の実力者が持つと化けるな。」
「お褒めに預かり光栄だわ。そして仕掛けが分かったとしても私は負けない。はっ!」
アリュシオンが反撃として扇を振るってくる。
受けられる様に銀月を合わせる。
「っ!?」
ジルの身体に衝撃が加わって軽く吹き飛ばされる。
銀月で受けられたと思った扇は、そのまま刀身をすり抜けてジルの身体に当たったのだ。
「おーっと!ジル選手が刀で防いだ様に見えましたが、扇が刀をすり抜けて身体に直撃だー!」
実況の声に観客達も盛り上がる。
先に均衡を破ったのはアリュシオンだ。
「良い一撃が入ったわね。」
「ああ、久しぶりにもらった気がする。」
扇の当たった場所を見ながらジルが言う。
当たる直前に魔装したので防御力を高める事には成功した。
それでもアリュシオンの振るうアダマンタイト製の扇が綺麗に当たった事で鈍い痛みがある。
「手応えがあったのにタフなのね。」
「そう簡単にやられてはやれんな。」
久しぶりに怪我らしい怪我をしたが、この程度で戦えなくなったりはしない。
「今のも視覚情報を操作したな?」
「そうよ、このスキルは私の位置だけで無く攻撃の軌道も誤認させられる。目で追っていても予想外のところから攻撃が飛んでくるのは対応が難しいでしょう?」
アリュシオンは片手に一つずつ扇を持っており、攻撃の手数も速度も相当なものだ。
その攻撃が目で追えていても対応する事が出来無いとなれば、どれだけ脅威的か分かるだろう。
「そしてこれは魔法にも効果を及ぼすの。フレアバタフライ!」
アリュシオンが燃え盛る蝶を大量に生み出す。
ジルに匹敵する程の数だ。
「この燃え盛る蝶達、目に見えている場所が嘘か真か貴方には分からないでしょう?」
ニヤリと笑みを浮かべながらアリュシオンが言う。
既に錯覚のスキルを使われて正しい位置が分からなくされているのだろう。
この魔法は動きがそこまで速く無いので回避は容易いのだが威力は強力だ。
そこに錯覚のスキルが組み合わさる事で魔法の脅威度が遥かに増している。
「当たると火だるまになってしまうし降参してもいいわよ?」
「降参だと?笑わせる。」
ジルは鼻で笑って銀月を構える。
この程度で棄権するジルでは無い。
「やる気なのね?私はサンドルやサウザーよりも強いわよ?」
「我はそれよりも更に強いと言うだけの事。」
「期待しているわ!」
生み出した蝶を一斉にジルの方へと向かわせる。
それと同時にジルは目を閉じた。
その状態で迫る蝶を次々に避けたり銀月で斬り伏せていく。
「っ!?」
「回避されて驚いたか?」
「視覚情報に頼らず心の目で見ているとでも言うの。いや、何かのスキルね?」
「そう言う事だ。」
ジルが使用したのは視覚に頼らず周囲の状況を把握出来る心眼と言うスキルだ。
正に心の眼で視ていたのである。
「まさか私にとって天敵のスキルに遭遇するなんて。」
「残念だったな。どうやら我のスキルまで影響を及ぼす事は出来無い様だ。視覚に影響を及ぼすだけなら目に頼らなければいいだけの事。」
心眼のスキルがあればアリュシオンの錯覚のスキルも意味が無い。
周囲の物の正確な位置がしっかり把握出来る。
「スキルが封じられたら何も出来無い訳ではないわ。フレイムエンチャント!」
「ここからは純粋な力のぶつかり合いだな!」
火魔法で強化されたアリュシオンの扇と氷結魔法で強化されたジルの銀月がぶつかり合う激しい戦闘が始まるのだった。
「攻撃が全く当たらないと言うのは不思議な感覚だ。」
「理由は分かったかしら?」
「正確には分かっていないがお前がその場に存在しているのは確かな様だ。」
万能鑑定のスキルは魔法道具で妨害されてしまっているのでアリュシオンを視る事は出来無い。
それでも戦う前のアリュシオンと変わったところが出てきたので存在しているのは分かった。
「銀月では触れられていないが衣服が軽く凍っている。氷結魔法による影響は受けている様だな。」
「あら本当だわ。強力な氷結魔法なのね。」
ジルに指摘されるまで気付かなかった様だ。
アリュシオンは自分の衣服を見て驚いている。
