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25章
元魔王様と魔法の授業 6
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これは魔王時代に作った魔法適性を調べる魔法道具だ。
当時は魔族の者達に一々万能鑑定を使って教えて回ってる時間は無かった。
自分達の使える魔法を知れる様にと作ってあげたのだ。
「そ、そんな貴重な物を所持しているとは。しかも私が見た物は基礎魔法と派生魔法までしか調べられないのですがこれって…。」
「当然特殊魔法も幾つか調べられるな。」
ブリジットの記憶にある魔法道具よりも明らかに高性能な物が出てきたらしい。
木の板に大きな丸い球体が付いており、他にも沢山の小さな球体が付いている。
使い方は大きな丸い球体に触れて魔力を流すと適性のある魔法の小さな球体が光ると言った仕組みだ。
強く光れば適性が高く、弱く光れば適性が低く、光らなければ適性は無い。
「ルルネット、使ってみろ。」
「う、うん。」
ルルネットは緊張した様子で魔法道具に手を伸ばす。
「お待ち下さい。いきなりお嬢様に得体の知れない魔法道具は使わせられません。先ずは私が使ってみても宜しいでしょうか?」
そう言ってメイドが前に出てくる。
ジルの様に万能鑑定を持っている訳でも無いので何の魔法道具かは分からない。
それを仕える主人に突然使わせるのは不安なのだろう。
「構わないぞ。」
ジルが許可を出すとメイドが球体に触れて魔力を流した。
すると幾つかの小さな球体が光る。
「ふむ、水魔法の適性が一番高いな。時点で氷結、そして火か。」
強く光っている順番が水、氷結、火であった。
水魔法の適性は非常に高いが、火魔法は訓練をしても初級や中級くらいまでしか使えないだろう。
「次は私が。」
ブリジットも試したかったのかメイドの次に球体に触れる。
「さすがは風の姫騎士だな。雷霆魔法も悪くない。」
ブリジットの魔法適性は二つ名にもある風が一番優秀であり、続いて雷霆、土、光と複数の適性を持っていた。
「それはいい事を聞きました。これを機会に取り組んでみるのも面白いかもしれませんね。」
派生魔法の可能性については先程のルルネットへの講義でブリジットも理解している。
使いこなせる様になれば強力な武器となるのは間違い無い。
「お姉様、次は私よ私!」
ルルネットに急かされて魔法道具を渡す。
同じ様に魔力を流すと火魔法が一番適性が高く、続いて爆裂魔法、そして弱い光り方ではあるが結界魔法にも適性があった。
これがジルの視たルルネットの三つ目の魔法だった。
適性は低いが基礎魔法や派生魔法に含まれない結界魔法に適性があったのだ。
「ほう、結界魔法にも適性があるみたいだな。ちなみに希少魔法と我が呼んでいるのはこれだ。」
万能鑑定で知っていたが今知った様に言う。
人族は基礎魔法と派生魔法以外は全て希少魔法と呼んでいるみたいだが、ジルが希少魔法と呼んでいる魔法の中に結界魔法もあった。
特殊魔法と呼んでいる魔法の中でも更に適性を示す者が少ない魔法を希少魔法と呼ぶのだ。
結界魔法や時空間魔法等が希少魔法に当て嵌まる。
「結界魔法!?ほんと!?」
ルルネットはまさか自分が希少魔法に適性があるとは思っておらず驚いている。
「まさかルルネットに希少魔法の適性があるとは思いませんでした。」
「さすがですルルネットお嬢様!」
その事に二人は驚きつつも喜んでいる。
「ふふん、思わぬ収穫だわ。これで私はもっと強くなれる!」
ルルネットも嬉しそうである。
希少魔法とはそれだけ適性を持つ者が少ないのだ。
「まあ、この光り方からするとそれ程適性は高く無いけどな。それでも何かしら使えれば便利な事には違い無いだろう。」
ジルも結界魔法はよく使っている。
多種多様な力を持つ結界はどれか一つ使えるだけでも便利である。
「火魔法や爆裂魔法は攻撃主体の魔法が多い。ファイアウォールがあるとは言え、補助や防御系の魔法の手札は多いに越した事は無い。」
中級火魔法のファイアウォールは火の壁を生み出す事が出来るので防御として使える。
火魔法と爆裂魔法だと防御手段はそれくらいだ。
結界魔法で何を使えるのかは分からないが、何かしらの補助や防御の結界は覚えられるのでルルネットにとっては貴重な手札の一つとなり得る。
「ジルさん、ルルネットはファイアウォールを使えませんよ?」
「…聞き間違いか?もう一度言ってくれ。」
突然ブリジットがおかしな事を言った気がしたので尋ね返す。
上級火魔法を詠唱破棄で使えるルルネットであればそれよりも難易度の低い中級火魔法も詠唱破棄で使えてもおかしく無い。
「少し違いましたね、訂正します。詠唱破棄で使う事は出来ませんよ。ファイアウォールに限らずフレイムエンチャント以外の全ての魔法もですが。」
ブリジットの言葉は真実なのかとルルネットを見ると肯定する様に頷いている。
「何故上級火魔法の詠唱破棄が出来て初級と中級が出来無いのだ?」
明らかに変な状況である。
魔法が初級、中級、上級、超級、極級と分けられている理由は扱う難しさや魔力消費量の違いからだ。
初級魔法程簡単に習得出来るし、詠唱破棄も初級の方が断然簡単である。
なので上級の詠唱破棄が出来ているのに、中級はともかく初級が出来無いのはおかしい。
