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22章
元魔王様とナキナの従魔 3
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降りる時に人がいない場所を選んだので人的被害は無いが、結界が地面に勢い良くぶつかったので轟音が響き土煙が舞った。
「な、なんだ!?」
「新手の魔物なの!?」
「これ以上は勘弁してくれ…。」
突然の事に戦えない村の者達は嘆きながら遠巻きに土煙を見ている。
「手筈通りにいくわよ。」
「了解じゃ。」
結界が解除された事により土煙の中からラブリートとナキナが勢い良く飛び出した。
突然土煙の中から巨漢と鬼人が現れたので村人達は驚いているが今は構っている暇は無い。
向かうはウルフの群れと戦っている者達の場所だ。
「助太刀する!」
ナキナ自らが敵陣に飛び込みウルフ達を次々と斬り倒していく。
最初からいた者達は新手かとも思ったが同じ敵を次々と斬り倒してくれているので味方だと分かり安堵する。
「ナキナちゃんやるわね。私も頑張っちゃうわよ、ラブリーパンチ!」
ラブリートに向けて大きなウルフの個体が飛び掛かってきたので迎え撃つ様に拳を顔面に叩き込んで吹き飛ばす。
すると吹き飛ばされたウルフが他のウルフ達を巻き込んだまま飛んでいき、一瞬で視界から消えた。
今の一撃で相当な距離を吹き飛ばされた様だ。
「す、すげえ!」
「助かるぜあんた達!」
「だが一向に減らねえしジリ貧だぞ!」
自分達が苦戦していた魔物を強力な助っ人が次々と倒してくれて士気が上がるが敵の数は中々減らない。
倒しても倒しても次々と新しいウルフが向かってきているのだ。
「少し尋ねたいのじゃが、この場の指揮は誰が取っておるのかのう?」
ナキナが周りの冒険者を見回しながら尋ねる。
数が多くても一匹一匹のランクは低いので、ある程度話す余裕はある。
「俺だ!Bランクの冒険者だ!」
ナキナの声に反応して一人が声を上げる。
周りをウルフに囲まれているが高ランクの冒険者ならばこのくらいは大丈夫だろう。
「丁度いいのじゃ。こちらに策があるから皆を下げてもらえぬか?」
「ああ、分かった。闘姫と来たんだからあんたの指示に従うぜ。」
高ランクの冒険者だからかラブリートの二つ名は当然の様に知っていた。
そして一緒にきて次々とウルフを倒しているナキナの事も高ランク冒険者と勘違いした様子である。
「助かるのじゃ。ラブリート殿、聞こえたかのう?」
「ええ、聞こえたわ。じゃあ一発デカいのいくわよ!」
そう言ってラブリートの両手が闘気に包まれる。
凄まじい力が一箇所に集約されているのが分かる。
「全員村の方に下がれ!高ランクの冒険者が何かするつもりらしい!」
Bランクの男が周りで戦闘中の者達に向けて叫ぶと、指揮をしていたおかげか素直に全員従って下がってくれる。
村人や冒険者の中で指示に従わ無い者は無理矢理にでも引っ張っていこうかと思っていたが、全員村に退避してくれたのでナキナも同じくその後を追う。
「素直ないい子達ね。これで巻き込まなくてすむわ。」
「グルゥア!」
残ったラブリートに魔物達が一斉に向かってきて、その中でも一際大きい個体が大口を開けて迫ってくる。
「がっつく男は嫌いよ。ラブリークラッシュ!」
ラブリートが両手を合わせて握り、それをハンマーの様に地面に振り下ろす。
闘気を纏わせた一撃に地面が大きく揺れてひび割れる。
ウルフ達のいる地面が衝撃で砕け、足場を失ったウルフ達が地面の崩壊に巻き込まれて怪我をしたり生き埋めになっていく。
そして周囲にいたウルフ達はラブリートの攻撃による衝撃波で吹き飛ばされていなくなった。
