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31章
元魔王様と船上の戦い 5
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マググロを捕らえる為にジルはルルネットと共に浜辺までやってきた。
「それで?どうやって取るつもりなのよ?」
向かってきたはいいものの、話しを聞いてそのままきたので準備も特にしていない。
「ダンジョンの時みたいに手漕ぎボートでも調達すればいいんじゃないか?」
「はあ~、そんな事だろうと思ったわ。マググロの生息域は浜辺からずっっっと沖なのよ?手漕ぎボートなんかで行ける訳無いでしょ。」
ルルネットが呆れた様な視線を向けてくる。
ジルの事だから美味しいと聞いて確保したいと考えただけで、マググロについて何も知らない事は予想出来た。
なのでこの発言もルルネットにとっては想定済みだ。
「我の魔法と組み合わせれば問題無いだろう?」
ジルが多種多様な魔法を使える事はルルネットを含めて一部の者は知っている。
魔法での爆速移動の時みたいに結界魔法と重力魔法を組み合わせれば、そもそも船すら必要無い。
「確かにそれなら行けるかもしれないわ。でもマググロは成長すると3メートルくらいの大きさになるから、仕留めたり収納したりする事を考えると、ずっと魔法やスキルを使う事になるわよ?」
「そんなに大きいのか。そうなると魔力をかなり消費する事になるし却下だな。」
手漕ぎボートでもそれなりの数を積めると思っていたのに、マググロがそんなに大きいとなると一匹乗っただけで重量オーバーである。
それに魔法を使っていくとすれば、常時発動させる結界魔法と重力魔法の他に索敵として時空間魔法か心眼のスキル、仕留めるのに攻撃性の魔法、回収に無限倉庫のスキルと様々な魔法やスキルを連発する事になる。
そんな事をしていれば魔力が一瞬で大幅に減ってしまう。
「普通に船を使うべきね。」
ルルネットが海辺に停めてあったり海の上を進んでいる船を見ながら言う。
手漕ぎボートとは比べ物にならない大きさであり、マググロを十数匹は乗せられそうである。
「ルルネット達の家で所有している船はないのか?」
「港町を納める領主なんだからあるに決まってるでしょ。」
トレンフルは漁業が盛んな港町である。
住む者は大なり小なり船を所持している。
それは領主であるトレンフル家も同じであり、複数の船を所持している。
漁業に使う為に貸し出したりする目的もあれば、海路を利用して交易や移動目的にも使うので、漁業を自分達でしなくても所持しているのである。
「丁度良いではないか。」
トレンフル家で所有しているのであれば、その家の令嬢であるルルネットにも使う権利はあるだろう。
それを使わせてもらえれば問題解決だ
「タダで貸すのはな~。」
ルルネットは二つ返事をせずに出し渋る様に言う。
チラチラとこちらを見ながら、まるで何かの返答を期待している様な感じだ。
「分かった分かった、暇な時に模擬戦に付き合ってやる。」
「言質は取ったわよ!少し待ってなさい!」
ルルネットの期待している言葉は当然分かっている。
朝からしつこく付き纏われていたのもそれが原因なのだから。
今は気分では無いのでその気になったらやる事にして船を借りる事にした。
少し待てと言ってルルネットが浜辺から街の方に走っていった。
自分の家の船であっても使うのに領主兼母親であるミュリットの許可が必要なのかもしれない。
「お待たせ。」
待つ事10分と少し、ルルネットが戻ってきた。
「船はどうした?」
ルルネットは陸路を走って戻ってきたので船は見あたらない。
「用意してもらってるわ。あれよ!」
「小さくないか?」
ルルネットが指差した方からは手漕ぎボートより数倍大きいかと言う船が近付いてきていた。
先程まで見ていた漁業用の船と比べると小さくはある。
「どうせマググロは収納するんでしょ?嵩張らないならあれくらいでも充分よ。それに魔法を存分に使える様にしてあげたんだから。」
「魔法を?」
ジルが疑問に思っていると船が橋に近付いてきて止まった。
そして中から出てきた人物を見てルルネットの思惑を理解した。
「ルルネットお嬢様、ジル様、お待たせ致しました。」
中から出てきたのはルルネットの専属メイドであるサリーであった。
ジルが火魔法以外も使える事を知る数少ない人物である。
「サリー、運転頼むわね。」
「お任せ下さい。」
ルルネットの言葉に恭しく頭を下げる。
サリーはメイドとしての仕事をタイプBやタイプCに教えてくれているだけで無く、魔法の適性も三属性と高く、船まで運転出来る様だ。
有能だからこそ専属メイドの地位にいられるのだろう。
「マググロのいる沖まで頼む。」
