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57章
元魔王様と国宝級の武具 3
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剣についての要望は伝えたので素材の話しに移る。
「一先ずは剣のベースとなる素材をどうするかだな。耐久力があり斬れ味のある剣となると良い素材が求められる。」
剣の基本スペックを高めるならばそれなりの素材が必要になる。
鉱石でも魔物の素材でも価値の高い物が好ましい。
「素材は何でもいいのか?」
「剣のベースだからな。取り敢えずは何でもいいぞ。そこから付加するスキルの材料や相性の良い素材を選んでいく。ただし素材の格によっては追加の素材も同等の物が求められるけどな。」
ホッコが扱う剣の大元となる素材が決まらなければ何も始まらないらしい。
「ふむ、銀月と同じでミスリル鉱石でもいいのだが、せっかくならあれを使うか。」
高純度と言ってもミスリル鉱石はミスリル鉱石だ。
これを上回る素材や鉱石は他にもある。
ジルが取り出したのは魔物の巨大な牙と鱗であった。
「随分と大きいな。これは何の魔物の素材だ?」
「これは若いドラゴンだな。」
「「ドラゴン!?」」
ジルの言葉を聞いてドメスだけで無くキュールネも驚愕している。
それだけドラゴンとはインパクトの強い素材なのだ。
「ドラゴンの素材を使った武器にも興味があったのだ。素材は世界最高峰なのが確定しているから武器もかなりの業物となりそうだな。」
「楽しみなの!」
魔物の頂点に君臨するドラゴンの素材を使った武器となると滅多に存在しない。
無限倉庫の中には数本あるが、それは魔王時代に作った規格外の剣ばかりで、シキによって封印指定を受けている。
なので新しく誰かに作ってもらいたかったのだ。
「まさかドラゴンの素材を持ち込む奴が現れるとはな。これは楽しみになってきた。」
ドメスがテーブルに置かれた牙や鱗を撫でながらニヤリと笑みを浮かべる。
「ジル様、本当に宜しいのですか?こんな怪しい人にドラゴンの素材なんて高価な物を預けてしまって。」
キュールネが不安いっぱいの表情で尋ねてくる。
まさかジルがこんな素材を持ち出してくるとは思わなかったのだろう。
万が一武器作りが失敗なんて事になれば紹介した自分の責任でもある。
万が一の時は責任を感じて何割か弁償しようなどと思っていたが、こんな素材の弁償なんてキュールネには出来無いのでドメス以上に不安になっている。
「おい、誰が怪しいだって?この混成装具師のドメスに不可能は無い。ドラゴンの素材だってどんとこいだ。」
そう言って自分の胸を叩く。
希少な素材を使える事にワクワクしているのが見て分かる。
「そうは言いますがドラゴンの素材を扱った事はあるのですか?」
「ある訳無いだろう?」
「不安過ぎます。」
何を言っているんだとでも言いたげな表情でキュールネを見るドメス。
それを聞いてキュールネは更に不安となり溜め息を吐く。
「まあ、素材を混ぜ合わせるスキルなのだから大丈夫じゃないか?」
本人の技量に左右される部分は少ない筈だ。
スキルが上手い事やってくれるだろう。
「おう、任せておけ。それとこの素材に合う素材となると、それなりの素材が求められるな。」
手元の紙に素材の名前が書き出されていく。
「こんなところか。」
数分紙に書き出していたドメスが書き終えた紙をジルに差し出す。
「ふむ、成る程。」
「世界樹の葉、Sランクの魔物の魔石、風の結晶石ってどれもこれも入手難易度の高い物ばかりじゃないですか!?」
ジルの持っている紙に書かれた内容を見てキュールネが驚きながら文句を言う。
ドラゴンの素材程では無いが、簡単には手に入らない物ばかりである。
「そう言われても注文された物を作るとなるとこれくらいの素材が必要になるんだ。ドラゴンの素材をベースにするのにゴブリンの素材とかが追加で使える訳無いだろう?」
「言いたい事は何となく分かりますがこれを集めるとなると。」
「世界樹の葉と魔石はあるから問題無いな。」
ジルが無限倉庫の中から平然と取り出す。
どちらも在庫があったので助かった。
「…。」
「マジか、やっぱドラゴンの素材を持っている奴は違うな。」
キュールネがそれを見て絶句し、ドメスが嬉しそうに受け取る。
「だが風の結晶石は無いな。珍しい鉱石だったか?」
「鉱石よりは宝石に近いな。風属性の力を秘めた美しい緑色の玉だな。」
ドメスが空中に手で丸を描きながら説明する。
掌サイズの大きさではあるがとても希少な物であり、かなりの高額で取り引きされる。
「今から見つけにいくのも難しいか。何か方法はあるか?」
剣は今日中に完成させたいので探しにいっている時間は無い。
だからと言って異世界通販のスキルを使えばオークションに使うお金を大量に使う事になって、依頼を受けていた意味が無くなってしまう。
「それこそ混成装具師である俺の出番だろう。無いなら作ればいい。」
なんと剣に必要な素材すらも、別の素材を使って作れると言う。
「風の結晶石を作れるのか?」
「言っただろう?素材があれば何でも作ってやるってな。風の結晶石となると素材の組み合わせはこんなところか。」
何パターンかの素材の組み合わせを紙に書いてジルに渡す。
全て違う素材が書かれているが、これらを組み合わせると風の結晶石を作れるらしい。
「お、これだったら全て持っているぞ。」
その候補の中の一つは全ての素材が手元にあった。
「なら風の結晶石は作れるな。早速混ぜ合わせて作るとするか。」