たったの一撃で村周辺にいたウルフ達を戦闘不能や行動不能にしてしまったラブリートが満足気に村に戻ると、村全体が結界に包まれていった。
土煙の中からラブリートとナキナが駆け出していったので、それが晴れると残されているのはジルとシキとライムとなる。
「ひ、人?」
「お前さん達は一体…。」
状況に付いていけていない周囲の村人達が困惑しながら尋ねてくる。
「説明は後なのです!」
「せ、精霊様!?」
シキを見た村人達が驚き、何人かは手を合わせている。
信仰の対象と言うのは小さな村であっても変わらないらしい。
「教えてほしいのです。遠くに戦いにいってる人はいないのです?」
これから行う事を考えると村から離れられてると困るので事前確認である。
「あそこで戦っている者達と村の中の者で全員です精霊様。」
老人が拝みながら答える。
この老人も精霊を信仰している様子だ。
「分かったのです。ジル様、使っても問題無いのです!」
それを聞いたジルが無言で頷く。
今も少しでも空腹と魔力を回復させる為に食べ物を食べているので話せない。
と言っても後はラブリートとナキナ待ちなのでジルは食事に専念出来る。
「それと食べ物があれば分けてほしいのです!」
「た、食べ物でございますか?」
こんな非常事態に何の為にと村人達は思ったが信仰対象である精霊の言う事なので否定的な意見も言えない。
「この村を救う為なのです!お願いなのです!」
「わ、分かりました!」
シキのお願いを聞いてくれて村人達が周囲の自分の家へと戻っていく。
「ありがとうなのです!ジル様、食べ物が手に入るのです!」
「ああ、助かる。だがその前に二人が作戦を終えた様だ。」
ジルが村の外の爆音を聞いて呟く。
ラブリートが殿として強力な一撃を放ったのだろう。
「ラブリートが村の中に戻ってくるのです!」
「我も仕事をしないとなっ!」
ジルは結界魔法を使い村全体を結界で包み込む。
張った結界は断絶結界と言う結界であり内外を完全に分断する結界だ。
これにより村の中と外にいるウルフ達が完全に分断される形となった。
「な、なんだ!?」
「新手の魔物なの!?」
「これ以上は勘弁してくれ…。」
突然の事に戦えない村の者達は嘆きながら遠巻きに土煙を見ている。
「手筈通りにいくわよ。」
「了解じゃ。」
結界が解除された事により土煙の中からラブリートとナキナが勢い良く飛び出した。
突然土煙の中から巨漢と鬼人が現れたので村人達は驚いているが今は構っている暇は無い。
向かうはウルフの群れと戦っている者達の場所だ。
「助太刀する!」
ナキナ自らが敵陣に飛び込みウルフ達を次々と斬り倒していく。
最初からいた者達は新手かとも思ったが同じ敵を次々と斬り倒してくれているので味方だと分かり安堵する。
「ナキナちゃんやるわね。私も頑張っちゃうわよ、ラブリーパンチ!」
ラブリートに向けて大きなウルフの個体が飛び掛かってきたので迎え撃つ様に拳を顔面に叩き込んで吹き飛ばす。
すると吹き飛ばされたウルフが他のウルフ達を巻き込んだまま飛んでいき、一瞬で視界から消えた。
今の一撃で相当な距離を吹き飛ばされた様だ。
「す、すげえ!」
「助かるぜあんた達!」
「だが一向に減らねえしジリ貧だぞ!」
自分達が苦戦していた魔物を強力な助っ人が次々と倒してくれて士気が上がるが敵の数は中々減らない。
倒しても倒しても次々と新しいウルフが向かってきているのだ。
「少し尋ねたいのじゃが、この場の指揮は誰が取っておるのかのう?」
ナキナが周りの冒険者を見回しながら尋ねる。
数が多くても一匹一匹のランクは低いので、ある程度話す余裕はある。
「俺だ!Bランクの冒険者だ!」
ナキナの声に反応して一人が声を上げる。
周りをウルフに囲まれているが高ランクの冒険者ならばこのくらいは大丈夫だろう。
