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49章
元魔王様と王都ジャミール 4
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馬車を進めていくと王都の門に到着する。
さすがは国の中心部、人の往来が激しくて長蛇の列を成している。
普通に並べば数時間単位で待たされそうだ。
「貴族証をお見せ下さい。」
「宜しくね。」
「確認して参ります。」
トゥーリから何かが描かれたプレートを受け取った門番が詰所に向かう。
今ジル達が並んでいるのは最初に見た長蛇の列では無く、王侯貴族専用の門である。
こちらは並んでいる者が少なくて直ぐに通れそうだ。
「確認が済みました。セダン伯爵様、ようこそ王都ジャミールへ。」
「うん、ありがとうね。」
プレートを受け取って門を通る許可が降りた。
さすがに貴族は待遇が違う。
「セダン伯爵呼びか、似合わないな。」
「私達みたいに呼んでいる方が少数派だけれどね。でも否定はしないわ。」
「君達うるさいよ。」
普段から呼び捨てにちゃん付けと貴族を敬う気持ちが無い二人からすれば珍しいと感じるが、貴族に対してそんな呼び方をする度胸を持つ者は少ない。
不敬罪で簡単に命を奪う様な危険な輩もいるので、貴族との付き合い方は慎重過ぎるくらいが丁度良いのだ。
「伯爵様、後ろの者達は盗賊ですか?」
「そうだよ、道中捕まえたからここまで連れてきたんだ。」
「そうでしたか、では奴隷商館に先触れを出しておきますね。」
「助かるよ。」
門番の一人が馬に乗って街の中へ向かう。
これだけの大人数を奴隷商館に急に連れていっても受け入れ態勢が整っていなければ長い時間待たされる事になる。
身分の高い王侯貴族にその様な思いをさせない為に、こちらの門には様々な用事の先触れを行う為の者が常駐している。
「それじゃあシズル、早速奴隷商館に向かってくれるかい?」
「畏まりました。」
門を潜って王都の中へ入る。
ジルにとっては前世も通して初めての人族の国の王都だ。
セダンの街も活気のある街だが、王都は更に人が多くて賑わいを見せている。
「久しぶりに来たけど、やっぱり人が多いわね。」
「この国の顔だからね。賑わっててもらわないと困るよ。」
「ん?あれは。」
馬車の窓から王都の街並みを見ていると、とある屋台に目が止まる。
それはセダンの街で大人気となり、今や街のどこででも見かける様になった食べ物であった。
「こっちでもフライドポテトが売られてるんだね。」
「美味しいものね。王都でも人気になるのは納得だわ。」
二人もフライドポテトは好きな様だ。
ジルとしても異世界の料理であるフライドポテトを広めた者として、王都の様々な屋台でフライドポテト巡りをして新たな美味しさを見つけたいと言う楽しみが出来た。
他にもセダンの街では見掛けない屋台が多い。
王都には様々な場所から人が集まるので、それだけ食べ物の種類も豊富なのだろう。
「トゥーリちゃん、私は早速別行動でもいいかしら?」
ラブリートが自分の荷物をまとめながら言う。
王都に到着して直ぐに別行動を取りたいらしい。
「ジル君が付いてきてくれるから護衛はいるし大丈夫だよ。」
「それじゃあここで降りるわね。シズルちゃん止めてちょうだい。」
御者台に声を掛けると少し進んで馬車が停止する。
「何か予定があるのか?」
「あれよ!」
ラブリートが指差した方を馬車の窓から見る。
その方向に他の店よりもより一層客の多い店がある。
しかも客の大半が女性だ。
店から出てきた女性達は満足そうに様々な大きさの高そうな箱を持っている。
「なんだあの店は?」
「最近王都に出来た化粧品のお店よ。王都に行くって分かってから気になっていたのよね。」
男性の客が少ないのは女性向けのお店だったかららしい。
そしてセダンの街では無かった事だが、ラブリートの様な格好をした者も一定数店の前に並んでいる。
王都ではそう言った者達も少なからずいる様だ。
「さすがラブちゃん、事前調査はばっちりだね。」
「当然よ。王都は遠くて行く機会が少ないから、この機会に思う存分買って帰るんだから。それじゃあね。」
Sランク冒険者の財力は貴族と遜色無い。
ラブリートの性格を考えると妥協はあり得ないので、宣言通り相当な量を買い漁ってきそうだ。
荷物持ちを頼まれるのは確実だろう。
「ジル君もラブちゃんみたいに趣味とか無いのかい?せっかく王都に来たんだしさ。」
「趣味?そうだな…、セダンには無い美味い物が食べたいな。」
ジルが転生してから毎日楽しみにしているのは食だ。
この世界だけで無く異世界の料理にも興味を示す程に美味しい物を沢山食べたい。
「クォン!」
「お、ホッコもか?」
ジルに似たのかホッコも美味しい物には目がない。
「やれやれ食いしん坊な主従だね~。まあ、夜は期待してくれていいよ。無事に王都に到着出来たと言う事で盛大にいこうと思ってるからね。」
「それは良いな。貴族の護衛と言うのも悪くないものだ。」
