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47章
元魔王様とエルフの上位種 1
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里の入り口に向かって歩いているとエルフ達が集まっていた。
エルロッドが回復してくれたのかある程度動ける者もいる。
「二人共、無事な様じゃな。」
ジルとエルミネルを見てエルロッドが迎えてくれる。
一部のエルフからはジルに敵対的な視線が向けられるが、予想していた事なので気にする事は無い。
「ギガントモスは討伐済み。」
「さすがじゃな。ジルも礼を言うぞ。」
「気にするな。そっちも回復作業は終わったのか?」
「うむ、わしが治せる呪いは全て解呪済みじゃ。」
身体中に痣を浮かべていたエルフ達だったがその殆どが消えている。
随分と魔法を使ったのか疲労が窺えるが同族を助けられて満足そうだ。
「人族のあんたから貰ったポーションも全部使った。感謝している。」
ポーションを渡したエルフが頭を下げると続いて複数のエルフがそれに習う。
ポーションによって解呪された者達だろう。
「役だった様で何よりだ。だが解呪が完璧では無いな。」
痣は全て消えた訳では無く、幾つか残っている。
ポーションや光魔法では手に余る高位の呪いと言う事だ。
「わしの光魔法では残る解呪は無理じゃな。高位の神聖魔法の使い手がいなければ他の呪いは解けん。」
「ジル、私にくれた薬頂戴。」
エルミネルが手を差し出してくる。
万能薬を使って皆の呪いを解いてやりたいのだろう。
「簡単に言ってくれるな。そう手に入る物じゃないんだぞ?」
「そうじゃぞエルミネル。持っていただけでも奇跡じゃ。」
ジルとエルロッドに言われて残念そうに肩を落とす。
「そう言えばエルミネルの呪いが消えているな。何か治す手段があったのか?」
エルミネルが同じ呪いを受けた事を知っているエルフ達が首を傾げている。
「万能薬だ。」
「ん?聞き間違いか?もう一度いいか?」
「だから万能薬だ。」
「なんで人族が万能薬なんて持ってるんだ!?」
万能薬と聞いてエルフ達が驚いている。
それくらい珍しい薬であり、手に入れるのが困難な物なのだ。
「持っているからとしか言えんな。それも数が残り一つとなった。」
元々三つあったのだが、トレンフルのダンジョンでエトに譲って一つ減り、今回エルミネルに譲って更に一つ減った。
「っ!?まだ一つあるのか!譲ってくれ!」
「話しを聞いていなかったのか?高価な物で入手困難な上に残り一つなのだぞ?我も保険として所持しておきたいと思うのが普通じゃないか?」
「それは分かるがそれでもだ!頼む!」
エルフの男性が深々と頭を下げて頼み込んでくる。
最後の一つと分かっていても万能薬が欲しいのだ。
「と言うか人族ならば無償で提供したっていい筈だ!」
「そうだそうだ、俺達が今までどれだけ人族に好き勝手されてきたか!」
「薬で賠償しろ!万能薬を寄越せ!」
敵対的な視線を向けてきていたエルフ達がジルに向けてそう言い放ってきた。
ジルのポーションに救われたエルフ達はそれを止めようとしてくれているが、人族への恨みは大きいので徐々に人数が増えていく。
「人族の過去の横暴は理解している。だがそれを我に言われても困る。」
「ジルの言う通りじゃ。それにエルフを苦しめたのも人族じゃが、今回エルフを救ってくれたのも人族じゃ。同列に語るでない。」
「ジルは良い人族。悪い人族とは違う。」
ジルを守る様にエルロッドとエルミネルが前に出て庇ってくれる。
二人の剣幕に騒いでいたエルフ達がたじろいでいる。
「悪かったな、皆家族や愛する者を人族に奪われてたりするんだ。」
一生許す事が出来無い恨みが人族にある。
自分達から奪った張本人で無くても同じ人族なので憎く思ってしまうのは仕方が無い。
「元から恨まれると思って来てるから問題無い。」
「だが万能薬だけは譲ってくれないだろうか?同族を犠牲にしない範囲でなら可能な限り要件はのませてもらう。」
エルフを差し出す事は出来無いが自分達に出来る範囲でなら何でもすると言う。
「何故そこまで万能薬に固執する?得られたとて一個だけで全員の解呪は出来無いのだぞ?」
「一個あれば全員の解呪が可能だからだ。エルフ族には高い神聖魔法の適性を持つ方がおられる。」
どうやら高位の呪いを解呪出来る程の神聖魔法の使い手がエルフ族にはいるらしい。
ならば万能薬を欲する理由は理解出来る。
「そのエルフを万能薬で解呪すれば、エルフ族全体も解呪出来てこの事態も解決か。」
「そう言う事だ。」
「ジルよ、わしからも頼む。可能であれば譲ってもらえんか?」
「ジル、私何でもするから。」
エルロッドやエルミネル、エルフ達、更には敵対視していたエルフ達までジルに向けて頭を下げてきている。
「はぁ、これでは我が悪者みたいではないか。…条件次第だが譲っても構わん。そっちとしても了承しやすい条件だと思うぞ。」
万能薬は手元に残しておきたいがこれだけエルフ族に頼まれては嫌とは言えない。
このままではエルフ族が滅びる可能性すらあるからだ。
それに万能薬が無くなるなら作って補充すればいいだけである。
「条件を聞かせてくれぬか?」
