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32章
元魔王様と前世の配下 4
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貝の森に到着したジル達はシキに案内されながら中を進んでいく。
森と言うくらいなのでそれなりに広い。
「本当に貝がいっぱいじゃのう。」
「種類も豊富だな。」
地面が浅瀬の海水だからか貝がそこら中に落ちている。
「美味しいのも沢山あるから後で教えてあげるのです。」
トレンフルに住んでいたのでシキは貝の森に生息する貝についても詳しい。
食用で美味しい貝も網羅しているのだ。
「それは楽しみじゃのう。」
ナキナもジルに負けず劣らず美味しい食べ物には目がない。
人族の暮らしに馴染んできたからか、ジル達と共に行動しているからか、食への興味は高まるばかりだ。
「それでシキ、場所はどの辺りなんだ?」
「もう直ぐ見えるのです。あ、あそこなのです。」
シキが指差す場所は一見すると何も周りと変わらない森の様に見える。
だが事前に聞いていた通りに貝が不自然に弧を描く様に生息している。
「確かにあるな。」
「これは集落にあった結界に似ておるのう。よく見れば不自然な光景じゃ。」
ジルだけで無くナキナも気が付いた様だ。
鬼人族の集落にも人族から身を隠す似た様な結界があったので気付いたのかもしれない。
ナキナが言う様に結界内と周りは少し違う風景となっている。
偽装結界は周りから中の様子が違って見えるので一見すると隠し事に便利な結界の様に思えるが、注視されると不自然だと気付かれる可能性が高い。
例をあげると分かりやすいのは風である。
偽装結界によって中で風が吹く様に見せていた場合、中の草が風で揺れているのに結界の外の草は揺れておらず不自然な光景になったりするのだ。
そしてジル達は今浅瀬を移動しているので、移動する度に水面に波紋が広がっている。
そして結界付近にまでいくと途中で消えた様に見えている。
ここに来る者は波紋では無く貝を注視しているので意外と気付けないのかもしれないが、事前に知っている状態で見るとよく分かる。
だがもしそれに気付けたとしても一般人では帰還結界の効果に抗えないと思われるので特に問題は無いのかもしれない。
「シキ、それでどうするんだ?」
結界の中にナキナを連れていくのかと言う質問である。
「確かめにいくのです。でもナキナはここでお留守番なのです。」
「この先に何か用があるんじゃな?では大人しく待つとするのじゃ。」
シキの言葉に従って結界の外で待ってくれる様だ。
事前にした約束は守ってくれる。
「ホッコとライムはいいのか?」
ジルの肩には従魔である二匹が乗っている。
「お互いがジル様とシキの従魔だからいいと思うのです。ジル様に不都合があればナキナに預けていくのです。」
「我は特に問題は無いぞ。」
ホッコは賢いので何かあっても言い聞かせれば問題無いだろう。
ライムも言った事は理解している様だし、そもそも話す手段自体持っていないので問題無いと判断する。
「ナキナ達だけ仲間外れみたいで御免なさいなのです。」
「気にする必要は無いのじゃ。それを承知で付いて来たんじゃからな。ここで影丸と貝でも獲っていようかのう。」
「ウォン!」
ナキナの言葉に影丸は嬉しそうに吠える。
従魔となった影丸は助けてくれた主人であるナキナに良く懐いている。
ナキナと何かを出来ると言うだけで嬉しいのだろう。
「もし何かあったら呼ぶのです。」
「うむ、気を付けてのう。」
ナキナに見送られてジル達は結界の中に入っていく。
先ず一つ目に触れた結界は帰還結界だ。
この場から去りたいと思わせる効果を持つ結界だが、事前に警戒していたのでそう言う気持ちが少し湧いた程度で特に問題は無い。
次に触れたのは遮音結界だ。
特に中が騒がしいと言う訳では無かったが、中では自然の音が聞こえてくる。
そして最後に触れたのが偽装結界だ。
特に中に変わった様子は無いが結界は広範囲に張られていたので少し進めば変化があるかもしれない。
おそらく今頃ナキナ達にはジル達が突然消えた様に写っているだろう。
「中で何か見つけたりはしたのか?」
「結界を通って引き返したから何も見てないのです。」
万が一危険な存在がいた場合、戦う手段を持たないシキでは手に負えない。
結界の情報を持ち帰っただけでも充分である。
「目で探すのは時間が掛かる。魔法を使うとしよう。」
ジルは時空間魔法の空間把握を使用して結界内の情報を得ていく。
帰還結界の影響で中には貝どころか野生の生き物が全く見当たらない。
「見つけた。少し離れているがこっちの方に生命反応がある。そしてその反応は魔族だ。」
