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116章
元魔王様と王女様への事後報告 2
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王都近くに移動してきたジル達は早速エトワールのいる王城へと向かう。
「面会予約の無い方をお通しする事は出来ません。」
ジルとタイプDは王城の門番にそう言われて止められていた。
「緊急の用事でも駄目なのか?」
「正式な手続きを踏んで下さい。」
「そもそも王族の皆さんは忙しい方ばかり。貴方の様な方々全員を相手にしてはいられないのです。」
ジルの様に一々王族に会わせろなんて訪ねてきた者の言う通りにしていたらキリが無い。
門番達の対応も当然である。
急な訪問では入れてもらえないと理解してジル達は引き返した。
「門前払いされてしまったか。」
「あまり人族の事情は知らないですけど当然の事では?」
「アイフ男爵家は通してもらえたのだが、王族と貴族の違いと言うものか。」
本来であれば貴族に会うにも正式な手続きが必要なのだが、これまで関わってきた貴族達は相手がジルだからと大目に見てくれているだけである。
「それでどうするんですか?私の空間把握と空間置換を使えば、この場から王城の中にいる特定の人物をここに移動させる事も出来ますが?」
平然と王族の拉致を提案してくるタイプD。
本来であれば時空間魔法を同時に使用するなんて適性や魔力消費量の問題でかなり厳しい。
しかしそれが簡単に出来てしまうのがタイプDなのである。
「絶対に騒ぎになるだろうから止めておくか。特殊Sランクの肩書きを使ってもいいが、無闇矢鱈に使うなと言われているからな。脅威は去ってそこまで急ぐ必要は無くなった事だし正規の手続きとやらを踏むとするか。」
事後報告なのでそこまで急ぐ必要も無いだろう。
門番に正規の手段を踏んでほしいと言われたのでそうする事にした。
「やり方は知っているんですか?」
「知らん。詳しい者に任せる事にする。と言う事でギルドに向かうぞ。」
王族との面会予約は他人に丸投げする事にした。
それが出来る人物を訪ねる為に王都のギルドに移動する。
「相変わらず混んでいるな。」
「おー!浮島とは大違いに賑わっていますね!」
タイプDがギルド内をキョロキョロ見回しながら言う。
普段浮島から出ないので新鮮なのだろう。
「我から離れるなよ。面倒事に巻き込まれて更に時間を取られるのは嫌だからな。」
「失礼な、私が面倒事を持ってくるとでも?」
タイプDが腰に手を当てて不満そうに言う。
「…。」
「何ですかその目は?」
「自覚が無いか。」
「マスターにだけは言われたく無いですね。」
そんな事を話しているとお目当ての人物がジル達に気付いてやってきた。
「ジルさん?王都に来られていたんですか?」
話し掛けてきたのは王都のギルドでギルドマスターをしているユメノだ。
今は趣味の受付嬢をしていてジルの姿を確認したので一時的に抜けてきたのだ。
受付嬢をしていると直ぐに気付いてくれて便利である。
「マスター、こちらの方は?」
「先程話していた詳しい者だ。」
「成る程。」
「何やら事情が会って私を訪ねて来たみたいですね。応接室に移動しますか?」
「そうさせてもらうか。」
ここで話す事でも無いのでユメノの後に続いて応接室へと移動する。
「以前はアバント公国でお世話になりました。おかげさまで原初の龍の素材がギルドに多大な利益をもたらしてくれましたよ。」
ユメノが嬉しそうに報告してくる。
前に尋ねてきた時に売ったレテルシエルの鱗の事だ。
「もう手放せたのか?」
「はい、腕の良い職人達に協力してもらって幾つかの武具にしまして、信頼出来る方々にお譲りした形です。王家にも献上させてもらって非常に喜んで頂きました。」
レテルシエルの鱗はかなりの大きさだったので複数の武具を作るのも容易かったのだろう。
国宝級の武具が複数生まれた事になり、それを受け取った王家が喜ぶのも当然の事だ。
「その王家に関しての頼み事を聞いてもらいたくて訪ねて来たのだ。」
「厄介事ですか?」
「かなりな。既に終わってはいるが。」
「相変わらず厄介事に好かれていますね。」
ユメノが呆れた様に言う。
ジルといると全く退屈しないと言える程様々な事に巻き込まれる。
それをユメノも直接体験したからこその反応だ。
「我は全く望んではいないのだがな。それで王家に面会の予約を取り付けてもらいたい。」
「先程は門前払いされてしまいましたからね。」
「予約も無く直接行ったんですか?追い返されて当たり前ですよ。」
再びユメノが呆れた様に言う。
平民が王城を訪ねて突然王族に会わせろなんて言っても取り次いでもらえる訳が無い。
「だからこうして頼みに来たのではないか。」
「冒険者カードは使わなかったんですね。」
「お前達が使用頻度に気を付けろと言ったからな。」
「理解して頂けて助かります。それでは今から面会希望の予約を取りますね。」
早速ユメノが王族と会える様に予約を入れようと動いてくれる。