「つまりこちらの攻撃は本当に空を斬っているだけと言う事か。おそらく視覚情報を操作する系統のスキルだろう。」
「凄いわ、ご名答よ。私の錯覚のスキルによって位置を少しだけ誤認させられているの。」
ジルが言い当てた事によりアリュシオンがスキルに付いて教えてくれる。
ジルの視覚に映っているアリュシオンの位置は正確には少し場所が違うらしい。
これにより攻撃が当たらなかったのである。
「地味だがアリュシオン程の実力者が持つと化けるな。」
「お褒めに預かり光栄だわ。そして仕掛けが分かったとしても私は負けない。はっ!」
アリュシオンが反撃として扇を振るってくる。
受けられる様に銀月を合わせる。
「っ!?」
ジルの身体に衝撃が加わって軽く吹き飛ばされる。
銀月で受けられたと思った扇は、そのまま刀身をすり抜けてジルの身体に当たったのだ。
「おーっと!ジル選手が刀で防いだ様に見えましたが、扇が刀をすり抜けて身体に直撃だー!」
実況の声に観客達も盛り上がる。
先に均衡を破ったのはアリュシオンだ。
「良い一撃が入ったわね。」
「ああ、久しぶりにもらった気がする。」
扇の当たった場所を見ながらジルが言う。
当たる直前に魔装したので防御力を高める事には成功した。
それでもアリュシオンの振るうアダマンタイト製の扇が綺麗に当たった事で鈍い痛みがある。
「手応えがあったのにタフなのね。」
「そう簡単にやられてはやれんな。」
久しぶりに怪我らしい怪我をしたが、この程度で戦えなくなったりはしない。
「今のも視覚情報を操作したな?」
「そうよ、このスキルは私の位置だけで無く攻撃の軌道も誤認させられる。目で追っていても予想外のところから攻撃が飛んでくるのは対応が難しいでしょう?」
アリュシオンは片手に一つずつ扇を持っており、攻撃の手数も速度も相当なものだ。
その攻撃が目で追えていても対応する事が出来無いとなれば、どれだけ脅威的か分かるだろう。
「そしてこれは魔法にも効果を及ぼすの。フレアバタフライ!」
アリュシオンが燃え盛る蝶を大量に生み出す。
ジルに匹敵する程の数だ。
「この燃え盛る蝶達、目に見えている場所が嘘か真か貴方には分からないでしょう?」
ニヤリと笑みを浮かべながらアリュシオンが言う。
既に錯覚のスキルを使われて正しい位置が分からなくされているのだろう。
この魔法は動きがそこまで速く無いので回避は容易いのだが威力は強力だ。
そこに錯覚のスキルが組み合わさる事で魔法の脅威度が遥かに増している。
「当たると火だるまになってしまうし降参してもいいわよ?」
「降参だと?笑わせる。」
ジルは鼻で笑って銀月を構える。
この程度で棄権するジルでは無い。
「やる気なのね?私はサンドルやサウザーよりも強いわよ?」
「我はそれよりも更に強いと言うだけの事。」
「期待しているわ!」
生み出した蝶を一斉にジルの方へと向かわせる。
それと同時にジルは目を閉じた。
その状態で迫る蝶を次々に避けたり銀月で斬り伏せていく。
「っ!?」
「回避されて驚いたか?」
「視覚情報に頼らず心の目で見ているとでも言うの。いや、何かのスキルね?」
「そう言う事だ。」
ジルが使用したのは視覚に頼らず周囲の状況を把握出来る心眼と言うスキルだ。
正に心の眼で視ていたのである。
「まさか私にとって天敵のスキルに遭遇するなんて。」
「残念だったな。どうやら我のスキルまで影響を及ぼす事は出来無い様だ。視覚に影響を及ぼすだけなら目に頼らなければいいだけの事。」
心眼のスキルがあればアリュシオンの錯覚のスキルも意味が無い。
周囲の物の正確な位置がしっかり把握出来る。
「スキルが封じられたら何も出来無い訳ではないわ。フレイムエンチャント!」
「ここからは純粋な力のぶつかり合いだな!」
火魔法で強化されたアリュシオンの扇と氷結魔法で強化されたジルの銀月がぶつかり合う激しい戦闘が始まるのだった。
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