「予想通りなのです。」
ジルが魔法を使って遠くの場所で魔族の姿を認識した。
フードやコートで身を包んでいるみたいだが、人族とは違って角や羽で不自然に盛り上がって見えるので正体は直ぐに分かった。
森と言うくらいなのでそれなりに広い。
「本当に貝がいっぱいじゃのう。」
「種類も豊富だな。」
地面が浅瀬の海水だからか貝がそこら中に落ちている。
「美味しいのも沢山あるから後で教えてあげるのです。」
トレンフルに住んでいたのでシキは貝の森に生息する貝についても詳しい。
食用で美味しい貝も網羅しているのだ。
「それは楽しみじゃのう。」
ナキナもジルに負けず劣らず美味しい食べ物には目がない。
人族の暮らしに馴染んできたからか、ジル達と共に行動しているからか、食への興味は高まるばかりだ。
「それでシキ、場所はどの辺りなんだ?」
「もう直ぐ見えるのです。あ、あそこなのです。」
シキが指差す場所は一見すると何も周りと変わらない森の様に見える。
だが事前に聞いていた通りに貝が不自然に弧を描く様に生息している。
「確かにあるな。」
「これは集落にあった結界に似ておるのう。よく見れば不自然な光景じゃ。」
ジルだけで無くナキナも気が付いた様だ。
鬼人族の集落にも人族から身を隠す似た様な結界があったので気付いたのかもしれない。
ナキナが言う様に結界内と周りは少し違う風景となっている。
偽装結界は周りから中の様子が違って見えるので一見すると隠し事に便利な結界の様に思えるが、注視されると不自然だと気付かれる可能性が高い。
例をあげると分かりやすいのは風である。
偽装結界によって中で風が吹く様に見せていた場合、中の草が風で揺れているのに結界の外の草は揺れておらず不自然な光景になったりするのだ。
そしてジル達は今浅瀬を移動しているので、移動する度に水面に波紋が広がっている。
そして結界付近にまでいくと途中で消えた様に見えている。
ここに来る者は波紋では無く貝を注視しているので意外と気付けないのかもしれないが、事前に知っている状態で見るとよく分かる。
だがもしそれに気付けたとしても一般人では帰還結界の効果に抗えないと思われるので特に問題は無いのかもしれない。
「シキ、それでどうするんだ?」
結界の中にナキナを連れていくのかと言う質問である。
「確かめにいくのです。でもナキナはここでお留守番なのです。」
「この先に何か用があるんじゃな?では大人しく待つとするのじゃ。」
シキの言葉に従って結界の外で待ってくれる様だ。
事前にした約束は守ってくれる。
「ホッコとライムはいいのか?」
ジルの肩には従魔である二匹が乗っている。
「お互いがジル様とシキの従魔だからいいと思うのです。ジル様に不都合があればナキナに預けていくのです。」
「我は特に問題は無いぞ。」
ホッコは賢いので何かあっても言い聞かせれば問題無いだろう。
ライムも言った事は理解している様だし、そもそも話す手段自体持っていないので問題無いと判断する。
「ナキナ達だけ仲間外れみたいで御免なさいなのです。」
「気にする必要は無いのじゃ。それを承知で付いて来たんじゃからな。ここで影丸と貝でも獲っていようかのう。」
「ウォン!」
ナキナの言葉に影丸は嬉しそうに吠える。
従魔となった影丸は助けてくれた主人であるナキナに良く懐いている。
ナキナと何かを出来ると言うだけで嬉しいのだろう。
「もし何かあったら呼ぶのです。」
「うむ、気を付けてのう。」
ナキナに見送られてジル達は結界の中に入っていく。
先ず一つ目に触れた結界は帰還結界だ。
この場から去りたいと思わせる効果を持つ結界だが、事前に警戒していたのでそう言う気持ちが少し湧いた程度で特に問題は無い。
次に触れたのは遮音結界だ。
特に中が騒がしいと言う訳では無かったが、中では自然の音が聞こえてくる。
そして最後に触れたのが偽装結界だ。
特に中に変わった様子は無いが結界は広範囲に張られていたので少し進めば変化があるかもしれない。
おそらく今頃ナキナ達にはジル達が突然消えた様に写っているだろう。
「中で何か見つけたりはしたのか?」
「結界を通って引き返したから何も見てないのです。」
万が一危険な存在がいた場合、戦う手段を持たないシキでは手に負えない。
結界の情報を持ち帰っただけでも充分である。
「目で探すのは時間が掛かる。魔法を使うとしよう。」
ジルは時空間魔法の空間把握を使用して結界内の情報を得ていく。
帰還結界の影響で中には貝どころか野生の生き物が全く見当たらない。
「見つけた。少し離れているがこっちの方に生命反応がある。そしてその反応は魔族だ。」
「予想通りなのです。」
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