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110章
元魔王様と強者集う本戦 14
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ジルの氷結魔法によって氷漬けとなったラブリート。
さすがに脱出される危険は無いと思うが、一応重力魔法で場外に落とす。
「場外ー!ジル選手、ラブリート選手を氷漬けにして場外負けとさせましたー!個人戦決勝戦はジル選手の勝利ー!よって今年のイストール戦武祭個人戦の優勝者はジル選手ですー!」
「「「わああああ!」」」
今大会一番の歓声と拍手が注がれる。
数々の強者が出場した個人戦の優勝者が決まったのだ。
この熱狂も当然だろう。
「ふぅ、フロストコフィンが通用しなかったのは焦ったが何とかなったな。まさか短期間にこれだけ魔力を消耗させられるとは。」
魔力切れとまではいかなくても魔力量の半分を大きく下回っていた。
それだけラブリートとの戦いは白熱した。
「あの、ジル選手。ラブリート選手の氷はいつ頃溶けるのでしょうか?」
「ああ、今溶かす。」
司会に頼まれてラブリートのところに向かう。
ジルが手を翳すと徐々に氷が溶けていき、ラブリートが出てくる。
「はぁ、完敗よジルちゃん。やっぱり貴方は最高の男ね。」
氷塊の中から出てきたラブリートが身体を伸ばしながら言う。
「ラブリートが万全の状態であれば分からなかったかもな。」
「嬉しい事言ってくれるのね。でも私じゃジルちゃんには敵わないわよ。まだまだ手札はいっぱいあるものね?」
後半はジルにしか聞こえない小声で囁いてくる。
ラブリートには相手の魔法適性の数を知るスキルがある。
その事を言っているのだろう。
「我にも魔力量の限界はある。ラブリートとの戦闘も長引けば危うかっただろうしな。」
今回は短期決戦だったのでジルに有利ではあったが、ラブリートが真価を発揮するのは持久戦だ。
それを持ち出されていたら厳しかったかもしれない。
「あらそうなの?意外な弱点だわ。」
「まあ、魔力切れになる前に勝負を終わらせればいいだけだがな。」
ラブリートの得意な戦いになったとしても負ける気は無い。
ラブリートも言っていた様にジルにはまだまだ様々な手段が残されているのだ。
「二人共お疲れ。」
観戦していたマレイが近付いて来て労ってくれる。
「御免なさいね、負けちゃったわ。」
「何故闘姫が謝る?」
「ジルちゃんと戦いたがっていたでしょう?それなのに私が勝ち上がって勝てなかったから。」
「気にしなくていい。闘姫が勝者で私が敗者。負けた私に文句を言う資格は無い。」
ジルと戦いたい気持ちはあるが、準決勝にてその資格を勝ち取ったのはラブリートだ。
文句を言うのは筋違いだろう。
「それとどっちも凄い戦いだった。改めて私もジルと戦ってみたい。」
「却下だ。」
「がーん。」
「あらあら。」
再度戦いを申し込むマレイだったが即効で拒否されてしまい落ち込んでいる。
それを見てラブリートが笑う。
「お三方、この後個人戦の表彰がありますのでお時間を頂きたいのですが。」
司会がやって来てジル達にお願いしてくる。
優勝者、準優勝者、三位が決定したので個人戦の表彰があるらしい。
三人で闘技場の真ん中に並べられて表彰式が行われる。
「と言う事で個人戦優勝はジルだ。おめでとう。」
祝いの言葉と共に優勝記念の賞状を渡してくれる。
そして再び観客席から注がれる歓声と拍手。
「そしてこれが引換券だ。イストール戦武祭終了後にギルドの倉庫から好きな物を選ぶといい。」
「分かった。」
参加者の殆どがこの引換券を目当てに参加していた。
羨む視線が観客席から注がれているのが分かる。
「強いのは分かっていたが優勝してしまうとはな。俺も当たりたかったが残念だ。」
結局ダングスとはトーナメントの関係で直接当たる事が出来無かった。
「強い冒険者と当たれていたではないか?」
「ああ、ガリューとの戦いは楽しかったぞ。だがせっかくジルに出場してもらったからな。他の種目で当たれる事を祈っておくさ。」
まだ個人戦以外の種目が残っている。
お互い勝ち進めばダングスと当たる事もあるだろう。
表彰を終えて仲間達の下に戻るとホッコとルルネットが飛び付いてくる。
他の皆も笑顔で迎えてくれた。
「主様おめでとうなの!」
「さすがはジルね!それでこそ私の師匠だわ!」
「うむ、ジル殿ならばSランク冒険者をも凌ぐと思っておった。」
「ジル様、おめでとうございます。今夜はお祝いですね。」
「まさかイストール戦武祭で優勝してしまうとは。さすがはジルさんですね。」
「ああ、皆の応援のおかげだ。」
ジル以上に嬉しそうにしている仲間達を見て、優勝した甲斐があったと言うものだ。
「ですがまだイストール戦武祭が終わった訳ではありません。皆さん、今日は他の種目の予選もありますので頑張ってきて下さい。」
「主様に続くの!」
「私だって負けないわよ!」
「一先ず予選は軽々と抜けなくてはな。」
「そうじゃのう。しかし強者が多いと分かった故に油断は禁物じゃ。」