「えーっと、実は少し理由があるの。」
そう言ってルルネットがその理由を語ってくれた。
当時は魔族の者達に一々万能鑑定を使って教えて回ってる時間は無かった。
自分達の使える魔法を知れる様にと作ってあげたのだ。
「そ、そんな貴重な物を所持しているとは。しかも私が見た物は基礎魔法と派生魔法までしか調べられないのですがこれって…。」
「当然特殊魔法も幾つか調べられるな。」
ブリジットの記憶にある魔法道具よりも明らかに高性能な物が出てきたらしい。
木の板に大きな丸い球体が付いており、他にも沢山の小さな球体が付いている。
使い方は大きな丸い球体に触れて魔力を流すと適性のある魔法の小さな球体が光ると言った仕組みだ。
強く光れば適性が高く、弱く光れば適性が低く、光らなければ適性は無い。
「ルルネット、使ってみろ。」
「う、うん。」
ルルネットは緊張した様子で魔法道具に手を伸ばす。
「お待ち下さい。いきなりお嬢様に得体の知れない魔法道具は使わせられません。先ずは私が使ってみても宜しいでしょうか?」
そう言ってメイドが前に出てくる。
ジルの様に万能鑑定を持っている訳でも無いので何の魔法道具かは分からない。
それを仕える主人に突然使わせるのは不安なのだろう。
「構わないぞ。」
ジルが許可を出すとメイドが球体に触れて魔力を流した。
すると幾つかの小さな球体が光る。
「ふむ、水魔法の適性が一番高いな。時点で氷結、そして火か。」
強く光っている順番が水、氷結、火であった。
水魔法の適性は非常に高いが、火魔法は訓練をしても初級や中級くらいまでしか使えないだろう。
「次は私が。」
ブリジットも試したかったのかメイドの次に球体に触れる。
「さすがは風の姫騎士だな。雷霆魔法も悪くない。」
ブリジットの魔法適性は二つ名にもある風が一番優秀であり、続いて雷霆、土、光と複数の適性を持っていた。
「それはいい事を聞きました。これを機会に取り組んでみるのも面白いかもしれませんね。」
派生魔法の可能性については先程のルルネットへの講義でブリジットも理解している。
使いこなせる様になれば強力な武器となるのは間違い無い。
「お姉様、次は私よ私!」
ルルネットに急かされて魔法道具を渡す。
同じ様に魔力を流すと火魔法が一番適性が高く、続いて爆裂魔法、そして弱い光り方ではあるが結界魔法にも適性があった。
これがジルの視たルルネットの三つ目の魔法だった。
適性は低いが基礎魔法や派生魔法に含まれない結界魔法に適性があったのだ。
「ほう、結界魔法にも適性があるみたいだな。ちなみに希少魔法と我が呼んでいるのはこれだ。」
万能鑑定で知っていたが今知った様に言う。
人族は基礎魔法と派生魔法以外は全て希少魔法と呼んでいるみたいだが、ジルが希少魔法と呼んでいる魔法の中に結界魔法もあった。
特殊魔法と呼んでいる魔法の中でも更に適性を示す者が少ない魔法を希少魔法と呼ぶのだ。
結界魔法や時空間魔法等が希少魔法に当て嵌まる。
「結界魔法!?ほんと!?」
ルルネットはまさか自分が希少魔法に適性があるとは思っておらず驚いている。
「まさかルルネットに希少魔法の適性があるとは思いませんでした。」
「さすがですルルネットお嬢様!」
その事に二人は驚きつつも喜んでいる。
「ふふん、思わぬ収穫だわ。これで私はもっと強くなれる!」
ルルネットも嬉しそうである。
希少魔法とはそれだけ適性を持つ者が少ないのだ。
「まあ、この光り方からするとそれ程適性は高く無いけどな。それでも何かしら使えれば便利な事には違い無いだろう。」
ジルも結界魔法はよく使っている。
多種多様な力を持つ結界はどれか一つ使えるだけでも便利である。
「火魔法や爆裂魔法は攻撃主体の魔法が多い。ファイアウォールがあるとは言え、補助や防御系の魔法の手札は多いに越した事は無い。」
中級火魔法のファイアウォールは火の壁を生み出す事が出来るので防御として使える。
火魔法と爆裂魔法だと防御手段はそれくらいだ。
結界魔法で何を使えるのかは分からないが、何かしらの補助や防御の結界は覚えられるのでルルネットにとっては貴重な手札の一つとなり得る。
「ジルさん、ルルネットはファイアウォールを使えませんよ?」
「…聞き間違いか?もう一度言ってくれ。」
突然ブリジットがおかしな事を言った気がしたので尋ね返す。
上級火魔法を詠唱破棄で使えるルルネットであればそれよりも難易度の低い中級火魔法も詠唱破棄で使えてもおかしく無い。
「少し違いましたね、訂正します。詠唱破棄で使う事は出来ませんよ。ファイアウォールに限らずフレイムエンチャント以外の全ての魔法もですが。」
ブリジットの言葉は真実なのかとルルネットを見ると肯定する様に頷いている。
「何故上級火魔法の詠唱破棄が出来て初級と中級が出来無いのだ?」
明らかに変な状況である。
魔法が初級、中級、上級、超級、極級と分けられている理由は扱う難しさや魔力消費量の違いからだ。
初級魔法程簡単に習得出来るし、詠唱破棄も初級の方が断然簡単である。
なので上級の詠唱破棄が出来ているのに、中級はともかく初級が出来無いのはおかしい。
「えーっと、実は少し理由があるの。」
そう言ってルルネットがその理由を語ってくれた。
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