「はい、どうぞお乗り下さい。」
「出発進行!」
ルルネットの掛け声で船が沖目指して出発した。
「それで?どうやって取るつもりなのよ?」
向かってきたはいいものの、話しを聞いてそのままきたので準備も特にしていない。
「ダンジョンの時みたいに手漕ぎボートでも調達すればいいんじゃないか?」
「はあ~、そんな事だろうと思ったわ。マググロの生息域は浜辺からずっっっと沖なのよ?手漕ぎボートなんかで行ける訳無いでしょ。」
ルルネットが呆れた様な視線を向けてくる。
ジルの事だから美味しいと聞いて確保したいと考えただけで、マググロについて何も知らない事は予想出来た。
なのでこの発言もルルネットにとっては想定済みだ。
「我の魔法と組み合わせれば問題無いだろう?」
ジルが多種多様な魔法を使える事はルルネットを含めて一部の者は知っている。
魔法での爆速移動の時みたいに結界魔法と重力魔法を組み合わせれば、そもそも船すら必要無い。
「確かにそれなら行けるかもしれないわ。でもマググロは成長すると3メートルくらいの大きさになるから、仕留めたり収納したりする事を考えると、ずっと魔法やスキルを使う事になるわよ?」
「そんなに大きいのか。そうなると魔力をかなり消費する事になるし却下だな。」
手漕ぎボートでもそれなりの数を積めると思っていたのに、マググロがそんなに大きいとなると一匹乗っただけで重量オーバーである。
それに魔法を使っていくとすれば、常時発動させる結界魔法と重力魔法の他に索敵として時空間魔法か心眼のスキル、仕留めるのに攻撃性の魔法、回収に無限倉庫のスキルと様々な魔法やスキルを連発する事になる。
そんな事をしていれば魔力が一瞬で大幅に減ってしまう。
「普通に船を使うべきね。」
ルルネットが海辺に停めてあったり海の上を進んでいる船を見ながら言う。
手漕ぎボートとは比べ物にならない大きさであり、マググロを十数匹は乗せられそうである。
「ルルネット達の家で所有している船はないのか?」
「港町を納める領主なんだからあるに決まってるでしょ。」
トレンフルは漁業が盛んな港町である。
住む者は大なり小なり船を所持している。
それは領主であるトレンフル家も同じであり、複数の船を所持している。
漁業に使う為に貸し出したりする目的もあれば、海路を利用して交易や移動目的にも使うので、漁業を自分達でしなくても所持しているのである。
「丁度良いではないか。」
トレンフル家で所有しているのであれば、その家の令嬢であるルルネットにも使う権利はあるだろう。
それを使わせてもらえれば問題解決だ
「タダで貸すのはな~。」
ルルネットは二つ返事をせずに出し渋る様に言う。
チラチラとこちらを見ながら、まるで何かの返答を期待している様な感じだ。
「分かった分かった、暇な時に模擬戦に付き合ってやる。」
「言質は取ったわよ!少し待ってなさい!」
ルルネットの期待している言葉は当然分かっている。
朝からしつこく付き纏われていたのもそれが原因なのだから。
今は気分では無いのでその気になったらやる事にして船を借りる事にした。
少し待てと言ってルルネットが浜辺から街の方に走っていった。
自分の家の船であっても使うのに領主兼母親であるミュリットの許可が必要なのかもしれない。
「お待たせ。」
待つ事10分と少し、ルルネットが戻ってきた。
「船はどうした?」
ルルネットは陸路を走って戻ってきたので船は見あたらない。
「用意してもらってるわ。あれよ!」
「小さくないか?」
ルルネットが指差した方からは手漕ぎボートより数倍大きいかと言う船が近付いてきていた。
先程まで見ていた漁業用の船と比べると小さくはある。
「どうせマググロは収納するんでしょ?嵩張らないならあれくらいでも充分よ。それに魔法を存分に使える様にしてあげたんだから。」
「魔法を?」
ジルが疑問に思っていると船が橋に近付いてきて止まった。
そして中から出てきた人物を見てルルネットの思惑を理解した。
「ルルネットお嬢様、ジル様、お待たせ致しました。」
中から出てきたのはルルネットの専属メイドであるサリーであった。
ジルが火魔法以外も使える事を知る数少ない人物である。
「サリー、運転頼むわね。」
「お任せ下さい。」
ルルネットの言葉に恭しく頭を下げる。
サリーはメイドとしての仕事をタイプBやタイプCに教えてくれているだけで無く、魔法の適性も三属性と高く、船まで運転出来る様だ。
有能だからこそ専属メイドの地位にいられるのだろう。
「マググロのいる沖まで頼む。」
「はい、どうぞお乗り下さい。」
「出発進行!」
ルルネットの掛け声で船が沖目指して出発した。
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