「き、緊張しますね。」
個人戦の興奮冷めやらぬ中、次の種目の予選に気合いを入れるジル達だった。
さすがに脱出される危険は無いと思うが、一応重力魔法で場外に落とす。
「場外ー!ジル選手、ラブリート選手を氷漬けにして場外負けとさせましたー!個人戦決勝戦はジル選手の勝利ー!よって今年のイストール戦武祭個人戦の優勝者はジル選手ですー!」
「「「わああああ!」」」
今大会一番の歓声と拍手が注がれる。
数々の強者が出場した個人戦の優勝者が決まったのだ。
この熱狂も当然だろう。
「ふぅ、フロストコフィンが通用しなかったのは焦ったが何とかなったな。まさか短期間にこれだけ魔力を消耗させられるとは。」
魔力切れとまではいかなくても魔力量の半分を大きく下回っていた。
それだけラブリートとの戦いは白熱した。
「あの、ジル選手。ラブリート選手の氷はいつ頃溶けるのでしょうか?」
「ああ、今溶かす。」
司会に頼まれてラブリートのところに向かう。
ジルが手を翳すと徐々に氷が溶けていき、ラブリートが出てくる。
「はぁ、完敗よジルちゃん。やっぱり貴方は最高の男ね。」
氷塊の中から出てきたラブリートが身体を伸ばしながら言う。
「ラブリートが万全の状態であれば分からなかったかもな。」
「嬉しい事言ってくれるのね。でも私じゃジルちゃんには敵わないわよ。まだまだ手札はいっぱいあるものね?」
後半はジルにしか聞こえない小声で囁いてくる。
ラブリートには相手の魔法適性の数を知るスキルがある。
その事を言っているのだろう。
「我にも魔力量の限界はある。ラブリートとの戦闘も長引けば危うかっただろうしな。」
今回は短期決戦だったのでジルに有利ではあったが、ラブリートが真価を発揮するのは持久戦だ。
それを持ち出されていたら厳しかったかもしれない。
「あらそうなの?意外な弱点だわ。」
「まあ、魔力切れになる前に勝負を終わらせればいいだけだがな。」
ラブリートの得意な戦いになったとしても負ける気は無い。
ラブリートも言っていた様にジルにはまだまだ様々な手段が残されているのだ。
「二人共お疲れ。」
観戦していたマレイが近付いて来て労ってくれる。
「御免なさいね、負けちゃったわ。」
「何故闘姫が謝る?」
「ジルちゃんと戦いたがっていたでしょう?それなのに私が勝ち上がって勝てなかったから。」
「気にしなくていい。闘姫が勝者で私が敗者。負けた私に文句を言う資格は無い。」
ジルと戦いたい気持ちはあるが、準決勝にてその資格を勝ち取ったのはラブリートだ。
文句を言うのは筋違いだろう。
「それとどっちも凄い戦いだった。改めて私もジルと戦ってみたい。」
「却下だ。」
「がーん。」
「あらあら。」
再度戦いを申し込むマレイだったが即効で拒否されてしまい落ち込んでいる。
それを見てラブリートが笑う。
「お三方、この後個人戦の表彰がありますのでお時間を頂きたいのですが。」
司会がやって来てジル達にお願いしてくる。
優勝者、準優勝者、三位が決定したので個人戦の表彰があるらしい。
三人で闘技場の真ん中に並べられて表彰式が行われる。
「と言う事で個人戦優勝はジルだ。おめでとう。」
祝いの言葉と共に優勝記念の賞状を渡してくれる。
そして再び観客席から注がれる歓声と拍手。
「そしてこれが引換券だ。イストール戦武祭終了後にギルドの倉庫から好きな物を選ぶといい。」
「分かった。」
参加者の殆どがこの引換券を目当てに参加していた。
羨む視線が観客席から注がれているのが分かる。
「強いのは分かっていたが優勝してしまうとはな。俺も当たりたかったが残念だ。」
結局ダングスとはトーナメントの関係で直接当たる事が出来無かった。
「強い冒険者と当たれていたではないか?」
「ああ、ガリューとの戦いは楽しかったぞ。だがせっかくジルに出場してもらったからな。他の種目で当たれる事を祈っておくさ。」
まだ個人戦以外の種目が残っている。
お互い勝ち進めばダングスと当たる事もあるだろう。
表彰を終えて仲間達の下に戻るとホッコとルルネットが飛び付いてくる。
他の皆も笑顔で迎えてくれた。
「主様おめでとうなの!」
「さすがはジルね!それでこそ私の師匠だわ!」
「うむ、ジル殿ならばSランク冒険者をも凌ぐと思っておった。」
「ジル様、おめでとうございます。今夜はお祝いですね。」
「まさかイストール戦武祭で優勝してしまうとは。さすがはジルさんですね。」
「ああ、皆の応援のおかげだ。」
ジル以上に嬉しそうにしている仲間達を見て、優勝した甲斐があったと言うものだ。
「ですがまだイストール戦武祭が終わった訳ではありません。皆さん、今日は他の種目の予選もありますので頑張ってきて下さい。」
「主様に続くの!」
「私だって負けないわよ!」
「一先ず予選は軽々と抜けなくてはな。」
「そうじゃのう。しかし強者が多いと分かった故に油断は禁物じゃ。」
「き、緊張しますね。」
個人戦の興奮冷めやらぬ中、次の種目の予選に気合いを入れるジル達だった。
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