「なるべく早く頼むぞ。1時間以内だと有り難いな。」
「そ、そんなに早くですか?ぜ、善処します。」
突然訪ねて来たジルの無茶な要求を即否定する事も無く、ユメノは慌てて動いてくれるのだった。
「面会予約の無い方をお通しする事は出来ません。」
ジルとタイプDは王城の門番にそう言われて止められていた。
「緊急の用事でも駄目なのか?」
「正式な手続きを踏んで下さい。」
「そもそも王族の皆さんは忙しい方ばかり。貴方の様な方々全員を相手にしてはいられないのです。」
ジルの様に一々王族に会わせろなんて訪ねてきた者の言う通りにしていたらキリが無い。
門番達の対応も当然である。
急な訪問では入れてもらえないと理解してジル達は引き返した。
「門前払いされてしまったか。」
「あまり人族の事情は知らないですけど当然の事では?」
「アイフ男爵家は通してもらえたのだが、王族と貴族の違いと言うものか。」
本来であれば貴族に会うにも正式な手続きが必要なのだが、これまで関わってきた貴族達は相手がジルだからと大目に見てくれているだけである。
「それでどうするんですか?私の空間把握と空間置換を使えば、この場から王城の中にいる特定の人物をここに移動させる事も出来ますが?」
平然と王族の拉致を提案してくるタイプD。
本来であれば時空間魔法を同時に使用するなんて適性や魔力消費量の問題でかなり厳しい。
しかしそれが簡単に出来てしまうのがタイプDなのである。
「絶対に騒ぎになるだろうから止めておくか。特殊Sランクの肩書きを使ってもいいが、無闇矢鱈に使うなと言われているからな。脅威は去ってそこまで急ぐ必要は無くなった事だし正規の手続きとやらを踏むとするか。」
事後報告なのでそこまで急ぐ必要も無いだろう。
門番に正規の手段を踏んでほしいと言われたのでそうする事にした。
「やり方は知っているんですか?」
「知らん。詳しい者に任せる事にする。と言う事でギルドに向かうぞ。」
王族との面会予約は他人に丸投げする事にした。
それが出来る人物を訪ねる為に王都のギルドに移動する。
「相変わらず混んでいるな。」
「おー!浮島とは大違いに賑わっていますね!」
タイプDがギルド内をキョロキョロ見回しながら言う。
普段浮島から出ないので新鮮なのだろう。
「我から離れるなよ。面倒事に巻き込まれて更に時間を取られるのは嫌だからな。」
「失礼な、私が面倒事を持ってくるとでも?」
タイプDが腰に手を当てて不満そうに言う。
「…。」
「何ですかその目は?」
「自覚が無いか。」
「マスターにだけは言われたく無いですね。」
そんな事を話しているとお目当ての人物がジル達に気付いてやってきた。
「ジルさん?王都に来られていたんですか?」
話し掛けてきたのは王都のギルドでギルドマスターをしているユメノだ。
今は趣味の受付嬢をしていてジルの姿を確認したので一時的に抜けてきたのだ。
受付嬢をしていると直ぐに気付いてくれて便利である。
「マスター、こちらの方は?」
「先程話していた詳しい者だ。」
「成る程。」
「何やら事情が会って私を訪ねて来たみたいですね。応接室に移動しますか?」
「そうさせてもらうか。」
ここで話す事でも無いのでユメノの後に続いて応接室へと移動する。
「以前はアバント公国でお世話になりました。おかげさまで原初の龍の素材がギルドに多大な利益をもたらしてくれましたよ。」
ユメノが嬉しそうに報告してくる。
前に尋ねてきた時に売ったレテルシエルの鱗の事だ。
「もう手放せたのか?」
「はい、腕の良い職人達に協力してもらって幾つかの武具にしまして、信頼出来る方々にお譲りした形です。王家にも献上させてもらって非常に喜んで頂きました。」
レテルシエルの鱗はかなりの大きさだったので複数の武具を作るのも容易かったのだろう。
国宝級の武具が複数生まれた事になり、それを受け取った王家が喜ぶのも当然の事だ。
「その王家に関しての頼み事を聞いてもらいたくて訪ねて来たのだ。」
「厄介事ですか?」
「かなりな。既に終わってはいるが。」
「相変わらず厄介事に好かれていますね。」
ユメノが呆れた様に言う。
ジルといると全く退屈しないと言える程様々な事に巻き込まれる。
それをユメノも直接体験したからこその反応だ。
「我は全く望んではいないのだがな。それで王家に面会の予約を取り付けてもらいたい。」
「先程は門前払いされてしまいましたからね。」
「予約も無く直接行ったんですか?追い返されて当たり前ですよ。」
再びユメノが呆れた様に言う。
平民が王城を訪ねて突然王族に会わせろなんて言っても取り次いでもらえる訳が無い。
「だからこうして頼みに来たのではないか。」
「冒険者カードは使わなかったんですね。」
「お前達が使用頻度に気を付けろと言ったからな。」
「理解して頂けて助かります。それでは今から面会希望の予約を取りますね。」
早速ユメノが王族と会える様に予約を入れようと動いてくれる。
「なるべく早く頼むぞ。1時間以内だと有り難いな。」
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