「世界樹の素材の譲渡だ。万能薬の作製には世界樹の素材が必要になるからな。」
ジルはエルフ達に向けて条件を伝えた。
エルロッドが回復してくれたのかある程度動ける者もいる。
「二人共、無事な様じゃな。」
ジルとエルミネルを見てエルロッドが迎えてくれる。
一部のエルフからはジルに敵対的な視線が向けられるが、予想していた事なので気にする事は無い。
「ギガントモスは討伐済み。」
「さすがじゃな。ジルも礼を言うぞ。」
「気にするな。そっちも回復作業は終わったのか?」
「うむ、わしが治せる呪いは全て解呪済みじゃ。」
身体中に痣を浮かべていたエルフ達だったがその殆どが消えている。
随分と魔法を使ったのか疲労が窺えるが同族を助けられて満足そうだ。
「人族のあんたから貰ったポーションも全部使った。感謝している。」
ポーションを渡したエルフが頭を下げると続いて複数のエルフがそれに習う。
ポーションによって解呪された者達だろう。
「役だった様で何よりだ。だが解呪が完璧では無いな。」
痣は全て消えた訳では無く、幾つか残っている。
ポーションや光魔法では手に余る高位の呪いと言う事だ。
「わしの光魔法では残る解呪は無理じゃな。高位の神聖魔法の使い手がいなければ他の呪いは解けん。」
「ジル、私にくれた薬頂戴。」
エルミネルが手を差し出してくる。
万能薬を使って皆の呪いを解いてやりたいのだろう。
「簡単に言ってくれるな。そう手に入る物じゃないんだぞ?」
「そうじゃぞエルミネル。持っていただけでも奇跡じゃ。」
ジルとエルロッドに言われて残念そうに肩を落とす。
「そう言えばエルミネルの呪いが消えているな。何か治す手段があったのか?」
エルミネルが同じ呪いを受けた事を知っているエルフ達が首を傾げている。
「万能薬だ。」
「ん?聞き間違いか?もう一度いいか?」
「だから万能薬だ。」
「なんで人族が万能薬なんて持ってるんだ!?」
万能薬と聞いてエルフ達が驚いている。
それくらい珍しい薬であり、手に入れるのが困難な物なのだ。
「持っているからとしか言えんな。それも数が残り一つとなった。」
元々三つあったのだが、トレンフルのダンジョンでエトに譲って一つ減り、今回エルミネルに譲って更に一つ減った。
「っ!?まだ一つあるのか!譲ってくれ!」
「話しを聞いていなかったのか?高価な物で入手困難な上に残り一つなのだぞ?我も保険として所持しておきたいと思うのが普通じゃないか?」
「それは分かるがそれでもだ!頼む!」
エルフの男性が深々と頭を下げて頼み込んでくる。
最後の一つと分かっていても万能薬が欲しいのだ。
「と言うか人族ならば無償で提供したっていい筈だ!」
「そうだそうだ、俺達が今までどれだけ人族に好き勝手されてきたか!」
「薬で賠償しろ!万能薬を寄越せ!」
敵対的な視線を向けてきていたエルフ達がジルに向けてそう言い放ってきた。
ジルのポーションに救われたエルフ達はそれを止めようとしてくれているが、人族への恨みは大きいので徐々に人数が増えていく。
「人族の過去の横暴は理解している。だがそれを我に言われても困る。」
「ジルの言う通りじゃ。それにエルフを苦しめたのも人族じゃが、今回エルフを救ってくれたのも人族じゃ。同列に語るでない。」
「ジルは良い人族。悪い人族とは違う。」
ジルを守る様にエルロッドとエルミネルが前に出て庇ってくれる。
二人の剣幕に騒いでいたエルフ達がたじろいでいる。
「悪かったな、皆家族や愛する者を人族に奪われてたりするんだ。」
一生許す事が出来無い恨みが人族にある。
自分達から奪った張本人で無くても同じ人族なので憎く思ってしまうのは仕方が無い。
「元から恨まれると思って来てるから問題無い。」
「だが万能薬だけは譲ってくれないだろうか?同族を犠牲にしない範囲でなら可能な限り要件はのませてもらう。」
エルフを差し出す事は出来無いが自分達に出来る範囲でなら何でもすると言う。
「何故そこまで万能薬に固執する?得られたとて一個だけで全員の解呪は出来無いのだぞ?」
「一個あれば全員の解呪が可能だからだ。エルフ族には高い神聖魔法の適性を持つ方がおられる。」
どうやら高位の呪いを解呪出来る程の神聖魔法の使い手がエルフ族にはいるらしい。
ならば万能薬を欲する理由は理解出来る。
「そのエルフを万能薬で解呪すれば、エルフ族全体も解呪出来てこの事態も解決か。」
「そう言う事だ。」
「ジルよ、わしからも頼む。可能であれば譲ってもらえんか?」
「ジル、私何でもするから。」
エルロッドやエルミネル、エルフ達、更には敵対視していたエルフ達までジルに向けて頭を下げてきている。
「はぁ、これでは我が悪者みたいではないか。…条件次第だが譲っても構わん。そっちとしても了承しやすい条件だと思うぞ。」
万能薬は手元に残しておきたいがこれだけエルフ族に頼まれては嫌とは言えない。
このままではエルフ族が滅びる可能性すらあるからだ。
それに万能薬が無くなるなら作って補充すればいいだけである。
「条件を聞かせてくれぬか?」
「世界樹の素材の譲渡だ。万能薬の作製には世界樹の素材が必要になるからな。」
ジルはエルフ達に向けて条件を伝えた。
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