自分の懐を気にせずに美味しい物を沢山食べられるのは有り難い。
夕食を楽しみにしつつジル達は王都の大通りを進んでいった。
さすがは国の中心部、人の往来が激しくて長蛇の列を成している。
普通に並べば数時間単位で待たされそうだ。
「貴族証をお見せ下さい。」
「宜しくね。」
「確認して参ります。」
トゥーリから何かが描かれたプレートを受け取った門番が詰所に向かう。
今ジル達が並んでいるのは最初に見た長蛇の列では無く、王侯貴族専用の門である。
こちらは並んでいる者が少なくて直ぐに通れそうだ。
「確認が済みました。セダン伯爵様、ようこそ王都ジャミールへ。」
「うん、ありがとうね。」
プレートを受け取って門を通る許可が降りた。
さすがに貴族は待遇が違う。
「セダン伯爵呼びか、似合わないな。」
「私達みたいに呼んでいる方が少数派だけれどね。でも否定はしないわ。」
「君達うるさいよ。」
普段から呼び捨てにちゃん付けと貴族を敬う気持ちが無い二人からすれば珍しいと感じるが、貴族に対してそんな呼び方をする度胸を持つ者は少ない。
不敬罪で簡単に命を奪う様な危険な輩もいるので、貴族との付き合い方は慎重過ぎるくらいが丁度良いのだ。
「伯爵様、後ろの者達は盗賊ですか?」
「そうだよ、道中捕まえたからここまで連れてきたんだ。」
「そうでしたか、では奴隷商館に先触れを出しておきますね。」
「助かるよ。」
門番の一人が馬に乗って街の中へ向かう。
これだけの大人数を奴隷商館に急に連れていっても受け入れ態勢が整っていなければ長い時間待たされる事になる。
身分の高い王侯貴族にその様な思いをさせない為に、こちらの門には様々な用事の先触れを行う為の者が常駐している。
「それじゃあシズル、早速奴隷商館に向かってくれるかい?」
「畏まりました。」
門を潜って王都の中へ入る。
ジルにとっては前世も通して初めての人族の国の王都だ。
セダンの街も活気のある街だが、王都は更に人が多くて賑わいを見せている。
「久しぶりに来たけど、やっぱり人が多いわね。」
「この国の顔だからね。賑わっててもらわないと困るよ。」
「ん?あれは。」
馬車の窓から王都の街並みを見ていると、とある屋台に目が止まる。
それはセダンの街で大人気となり、今や街のどこででも見かける様になった食べ物であった。
「こっちでもフライドポテトが売られてるんだね。」
「美味しいものね。王都でも人気になるのは納得だわ。」
二人もフライドポテトは好きな様だ。
ジルとしても異世界の料理であるフライドポテトを広めた者として、王都の様々な屋台でフライドポテト巡りをして新たな美味しさを見つけたいと言う楽しみが出来た。
他にもセダンの街では見掛けない屋台が多い。
王都には様々な場所から人が集まるので、それだけ食べ物の種類も豊富なのだろう。
「トゥーリちゃん、私は早速別行動でもいいかしら?」
ラブリートが自分の荷物をまとめながら言う。
王都に到着して直ぐに別行動を取りたいらしい。
「ジル君が付いてきてくれるから護衛はいるし大丈夫だよ。」
「それじゃあここで降りるわね。シズルちゃん止めてちょうだい。」
御者台に声を掛けると少し進んで馬車が停止する。
「何か予定があるのか?」
「あれよ!」
ラブリートが指差した方を馬車の窓から見る。
その方向に他の店よりもより一層客の多い店がある。
しかも客の大半が女性だ。
店から出てきた女性達は満足そうに様々な大きさの高そうな箱を持っている。
「なんだあの店は?」
「最近王都に出来た化粧品のお店よ。王都に行くって分かってから気になっていたのよね。」
男性の客が少ないのは女性向けのお店だったかららしい。
そしてセダンの街では無かった事だが、ラブリートの様な格好をした者も一定数店の前に並んでいる。
王都ではそう言った者達も少なからずいる様だ。
「さすがラブちゃん、事前調査はばっちりだね。」
「当然よ。王都は遠くて行く機会が少ないから、この機会に思う存分買って帰るんだから。それじゃあね。」
Sランク冒険者の財力は貴族と遜色無い。
ラブリートの性格を考えると妥協はあり得ないので、宣言通り相当な量を買い漁ってきそうだ。
荷物持ちを頼まれるのは確実だろう。
「ジル君もラブちゃんみたいに趣味とか無いのかい?せっかく王都に来たんだしさ。」
「趣味?そうだな…、セダンには無い美味い物が食べたいな。」
ジルが転生してから毎日楽しみにしているのは食だ。
この世界だけで無く異世界の料理にも興味を示す程に美味しい物を沢山食べたい。
「クォン!」
「お、ホッコもか?」
ジルに似たのかホッコも美味しい物には目がない。
「やれやれ食いしん坊な主従だね~。まあ、夜は期待してくれていいよ。無事に王都に到着出来たと言う事で盛大にいこうと思ってるからね。」
「それは良いな。貴族の護衛と言うのも悪くないものだ。」
自分の懐を気にせずに美味しい物を沢山食べられるのは有り難い。
夕食を楽しみにしつつジル達は王都の大通りを進んでいった。
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