風の結晶石に必要な素材を受け取ったドメスがやる気のある声でそう言った。
「一先ずは剣のベースとなる素材をどうするかだな。耐久力があり斬れ味のある剣となると良い素材が求められる。」
剣の基本スペックを高めるならばそれなりの素材が必要になる。
鉱石でも魔物の素材でも価値の高い物が好ましい。
「素材は何でもいいのか?」
「剣のベースだからな。取り敢えずは何でもいいぞ。そこから付加するスキルの材料や相性の良い素材を選んでいく。ただし素材の格によっては追加の素材も同等の物が求められるけどな。」
ホッコが扱う剣の大元となる素材が決まらなければ何も始まらないらしい。
「ふむ、銀月と同じでミスリル鉱石でもいいのだが、せっかくならあれを使うか。」
高純度と言ってもミスリル鉱石はミスリル鉱石だ。
これを上回る素材や鉱石は他にもある。
ジルが取り出したのは魔物の巨大な牙と鱗であった。
「随分と大きいな。これは何の魔物の素材だ?」
「これは若いドラゴンだな。」
「「ドラゴン!?」」
ジルの言葉を聞いてドメスだけで無くキュールネも驚愕している。
それだけドラゴンとはインパクトの強い素材なのだ。
「ドラゴンの素材を使った武器にも興味があったのだ。素材は世界最高峰なのが確定しているから武器もかなりの業物となりそうだな。」
「楽しみなの!」
魔物の頂点に君臨するドラゴンの素材を使った武器となると滅多に存在しない。
無限倉庫の中には数本あるが、それは魔王時代に作った規格外の剣ばかりで、シキによって封印指定を受けている。
なので新しく誰かに作ってもらいたかったのだ。
「まさかドラゴンの素材を持ち込む奴が現れるとはな。これは楽しみになってきた。」
ドメスがテーブルに置かれた牙や鱗を撫でながらニヤリと笑みを浮かべる。
「ジル様、本当に宜しいのですか?こんな怪しい人にドラゴンの素材なんて高価な物を預けてしまって。」
キュールネが不安いっぱいの表情で尋ねてくる。
まさかジルがこんな素材を持ち出してくるとは思わなかったのだろう。
万が一武器作りが失敗なんて事になれば紹介した自分の責任でもある。
万が一の時は責任を感じて何割か弁償しようなどと思っていたが、こんな素材の弁償なんてキュールネには出来無いのでドメス以上に不安になっている。
「おい、誰が怪しいだって?この混成装具師のドメスに不可能は無い。ドラゴンの素材だってどんとこいだ。」
そう言って自分の胸を叩く。
希少な素材を使える事にワクワクしているのが見て分かる。
「そうは言いますがドラゴンの素材を扱った事はあるのですか?」
「ある訳無いだろう?」
「不安過ぎます。」
何を言っているんだとでも言いたげな表情でキュールネを見るドメス。
それを聞いてキュールネは更に不安となり溜め息を吐く。
「まあ、素材を混ぜ合わせるスキルなのだから大丈夫じゃないか?」
本人の技量に左右される部分は少ない筈だ。
スキルが上手い事やってくれるだろう。
「おう、任せておけ。それとこの素材に合う素材となると、それなりの素材が求められるな。」
手元の紙に素材の名前が書き出されていく。
「こんなところか。」
数分紙に書き出していたドメスが書き終えた紙をジルに差し出す。
「ふむ、成る程。」
「世界樹の葉、Sランクの魔物の魔石、風の結晶石ってどれもこれも入手難易度の高い物ばかりじゃないですか!?」
ジルの持っている紙に書かれた内容を見てキュールネが驚きながら文句を言う。
ドラゴンの素材程では無いが、簡単には手に入らない物ばかりである。
「そう言われても注文された物を作るとなるとこれくらいの素材が必要になるんだ。ドラゴンの素材をベースにするのにゴブリンの素材とかが追加で使える訳無いだろう?」
「言いたい事は何となく分かりますがこれを集めるとなると。」
「世界樹の葉と魔石はあるから問題無いな。」
ジルが無限倉庫の中から平然と取り出す。
どちらも在庫があったので助かった。
「…。」
「マジか、やっぱドラゴンの素材を持っている奴は違うな。」
キュールネがそれを見て絶句し、ドメスが嬉しそうに受け取る。
「だが風の結晶石は無いな。珍しい鉱石だったか?」
「鉱石よりは宝石に近いな。風属性の力を秘めた美しい緑色の玉だな。」
ドメスが空中に手で丸を描きながら説明する。
掌サイズの大きさではあるがとても希少な物であり、かなりの高額で取り引きされる。
「今から見つけにいくのも難しいか。何か方法はあるか?」
剣は今日中に完成させたいので探しにいっている時間は無い。
だからと言って異世界通販のスキルを使えばオークションに使うお金を大量に使う事になって、依頼を受けていた意味が無くなってしまう。
「それこそ混成装具師である俺の出番だろう。無いなら作ればいい。」
なんと剣に必要な素材すらも、別の素材を使って作れると言う。
「風の結晶石を作れるのか?」
「言っただろう?素材があれば何でも作ってやるってな。風の結晶石となると素材の組み合わせはこんなところか。」
何パターンかの素材の組み合わせを紙に書いてジルに渡す。
全て違う素材が書かれているが、これらを組み合わせると風の結晶石を作れるらしい。
「お、これだったら全て持っているぞ。」
その候補の中の一つは全ての素材が手元にあった。
「なら風の結晶石は作れるな。早速混ぜ合わせて作るとするか。」
風の結晶石に必要な素材を受け取ったドメスがやる気のある声でそう言った。
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