「丁度いいのじゃ。こちらに策があるから皆を下げてもらえぬか?」
「ああ、分かった。闘姫と来たんだからあんたの指示に従うぜ。」
高ランクの冒険者だからかラブリートの二つ名は当然の様に知っていた。
そして一緒にきて次々とウルフを倒しているナキナの事も高ランク冒険者と勘違いした様子である。
「助かるのじゃ。ラブリート殿、聞こえたかのう?」
「ええ、聞こえたわ。じゃあ一発デカいのいくわよ!」
そう言ってラブリートの両手が闘気に包まれる。
凄まじい力が一箇所に集約されているのが分かる。
「全員村の方に下がれ!高ランクの冒険者が何かするつもりらしい!」
Bランクの男が周りで戦闘中の者達に向けて叫ぶと、指揮をしていたおかげか素直に全員従って下がってくれる。
村人や冒険者の中で指示に従わ無い者は無理矢理にでも引っ張っていこうかと思っていたが、全員村に退避してくれたのでナキナも同じくその後を追う。
「素直ないい子達ね。これで巻き込まなくてすむわ。」
「グルゥア!」
残ったラブリートに魔物達が一斉に向かってきて、その中でも一際大きい個体が大口を開けて迫ってくる。
「がっつく男は嫌いよ。ラブリークラッシュ!」
ラブリートが両手を合わせて握り、それをハンマーの様に地面に振り下ろす。
闘気を纏わせた一撃に地面が大きく揺れてひび割れる。
ウルフ達のいる地面が衝撃で砕け、足場を失ったウルフ達が地面の崩壊に巻き込まれて怪我をしたり生き埋めになっていく。
そして周囲にいたウルフ達はラブリートの攻撃による衝撃波で吹き飛ばされていなくなった。
たったの一撃で村周辺にいたウルフ達を戦闘不能や行動不能にしてしまったラブリートが満足気に村に戻ると、村全体が結界に包まれていった。
土煙の中からラブリートとナキナが駆け出していったので、それが晴れると残されているのはジルとシキとライムとなる。
「ひ、人?」
「お前さん達は一体…。」
状況に付いていけていない周囲の村人達が困惑しながら尋ねてくる。
「説明は後なのです!」
「せ、精霊様!?」
シキを見た村人達が驚き、何人かは手を合わせている。
信仰の対象と言うのは小さな村であっても変わらないらしい。
「教えてほしいのです。遠くに戦いにいってる人はいないのです?」
これから行う事を考えると村から離れられてると困るので事前確認である。
「あそこで戦っている者達と村の中の者で全員です精霊様。」
老人が拝みながら答える。
この老人も精霊を信仰している様子だ。
「分かったのです。ジル様、使っても問題無いのです!」
それを聞いたジルが無言で頷く。
今も少しでも空腹と魔力を回復させる為に食べ物を食べているので話せない。
と言っても後はラブリートとナキナ待ちなのでジルは食事に専念出来る。
「それと食べ物があれば分けてほしいのです!」
「た、食べ物でございますか?」
こんな非常事態に何の為にと村人達は思ったが信仰対象である精霊の言う事なので否定的な意見も言えない。
「この村を救う為なのです!お願いなのです!」
「わ、分かりました!」
シキのお願いを聞いてくれて村人達が周囲の自分の家へと戻っていく。
「ありがとうなのです!ジル様、食べ物が手に入るのです!」
「ああ、助かる。だがその前に二人が作戦を終えた様だ。」
ジルが村の外の爆音を聞いて呟く。
ラブリートが殿として強力な一撃を放ったのだろう。
「ラブリートが村の中に戻ってくるのです!」
「我も仕事をしないとなっ!」
ジルは結界魔法を使い村全体を結界で包み込む。
張った結界は断絶結界と言う結界であり内外を完全に分断する結界だ。
これにより村の中と外にいるウルフ達が完全に分断される形となった。
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